採用情報

当社の説明

ちょっと宣伝モード。Kaienの現状をご紹介です。

【仕事をしたい、安定して働きたい!! 発達障害(疑い含む)の成人の方々向け】

◇対象 発達障害の診断のある、あるいは疑いがある方 (障害者手帳の有無、診断の有無、年齢などは問いません。広く、発達障害に関連すると思われる、働きづらさ、就職活動の難しさを感じている方向けです)

◇内容 手帳の取得状況や診断のあるなしによりますが、基本的に以下をご利用いただけます
・ 障害者枠での人材紹介
・ Kaienが行政から受託する職業訓練への参加 受講無料
・ Kaienが有料で提供している『就業応援パック(※)』の利用

◇まずは 各人に応じたアドバイスをしていますので、初回相談会にお申し込みください。<<こちら>> (初回については個別相談を無料で行っています)

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【就職に向け活動を徐々にスタートさせたい!! 10代の方々とそのご家族向け】

◇対象 発達に凸凹がある10代のお子さんとそのご家族 (診断があってもなくても、本人への告知がまだでも構いません)

◇内容 Kaien 4 Teens(「英語・プログラミング・社会スキル」向上塾)というサービスを行っています。ご家族には発達障害を抱える方の就職活動についてのセミナーを同時開催します。ウェブサイトはこちら

◇まずは お電話かオンラインフォームでお申し込みください。<<こちら>>

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(※)就業応援パックについて 主に5つのサービスから成り立っています。

【1】 就職活動や転職活動に役立つ『就活・転職力向上講座』
講義例 ・・・ 発達障害 合う仕事合わない仕事 / 障害者雇用 損得講座 / 面接スキル向上塾 / 真面目にSPI対策 / エントリーシート攻略塾 / 経歴書ブラッシュアップ / 就活アクティブ指数計測塾 / 就業生活 お役立ちリスト / 医者カウンセラーの使い方

【2】 仕事力・定着力の向上に役立つ『ビジネススキル向上講座』
講義例 ・・・ タイムマネジメントとタスク管理 / 伝わる企画書・プレゼン / メモのとり方向上塾 / なによりかによりホウレンソウ / Word基礎応用 / PPT基礎応用 / Excel基礎応用 / ピボットテーブル活用法 / MKTリサーチ基礎応用 / 事務職体験 / SWテスト ウェブ・ERP

【3】キャリア・カウンセリング
「発達障害」と「仕事」に関するご相談に応じます。就職活動や定着に向けた対策などです。ご家族の方の参加も可能です。完全に個別のカウンセリングになります。

【4】ジョブコーチ@あなたの勤務場所
職場やその近くに伺います。実際に上司の方や同僚の方とお話しして、上手な働き方を模索します。

【5】定着支援SNS かいえんぴあ
「発達障害」と「働く」をテーマにしたSNSです。就職活動にむけた励まし合い、職場への定着に向けた情報交換を行っています。ピアサポートを基本にしていますが、医療関係者や就労支援員も多数入っています。現在70人程度の参加規模で、殆どの人が週に数回ログインするアクティブなSNSになっています。

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古い横浜事業所

横浜事業所が開設1ヶ月。

そういえば写真を取るのを忘れてしまったが、PCも15台ほどが揃い、椅子も人数分揃い、個別相談室も整い、タイルカーペットも敷いて、オフィスらしくなってきた。横浜事業所では、この秋、早速、企業向けイベント、支援者向けイベントを企画中。楽しみである。

横浜事業所は、築年数がかなり経っているオフィスを選んだ。大家さんが当社のような業種に理解があったことが一つ。もう一つは、当社の訓練のあとに行く会社が綺麗なオフィスとは限らないので、そこそこ汚い(といっては大家さんに申し訳ないが・・・)環境に慣れてほしいというのが二つ目である。

スタッフ側のモチベーションがどうなのか気になるが、ありがたい事に泥を飲んでも生きていけそうな人たちがKaienスタッフの要件なので、大丈夫そう!!

日本の現場と世界の現場

麻布十番で行っている「発達障害者向けのIT職業訓練」。7期も18日目。後半に差し掛かった。

訓練生からは毎週評定を頂いているが、スタッフ側から訓練生の中間評価も終わった。Kaienの訓練はホウレンソウ+質問が呪文のように毎日繰り返されるが、ようやく浸透し始めたかなぁと思わせるここ2日である。講師の方々には感謝しなくては。

同じように世界各地で、自閉症スペクトラムなどの人たちの職域開拓、職業訓練が行われている。今日は米国のミズーリ大学から3月のカンファレンス@セントルイス(Autism Works National Conference)にお誘いがあった。といっても現地に行くのではなく、Skypeで日本から午前4時に参加して欲しいとのこと・・・。頑張るかー。

バーチャルで共に登壇するのは、ベルギー、イスラエル、アメリカなどで、やはり自閉症スペクトラムの現場にいる人達だという。実はすでにメールもやり取りした人たちばかりで、世の中狭いなぁと思う。ちなみに今日はこのブログにもよく出てくるSpecialisterneにもメールをする用件があって連絡。彼らも順調に頑張っているようだが、おかげ様でKaienも横浜事務所を開設したことを報告した。どんな返事が返ってくるかな?

さてさてカンファレンス。日本のほうが福祉の現場のレベルは高い場合が多いので、しっかりと日本の現状ともろもろの方法論を伝えられればと思う。音声だけという過酷な状況の中で英語でプレゼンしないといけないのと、朝4時にどこまで頭が回るかにかかっているかもしれないが・・・。

それにしても、カンファレンスのオーガナイザーのメールの文章には朝から感動。”we will not be asking about whether people with autism can do useful
work – everyone at our conference already believes in that” (私たちは自閉症の人はしっかりとした仕事が出来るかどうかということを尋ねるつもりはない。カンファレンスに出る人は全員、そんなことは出来ることだと、とっくに信じているから。) アメリカについては色々と思うことはあるけれども、圧倒的にミッションドリブンな感じは心地良い。

『障害のある子どもの高校入試を考える』

表題のイベント(名前は仮)が、東大で10月に開催されるとのこと。詳しくは以下参考。

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「障害のある子どもの高校入試を考える」(仮)

●主催:東京大学先端科学技術研究センター
●後援:文部科学省(依頼中)
●協力:日本マイクロソフト・富士通・ソフトバンクグループ(予定)
●日時:2011年10月22日(土)
●会場:東京大学安田講堂

●プログラム:
13:00‐13:50 なぜ 今、障害のある子どもの高校入試を考えるのか?
        ‐能力を活かせない社会と追い詰められる子どもたち-
14:00‐14:50 障害のある子どもの高校入試の現状と合理的配慮
15:00‐15:50 みんなで入試を考える 大胆と思われる入試の提案と検証
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案内を頼まれたついでに、高校入試について何点か僕の知っているポイントを上げておきたい。

  • 内申書の大きい高校受験は、中学受験や大学受験に比べて、発達障害の子どもが苦しむケースが多い。
  • マークシートは、手先が不器用なことの多い発達障害の子どもにはイライラの対象にしかならない。頭でわかっていてもマークシートの塗りつぶしに時間がかかり、解き終わらないことがある (※大学入試センター試験では昨年度から特例措置である「時間延長」などが発達障害の学生には認められている)
  • 2005年の発達障害者支援法によって、義務教育の小学校と中学校、また支援室が義務化(?)されている国公立大学など、発達障害への社会インフラは前進の傾向があるが、高校はまだまだこれから、という段階で支援の空白期間。

僕も行きたいが貧乏暇なし。当日も仕事・・・。なので行かれた方はぜひ感想を聞かせてください。

リアル・シンデレラがとても面白い

直木賞候補になった作品。姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』

昨日の夕方、勤務帰りに図書館で借りて、先ほど読了。こんなに一気に読んだ作品は谷崎潤一郎の『痴人の愛』以来だ。そういえば、、、『リアル・シンデレラ』にもチジョという言葉が出ていたな。。。

主人公、泉(せん)。字義通り、日々のルーティーン、マニュアル化、表情の硬さ、孤独。。。そう読むからソウ読めるのかもしれないが、とてもKaienチックな香りのする女性だった。手先が器用なところとかは違うのだが。。。

最近読んだ小説で、泉に似ていた登場人物は、ふかえり。村上春樹さんの『1Q84』。ふかえりはディスレクシア(読み書き障害)だが、泉にはまた違う発達のオウトツを感じた。

作者姫野カオルコさんによる「『リアル・シンデレラ』ができるまで」はこちら。当然発達障害のことには触れていない・・・。発達障害云々は完全に僕の思い込みとして忘れていただいて、普通に読んでいただきたい。めったにない面白さだと思う。

海外メディア 『父親の年齢 自閉症の発症に関係?』

マウスでの研究。「自閉症との関係が強い」という遺伝子の変異が、年齢を重ねたオスのほうが高い確率で生じるというモノ。豪州のクイーンズランド大学の研究。

Autism more likely in kids of older dads? What study says – CBS News

こういう研究いつかは出てくるとは思っていたが。。。マウスでしょう・・・信ぴょう性はどうなの・・・と思ったら、僕が通ったNorthwestern大学(米・イリノイ州)の先生がインタビューに答えていて、マウスと人間の遺伝子の関係は「非常に強い」とのこと。

(Credit: istockphoto)

この他今週は自閉症の発症や早期発見についての報道があった。「ワクチンと自閉症との関係はほぼ無いこと」。「(現在は3才になると診断ができることが多い)自閉症がMRIでより早く発見できそう」とのこと。

講演

これまでMBA関連は多かったのだが、それ以外でもありがたい事に呼んでいただけることが増えてきた。

以下今後の予定です。

  • 9月22日(木) 横浜 
  • 11月3日(木・祝) つくば
  • 12月3日(日) 札幌
  • 12月16日(金) 富山
  • 12月20日(火) 千葉
  • 来年1月28日(土) 宇都宮

「こんな事話せます」という内容も先日まとめてみました。

mixiページをオープン

「(※)発達にデコボコがある10代向けのイベント Kaien 4 Teens」。今月23日・24日の週末に第2回を開催する準備を進めている。

親御さんへの就活セミナーも開催する予定。興味をいだいていただけるセグメントと、mixiの利用者の層が、ちょうど重なっているかなぁと思って、昨日サービス開始したばかりのmixiページに、小さく専用ページを開設してみた。

まだ完成というわけではないけれども、ちょっとクリックしてみてやってください。こちら

Kaien 4 Teens専用ページです

なお、フォローが50人になると、Facebookのファンページのように専用URLが貰えるとのこと。

(※発達にデコボコがある・・・発達障害の診断や疑いのある)

今日から2人が勤務開始

月初。勤務開始者がいつものようにいます。今月は2人。ともに山手線から東側の方ですが、別々の職場です。女性一人に男性一人。かならずといっていいほど想定外のことは生じ、見通しが立たないこともあると思いますが、自分の力を信じて頑張って欲しいです。

来週は1人の人の実習がスタートしそう。秋もKaienは皆さんを全力でサポートしていきます。

「発達障害者への賛歌」

というタイトルで、12月に札幌で公演をすることになった。12月は講演っぽいものが(僕にしては多い)3つもあり、そろそろ台本を用意しないといけない。毎回毎回違うネタを用意していると疲れてしまう。。。。

どういう台本にしようかなと迷走していたときに、「しきる」技術-誰にでもできる超実践リーダーシップ、を出版されたばかりの克元さんと今夜お会いして、色々と教わった。

ITの職場にいる
発達障害「っぽい」SEの方には
この本、とても良いはず。
そういう目的で書かれた本では
ないですが…

考えてみれば当たり前だが、本の企画書と講演のストーリーは似ているはず。そういえば、大学や大学院の授業も(教授が自ら執筆した)教科書の内容を、講義は音声化しているだけのものが多かった。。。

まあそれは反面教師なのかもしれないけれども、メッセージは基本的には一緒のはず。せっかく講演を依頼されているので、本の執筆と絡めてより良いものをお届けできればと思う。

ソフトウェアテストの職業訓練

当社の麻布十番で行っている発達障害者のための委託訓練。8月5日からはじまった期もついに今日からソフトウェアテストというKaienの真髄プログラムに突入した。

毎期同じ訓練をしているはずなのだけれども、毎回新しいものが発見されて新鮮味がある。というよりも、当初プログラムを作ったときはバグが発見できなくてつまらないかと思っていたが、既存の製品も案外バグがあると考えたほうが良いのだろうか。。。

それにしても、プログラムを提供しているがわからしても、受講生はよく頑張るなぁと思う。それだけソフトウェアテストって多くの人は面倒だと感じてしまう作業。それを繰り返し繰り返し丹念にやれるのはやはり特性がフィットしているのだろうな、と感じる。

発達障害コミュニティ内への情報発信

Kaienという会社を立ち上げた一番の目的は、自閉症など発達障害の力を使って職場で戦力になれることを示すことで、発達障害コミュニティの外にその存在意義をわかってもらうこと・・・

なのだが、最近思うのは発達障害コミュニティの中にいる「支援者」や親御さんもまだまだ発達障害について知らないことが多いということ。自分が接した人、自分たちの息子・娘の状態が中心になりがちである。(なので発達障害向けの情報を聞いても、どうやって自分たちの関心のある特定の個人に当てはめるべきかわからず情報難民になっていると思う。)

Kaienでの体験も当然発達障害という世界の一部の面しか見ていない。が、数百人という規模での体験になってきたこともあり、コミュニティ内への情報発信も重要だと感じる場面が増えてきている。そもそもこのブログも、「支援者」の読者が一番多いというのがアンケートでわかっている。

というわけで、今どういう情報発信ができるか考え中。Liveストリーミングを使った「発達障害ニュース」という動画配信というプランと、本を出版するということと、毎月Kaienの訓練所を開放して支援者・親向けのイベント(勉強会など)を開催するという3プラン。

とりあえずいずれのプランも今年中を目標にしたい。1,3はともかく2は出来るかな。。。

海外メディア 『米レストランチェーン、100万ドル(7,500万円)を自閉症団体に寄付』

わずか18ヶ月で達成。100万ドルは米国最大の自閉症啓蒙団体Autism Speaksに寄付される。400店舗のレストランチェーンとは言うが、そのスピードと額に驚かされる。

日米の差にはしたくないが、僕が役員をしている東京都自閉症協会で同じ額を1社から集めることはちょっと想像がつかない。すごいの一言。寄付を始める会社もすごいし、それを持ちかけたであろうAutism Speaksも設立6~7年程度の団体とは思えない力強さだし、そもそも寄付をしようという草の根の運動がすごい。それだけ米国では自閉症という言葉が身近だと思う。

オハイオ州コロンバスにある
ファミリービジネスだという

英語の記事はこちら。 White Castle Raises over $1 Million for Autism Research White Castleというレストランは、実は僕は行ったことないのだが、米国の中西部にいる人。ぜひ見つけたら入ってください!!

無年金障害者のための電話相談

すでに終わってしまったらしいが、大阪で電話相談があったとのこと。記事・ニュース動画はこちら

発達障害というのは、正確に言うと発達不均衡(富山大学の研究者による)、あるいは発達凸凹(杉山先生による)、といわれて、そもそも障害かどうかという議論はあると思う。

ただ、実際に大きくなってから自分の生きづらさの根本に気づき、実は小さい頃は周囲もなんとなく感じていながら診断にいかせようという行動には至らず、あるいは病院・クリニックにいっても発達が若干遅いだけ、と帰されてしまった、という例は枚挙にいとまがない。

今の障害年金の制度は、途中で気づく、という可能性をカバーしきれていない制度なので、発達障害という後天的ではなく先天的なものについては、非情な制度とも言える。

実はこの秋から就職していても年金が出やすくなるらしいし、そもそも障害者手帳はこの春から発達障害については出す、ということでかなりクリアになっている。(※もしお住まいの自治体で違うことを言う人がいたら厚労省と総務省に尋ねるといいと思うし、そのあたりの情報はKaienのウェブサイトにまとめて詳しく載せてある)

制度を作ると、どうしてもそれで得をする人、損をする人が出てしまう。また既得権益はなかなか奪いづらく、お金のない日本の行政がどんどん制度を拡充するのは厳しい。やはり出来る限り雇用で稼げる社会をつくらないといけない。雇用を増やすためには企業がグローバルにマーケットを広げないといけない。行政には物申しながらも、経済・雇用を拡大する歯車の一つにならないと、と思わせてくれるニュースだった。

うさぎとカメ

発達障害の人材紹介。左から右へ人を動かせば良いわけではない。なのでKaienは職業訓練を行って、数ヶ月の成長を確かめて、しっかり評価をして、受け入れ企業のもとに届ける。

なかなか成長が見られない人もいる。でも発達障害的な良さは、真面目なこと。繰り返し取り組めること。昔、元巨人の桑田真澄さんが「僕は器用ではない。不器用だ。だが同じ事を何度もできる」というようなことを言っていた。桑田さんがアスペルガー症候群というわけではないが、同じような強みを発達障害の人に感じることが多い。

今日も実習が終わった人、一次面接を受けた人と連絡をとりあった。コツコツ頑張っている。絶えず前に進むことがやっぱり重要だと思う。不器用なことがかえって得なこともあるはず。基本にひたすら忠実に就活をしてほしいし、就職後はやはり基本を忘れずに職場で活躍してほしい。

ただ残念なのはここが目標と決まっていても、経済・産業構造が常に変動する。このため数年、数十年のスパンでキャリアプランを描ける社会でないこと。うさぎでないと上手に就職、定着できない世の中なのかもしれない。カメの人生をどうやって手助けしていくか。Kaienを経営していると時代を読む力が本当に重要だと思う。

そんなことを思いながら、今夜はあるビジネスプランコンペティションへ。2年前にKaienも出場したMBAnoWA!だ。そこでKaienと同じ年に決勝に進出した企業の一つノボットさんが、KDDI系の企業に15億円で先ごろ買収されたことを知る。こちら。すごい!!一度夕食も共にさせていただいたが、動きの早いスマートフォン関連の市場で素晴らしい事業展開をされたという。

とてもノボットさんのスピードにはかなわないが、うちはうち。カメとして全速力で駆けていくしかないなと思った。

訳本出版の見込み 発達障害者のための仕事の探し方~究極ガイド~

米国の本。こういうのを日本語で読んでみたいなぁと思っていた。今日お会いした方が訳しているという。少なくとも数カ月は先の事になりそうだけれども出版に向けて動いているという。

現在の訳を送っていただけることになった。日本の現場もすごいけれども、細部まで気を配り体型だってまとめる力はやはり米国が上。支援者や親向けの本らしいが、当事者が読んでも学ぶことがある本だといいなと思う。

六本木ヒルズの上の方

母校ケロッグの説明会@ゴールドマン・サックスの東京オフィス。パネリストとして参加。

Kaienは発達障害の親や支援者のコミュニティの「外」に情報を発信することをミッションにしているので、こういった会はとても重要。起業や社会活動に興味を持っている若手ビジネスリーダーが多くとても良い会でした。グルーポンの話(『2年前グルーポンの創業者達に会う(2)』)は特に興味深く聞いてもらえた。

それにしてもケロッグの卒業生のネットワークは良い。久しぶりに情報交換して清々しい感じになった。

Kaien本社(麻布十番)は遙か下に。。。

Kelloggの卒業生でGSで勤務する方が交渉して
使用可になったとのこと。すごい設備。。。

発達障害丁々発止3 『私のせい?あなたのせい?』

発達障害(※)の人が職場で悩む一番の問題は、やはり対人関係。指示の取り違いによる上司・同僚とのトラブル、臨機応変な対応ができないことによる周囲のフラストレーション、自分の表情が硬かったり相手の表情を読みにくかったりによる「心」の会話の不十分さ、などなど。コミュニケーション不全ではないが、微妙にすれ違っているケースが多い。求職中の場合でも基本的には同じで面接やインターンシップの時にそのズレを面接官に感づかれて落とされてしまうことが多い。

とはいえ、Kaienの修了生など活躍しているケースもある。活躍しているというのは現場で戦力になっているということ。障害者雇用であれ何であれ、売上を上げるかコストを下げるか、どちらかに寄与しているという訳である。

活躍できているケースと、パフォーマンスが上がらないケース。一体何が違うのか?結論から書くと、本人の問題だけでなく、周囲の管理レベルに問題があることが多いと思っている。

対人関係やコミュニケーションは一人ではできるものではない。かならず人が複数いて成立するものである。キャッチボールで例えてみると、、、大暴投されたらそれは投げた方の責任。胸の前に投げてあげて取れなかったらそれは論外。受け手の責任。でも、腕を伸ばせば取れたんじゃない?胸の前にそもそも投げている?という疑問は常に生じる。エラーは記録上どちらかに必ずつくけれども、イチゼロの責任分担ではなく、多くはグレーである。

とりやすいボール?
by strollers

実際Kaienの修了生などが活躍しているケースは、本人もさすがだなぁと思うけれども、受け入れ側のレベルもやっぱりすごいなぁと思うことがほとんど。もうちょっと言うと、出来る人たちに囲まれると能力を発揮できる発達障害の人が多いわけである。優秀な管理者に恵まれると『1+1>2』になる感じだ。

そういえば、Kaienを設立するきっかけとなったSpecialisterne(デンマークのアスペルガー症候群の人ばかりを雇用するIT企業)でも、発達障害の従業員と一緒働くと管理した側のレベルが上がるといっていた。マネージャーとして何をすべきかがとても明確になり、発達障害でない人と働く際にも有効だとのことだった。

僕の好きな宋文洲さんの言葉に「管理職の仕事を人を管理すると勘違いしている人がいる。本来は業務を管理すること」というのがある。人を管理しようとすると、表情を読んだり気分に合わせて指示を出そうとする。一方で、業務を管理しようとすると、どうしても構造化して伝えることになるし、視覚化して伝えることになるし、定量化して伝えることになる。福祉の世界で自閉症スペクトラムの子供に接する基本原則を、実はビジネス界の出来る人は普通にしている感じなのである。

こういうと言い過ぎかもしれないが、つまるところ、発達障害の人の管理法をまとめた本をつくろうとすると、MBAとかのリーダーシップ論の本と、表紙は違うけれども中身はほとんど一緒、になるのではないかとつねづね思っている。別に特別なことをする必要はない。同じ人間だし、発達障害の人に心地良いものは多くの人にとっても心地よいもの。ユニバーサルデザインの管理法ともいうべきか。

もちろん発達障害特有の難しさはあり、この夏からKaienでは富山大学の先生方と『知的に遅れのない自閉症スペクトラム障害のある方への効果的なマネジメント(経営管理)の在り方』を研究し始めたところ。もとい、研究に協力させていただいているところである。上手な管理のあり方をいろんな人と模索していきたい。

※特に大人になってから生きづらさを感じる人はADHDよりもアスペルガー症候群など自閉症スペクトラム系の人が多い Kaienの経験だと8~9割はアスペルガー症候群などの診断であり、ADHDが優位にみられる人は少数派。ただし重なっているケースが多いし、そもそも診断名ではなく個々の状況に対する対応が求められる。

7期生 1/4が終了

今日で8日目が終了。本格的な訓練のフェイズに入ってきた。

勤怠はほぼ100%。(初日に一人が道に迷って数十分遅刻した以外は全出席) 

今日はジョブコーチネットワークの小川先生と横浜市発達障害支援センターの方々がKaienへ。訓練も4分の1が過ぎるとだいぶ落ち着いてくるので、見学者も少しずつ受け入れている。

来月は川崎、神奈川のやはり発達障害者支援センターの方々が居らっしゃるようだ。その前後にはあるIT企業の人事の方も見学にいらっしゃる。訓練生にとっては少々気が散ることもある見学受け入れだが、企業からの訪問の場合は、就職活動に向けた緊張感が高まるともいえる。

注目していただくのはとてもありがたいので、この期待を上手に就職につなげて欲しいし、それをできる限りサポートしていきたい。