採用情報

日本と欧米 発達障害者の就労支援で進んでいるのは?

イタリアの団体で、EUの生涯学習機関から支援を受けている(と思われる) AUTO (Autistic Adult Training For New Opportunities)。この団体が、欧米の自閉症スペクトラムに関する就労支援の現状をまとめた資料をウェブで公開している。



AUTOのウェブサイトのスクリーンショット
なにやらとてもイタリアっぽい。。。


Auto (Autistic Adult Training For New Opportunities)
「大人の自閉症スペクトラム者向けの新しい可能性のためのトレーニング」
http://www.autistictraining.eu/

Report on international models and standards being focused on the process of vocational integration and the necessary trainings to improve the employability of people with Autism spectrum disorder!
「自閉症スペクトラムの人のための就職環境を向上するための職業訓練等のプロセスに関するモデルと標準についての国際評価」
http://www.autistictraining.eu/wp-content/uploads/2014/06/final-report-questionnaire-AUTO.pdf

さっとPDFを読んだ。各国の自閉症の発症率や制度面の充実度、そしてSpecialisterneと英国自閉症協会(NAS)の就職支援プログラムの事例が簡単ではあるが取り上げられている。また米国についてはさすがAcademicの国(※僕の個人的印象)だけあって、1990年代から様々な論文がまとめられているのがわかる。

まず些末なことだが、英国のデータを引用したい。どこの国も少なくとも似たような環境なのだということがわかる。これが日本のデータと言われてもピンときてしまう。

  • 63% 成人の発達障害者で、ニーズに合ったサポートが受けられていない割合
  • 60% 当事者の親で、今の支援の薄さが故に、将来的により多くの支援が必要になってしまうと感じている割合
  • 33% 成人の当事者で二次障害であるメンタル不全を発症している割合
  • 15% 成人の当事者でフルタイムの仕事についている割合
なお、米国のデータで発達障害の場合は医療費が一人当たり50万円/年高いとか、障害で6~10倍医療費が高くなるとか、アメリカらしい数字もこのPDFには出ている。Autism Speaksの創設者が自閉症の割合が高くなっていることを、tragic (悲劇的)とテレビでさっぱりと発言しているところからも、米国は自閉症を受け入れるというよりも、直そう、少なくしようという思いが様々な数字に出ている気がして、あまり気分は良くない。
 
 
また、欧米で行われている支援プログラムも、文章を読む限り、特に新味があるわけではなかった。むしろ日本のほうがしっかりとアセスメントして、制度もあり、プログラムも各団体で作りこんで、しっかりと雇用につなげているのではないかと思った。単なるアピール不足みたいな気がする。
 
欧米のほうが発達障害の理解が進んで、、、という人が多い気がする。確かに知識層の理解はやや日本は遅れている気がするが、全体的には欧米よりも日本の福祉のほうが進んでいるところも多い、というのが僕の実感。舶来物を過度にありがたらずに、この手の社会問題への対応のレベルや進み度合いは世界の先進であることを理解したほうがよいと思う。(とはいっても、十分だというわけではなく、むしろ比較的に日本もよいほうというだけで、常に声を上げていかないといけないのではあるが)

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Kaienを営利企業にした理由

数日前ですが、こんなことを言われました。「Kaienさんは儲かることしかやらない」

うーん、よくわからない噂なのでいちいち反論していても仕方がないですが、儲けは事業の継続性のために重要なものの、お金を軸にしている会社ではありません。そもそもMBA出てお金を稼ぎたいなら、投資銀行かコンサルに行きます。会社を、しかも福祉業界で起こすというのは経済合理性がありませんので。。。

もともと自分には社長業はあっていない(※先日も息子に「パパみたいな弱虫に社長ができるの?」といわれるぐらい)。本当に事故の連続で起業してしまった感じなのです。なので、誰かがやってくれればそっちのほうがよいです。僕はアセスメントとかプログラム作りは自分でもなんでこんなに臨床感覚が鋭敏なのかなぁと不思議に思うほど得意だと思いますが、社長業はあってはいないからです。

福祉業界にいる営利企業の他のプレイヤーはなかなか営業熱心で、ガツガツ系が多いので、Kaienも同じ穴のむじなにされているかもしれません。が、当社は完全に職人系の会社。営業費もウェブサイトを作る以外は今のところほぼ0円で、口コミで来ていただいている感じで、慎ましくしているつもりです。

当社の「役割」やスタッフに求める「働く力」を見てもらえればわかりますが、サービスを作る時も、行うときも、この原点に立ち返って判断しています。ニーズ調査からサービスを決めるいう通常のマーケティング戦略は取らず、つまり、ほかの業者のマネ(類推)から事業を行うということはせず、というのもそうすると10%よいものは作れますが、その程度ですので、無から有を作り出すような10倍良いものを作るために、市場調査・ニーズ調査から1歩も2歩も先を行ったところからサービスを考え出すようなことをしているつもりです。

採用情報
http://www.kaien-lab.com/company/recruit/

そもそも同業他社が何をしているか、どこに拠点を構えているかすら知らず、お客さんが「こういうものが欲しかった」と言ってもらえるような感動を与えたいと思って事業をしています。社内で話す時は、AppleとかTesla Motorsの話をここで例えとして挙げていくのですが、今日は略。

では、なぜ株式会社にしたのか、営利形態をとったのか、つい昨日も採用面接で聞かれましたので考えをまとめておきます。

最大の理由は、、、発達障害の力をつかって営利企業ができることを証明するためです。NPOではどうしてもチャリティーでしょ、と思われてしまいますが、発達障害の人を活用することで資本主義でも勝てることを示すのがもっとも発達障害の理解・啓発につながると思ったためです。まだその100分の1もできていないですが、営利云々が目的ではなく、営利企業で存続することが啓発につながるという理解です。

2つ目の理由は、、、人材確保がしやすいこと。僕だったら、営利企業からNPOへの転身はかなり思い切りがいります。非営利の世界に入ってしまうと、履歴・経歴書の幅が広がる反面、株式会社に勤める人事から見ると、この人ぶれているのでは?と感じられてしまう恐れがあると思うためです。もちろん偏見ではありますが。。。この点、ベンチャー企業への転身というのは社会的な事業でも履歴・経歴書上、連続性を感じやすいとおもいます。このため、Kaienで多様な優秀な人材を集めるには、営利企業にしていたほうが集めやすいと思ったためです。実際当社には、非営利出身もいますし、営利出身もいますし、よいバランスとなっています。

3つ目は、、、資金調達がしやすいからです。株式会社にはさまざまな制度融資があり、行政のサポートが受けやすいです。金融機関もそれがあるためにお金を貸してくれます。僕はたった10万円しか出資せず始めた企業なので、やはり銀行にはお世話になる必要がありました。会社だからこそ借りられたお金は多いです。

最後は、、、意思決定がしやすいこと。当社では種類株という技を使う必要がありましたが、自分の出資レベルが少なくとも、株式会社は少数の人の意思で意思決定をすることができます。一方で非営利法人の持ち主=株主は”社会”であるために、ある一人の意思では組織が動かしにくくなります。歯止めは効きますが現代社会の課題の変化に臨機応変に即時対応していくためには株式会社の意思決定のスピードは魅力的です。

株式会社にするデメリットは、、、あまり思いつきませんが、「所詮金儲けでしょ」と思われてしまうことでしょうか。。。こういう記事を書かないといけないわけですので。。。

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金剛出版『臨床心理学』に寄稿

今月発売の「臨床心理学」に寄稿した。臨床心理士の人は良く読んでいるという。当社に来るインターン(心理学を学んでいる学生が多い)も読んでいる(※正確に言うと図書館にある)そうだ。

臨床心理学 第14巻第4号
特集 シリーズ・発達障害の理解④ 学校教育と発達障害
http://kongoshuppan.co.jp/rinshin/rinshin.html

もちろん僕は心理のことはわからないので、違う角度から。「当時者家族として 臨床心理専門職にわかってほしいこと」というタイトルで書いております。

 

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Googleの自閉症スペクトラム研究支援

Autism Speaksとのパートナーシップとのこと。もともとAutism SpeaksはNBCの経営者だった人物が始めたNPO法人であり、その彼がNBCで発表していた。

Autism Speaksの発表は以下(英語)。
http://www.autismspeaks.org/science/science-news/autism-speaks-google-harness-%E2%80%98cloud%E2%80%99-genomic-breakthroughs

動画(英語)は以下の通り。

これによると、

  • 自閉症スペクトラムの発症率は、つい2年前まで、88人に1人(1.1%)と言われていたが、この2年間でさらに上がり、68人に1人(1.5%)になっているとのこと。(※米国の子どもの調査)
  • Googleの本プロジェクトに特化したクラウドに10,000人分の遺伝情報がはいり、自閉症スペクトラム研究者が使えるようになるとのこと。(※アクセス権については不明)
  • これまで1人分の遺伝子ですら容量が膨大でダウンロードするためにも数時間かかっていたものが、新システムで大幅に短縮されるとのこと。
  • 自閉症スペクトラムの人の場合、一生涯で2.5億円がかかるという推計があるとのこと。(※米国は絶えず自閉症スペクトラムの支援は公費なのか、民間保険なのか、という議論があるのでどの程度の額がかかるかというのはしばしば出てくる)

などとのこと。

Googleは以前から自閉症スペクトラムの研究のサポートはしているし、彼らが作り出すサービスや製品は支援器具としても可能性がある。Google Glass にもすでに注目が集まっている。今回のクラウド化は、これまで研究の規模が限られていた日本を含む海外の研究者には朗報のはず。これまでは数十人分のデータで研究が行われている論文を見ることが多かったが、これからは日本にいても1万人の情報が手に入ると思われ、原因や診断、そして薬の開発や治療法などへも影響が出てくるのだろう。

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『第110回日本精神神経学会学術総会』

  • 発表日:2014年6月27日
  • 主催:日本精神神経学会
  • URL:http://www.congre.co.jp/jspn110/
  • 内容:精神科医や医療関係者向けの学会で当社代表の鈴木が発達障害者の就労支援について発表しました。
    シンポジウム: 高機能発達障害の職場における課題と精神科医療の取り組み
    司会・登壇者(敬称略): 五十嵐良雄(メディカルケア虎ノ門精神科) 加藤進昌(昭和大学附属烏山病院) 森田哲也(株式会社リコー) 海老澤尚(メディカルケア虎ノ門精神科) 横山太範(医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック 北海道リワークプラザ) 鈴木慶太(株式会社Kaien)
    当社発表: 発達障害者の就労支援 ~民間企業での取り組み~

祝1000記事 第110回日本精神神経学会学術総会で発表してきました

1000個目の記事となります。ご愛読いただきありがとうございます。今後もこつこつ発達障害についての気づきを中心に投稿してまいります。

さて、今日はパシフィコ横浜で開催された『第110回日本精神神経学会学術総会』に登壇してきました。全国各地から精神科医の先生方がまさに一堂に会した学会です。発達障害は今やはり関心が高く、数百人は優に座れる会場も立ち見が出てかつ会場に入りきらずロビーからも視線を感じる、かなり熱い(でも会場は殺人的に冷房が効いていた)シンポジウムとなりました。

医者ではないので「ご招待」での参加
本当にすごい人人人、医者医者医者の空間でした・・・

シンポジウム名は、『高機能発達障害の職場における課題と精神科医療の取り組み』。司会は
発達障害者向けのデイケアをされている五十嵐良雄先生(メディカルケア虎ノ門精神科)、そして登壇者はこの道では知らない人がいない加藤進昌先生(昭和大学附属烏山病院)、そのほかにもこの前の札幌出張の際に歓待していただいた横山太範先生(医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック 北海道リワークプラザ)などでした。

僕が話すのはかなり違和感がある場でしたが、最後に「こういう発表があっても面白いね」と加藤先生にいっていただけたので良しとします。会場でお約束した通り、今日のスライドは以下の通り。また当社のウェブサイトにものっけましたのでご覧ください。

Kaien最新情報 第110回日本精神神経学会学術総会に登壇
http://www.kaien-lab.com/?p=4480



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【積極採用中!】発達障害の学生・成人の就職支援

ガクプロ、および、Kaien就労移行支援で働く人を募集中です。

ガクプロ
http://www.gakupro.com

Kaien就労移行支援
https://www.kaien-lab.com/jobassistance/jobassistance/

僕自身があまり経営がうまいと思わず現場が得意なほうなので、「経営もしたい、やってやる」という組織面にも興味がある人がいたら本当にうれしいです。お世話になっているETIC.さんのDRIVEというサイトにも掲載されていますので、よろしくお願いいたします。

DRIVE ETIC.運営の求人サイト(ベンチャー、スタートアップ、NPO、ソーシャルビジネス)
http://www.etic.or.jp/drive/job/1476

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自閉症スペクトラム研究 最新情報がTED動画に

TEDでいつの間に「自閉症スペクトラム」のプレイリストがキュレートされていた。(カタカナばかりだが・・・) そのトップを飾っているのが最新(2013年)の研究まで紹介した「Autism – what we know (and what we don’t know yet)自閉症についてわかっていること(わかっていないこと)」。

TED Playlist: Autism Spectrum
http://www.ted.com/playlists/153/the_autism_spectrum

Simons Foundationの研究者が出ているが、とてもわかりやすい(でも今のところ日本語訳はない)。話を要約すると、

  • 自閉症がスペクトラムであり、非常に幅が広い症状であることを説明し、
  • 米国では根強く言われているワクチン原因説を明確に科学的に否定した後、
  • 遺伝子が要因の一つであること、
  • 例えば自閉症の兄弟がいる場合もう一人も自閉症なのが一卵性双生児の時は70%台、二卵性は30%台、通常の兄弟は20%以下であること、
  • ただし一卵性双生児の場合でも100%ではないということは遺伝子だけとは言えないこと、
  • たしかにがんや心臓病、糖尿病なども遺伝する傾向があるが、自閉症はさらに遺伝子による要因が大きいと思われること、
  • 現在、遺伝子の特定ができているのは全体の25%に過ぎないこと、
  • 一つの非常に強い遺伝子の変異(たった一つの文字の変異)で自閉症になることもあるが、関連する遺伝子は200とも400ともいわれはっきりとわからないこと、
  • 遺伝子変異は家系の場合もあるが、突然ある人から始まることもあること、、、

などなどが説明されている。

最後には乳幼児(0歳児)のころからアイトラッキングの設備を使い、これまで2,3歳が多かった早期介入のタイミングをより早くしようとしている研究などが紹介されている。

なお、発達障害というのは日本の定義で、米国では自閉症スペクトラムとADHD、LDをかなりクリアに分けて、こういった場所でも自閉症スペクトラムの話に集約する。どちらが正しいかというと日本のあいまいな分け方のほうが現場の感覚としては納得感が高いことが多いのだが、米国でくっきり分ける理由は(僕も完全にはわかっていないが)別の記事でいつの日かもう少し詳しく説明したいと思う。

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ガクプロ 6月にして夜が明け始めた

学生向けのガクプロ。大学生や専門学校生、大学院生向けの「学外就活サークル」である。

ガクプロ
www.gakupro.com

少し定員に近くなっていて今後数カ月は受け入れが若干難しくなるかもしれないが、当社独自のプログラムで、スタッフのほうもとても楽しいサービスなので今後も受け入れ枠を増やす手を打っていこうと思っているところである。

が、、、実は「就活サークル」と銘打ちながら、4,5月と就職戦線での苦戦が続いていた。サービスは頼って利用してもらうけれども、結果が出ないという、期待に応えられない感じであったのであるが、、、ようやく成果が見えてきた。内定をもらった人、最終面接まで進んでいる人、などなどこの数週間で夜が明け始めたなぁという感じである。

この時期に就職活動で内定が出るのはほとんどが一般枠。障害者枠は秋以降に活発化して冬が本格的な就活時期になるはずである。発達に凸凹があると、一般で行くのか、障害者枠か、というところでもかなり悩まれる。この辺りを両にらみしながらの支援は当社では数をこなしている。最終的にはご家族と学生が納得できるかが重要なので、コンタクトの頻度を維持しながら継続的にさぽーとしていきたいと思う。

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職業選択の自由で不幸になる?

以前こんな記事を書いた。

職業偏差値と良質な主観
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/12/blog-post_11.html

要約すると、大学まであった偏差値は就活では存在しない(自分の評価がしずらい)。そんな中で星の数ほどある企業から選ばないといけない。決められればそれをコツコツする人たちにとって、就活の際に選択肢が多すぎることでかえって不幸になる人が(特に発達障害の傾向がある人の中に)多いのではないか、ということである。

TED動画を見ていたら、ちょうど同じようなこと(選択肢の多さが不幸さにつながる)をわかりやすくまとめているプレゼンがあった。やはり現代社会は選択肢が多いことで不幸になっているようであり、これは先進国共通らしい。この現象をより感じやすいのが発達に凸凹がある人だろうなぁというのが僕の所感です。

以下の動画(バリーシュワルツ氏が語る「選択のパラドックス」について)ぜひ見てください。

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NHKニュース『障害者就労事業で不正請求5億円余』

NHK NEWSWEB 障害者就労事業で不正請求5億円余
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140612/k10015178181000.html

そーか。。。というお話。まずはじめに、、、もちろんですが、当社は4か所(秋葉原2か所、新宿、横浜)で経営しているけれども、不正請求していません。

でも世の中にはいろいろな考えで福祉を行っている人がいて、認可事業である限りは行政も設立を防ぐことはできないし、そもそも人間が行うことだから清濁併せ呑むというか、濁りがある事業者が入ってきてしまうのはある程度予想しておかないといけないと思われます。

この記事で示唆されているように、というかこの手の話が出ると必ずマスコミがアンパイとして語るように、がちがちに制度を固めて今以上に公務員の仕事をつくることが社会に資する行為なのでしょうか?僕はそうは思いません。

例えば、就労移行支援事業。今でさえ、制度が非常に硬く複雑です。計画相談という計画を立てるところでご本人・行政・利用事業者との連絡が非常に煩雑。その後も受給者証を取って利用が始まった後も請求が非常に煩雑でその作業だけで利用者へのサービスの質が下がりかねない(※つまり縦割り縦割りの仕組みに合わせた行政への請求制度なので、用意する書類やデータが膨大で複雑であり、それだけで行政側にも多数の仕事が”発生”して公務員の作業を増やしていると思うし、事業所側もすごく大変で利用者への時間が減りかねない状態になっている)です。かつ複雑な制度だからこそ、かえって不正請求などがしやすくなっているとも考えられます。児童の分野(※当社はTEENSという児童の分野のサービスもあります)はさらにすごいです。

専門家のおっしゃる「第三者が事業所を評価する仕組み作りが必要だ」というのは以下の通りすでにあるはず。当社も来年予定しています。ほかにも例えば「監査」という行政による定期的な検査もあり、不正はちゃんと見抜かれる仕組みが整っています。

とうきょう福祉ナビゲーション 福祉サービス第三者評価の概要
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/hyoka/document/guidebook2011_gaiyou.pdf

本当にこの教授は専門家なのでしょうか?NHKの記者はきちんと取材しているのか、担当デスクはきちんとデスクの役割を果たしているのか、むしろそちらのほうを第三者評価したほうがよい気もします。。。

変な業者はおのずとこの界隈(福祉村)で否定されますし、淘汰されるとおもいます。この話に限らず、不正があるからということで事前のチェック体制を必要以上に強化し、結局行政を肥大化させるのは意味がないと思います。僕個人としては、むしろ簡素な仕組みにすることで不正が見抜きやすいようにしてほしいのと、事後の罰則をきちんと作ることがよいと思います。

うがった見方かもしれませんが、障害者への支援は、清廉潔白な聖人君子だけが行っているという偏見がこの記事にありそうです。僕から見ると、ほとんどの人は良い志で必死に働き、組織内外で知見を共有しながら、仕事として自分が生きる対価を得たいという、ごくごくまっとうな人たちが、株式会社であっても福祉で働く人たちの印象でありますが、そうでない人もいることは残念ですが現実ではあります。

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アナウンサーでNHKに就職 自らの能力に限界感じ、独学でMBA受験

先月末お伝えした取材がウェブの記事になったのでご紹介。

日経Bizアカデミー MBAはこう使う!
Kaien代表 鈴木慶太氏(上)――ケロッグで味わった全力でも追いつけない世界
http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/mba_holder/article.aspx?id=MMAC0w000011062014

タイトルに使わせてもらった「アナウンサーでNHKに就職 自らの能力に限界感じ、独学でMBA受験」はサイドバーにあったキャッチコピー?らしいが、刺激的なコピーではある。どこまで行ってもNHKのアナウンサーというのは使ってもらえるので、ほとんど退職金でなかったが、在籍した価値はあったなぁと思う。

というわけで、あまりこのブログでは関係ない(MBAとかNHKとか)ところばかりが目立つ記事ではあるが、実は3ページ目に語られているところが(この記事ではわからないのだが)発達障害の支援に関係する部分である。

以下引用。

ケロッグ(注:僕が通ったMBAのこと)では、100人いたら自分は確実に99番目か100番目。自尊心もボロボロです。そうした中、どうやって上を向いて授業に臨むか、毎日頭を使いました。ケロッグは、授業中の発言よりも、グループワークでどれだけ貢献するかで個人の評価が決まります。では、そのためにはどうすればよいか。結局、相手に議論の主導権を委ねるのではなく、自分で土俵を作り、その土俵で勝負する作戦を立てました。つまり、グループワークの前に入念に事前準備をし、グループワークの場では真っ先に、今日はこういう議題で、こういうふうに議論を進めたいのだけれど、どう?と提案してしまうのです。そうすることで議論の主導権をにぎれます。議論の主導権を他人に委ねて2時間、議論にほとんど参加せずに過ごすより、4、5時間かかってでもしっかりと準備をしてグループワークに臨むほうが、有意義だとわかりました。グループの他のメンバーにとっても、ゼロから議論を始めるよりも、最初に議題や議論の進め方を誰かに決めてもらったほうが、時間や思考エネルギーの節約になり、楽なのです。(引用ここまで)

ここでは割愛されているが、この経験をしたことは発達障害の人の就労支援で非常に役にたった。つまり「相手に議論の主導権を委ねるのではなく、自分で土俵を作り、その土俵で勝負する作戦を立てました。」というのは、英語での会話になると大変なので、まず文字や数字の紙に落としてアジェンダを配ってしまうという作戦のことである。発達障害の人は日本語で同じ状態になっていることが多い(つまりおしゃべりだとワンテンポもツーテンポも遅れるが、書いた状態ではコミュニケーションについていきやすい人が多い)。つまるところ、発達障害の疑似体験をケロッグでできたことは今に役立っているなぁと思うわけです。

日経Bizアカデミー MBAはこう使う!『ケロッグで味わった全力でも追いつけない世界』 後編は来週月曜日に公開予定とのこと。ようやくKaienのことが出てくる予定です。

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奨学金の延滞者問題から考える

今日は横浜で利用説明会(大人の発達障害者向けセミナー)を開いてきた。そこで、「失業はしておらずアルバイトで働いているが、きつい。。。Kaienさんで使えるサポートは?」という質問があった。

国の制度は、失業者には様々なサポートがあるが、アルバイトや契約社員で何とか働いている人へのサポートはほとんどない。(少なくとも僕はあまり知らない。)

大企業の正社員で働いている人にはわかりにくい現場感覚かもしれないが、(1)零細企業の名ばかり正社員や、(2)契約社員、(3)派遣社員、(4)パート・アルバイトで働く若者は、実は(5)失業者よりもゆとりがない人も少なくない。(※失業者であっても家族のサポートがある人よりも、(1)~(4)でありながら自分しか頼れない人とはだいぶ安定度が違うと思う)

思い出したのが最近目にした奨学金の延滞者の実情である。

平成24年度奨学金の延滞者に関する属性調査結果(独・日本学生支援機構)
http://www.jasso.go.jp/statistics/zokusei_chosa/24_chosa.html

延滞者と無延滞者の人生がくっきりと二つに分かれているのがわかる。

延滞者は失業者(年収0円)が多く2割弱。年収があっても低賃金(ワーキングプアの目安である200万円以下)の働きにとどまっている人が約45%である。この45%のうち、どうやらパート・アルバイトは15%。これに派遣や契約社員(合わせて13%)を足しても30%を割り込むことから、正社員でも200万円もらえていない人が一定数(20%ぐらい)いることがわかる。普通に読むと36%の正社員の半分程度が200万円以下である。。。

一方で、順調に奨学金を返している人は、3人に2人が正社員であり、給与も200万円超がやはり3人に2人いる。(3人に2人しかいないともいえるが。。。) これをみても、延滞者が、不安定で低賃金の仕事環境にあることがわかる。

図1 学生支援機構のデータから鈴木作成(一部わかりやすく、正社員、契約社員、パートアルバイトとしました)
図2 学生支援機構のウェブサイトから転記

この表・データ。もちろんすべてが発達障害のケースに当てはまるわけではないだろうが、仕事につけていない人たち、仕事についても低賃金や不安定な身分である人の相当数は発達に凸凹があると推定してもよいと思っている。あるサポートステーションの人が、ニート・フリーターの4割と言っていたし、なかには7割という人もいるので、現場での印象はそれほど高いのである。

当社Kaienは仕事がうまく行かなくなった人向けにサービスをしていて、半年しっかり就職支援をすると多くの方は安定した仕事についていくのだが、逆に言うと半年ぐらいは”しっかり”職業訓練や就職活動をする必要がある。大学に費やした4年のうち半年や1年でもこちらに時間を使ってくれていればと思わずにはいられないが、、、人生後には戻れない。

訓練に入りたくても入れない、ギリギリで働きながら上を目指す人のために何らかのサポートができないか。。。今日は利用説明会で質問に答えながら考えさせられた。本当は制度がいろいろと使いやすくなればよいのではあるが、当社のできる範囲でまず頭を使ってみたいなと思う。

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LGBT・大人の発達障害にみる 新たな人事課題との“つきあい”方

先日取材過程で僕の考えをつたえる機会があった(でも記事にはなっていない)リクルート研究所の機関紙Worksに、発達障害についての特集が掲載された。なんと全ページ無料でダウンロードできるということなので読んでみていただきたい。

Works(リクルートワークス研究所)
LGBT・大人の発達障害にみる 新たな人事課題との“つきあい”方
http://www.works-i.com/publication/works/

”半歩先”ということもあって夢・理想も混ざった内容ではあるが、おそらく人口の5%という同じぐらいの割合でみられるLGBTと発達障害が人事の雑誌で並列で取り上げられるのは、とても良い傾向だと思われる。

人事課題とはなっている通り、当社が主に行っている「仕事がない人への職業訓練・就活支援」ではなく、職場にいる発達障害っぽいひとへのサポートをどうするかという視点は本当に始まったばかりでもある。

当社も在職者向けサービスを立ち上げてはいるのだが、まだまだ弱い段階。今日も個別相談で「Kaienに来たら何かあると思ったのだが。。。」と言われてしまって、考えさせられた。就職させるよりも難しい定着支援やキャリアアップの支援。ここ数年ずーっと課題だが、良い案がおもいついてないのが現状。まず、できることは考え続けることなので、頑張りたいと思います。

就業応援パック
http://www.kaien-lab.com/careerchange/careerchange/#pack
(定着支援のためのサービスです。発達障害(含む疑い)の方で在職中の困り事などを共有したり相談したりできるネットワークや学びの場を提供しています。)

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TEENS横浜 6月オープン
 
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発達障害の人は転職が多い?

先日、個別相談をしていたとき。発達障害の疑いを指摘された経緯について聞くことがあった。その時に彼が言っていたのが「転職が短い間に多いので、発達障害の疑いを指摘された」というものであった。

あまり、これまで意識はしていなかったが、確かにその傾向はあると思うし、発達障害の現代社会における一つの表れかもしれない。数千人にお会いする中で、いくつかパターンがあるような気がしている。まとめてみました。

■喋りIQ(当社独自用語です・・・)が高い人
発達に凸凹がある(※多くの場合IQに凸凹がある)のだが、おしゃべりは上手な人。このタイプは面接が上手。このため案外と就職しやすい。が、ミスが多かったり、覚えが悪かったり、同時並行が苦手だったり、ということで、評価がどんどんと下がっていくことが多いようである。このため、利転職を繰り返すことになる。

■自爆タイプ (以前も以下の記事を書きました)
ある程度人の心や状況は読める、のだが、把握するまでにワンテンポかツーテンポ周囲から遅れてしまう傾向がある。このため、不思議ちゃんだったり、どんくさかったりするのだが、そこまで周囲の足を引っ張っているわけではない。ただし、ちょっとずつ、特定の人との関係が難しくなってきて、心や状況を読みすぎ、疲れ、嫌いになられたのではと意識過剰になって、やめていくことを繰り返すことになる。

発達障害女子に多い自爆タイプ
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/12/blog-post_5.html

■頑張り屋さん
人は働かないといけない、というものすごい義務感と使命感から、どんな職種であっても、どんな待遇であっても、一生懸命、採用面接を受けて仕事を始める。しかしご本人の不器用さもあるが、周囲にいる上司・同僚が体育会系であることが多かったり気持ちを押し付けることが多かったりで発達に凸凹がある人の管理法とは真逆の対応をされてしまっていたりで、職場でパフォーマンスが出せない。結果、自己都合での退職を迫られ、素直に応じてしまうタイプ。

もちろんこの中間タイプもいるのだろうし、今までまったく就職できていない人もたくさん通ってきているので、働けた分だけ恵まれているとも捉えられるのかもしれない。が、中にはこの過程で精神的に傷ついてしまう人も多く、支援の上で少し複雑なアプローチが必要になる。決して「働けたことがある分、良い経験をしていている」と単純には言えず、難しいところである。

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Kaien横浜 5月オープン

Excel忍者に学ぶ

KaienはひっそりとYouTubeサイトを持っている。Excelの効果測定というビデオが3本アップされている。これに加えて、内部(就労移行支援やガクプロ)の訓練生は何十、何百?のビデオを視聴できるようになっている。ExcelやWord、そしてPowerPointを動画で学べるカリキュラムとなっているわけである。

Kaien YouTubeページ
https://www.youtube.com/user/KaienJpn

ここに、徐々に『Excel忍者編』を加えていく。当社の共同創業者で現社外取締役の知り合いで、僕も一度お見かけしたことがある慎さんがまとめた本に感化されたため。Excel忍者がまとめているだけあってわかりやすく深い。

外資系金融のExcel作成術: 表の見せ方&財務モデルの組み方 @Amazon
http://www.amazon.co.jp/%E5%A4%96%E8%B3%87%E7%B3%BB%E9%87%91%E8%9E%8D%E3%81%AEExcel%E4%BD%9C%E6%88%90%E8%A1%93-%E8%A1%A8%E3%81%AE%E8%A6%8B%E3%81%9B%E6%96%B9-%E8%B2%A1%E5%8B%99%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%B5%84%E3%81%BF%E6%96%B9-%E6%85%8E%E6%B3%B0%E4%BF%8A/dp/4492557318

僕はNHK時代Excelはほとんど開いたことがなかった。なのでMBA1年生の時に焦って学んだが2年生の時にはSpreadsheet ModelingのTAを務めたこともあるぐらい、僕もExcel好き。その時はまさに外資系金融を前職に持つひとたちにもExcelを教えていたこともあるが、それはかなーり昔の話。もう一度、ゼロからこの本でまなんでいこうと思っている。

この週末にようやくモノが届いたので、これから教材を作っていこうかなぁと思っている。当然のことながら、ごくごく一部の向上心の高い訓練生むけではある。そして、もしかしたら、ごくごくごくごく一部の向上心の高い当社スタッフ向けにもなりそうではある。

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発達の凸凹を活かす! 学習支援&お仕事体験プログラム
TEENS横浜 6月オープン
 
発達障害の強みを活かした就職・活躍を!
Kaien横浜 5月オープン

発達障害と間違えやすい?未熟型・新型うつ

以下、あくまで医師たちから聞いた話や、自分なりの所感です。僕は医師ではないので。。。

発達障害と非常に区分がしにくいと専門医でもおっしゃるのが、不安障害や、AC(アダルトチルドレン)・愛着障害。不安というのは発達障害の人の主訴でもあるし、親との関係が疎遠ならまだしも一つ屋根の下で心身に影響がでるほど噛み合っていない状態が幼いころから続いている人もたくさん見ている。ので、不安障害やACと発達障害の見分けの難しさについては僕も現場で非常に感じるところである。(※もちろん重なっている人もとても多いと思う)

加えて、特に女性のような気もするが、アップダウンが激しい躁鬱のタイプもいる。こちらは特にADDとの見分けがむずかしいのではないかと思う。『片づけられない女たち』は、実は僕は読んだことがないのだが、うっすらとASD(自閉症スペクトラム)やLD(学習障害)を持つかもしれないが主だった症状はADD(多動がない、つまり”H”=Hyperactivityの部分がなくなったAD”H”D)である女性は気持ちのアップダウンがかなりあると思う。

片づけられない女たち @Amazon
http://www.amazon.co.jp/%E7%89%87%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1-%E3%82%B5%E3%83%AA-%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3/dp/487290074X

また、最近思うのが一時期話題になった未熟型・新型といわれるうつ症状である。うつというのにしてはなんだかしっくりこないし、、、でも発達障害なのかといわれると今まで見てきた数千人のパターンとは少し違うし、、、という人である。大人になっても、時折見せる言動は小学低学年かな。。。と思うような身勝手さがあり、周囲を唖然とさせることが多い。もちろんこれも発達障害的にも説明できるとは思うのだが、発達障害は「この辺の情報処理が苦手」とか「この辺の衝動処理が苦手」とか論理的にわかりやすく説明がしやすいのだが、未熟型のうつについては、その人なりの生育歴を知らない限り、理解が難しいというべきだろうか。

未熟型については、以下にご紹介する医師のブログを読んで、わかったようなわからないような、、、、なのだが、最後に発達障害との誤診例?も出てきて、やはり医師の中でも見解が分かれたり、見誤ったりしがちな領域なのだと思う。

「未熟型うつ病」と「新型うつ」
http://www.ipt-clinic.com/blog/index.php?e=106

この「未熟型うつ病」というのは僕も取材された『週刊東洋経済』で初めて知った言葉。

『週刊東洋経済』 2014年1月18日号

内容:うつと診断されている中で、発達障害の傾向を持つ人がいることについて、当社の見解が記載されています。「企業で必要になる発達障害者の戦力化」との視点が含まれています。
http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20140114/

例えば親が発達障害をあまりに心配して周囲との軋轢を除去しようとすると、そもそも子ども時分に受けるべき良質な刺激も排除されてしまって、”未熟”なタイプに育ってしまわないか、、、という懸念もある。詳しい発達心理の先生に聞いてみたいなぁと常々思っているところである。

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発達の凸凹を活かす! 学習支援&お仕事体験プログラム
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名探偵コナン「真実はいつもひとつ」は誤り!?

発達に凸凹がある人と接していると、子どもはもちろん、学生ぐらいまでは、以下の2つで9割がたのニーズがつかめるような気がしている。特に男の子。それは、、

  • 第1位 鉄道
  • 第2位 ポケモン

第3位はなかなか距離がある感じだが、「名探偵コナン」はかなりいい線行っていると思っている。なぜかわからなかったが、今日、ある若者と接しているときに「なるほど~」というエピソードがあった。

就活サポートの面談の最中。就活本のAでは「採用面接の最後に必ず質問をしろ」と書いてあり、就活本のBでは「質問はしてもしなくても構わない」と書いてある。どちらが正しいのか?という相談をされた。

その時、驚くことに「コナンは『真実はいつもひとつ』と言っているのに、、、」というのでたまげた。というより笑ってしまって、ブログにこのエピソードを書きたいので書かせてくれとお伝えした。ご本人は必死で真面目なので申し訳ないのだが、、、

「真実と事実の違いを知らない」傾向があるのが発達凸凹の人たちと僕は思っている。つまり学校の世界では一つの正解を求める場面が多くその場やルールに適応できている。が、いわゆる社会人になって仕事の世界に出ると、同じ場面や現象を見ても様々な事実の解釈があり、一つには収束しにくい。だが、発達凸凹の傾向があると、やはり多面的な事実に不安定さや不確実さを感じ、一つの正しい解を求めたがるような気がしている。ストイックで美しいのだが、時と場合によっては一つの真実にこだわりすぎると、人間社会では自分が損をすることも出てきてしまうと思う。

コナンがTEENSやガクプロの子たちに響きがちなのはひょっとしたら「真実はいつもひとつ」という決め台詞に惹かれているのかも。。。と朝の新宿事業所で思ったのでした。

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発達の凸凹を活かす! 学習支援&お仕事体験プログラム
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TEENS横浜 本日開店

TEENS横浜がオープン。今日は終日セッションに参加。

 

スタッフ集めも含め難産でのオープンだったが、最終的には満員でのスタートを迎えられた。何より、朝から夕方まで、今日は「いつもの雰囲気のお仕事体験」だったので、ひと安心。

明日からの平日は「学習支援」の時間が増える。個別対応が多く、「お仕事体験」よりも複雑度が上がる。平日も含めて日々のオペレーションが落ち着くのは夏休みが終わったころかなと思っている。

夏・秋はKaien(就労移行支援)やガクプロ(学生向け)の質や量の拡充が僕の頭を占めそう。

先日の説明会で、「Kaienは長所を探し引き出すサポートなのか、弱みを薄めるサポートなのか?」と言われて、答えまで時間がかかったことがある。確かに当社がしきりに伝えている「発達障害・発達凸凹の長所を活かす」というのは響きは良いが、実際は、適職アセスメントをデータ化しているわけでもないし、長所発見プログラムをしているわけでもない。

自分のあるがままを受け入れること。それによって、長所・持ち味に気付き、弱点・苦手を回避したり素直に助けを求められる力をつける文化・価値観・プログラムを整えている、というのが文章にした当社の「凸凹を活かす」という感じである。働くこと・生きることを楽しむには自分の凸凹に良い意味で納得するのが大事で、それができればあとは会社や組織・上司が上手に活用してくれるのではないか、というのが当社の思想なのだと思う。

というわけで最後に数か月前に書いた「受け入れ力」についての記事をご紹介。

「社会を変える」勇ましさの残酷さと、「社会を受け止める」力のパラドクス
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2014/02/blog-post_4.html

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発達の凸凹を活かす! 学習支援&お仕事体験プログラム
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