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Run4U@Kaien

昨日は自閉症・発達障害の子どものいるオヤジ達がKaienに集結。

志を持って、揃いのTシャツで、マラソン・駅伝大会を制覇していこうという「Run 4 U(ラン・フォー・ユー)」の準備会+飲み会。

NHK横浜の取材も来ていた

発端は、僕がKelloggにいたときにサンフランシスコで「ぼくうみ」の上映会などをコーディネートしていた南雲さん。今年日本に戻ってきて、早速の活動開始。下のTweetから始まった。

週刊自閉症ニュースの新保さんも参加されていた。無理なく活動が広がれば。そろそろ専用ウェブサイトもできるらしいです。

海外メディア 『オランダの精子ドナー、アスペルガー症候群であることを「隠して」問題に』

オランダで複数メディアが報じている。オランダ外のメディアもそれに呼応して報道を繰り返している。

Dutch sperm donor hid medical history
『オランダのある精子提供者 自身の医療履歴を隠していた』(Radio Netherlands)

ウェブサイトの記事によると、、、ロッテルダム在住の30才の精子提供者。これまで少なくとも22人の「父親」になっている。子供たちの何人かは自閉症の傾向を示している。この精子提供者はアスペルガー症候群など医療履歴を隠しており、まだ精子提供者としてアクティブである。精子提供を受けた母親たちはこの事実を先月になって初めて知った。オランダでは精子提供は速さと安さの観点から、直接会わずにネットで精子提供者を探すことが多い、、、という。

先日もこのブログ(海外メディア 『兄弟姉妹の自閉症の確率 これまでの想定の2倍という研究結果』)に書いたが、また日本ではほとんどタブーだが、自閉症スペクトラムは遺伝子がある程度の役割を果たしていることは定説になっている。ただすべての発達障害が説明できるわけではなく、わかっていないことが多い。現段階で言えるのは、遺伝子のほか環境要因が複雑に絡んでいるケースが多い、というぐらいである。

今回のメディアの報道は、事実のみ伝えていて、見解や世論の反応は伝えていない。記事のボリュームも少ないので、そもそもオランダの精子提供がどういう制度になっているかもわからない。アスペルガー症候群の診断は、そもそもとても微妙なもの。イチゼロで診断できるものではなく、だれでもその傾向はうっすらある。Wikipediaのアスペルガー症候群の項目をみてもらえると、自分にも当てはまる点が幾つかあると思われると思う。

周囲の環境依存のところがおおく、社会や組織によってその傾向が見えやすくなったり見えにくくなったりする。今回のニュースはいろいろな受け取り方があると思うが、すくなくともアスペルガー症候群は非常にグレーな診断であることだけは理解してもらいたい。

使われていない人的資源

今日は僕の写真撮影で米国人のカメラマンが来た。カッコつけて100枚ぐらい撮ってもらった。母校Kelloggの記事で使うためのもので経費は母校もち。ありがたい。。。おこぼれで、何枚か分けてもらった。その内の一枚が↓。他の僕の勇姿はFacebookでみられる( ^ω^ )ニコニコ

精一杯。。。

さてさて、そのカメラマンはインディアナ州出身のJensen Walkerという人。奥さんが米軍勤務で、今日本にいるらしい。3.11についても撮影を行ったそうだ。とにかく東北の人の礼儀正しさに感服していて、世界での報道が少ないと憤っていた。

Jensenは「僕を短時間でここまで撮影できるぐらい」なので、かなりの腕の持ち主なのだが、日本語が出来ず、カメラマンとしての仕事が日本では難しいと言っていた。そういえば、日本が好きで興味を持ってきてくれる人もいるけれども、外国人の英語教師の時給は1000円を切っているとも聞く。優秀な人達なのにもったいない。

うまく活用すれば貴重な資源になり得る。アニメの物販で英語以外のサイトを作って人気の会社がある。日本に拠点を置いている理由は、アニメを信奉する各国のエンジニアが日本で働きたいからだという。ちょうどシリコンバレーで働きたいエンジニアを、当地のハイテクベンチャーが吸い付けるようなものだろうか。やりようによっては使われていない資源を宝に変える方法だと思う。

翻って発達障害。今日も一人内定をもらえ、一人は次の選考に進み、一人は就職後の第1日で、という日であったが、うまくいく人ばかりでもない。本人たちの問題もあるとは思うが、環境を整える(自閉症スペクトラムの凸凹したユニークな力を上手に活かすモデルをいくつも作り出す)ことが出来れば、より多くの人が戦力になると思う。今のままではもったいない状態が続くばかりだ。

そんな中で午前中に訪れた会社。3Kともいえる職場だからか、このご時世でも十分な人が探せないという。発達障害についても偏見を持たず、仕事が出来るかできないかの「ごもっとも」な物差しで接してくれそうなところであった。「職業に貴賎なし その道のプロになればよい」でも以前書いたが、エンジニアであれ、事務職であれ、労働集約的な職種であれ、一人ひとりが専門性を持っていかないと、この国は大変なことになりそうだなぁ、と思った一日だった。

「無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであろう」 三島由紀夫の言葉。他のところは思想的でここでコメントするような類のものではないと思うが、少なくとも「富裕」ですらなく、「或る経済的大国」ですらなくなっちゃうかもしれない。

海外メディア 『兄弟姉妹の自閉症の確率 これまでの想定の2倍という研究結果』

いつも海外情報を配信している週末というわけでもないが、米国の一般ニュースの結構上の方に自閉症の話題があったので、読んでみた。

Autism Risk in Siblings Double Previous Estimate -Third Age.com- (直訳すると「兄弟姉妹における自閉症のリスクがこれまでの予想よりも2倍に」という記事)

なお、同じ研究に対して色々なメディアが書いている。Winnipeg Free Pressはこちら

記事を訳すと以下のとおり。

a new study of autism risk, conducted at 12 sites in the United States and Canada, followed 664 infants with at least one older brother or sister who had autism. It showed a 19 percent chance a sibling will have autism and a 32 percent chance if two children in the family have some form of autism.

米国とカナダで664件の調査をした。年長の兄弟姉妹が自閉症と診断されているケースだ。それによると、19%の確率でともに自閉症と診断され、2人の年長の兄弟姉妹がともに診断されているケースは32%の確率に上がる。

About 15 percent of autism cases can or have been linked to specific gene mutations. If that mutation is found in both an autistic child and its parent, the risk of the next child developing the disorder is considerably higher. If the mutated gene is only present in the child, then that means it arose spontaneously and the next child’s risk is back down to normal.

およそ15%の自閉症のケースは、特定の遺伝子変異によって引き起こされている可能性がある。もしその遺伝子の変異が、(一人)の子供とその両親(のどちらか)に認められる場合、次の子供が発達障害である可能性は確かに高くなる。もしその遺伝子の変異が両親に見られない場合、次の子供が発達障害である可能性は通常とおなじになる。

以上が訳。

これまでで行われた最も大きな調査らしい。少しクリアに数字が出ているので、本当かな?という気がする。追加調査が各地で行われると思うので、そういった調査結果を待ちたい。なお、研究はカリフォルニア大学デービス校や、アルバータ大学などの国際的な協力で行われたという。

K4T、第2回体験会開催決定

英語で、PCを操って、簡単なプログラミングを学び、動画を作成する中で、講師や他の受講生との対人関係も育むという、一粒で何度も美味しいことを狙ったイベント、Kaien 4 Teens「発達障害のある中高生のための英語・プログラミング・社会スキル向上塾」の第2回体験会。9月24・25日の週末に行うことに!!

前回(7月末)の開催分は、親御さんからも参加した本人たちからも想像以上に評価が高く、楽しんでもらえたのだけれども、修正すべき点もあった。それを踏まえての第2回です。オンラインフォームかメール、電話での受付です。まだイベントのフライアーができていないのだけれども、サイトはこちらから。

そのほか今日は修了生のオフィスを訪問して活躍の様子を目に焼き付けたり、英語で電話に出ないといけなかったり、プロボノの活動のお誘いを受けたり、オフィスのネットワークが止まって復旧作業をしたりと、なかなかスリリングな一日でした。

修了生の部署の作業は仕事の引き合いが多く、忙しくしているとのことで、夏休み取らずに頑張ってました。PCをさっと見せてもらったけれども、当然なんだかわからない複雑なシステムを分析していました。ガンガン稼いで欲しいところです。

支援マニュアル、支援マニュアル、支援マニュアル・・・ 発達障害者就労支援状況

PCの掃除(つまりOSの再インストール)と、オフィスの掃除。軽~く熱中症になったのか夕方頃はめまいがしてきたが、だいぶ綺麗になったので満足。

それにしても本・冊子が多い。買ったものは少数。ほとんどが頂き物だ。数十冊が発達障害の就労支援関連だった。

先日も出版社の方から、「発達障害関連の本は売れる」と聞いたのだが、今日発掘したのは、本当よりも、行政や、団体、会社、個人の方がまとめたマニュアルの冊子。

まだまだ進んでいないと言われるし、新しい領域とも言われる発達障害の就労支援だけれども、こう重ねてみると案外関心は高く、様々な事例が蓄えられているのだなぁと感心する。

手前の列が発達障害関連、奥がIT関連
床にもこぼれた冊子がある

海外メディア 『ADHDと自閉症スペクトラムの遺伝子の共通性』

カナダからの報告。遺伝子の研究が行われ、発達障害のうちのADHD(注意欠陥多動性障害)と自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群や自閉症)の相違点が調べられた。

ADHD, Autism May Sometimes Share Gene Mutations ==But, the vast majority of children with autism disorders or ADHD don’t share these genetic risks== (US. News)

『ADHDと自閉症は共通した遺伝子変異を起こしていることが時々ある。しかし大多数は、遺伝子リスクを共有していない』

発達障害の現場にある人ならば、ADHDと自閉症スペクトラムのオーバーラップはとても納得感のある仮説。今回の研究は、ADHDや自閉症スペクトラムのそれぞれに固有と思われていた変異遺伝子を、ひょっとしたら共通してもっているのではというようなアプローチで行われている。

結果としてはタイトルにあるように、共有している場合は少数で、実は多数は共有していなかった。ということ。でもそもそも、ADHDの遺伝的なところはまだまだ明らかにされていないし、自閉症スペクトラムについても少し研究が進んでいる程度で原因についてはまだまだ見解が分かれている。

今回の固有だと思われた変異遺伝子も、例えば自閉症スペクトラムを生じさせる数多くの関係性のうちの一つしか見ていない可能性がありそう。

それにしても、こういったニュースがガンガン主要ニュース・メディアで流れる英語圏と日本語圏では大分発達障害の理解に差が出そう。。。もうちょっと日本のメディアは専門性を高めてほしい。

アイスブレイク

今のKaienの職業訓練は最長2ヶ月。2ヶ月間は十分長いだけれども、一緒に作業を行う人達と仲良くなるには少し仕掛けが必要だなと思っている。たしかに発達障害の傾向があると他人との距離感が取りにくく、仲良くなることについてシャイな人が多い。

卑近な例だが、MBAのケロッグでは初めの1ヶ月ぐらい、勉強もせず、チームにわかれた応援合戦とか、名前覚えゲームとか、体育祭とか、寸劇とかでチームのボンドを強めていく。こんな子どもじみたことをなんで行わせるのかなぁと、正直英語も全然話せない僕は当時泣きそうだった。が、後で考えると仲良くなるための強制的な仕掛けがあってありがたかったなぁと思う。そうでもないと、今頃ケロッグコミュニティからフェイドアウトしていたかもしれない。

翻ってKaien。今は2ヶ月の訓練期間に職業的なことをたっぷり押し込めるために、なかなかアイスブレイクのプログラムが取り入れられていない。制約のあるなかだが、職業的なことと同時にアイスブレイク的な要素も入れたものを今回導入する。明日。どんな感じになるであろうか。。。楽しみだがちょっと不安もある。

そうそう、今回は一人の休みなく、当初の1/8の期間が終了した。やはり(特に訓練開始直後の)勤怠状況が一番気になるので、とりあえずまず一山超えたかなぁという感じがしている。

昼寝

信じられない暑さ。体力を蝕む。今日はデスクで10分ほど仮眠を取った。

理由は色々と考えられるが、日中にどうしても眠たくなる発達障害の人は多い。過集中であるとか、感覚過敏による情報過多での疲弊とか、そもそも生活リズムが乱れがちとか、、、自閉症スペクトラムの一つの特性ともいえると思う。

そういった特性を昼寝で上手にやり過ごしている人は案外多い。Kaien経由で就職した中にも複数の人が毎日職場で仮眠をとっている。概ね昼休憩の時らしい。

僕のオススメはアイマスク。そしてiPodなどの携帯音楽プレイヤー。人は暗くなると眠たくなるし、外界の音をシャットアウトすると意識が逸れにくい。それだけ?と言われそうだが、案外暗くなることで眠たくなることを知らない人がいる。ただ眼を閉じているつもりが、いつの間に上手に睡眠に入っているもの。

オフィスではさすがに横になれない。まあ、行政の人は使っていない庁舎スペースでゆっくりと寝ていらっしゃる人も見かけますが、なかなか民間では難しい。多くは座ったままの頭だけの15分程度の休息にはなると思う。でも実はそのぐらいが脳の休息には良いらしい。

1/70か1/38か?

日本の人口は1億2700万人。70億人の人口だとすると、ざっというと1/70しかいない。厳密に言うと1.8%。

じゃあ、発達障害の自閉症スペクトラムはというと、(韓国での米・イェール大学の最新調査によると)38人に一人。つまり2.6%もいる。
Kaienは、ものすごくニッチな業態ですね、といわれるけれども、まあ世界に進出できれば十分に大きなマーケットだし、そういう視野で日々の業務を行う事がお陰さまで可能になってきた気がする。

『iSB公共未来塾 障がい者福祉(発達障がい)』

  • 発表日:2011年8月8日
  • 主催:iSB公共未来塾
  • 内容:エンハンスドプログラム 障がい者福祉(発達障害)の講座において、「発達障害者の就業に関するプロフェッショナルファーム株式会社Kaien」と題して、Kaienの実践の状況と今後についてスタッフの須賀が発表しました。

発達障害の人の適応力

新しい環境や新しい人は苦手、という傾向があるのは確か。でもKaienの職業訓練では結構頻繁にスケジュールが変わるし、講師も新しい人がどんどん入ってくる。

今日も2人の新しいスタッフが始動。早速講師をお願いした。でも混乱はなかった。作業内容が新しい場合は混乱が目に見える形で現れる人もいるが、対人関係は、管理側のアプローチが異ならない限りはパニックにはならない人ばかりだと思う。

アプローチといっても特別なものではなく、愚直に「視覚化」「構造化」をするのが何よりも大きいようだ。

合宿終了

トラブル続きでもあったが、所期の目的は達成して帰宅。夏休みで渉外関係が緩やかになるこれから2週間で合宿の成果をまとめる予定。

南国情緒あふれる宿舎

明日は麻布十番で行っている7期訓練の2日目。新しい講師の方も入る。今週から横浜の事務所も本格稼働。企業実習を開始する人も。

「野郎」ばかりの第7期

あと15分ほどで、麻布十番で行っている「発達障害者のためのIT職業訓練」の第7期がスタート。

今気づいたがメンバーはみんな男性。Kaienとしては初めての事態。とはいえ、何が変わるわけでもなく、地獄の一日目がスタートします。
椅子も新調したので、より快適に訓練生活がおくれるのではと期待してます

実習の成果をSNSかいえんぴあで知る

修了生がかいえんぴあで実習の様子を知らせてくれる。障害者雇用枠は、面接だけではなく、実習という制度がある。(特に発達障害の人は)面接だけではなかなか伝えられない強みを見てもらうチャンス。多くの場合は無償という課題もあるが、やはり実習で力を示すとほとんど就職が決まるだけにとても大きな課題。

少しというか結構?厳しめのKaienの訓練やカウンセリングを経たとあって、実習のほうが優しく接してもらって拍子抜けしている感じも若干する。フィット感があればチャンス。力がある人ばかりなので、いい環境に恵まれれば、きちんと戦力になると思う。

それにしても、先週から、Kaien 4 Teensの実施。6期の修了式。横浜事業所の開設。3人の修了生の実習スタート。7期受け入れ。合宿、新スタッフの加入と、1週間のうちに色々起きる、というか予定されている。重なるときは重なるもの。つつがなく過ごしたい。

Kaien大使

Kaien修了生が3人実習中。かいえんぴあというSNSで逐次報告をくれる。ありがたい。就職まであと一歩。頑張ってほしい。

修了生はKaienにとって大使、かっこよく言うとAmbassador(アンバサダ)みたいな役割を果たしてくれる。個々の事情によって当然できること、できないこともあるが、出来る限り伸び伸び働いてほしい。

その修了生たちの成果・活躍が認められて出来たともいえる第2オフィス。2ヶ月後の利用を目処に今日から現地で準備開始。僕も横浜にいる時間が多くなる。今週末はスタッフ合宿で横浜事務所の方向性をスタッフ間で共有する。

朝の写真。
このあとネットと電話は開通。椅子と机と複合機も着いた。

7月のアクセスランキング

当ブログの先月の人気記事。ベスト5です。

1位 発達障害の就労会議とその資料

2位 Kaien 4 Teensで目指すもの (前半)

3位 障害年金における変化と低賃金の業務

4位 横浜市のみなさんこんにちは!Kaien第2拠点開設へ

5位 海外メディア 『自閉症 遺伝要因と環境要因』

海外メディア 『自閉症はファッショナブルな障害?』

現在、「アメリカ精神医学会」で定義している精神疾患の分類と診断のマニュアルと基準。現行のものはDSM-IVなのだが、その策定に関わった医師Allen Francesが自身のブログで、自閉症の定義の広がりと、それに伴う診断数の急増に違和感を訴えている。今日ご紹介する英語の記事はそれに疑問を呈する記事。

火に油を注ぐ:「ファッショナブル」な障害という自閉症
Fueling the Fire: Autism as a “Fashionable” Disorder All About.com

僕のブログでも韓国の最新調査で2~3%の人が自閉症スペクトラムという記事をご紹介した(こちら)。こうした(自閉症啓蒙団体による資金の入った)調査結果がどの程度信ぴょう性があるのか、という点で米国では議論されているようだ。

このAll About.comの記事のトーンは、定義がかわることで、あるいは自閉症がファッショナブルである(Dr. Allen Francesの主張)ということで、診断が増えているわけではない。やはり診断されている人や、その診断に近い生きづらさを感じる人は多くなっているのでは、というものだった。