採用情報

Kaienは夏季休暇を頂いています(8/9~8/17)

当社はどうしても休めない1,2人を除いて全社お休み中。僕はいつも通り説明会や、個別相談をこなしているが、それでも自由になる時間はたっぷりある。例えば今日は8人の個別相談を行い若干忙しい日に入るが、それでも一日の半分ぐらいは自由な時間。有効に使えた。

ほかの社員がいない時にゆっくり見られるのが、動画。世の中進んでいることを知るには動画がやっぱりよい。残念ながら趣味の米国大統領選挙(2016年)は、ヒラリー・クリントンが圧勝しそうで、今の話題はいつ正式に出馬表明するか程度なので関心が薄れている。それよりも世の中の風を感じるのが、Tesla MotorsなどのCEOを務めるElon Musk氏。

一株も持っていないが、Tesla Motorsの今年の株主総会を仕事をしながら聞いていて、感じるところがあった。特に11歳の少年が「人生で初めて株式投資をしてそれがテスラモーターズです。なので、工場見学をさせてください」という、場違いの申し出に、Elon Muskが、「Absolutely(もちろん)」と即答するところは、なかなか感動的である。こういう夢を与える会社は本当にすごいし、(かつ11歳の少年の前に質問をしているのが日々テスラモーターズの株を売り買いしているデイトレーダーだったという対比もあって、この会社のすそ野の広さを感じてとても興味深いのだが)、当社も少しだけでもテスラから学べればと思う。11歳の少年が、かなり貫禄ある大人に交じって質問者になり、Elonにまっすぐにお願いする場面。こちら

余った時間のほとんどは、以下のような簡易撮影セットの中で、パソコン教室の録画。当社でもパソコンにアレルギーがある人が訓練に通っている。このため、Windows7や8の立ち上げの仕方や、文字の入力の仕方など、超基礎的なパソコン講座を、キーボードの操作も撮影しながら作成中である。

こういうのを、一発で、多少の間違えもありながら録画し、すぐアップロードできる品質にできているのは、NHKでの苦行のおかげと言ってもよい。ありがたいことです。

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当社について。まずは利用説明会にお越しください。採用情報も下記から。

発達障害の強みを活かした就職・活躍を!
小中高生向け 学習支援&お仕事体験プログラム
TEENS新宿・横浜 (秋葉原計画中)
発達障害(含・疑い)の大学生向け 学外就活サークル
ガクプロ (2014年11月 新拠点で受入枠UP)

発達障害は体験できるのか?

毎月10日に配信しているニュースレター。今月は10日だと当社の夏季休暇(8/9~17)に重なってしまい、何か外部から問い合わせがあっても対応できないと思ったので、早めに送付。夏休み、、、僕は他にすることもないのでずっと働いていますが、社員は休みなので。。。

Kaienニュースレター
http://www.kaien-lab.com/newsletter/

で、案の定、ニュースレターを読んだから反響があった。今日は驚いたことに、あの業界他社様の内部でも転送されて研究されている!ということが、間違えメールでわかり、複雑な思いをしたのでした。先方がどうこうというよりも、「普通の会社そういうことするよね、当社みたいにほかのこと考えずに(つまり業界研究とか競合フォローとかせずに)当社内でのんびりって企業文化で大丈夫かなぁ」と、わが社について少し悲しく思ったのでした。

いずれにせよ、当社のニュースレターは、実は質疑応答の部分だけでなく、100%僕がまだ書いている。一応それなりにほかの仕事もある中、執筆する時間を確保するのは大変なので、感想を頂けるのはありがたい。このニュースレターには宣伝の意味もあるけれども、やはり当社が先に知ること、よくわかっていることはたくさんあるはずで、それをおすそ分けできればという、結構普通に善意でやっている作業です。(※なのでほかの社員の時間を取らすのはなぁということで、僕がしこしこ余った時間で書いています。)

今回のニュースレターの山は、そろそろ5周年、ということと、発達障害を体験する、セッションを行うというものである。正直言うと、ダイアログ・イン・ザ・ダークさんに刺激を受けて作りたいと思っているセッションである。

ダイアログ・イン・ザ・ダーク (視覚障害者のナビゲートを受けながら真っ暗闇を体験する)
http://www.dialoginthedark.com/

目が見えない人の感覚ってどういうものだろうと、いろいろと本を読んだりセミナーを聞いたりというのもできる。が、本当の意味で必要なのは”体験”。代表の方がおっしゃっていたように、「ダイアログ・イン・ザ・ダークは一度体験したら10年後でもほぼ100%覚えている」とのこと。発達障害にも”体験”が理解や啓発にはとても役立つと思うからである。

ダイアログ・イン・ザ・ダークの発達障害版が本当にできるのか、、、というのは疑問に思われると思うし、かなりチャレンジングな作業であることは確か。また、発達障害を体験するワークショップというのは、どこでどういう需要があるかわからない。

けれども、世界広しと言えど、こういうことを考えたり、作ったりできるのは、なかなか見当たらないと思うので、頑張って作りたいと思います。広く言えばダイバーシティ教育。社会に資する活動をしてお金をしっかり稼ぐプログラムにできればなぁと思っております。

出前講座 ~空気を読めという前に~ 発達障害”体験型”セミナー
http://www.kaien-lab.com/aboutdd/seminar/

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iMac

今日はKaien横浜に届いた iMac を設置。昨夜、IllustratorやPhotoshopを設定していたので、今日は訓練生と一緒にデスクを組み立て、ちょっとした起動ぐらいまで、訓練生にお伝えした。

朝立ち寄ったKaien秋葉原サテライトでは、最近導入したSurfaceの設定に誤りがあって5台分修正した後の作業である。いつまで(大学時代にはアナログ人間と嘲笑されていた)僕が、社内SEみたいなことをして良いのか、、、漠然とした不安はあるが、新しいマシンが導入されたときの達成感はなかなか気持ちよい。

夜遅く薄暗いオフィスで設定した甲斐があった

訓練生からは、Kaienは事務作業が多いかと思っていたけれども、こういうのもするんですね、と言われた。確かにデザイン系は少なかったように思う。今回は横浜オフィスで、DTP(出版物の原稿作成や編集、デザイン、レイアウトなどの作業をコンピュータで行い、データを印刷所に持ち込んで出版すること)に近いことを行うので導入した。つまりデザインだけではなく、印刷や製本なども訓練で行いたいための投資である。

Apple.com のウェブサイトから

やっぱり iMac のフォルムはとても美しい。訓練生もうきうきした感じで操作したり、その様子を見たりしていた。操作を完全にマスターする前に就職してしまうぐらいのスピード感が理想ではあるが、一つ訓練に来る理由は増えたのかなぁとは思う。

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企業人事向け ”発達障害者雇用セミナー in 横浜”

本日は横浜で発達障害を企業人事の方々に理解してもらうイベントを開催した。
レクチャー有り、訓練生との交流ありと、いつも以上に盛り上がったようである。横浜は就労移行支援事業所を立ち上げてまだ3カ月たっていないので、地元企業への浸透がこれからといったところだが、今日の温度感を見るに、とても前向きな気持ちになれた。
以下、参加した人事の方々のセミナー後の感想である。色を付けたところが、鈴木の注釈。
  • 総合IQが低いわけではなく、できるできないのばらつきが激しいことを知れたことが良かった。
    鈴木注:いわゆる知的障害と何が違うの?という話はよく聞きますので、その誤解が解けたようです。
  • 訓練生たちの仕事の処理能力が、当初思っていたよりも高かった。
    鈴木注:いろいろと構造化をしている成果かもしれませんが、普通に当社の訓練=疑似職場で動いているのをみて、これなら雇えるという人が多いようです。
  • 発達障害は個々の違いが大きいことが分かった。
    鈴木注:今日の質問でも、発達障害のレベルについて質問されたが、あまりに多くの項目で構成される特性なので、どれかが高くてもどれかが低いので、何とも言えません、というお答えをしたのだが、真意がうまく伝わったのかもしれない。
  • 色々な障害者支援の事業所に行ったが、他は画一的な作業をさせられている印象だったが、Kaienでは個性に触れることができ、いい経験だった。
    鈴木注:20,30の職種を体験でき、各人の多面的な側面を見られるというのもあるが、当社のアプローチとして障害者扱いはまったくしない、優しい支援者ぶらないのが、おそらく当社の特徴の一つ。そのあたりの訓練生との対等な関係を見てもらえたのだと思う。

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当社事業所探訪① 「目指せ 脱・汚フィス Kaien新宿」

1年ほど前からKaienのスタッフブログを行おうというアイデアが出ては消えている。スタッフがテスト投稿をしたり、ブログのデザインを考えたり、しているのだが、いずれも求めるクオリティに達しておらず、これまで日の目を見ていない。 (ただし小中高生向けのサービスであるTEENSのスタッフブログだけはささやかに始まり、線香花火のように続いている。http://teens-staff.blogspot.jp/
このままでは、あまりにも当社の内部がわかりにくいかもしれないということで、今日から僕の偏った私見で、当社の事業所を紹介していきたい。まずは大人向けの4つの事業所を紹介しようと思う。トップバッターは2013年4月にオープンした新宿事業所を選んだ。(TEENS新宿や相談支援事業も同じ新宿事業所にあるが、今日は就労移行支援事業所の部分のみをご紹介する)
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Kaien新宿は、新宿駅西口から徒歩10分、東京メトロの西新宿からは徒歩2分。そのほか都営大江戸線や西武新宿線の駅からも10分以内という好立地にある。都庁や東京医大病院のすぐそばであり、かつ新宿警察署の隣の建物である。
警察と病院、都庁に囲まれた絶好のポジショニング
それだけ聞くと迷わなそうなのだが、「新宿アイランド」といういくつもあるビルの一つなのでとても迷いやすい。当社のあるビルは数十階の超高層ビルの中でひときわ際立たない6階建ての超低層ビルだからだ。
道案内の際に目印にさせていただいている
1階のつけめん屋はかなり旨いらしい
Kaien新宿。当社の中では疑いなく「汚フィス」(念のため注記するとオフィスと発音する)として知られている。理由の一つが、ほかの事業所に比べると狭いことがある。新宿という土地柄、家賃が高く、若干きつめの物件であるため、モノを置くところが少ないのである。なので汚くなりがちだ。

休日のオフィス 人気がなくきれいに見える絶好の位置からの写真
右奥にプレートを張る壁がある

もう一つはスタッフの力だろう。片づけられない女たちを地で行く感じ?かもしれない。とはいっても、僕が小姑のように言い続けるので普通の会社の普通のオフィスよりはきれいだとは思うのだが、僕としては毎回気が抜けない事業所である。

散らかりやすい新宿事業所ではあるが、そこで働く女性スタッフは非常に力強い一面もある。

ブログ記事に以前書いたように、以前このビルは台風時にかなりの雨漏りがあるという非常事態があった。上の階からパソコンなど精密機器がある部分が危険にさらされてしまったのだ。なぜか男性スタッフは帰宅してしまう中、女性スタッフがオフィスを昼夜見守り、翌日の通常営業にこぎつけたという武勇伝が残るオフィスである。

2013年9月 合宿の最中の出来事

Kaien4周年
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/09/kaien4.html

先週もこの若干ごみごみしたオフィスから1人就職が決定。巣立って行った。就職決定者はオープン以来1年4カ月で30人は上回るだろう。3枚目の写真右奥の壁に修了生のプレートが飾ってあり、徐々に上の半分が埋まってきた。プレートで景色がざわざわするのは大歓迎である。

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4年目にはいった定着支援

当社の草創期に就職活動を支援した(※支援というよりほとんど一緒に取り組んだという感じだった)人たちは、就職から4年が経つまでになった。

就労移行支援では、定着支援は半年、というのが一般的。当社はそれよりは長く、概ね半年は職場訪問などを行った後もニーズに応じて職場に赴いたり、当社に来てもらって話を聞いたりしている。なので2年、3年と、頻度は低くなるが定着支援をおこなうことがある。

中でも当社の初期に訓練に入った人たちの定着支援は今もかなりの頻度で行っている。就職した人たちがその後どのようにキャリアを進むか、新たな、あるいは古い課題ととりくむのか、というのは何かを研究したりデータを集めたりするよりも、実地で定点観測的に触れ合っていたほうが良いと思うからだ。

4年前に就職支援をし、その後の継続支援を僕が行っている一人とは昨日、新宿の居酒屋でお酒を飲みながら話を聞いてきた。

「言外の意図を先読みして動けるようになった」とか、「自分の得意なところだけではダメで、苦手なことでも同僚に近づくことを目標にするようになった」など、、、日本的な会社の中でどのように職場で考え振舞っているのか聞くことで、思い込みや自分の価値観を貫きすぎることが多い、ほかの人の支援にも参考になるところが多かったと思う。

実はご本人だけではなく、職場の上司・同僚にも話を聞く機会があるので、情報がより多角的に分析できる。両者からの情報があるというのが、もろもろのことでズレやすい発達障害の人の支援にはとても重要だと思っている。

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Specialisterneからの紹介

Kaienを創業するきっかけになったSpecialisterne。そのSpecialisterneから「日本ではKaienがあるから行ってみな」と言われた方が昨日個別相談に来た。外資系に勤めるご家族がいてSpecialisterneに聞いたら当社を紹介されたのだそうだ。

Specialisterne社 英語ウェブサイト
http://specialisterne.com/

Kaien代表メッセージ (Specialisterne社の”発見”が企業につながった)
http://www.kaien-lab.com/company/message/

海外メディア 『Specialisterne型ビジネス続々』 (以前の記事)
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2011/06/specialisterne.html

Specialisterneを発見してから6年がたつ。ここ数年は彼の地に訪問ができないだけでなく、メール連絡なども少なくなってしまっているが、覚えていただいているようで何より。昨日はほかにも修了生に紹介されて来たという人が個別相談に来ていたし、海の向こうにも口コミの発生スポットがあるということで、徐々に認知が広がっているのを感じられた。

でもまだまだ福祉村の”中”への発信が多いので、”外”への発信を強めていきたい。そのためのプログラム案も大きなアイデアが見えてきた。創業5年を迎えるこの秋からプログラムを展開していきたいと思う。

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日本と欧米 発達障害者の就労支援で進んでいるのは?

イタリアの団体で、EUの生涯学習機関から支援を受けている(と思われる) AUTO (Autistic Adult Training For New Opportunities)。この団体が、欧米の自閉症スペクトラムに関する就労支援の現状をまとめた資料をウェブで公開している。



AUTOのウェブサイトのスクリーンショット
なにやらとてもイタリアっぽい。。。


Auto (Autistic Adult Training For New Opportunities)
「大人の自閉症スペクトラム者向けの新しい可能性のためのトレーニング」
http://www.autistictraining.eu/

Report on international models and standards being focused on the process of vocational integration and the necessary trainings to improve the employability of people with Autism spectrum disorder!
「自閉症スペクトラムの人のための就職環境を向上するための職業訓練等のプロセスに関するモデルと標準についての国際評価」
http://www.autistictraining.eu/wp-content/uploads/2014/06/final-report-questionnaire-AUTO.pdf

さっとPDFを読んだ。各国の自閉症の発症率や制度面の充実度、そしてSpecialisterneと英国自閉症協会(NAS)の就職支援プログラムの事例が簡単ではあるが取り上げられている。また米国についてはさすがAcademicの国(※僕の個人的印象)だけあって、1990年代から様々な論文がまとめられているのがわかる。

まず些末なことだが、英国のデータを引用したい。どこの国も少なくとも似たような環境なのだということがわかる。これが日本のデータと言われてもピンときてしまう。

  • 63% 成人の発達障害者で、ニーズに合ったサポートが受けられていない割合
  • 60% 当事者の親で、今の支援の薄さが故に、将来的により多くの支援が必要になってしまうと感じている割合
  • 33% 成人の当事者で二次障害であるメンタル不全を発症している割合
  • 15% 成人の当事者でフルタイムの仕事についている割合
なお、米国のデータで発達障害の場合は医療費が一人当たり50万円/年高いとか、障害で6~10倍医療費が高くなるとか、アメリカらしい数字もこのPDFには出ている。Autism Speaksの創設者が自閉症の割合が高くなっていることを、tragic (悲劇的)とテレビでさっぱりと発言しているところからも、米国は自閉症を受け入れるというよりも、直そう、少なくしようという思いが様々な数字に出ている気がして、あまり気分は良くない。
 
 
また、欧米で行われている支援プログラムも、文章を読む限り、特に新味があるわけではなかった。むしろ日本のほうがしっかりとアセスメントして、制度もあり、プログラムも各団体で作りこんで、しっかりと雇用につなげているのではないかと思った。単なるアピール不足みたいな気がする。
 
欧米のほうが発達障害の理解が進んで、、、という人が多い気がする。確かに知識層の理解はやや日本は遅れている気がするが、全体的には欧米よりも日本の福祉のほうが進んでいるところも多い、というのが僕の実感。舶来物を過度にありがたらずに、この手の社会問題への対応のレベルや進み度合いは世界の先進であることを理解したほうがよいと思う。(とはいっても、十分だというわけではなく、むしろ比較的に日本もよいほうというだけで、常に声を上げていかないといけないのではあるが)

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Kaienを営利企業にした理由

数日前ですが、こんなことを言われました。「Kaienさんは儲かることしかやらない」

うーん、よくわからない噂なのでいちいち反論していても仕方がないですが、儲けは事業の継続性のために重要なものの、お金を軸にしている会社ではありません。そもそもMBA出てお金を稼ぎたいなら、投資銀行かコンサルに行きます。会社を、しかも福祉業界で起こすというのは経済合理性がありませんので。。。

もともと自分には社長業はあっていない(※先日も息子に「パパみたいな弱虫に社長ができるの?」といわれるぐらい)。本当に事故の連続で起業してしまった感じなのです。なので、誰かがやってくれればそっちのほうがよいです。僕はアセスメントとかプログラム作りは自分でもなんでこんなに臨床感覚が鋭敏なのかなぁと不思議に思うほど得意だと思いますが、社長業はあってはいないからです。

福祉業界にいる営利企業の他のプレイヤーはなかなか営業熱心で、ガツガツ系が多いので、Kaienも同じ穴のむじなにされているかもしれません。が、当社は完全に職人系の会社。営業費もウェブサイトを作る以外は今のところほぼ0円で、口コミで来ていただいている感じで、慎ましくしているつもりです。

当社の「役割」やスタッフに求める「働く力」を見てもらえればわかりますが、サービスを作る時も、行うときも、この原点に立ち返って判断しています。ニーズ調査からサービスを決めるいう通常のマーケティング戦略は取らず、つまり、ほかの業者のマネ(類推)から事業を行うということはせず、というのもそうすると10%よいものは作れますが、その程度ですので、無から有を作り出すような10倍良いものを作るために、市場調査・ニーズ調査から1歩も2歩も先を行ったところからサービスを考え出すようなことをしているつもりです。

採用情報
http://www.kaien-lab.com/company/recruit/

そもそも同業他社が何をしているか、どこに拠点を構えているかすら知らず、お客さんが「こういうものが欲しかった」と言ってもらえるような感動を与えたいと思って事業をしています。社内で話す時は、AppleとかTesla Motorsの話をここで例えとして挙げていくのですが、今日は略。

では、なぜ株式会社にしたのか、営利形態をとったのか、つい昨日も採用面接で聞かれましたので考えをまとめておきます。

最大の理由は、、、発達障害の力をつかって営利企業ができることを証明するためです。NPOではどうしてもチャリティーでしょ、と思われてしまいますが、発達障害の人を活用することで資本主義でも勝てることを示すのがもっとも発達障害の理解・啓発につながると思ったためです。まだその100分の1もできていないですが、営利云々が目的ではなく、営利企業で存続することが啓発につながるという理解です。

2つ目の理由は、、、人材確保がしやすいこと。僕だったら、営利企業からNPOへの転身はかなり思い切りがいります。非営利の世界に入ってしまうと、履歴・経歴書の幅が広がる反面、株式会社に勤める人事から見ると、この人ぶれているのでは?と感じられてしまう恐れがあると思うためです。もちろん偏見ではありますが。。。この点、ベンチャー企業への転身というのは社会的な事業でも履歴・経歴書上、連続性を感じやすいとおもいます。このため、Kaienで多様な優秀な人材を集めるには、営利企業にしていたほうが集めやすいと思ったためです。実際当社には、非営利出身もいますし、営利出身もいますし、よいバランスとなっています。

3つ目は、、、資金調達がしやすいからです。株式会社にはさまざまな制度融資があり、行政のサポートが受けやすいです。金融機関もそれがあるためにお金を貸してくれます。僕はたった10万円しか出資せず始めた企業なので、やはり銀行にはお世話になる必要がありました。会社だからこそ借りられたお金は多いです。

最後は、、、意思決定がしやすいこと。当社では種類株という技を使う必要がありましたが、自分の出資レベルが少なくとも、株式会社は少数の人の意思で意思決定をすることができます。一方で非営利法人の持ち主=株主は”社会”であるために、ある一人の意思では組織が動かしにくくなります。歯止めは効きますが現代社会の課題の変化に臨機応変に即時対応していくためには株式会社の意思決定のスピードは魅力的です。

株式会社にするデメリットは、、、あまり思いつきませんが、「所詮金儲けでしょ」と思われてしまうことでしょうか。。。こういう記事を書かないといけないわけですので。。。

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金剛出版『臨床心理学』に寄稿

今月発売の「臨床心理学」に寄稿した。臨床心理士の人は良く読んでいるという。当社に来るインターン(心理学を学んでいる学生が多い)も読んでいる(※正確に言うと図書館にある)そうだ。

臨床心理学 第14巻第4号
特集 シリーズ・発達障害の理解④ 学校教育と発達障害
http://kongoshuppan.co.jp/rinshin/rinshin.html

もちろん僕は心理のことはわからないので、違う角度から。「当時者家族として 臨床心理専門職にわかってほしいこと」というタイトルで書いております。

 

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Googleの自閉症スペクトラム研究支援

Autism Speaksとのパートナーシップとのこと。もともとAutism SpeaksはNBCの経営者だった人物が始めたNPO法人であり、その彼がNBCで発表していた。

Autism Speaksの発表は以下(英語)。
http://www.autismspeaks.org/science/science-news/autism-speaks-google-harness-%E2%80%98cloud%E2%80%99-genomic-breakthroughs

動画(英語)は以下の通り。

これによると、

  • 自閉症スペクトラムの発症率は、つい2年前まで、88人に1人(1.1%)と言われていたが、この2年間でさらに上がり、68人に1人(1.5%)になっているとのこと。(※米国の子どもの調査)
  • Googleの本プロジェクトに特化したクラウドに10,000人分の遺伝情報がはいり、自閉症スペクトラム研究者が使えるようになるとのこと。(※アクセス権については不明)
  • これまで1人分の遺伝子ですら容量が膨大でダウンロードするためにも数時間かかっていたものが、新システムで大幅に短縮されるとのこと。
  • 自閉症スペクトラムの人の場合、一生涯で2.5億円がかかるという推計があるとのこと。(※米国は絶えず自閉症スペクトラムの支援は公費なのか、民間保険なのか、という議論があるのでどの程度の額がかかるかというのはしばしば出てくる)

などとのこと。

Googleは以前から自閉症スペクトラムの研究のサポートはしているし、彼らが作り出すサービスや製品は支援器具としても可能性がある。Google Glass にもすでに注目が集まっている。今回のクラウド化は、これまで研究の規模が限られていた日本を含む海外の研究者には朗報のはず。これまでは数十人分のデータで研究が行われている論文を見ることが多かったが、これからは日本にいても1万人の情報が手に入ると思われ、原因や診断、そして薬の開発や治療法などへも影響が出てくるのだろう。

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『第110回日本精神神経学会学術総会』

  • 発表日:2014年6月27日
  • 主催:日本精神神経学会
  • URL:http://www.congre.co.jp/jspn110/
  • 内容:精神科医や医療関係者向けの学会で当社代表の鈴木が発達障害者の就労支援について発表しました。
    シンポジウム: 高機能発達障害の職場における課題と精神科医療の取り組み
    司会・登壇者(敬称略): 五十嵐良雄(メディカルケア虎ノ門精神科) 加藤進昌(昭和大学附属烏山病院) 森田哲也(株式会社リコー) 海老澤尚(メディカルケア虎ノ門精神科) 横山太範(医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック 北海道リワークプラザ) 鈴木慶太(株式会社Kaien)
    当社発表: 発達障害者の就労支援 ~民間企業での取り組み~

祝1000記事 第110回日本精神神経学会学術総会で発表してきました

1000個目の記事となります。ご愛読いただきありがとうございます。今後もこつこつ発達障害についての気づきを中心に投稿してまいります。

さて、今日はパシフィコ横浜で開催された『第110回日本精神神経学会学術総会』に登壇してきました。全国各地から精神科医の先生方がまさに一堂に会した学会です。発達障害は今やはり関心が高く、数百人は優に座れる会場も立ち見が出てかつ会場に入りきらずロビーからも視線を感じる、かなり熱い(でも会場は殺人的に冷房が効いていた)シンポジウムとなりました。

医者ではないので「ご招待」での参加
本当にすごい人人人、医者医者医者の空間でした・・・

シンポジウム名は、『高機能発達障害の職場における課題と精神科医療の取り組み』。司会は
発達障害者向けのデイケアをされている五十嵐良雄先生(メディカルケア虎ノ門精神科)、そして登壇者はこの道では知らない人がいない加藤進昌先生(昭和大学附属烏山病院)、そのほかにもこの前の札幌出張の際に歓待していただいた横山太範先生(医療法人社団心劇会 さっぽろ駅前クリニック 北海道リワークプラザ)などでした。

僕が話すのはかなり違和感がある場でしたが、最後に「こういう発表があっても面白いね」と加藤先生にいっていただけたので良しとします。会場でお約束した通り、今日のスライドは以下の通り。また当社のウェブサイトにものっけましたのでご覧ください。

Kaien最新情報 第110回日本精神神経学会学術総会に登壇
http://www.kaien-lab.com/?p=4480



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【積極採用中!】発達障害の学生・成人の就職支援

ガクプロ、および、Kaien就労移行支援で働く人を募集中です。

ガクプロ
http://www.gakupro.com

Kaien就労移行支援
https://www.kaien-lab.com/jobassistance/jobassistance/

僕自身があまり経営がうまいと思わず現場が得意なほうなので、「経営もしたい、やってやる」という組織面にも興味がある人がいたら本当にうれしいです。お世話になっているETIC.さんのDRIVEというサイトにも掲載されていますので、よろしくお願いいたします。

DRIVE ETIC.運営の求人サイト(ベンチャー、スタートアップ、NPO、ソーシャルビジネス)
http://www.etic.or.jp/drive/job/1476

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自閉症スペクトラム研究 最新情報がTED動画に

TEDでいつの間に「自閉症スペクトラム」のプレイリストがキュレートされていた。(カタカナばかりだが・・・) そのトップを飾っているのが最新(2013年)の研究まで紹介した「Autism – what we know (and what we don’t know yet)自閉症についてわかっていること(わかっていないこと)」。

TED Playlist: Autism Spectrum
http://www.ted.com/playlists/153/the_autism_spectrum

Simons Foundationの研究者が出ているが、とてもわかりやすい(でも今のところ日本語訳はない)。話を要約すると、

  • 自閉症がスペクトラムであり、非常に幅が広い症状であることを説明し、
  • 米国では根強く言われているワクチン原因説を明確に科学的に否定した後、
  • 遺伝子が要因の一つであること、
  • 例えば自閉症の兄弟がいる場合もう一人も自閉症なのが一卵性双生児の時は70%台、二卵性は30%台、通常の兄弟は20%以下であること、
  • ただし一卵性双生児の場合でも100%ではないということは遺伝子だけとは言えないこと、
  • たしかにがんや心臓病、糖尿病なども遺伝する傾向があるが、自閉症はさらに遺伝子による要因が大きいと思われること、
  • 現在、遺伝子の特定ができているのは全体の25%に過ぎないこと、
  • 一つの非常に強い遺伝子の変異(たった一つの文字の変異)で自閉症になることもあるが、関連する遺伝子は200とも400ともいわれはっきりとわからないこと、
  • 遺伝子変異は家系の場合もあるが、突然ある人から始まることもあること、、、

などなどが説明されている。

最後には乳幼児(0歳児)のころからアイトラッキングの設備を使い、これまで2,3歳が多かった早期介入のタイミングをより早くしようとしている研究などが紹介されている。

なお、発達障害というのは日本の定義で、米国では自閉症スペクトラムとADHD、LDをかなりクリアに分けて、こういった場所でも自閉症スペクトラムの話に集約する。どちらが正しいかというと日本のあいまいな分け方のほうが現場の感覚としては納得感が高いことが多いのだが、米国でくっきり分ける理由は(僕も完全にはわかっていないが)別の記事でいつの日かもう少し詳しく説明したいと思う。

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ガクプロ 6月にして夜が明け始めた

学生向けのガクプロ。大学生や専門学校生、大学院生向けの「学外就活サークル」である。

ガクプロ
www.gakupro.com

少し定員に近くなっていて今後数カ月は受け入れが若干難しくなるかもしれないが、当社独自のプログラムで、スタッフのほうもとても楽しいサービスなので今後も受け入れ枠を増やす手を打っていこうと思っているところである。

が、、、実は「就活サークル」と銘打ちながら、4,5月と就職戦線での苦戦が続いていた。サービスは頼って利用してもらうけれども、結果が出ないという、期待に応えられない感じであったのであるが、、、ようやく成果が見えてきた。内定をもらった人、最終面接まで進んでいる人、などなどこの数週間で夜が明け始めたなぁという感じである。

この時期に就職活動で内定が出るのはほとんどが一般枠。障害者枠は秋以降に活発化して冬が本格的な就活時期になるはずである。発達に凸凹があると、一般で行くのか、障害者枠か、というところでもかなり悩まれる。この辺りを両にらみしながらの支援は当社では数をこなしている。最終的にはご家族と学生が納得できるかが重要なので、コンタクトの頻度を維持しながら継続的にさぽーとしていきたいと思う。

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発達の凸凹を活かす! 学習支援&お仕事体験プログラム
TEENS新宿・横浜 (秋葉原計画中)
 
発達障害の強みを活かした就職・活躍を!

職業選択の自由で不幸になる?

以前こんな記事を書いた。

職業偏差値と良質な主観
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/12/blog-post_11.html

要約すると、大学まであった偏差値は就活では存在しない(自分の評価がしずらい)。そんな中で星の数ほどある企業から選ばないといけない。決められればそれをコツコツする人たちにとって、就活の際に選択肢が多すぎることでかえって不幸になる人が(特に発達障害の傾向がある人の中に)多いのではないか、ということである。

TED動画を見ていたら、ちょうど同じようなこと(選択肢の多さが不幸さにつながる)をわかりやすくまとめているプレゼンがあった。やはり現代社会は選択肢が多いことで不幸になっているようであり、これは先進国共通らしい。この現象をより感じやすいのが発達に凸凹がある人だろうなぁというのが僕の所感です。

以下の動画(バリーシュワルツ氏が語る「選択のパラドックス」について)ぜひ見てください。

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NHKニュース『障害者就労事業で不正請求5億円余』

NHK NEWSWEB 障害者就労事業で不正請求5億円余
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140612/k10015178181000.html

そーか。。。というお話。まずはじめに、、、もちろんですが、当社は4か所(秋葉原2か所、新宿、横浜)で経営しているけれども、不正請求していません。

でも世の中にはいろいろな考えで福祉を行っている人がいて、認可事業である限りは行政も設立を防ぐことはできないし、そもそも人間が行うことだから清濁併せ呑むというか、濁りがある事業者が入ってきてしまうのはある程度予想しておかないといけないと思われます。

この記事で示唆されているように、というかこの手の話が出ると必ずマスコミがアンパイとして語るように、がちがちに制度を固めて今以上に公務員の仕事をつくることが社会に資する行為なのでしょうか?僕はそうは思いません。

例えば、就労移行支援事業。今でさえ、制度が非常に硬く複雑です。計画相談という計画を立てるところでご本人・行政・利用事業者との連絡が非常に煩雑。その後も受給者証を取って利用が始まった後も請求が非常に煩雑でその作業だけで利用者へのサービスの質が下がりかねない(※つまり縦割り縦割りの仕組みに合わせた行政への請求制度なので、用意する書類やデータが膨大で複雑であり、それだけで行政側にも多数の仕事が”発生”して公務員の作業を増やしていると思うし、事業所側もすごく大変で利用者への時間が減りかねない状態になっている)です。かつ複雑な制度だからこそ、かえって不正請求などがしやすくなっているとも考えられます。児童の分野(※当社はTEENSという児童の分野のサービスもあります)はさらにすごいです。

専門家のおっしゃる「第三者が事業所を評価する仕組み作りが必要だ」というのは以下の通りすでにあるはず。当社も来年予定しています。ほかにも例えば「監査」という行政による定期的な検査もあり、不正はちゃんと見抜かれる仕組みが整っています。

とうきょう福祉ナビゲーション 福祉サービス第三者評価の概要
http://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/hyoka/document/guidebook2011_gaiyou.pdf

本当にこの教授は専門家なのでしょうか?NHKの記者はきちんと取材しているのか、担当デスクはきちんとデスクの役割を果たしているのか、むしろそちらのほうを第三者評価したほうがよい気もします。。。

変な業者はおのずとこの界隈(福祉村)で否定されますし、淘汰されるとおもいます。この話に限らず、不正があるからということで事前のチェック体制を必要以上に強化し、結局行政を肥大化させるのは意味がないと思います。僕個人としては、むしろ簡素な仕組みにすることで不正が見抜きやすいようにしてほしいのと、事後の罰則をきちんと作ることがよいと思います。

うがった見方かもしれませんが、障害者への支援は、清廉潔白な聖人君子だけが行っているという偏見がこの記事にありそうです。僕から見ると、ほとんどの人は良い志で必死に働き、組織内外で知見を共有しながら、仕事として自分が生きる対価を得たいという、ごくごくまっとうな人たちが、株式会社であっても福祉で働く人たちの印象でありますが、そうでない人もいることは残念ですが現実ではあります。

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アナウンサーでNHKに就職 自らの能力に限界感じ、独学でMBA受験

先月末お伝えした取材がウェブの記事になったのでご紹介。

日経Bizアカデミー MBAはこう使う!
Kaien代表 鈴木慶太氏(上)――ケロッグで味わった全力でも追いつけない世界
http://bizacademy.nikkei.co.jp/management/mba_holder/article.aspx?id=MMAC0w000011062014

タイトルに使わせてもらった「アナウンサーでNHKに就職 自らの能力に限界感じ、独学でMBA受験」はサイドバーにあったキャッチコピー?らしいが、刺激的なコピーではある。どこまで行ってもNHKのアナウンサーというのは使ってもらえるので、ほとんど退職金でなかったが、在籍した価値はあったなぁと思う。

というわけで、あまりこのブログでは関係ない(MBAとかNHKとか)ところばかりが目立つ記事ではあるが、実は3ページ目に語られているところが(この記事ではわからないのだが)発達障害の支援に関係する部分である。

以下引用。

ケロッグ(注:僕が通ったMBAのこと)では、100人いたら自分は確実に99番目か100番目。自尊心もボロボロです。そうした中、どうやって上を向いて授業に臨むか、毎日頭を使いました。ケロッグは、授業中の発言よりも、グループワークでどれだけ貢献するかで個人の評価が決まります。では、そのためにはどうすればよいか。結局、相手に議論の主導権を委ねるのではなく、自分で土俵を作り、その土俵で勝負する作戦を立てました。つまり、グループワークの前に入念に事前準備をし、グループワークの場では真っ先に、今日はこういう議題で、こういうふうに議論を進めたいのだけれど、どう?と提案してしまうのです。そうすることで議論の主導権をにぎれます。議論の主導権を他人に委ねて2時間、議論にほとんど参加せずに過ごすより、4、5時間かかってでもしっかりと準備をしてグループワークに臨むほうが、有意義だとわかりました。グループの他のメンバーにとっても、ゼロから議論を始めるよりも、最初に議題や議論の進め方を誰かに決めてもらったほうが、時間や思考エネルギーの節約になり、楽なのです。(引用ここまで)

ここでは割愛されているが、この経験をしたことは発達障害の人の就労支援で非常に役にたった。つまり「相手に議論の主導権を委ねるのではなく、自分で土俵を作り、その土俵で勝負する作戦を立てました。」というのは、英語での会話になると大変なので、まず文字や数字の紙に落としてアジェンダを配ってしまうという作戦のことである。発達障害の人は日本語で同じ状態になっていることが多い(つまりおしゃべりだとワンテンポもツーテンポも遅れるが、書いた状態ではコミュニケーションについていきやすい人が多い)。つまるところ、発達障害の疑似体験をケロッグでできたことは今に役立っているなぁと思うわけです。

日経Bizアカデミー MBAはこう使う!『ケロッグで味わった全力でも追いつけない世界』 後編は来週月曜日に公開予定とのこと。ようやくKaienのことが出てくる予定です。

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