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毎日通ったTEENSで学んだこと ~私とKaien 第13話~

 『私とKaien』は当社の就労移行支援を利用していた訓練修了生や、ガクプロやTEENSをご利用中のお子様を持つご家族など、Kaienと一緒に発達障害の魅力を世の中に広げていただいている方々へのインタビューシリーズです。

 第13話はTEENSに5年間、毎日のように通ったhanaさん女性 18歳のインタビュー。現在、都内の自立訓練施設やガクプロに通いながら就職を目指して訓練中です。

思い出したくない子ども時代

 小さい頃は、あまり覚えていなくて思い出したくないぐらい辛い過去でした。

 私が通っている幼稚園は遊ぶ事だけの幼稚園だったのでひたすら遊んでいました。でも小学生に上がってからいじめが始まり、中学でも普通級に行く時にはいじめがあった。支援級の先生や普通級の先生とのトラブルがありました。他にも支援級の子との小さいトラブルやコミュニケーションのトラブルも多かったです。学校に対しては居場所がなかったので、学校以外の療育施設や市の教育委員会がやっているグループに通っていました。療育施設は1年半通っていて、その後高校に入学するまでは高校のアフタースクールに通っていました。

 昔から友達が欲しかったんです。今も友達が欲しいと思っています。でも、今までのトラブルで友達と縁がすぐに切れてしまうと思っているので今は友達が欲しいという願望より話せる相手が欲しいと思っています。

 小さい頃から嫌な事があると解離を起こす癖がありました。中2の時に胃腸炎を起こしました。原因は学校事態がおかしくて環境の変化などが溜まって限界になり吐き続けたり、吐くのが怖くなってご飯を食べるのが怖くなりました。胃腸炎の時の症状は今でも続いていて、環境の変化の影響で身体を壊しやすいです。

診断後、親が変わった

 自分の診断を知ったのは、昔、親と国立公園に行った時でした。中1の頃、親と一緒に行った時に自分が何故障害者手帳を持っているのかが不思議で親に聞いたら、初めて自分の障害について親が教えてくれました。その頃SSTの本を読んでいたからなのか自分がどんな特性なのかを知りたくなって自分からも聞いたと思います。

 昔、小学校から塾に通っていて、中3の終わりの頃に塾を辞めたくて、塾の先生にすごい止められてなかなか辞めさせてくれなかったんです。それで塾の先生から電話がかかって来て自分が悪い事をしてしまったのかと不安が強くなったのか自分を責めてしまい、自分が障害を持ってるから何も出来ないのかと思いました。私の特性として、漢検とかは得意でした。あとは短期記憶の力が強かったので、中学のテストの暗記をがりがりやっていました。

 小5から親が変わりました。親が変わるまでは叱られ続けていた記憶がとても強かったです。親の話から聞くと、小5の頃に通っていた通級指導教室の先生に言われたらしく、「叱り続けてもどうにもならない」と言われどう対処したら良いのかと思ってそこが親の変わる瞬間だったらしいです。私が居心地良くなったのは中2の夏とかだった気がします。手帳を持ってから親も診断名を知って本を読んで障害について勉強してくれて、仕事も変えていました。私自身も療育施設に通ったり今の遅刻や忘れ物、友達とのトラブルなど、親と話し合ったり一緒に整理しながら対策を取ったりしています。

 自分の障害名が分かったとしても自分1人で対策までは考えられませんし、今でも友人関係のトラブルもあるし自分の体の不調も感じ取れないし不調を言語化出来ないから病院でも先生と話していて理解されなかったりするのでそこは親が入ってくれたり親が解決策をSNSで送ってくれたりしています。

自宅にぎっしりある発達障害の関連本。写真はそのごく一部。

 

TEENSは毎日通った

 TEENS(Kaienが運営する放課後等デイサービス)には中2から通い始めました。TEENS横浜ができる前から親が探して知っていました。「同じような特徴の子たちと一緒に勉強出来るから良いよね」ということで入れてくれました。役に立ったこととしては、色々ありますね。お仕事体験で、基本的な敬語だったり、時間の守り方だったり、職場での対応の仕方、パソコンの使い方を、身につくようになりました。こういうのはTEENSでしか出来ないだろうなと思います。

 高校は星槎でした。中学までと違って、自分が明るくなり、先生や友達が支えてくれました。TEENSも毎日通っていたので、自分の居場所、安心できる場所が色々あって毎日が楽しかったです。TEENSは障害があるとしても自分のように一人一人優れている力を持った子が多いって私は感じます。でも、個性がある子でも友達が少なかったりして同じ悩みを持った人達が多いですね。TEENSのスタッフは他の支援機関とはぜんぜん違う雰囲気。厳しく指摘もしてくれたのも勉強になりましたし、私から相談する時に、はっきり言ってくれるのでそれが私にもとても支えになりました。話してスッキリします。自分の中で改善策が出るように訓練もして整理しながら相談も出来たのでTEENSに通っていて良かったなと今でも思います。

 小さい頃から自分は負けず嫌いで完璧主義なんですがその特性を出すと嫌われたり自分が調子に乗ってしまうので常に謙遜しています。でも謙遜し過ぎると自己評価が低い、そんなに自分の事否定しなくても良い、自分に自信を持てなど周りの人からよく言われています。それで不安を持ってしまったり…。高校の頃からスーパーでアルバイトをしているんですが、バイト先では特に良い気にならないように注意しています。不安が強くてバイトから帰ってきた後泣きながらバイト先で注意をされた度に不安になった所を、親がカウンセラー役になって、毎日のように相談して、親からのアドバイスを活かし、今同じバイト先で3年も続けられています。

 高校入るまでは親と一緒に病院へ相談に行っていましたが、高校入学後は自分ひとりで病院や相談場所に行けるようになってきています。市の相談支援センターなど、相談する場を増やし、自立できるように、親がしていた役割の代わりができる場所を作っています。

アルバイト先でのメモ①
TEENSで教わったメモ取りの習慣が生きている

 

夢はまだないけれども…

 高卒後はカレッジ早稲田自立訓練に通っています。カレッジは90分の長い授業を聞きながら、プリントを埋め、自分にあった勉強を毎日行っています。就職する手も有るけれども、それだけの力はまだない。遅刻はまだするし、言葉遣いもまだまだだし、気を抜くとトラブルが起きやすいのでまだ就職は考えていません。自分にあった職業が分からないので未来については予想出来ないです。その中でガクプロKaienが運営する大学生・専門学校生向けプログラムにも通っています。ガクプロのプログラムはカレッジよりは難しいですね。なかなか行く時間がないですけど。

 夢は今でも無いですね。今は仕事のレベルまで高めるために訓練をしないと行けないかなぁって。訓練訓練と思っていたら、夢がなくなってしまいまして(笑)。でも、障害枠で服飾関係は興味があります。お客さんと会わない仕事で店舗の裏で作業をするのは良いかなぁと。事務作業はTEENSやガクプロでもしてわかりましたけれども、PCでひたすら作業するのは合わないんですよ。集中力が持つ仕事をしないといけないと思っています。売上の計算を少しするとかはできると思うんですけれども、あとは服のタグ付けをする事務作業、ひたすら手や体を動かす仕事が良いと思っています。仕事をしながら自分の好きな服やバッグについて勉強できるかもなぁと。

 昔から人のことを気にしすぎて、自分が苦しんでいた。親からも先生からも最近言われて、自分は自分と思っています。結婚も今はしたくはないです。子どもを育てるのも想像できない。同世代の男性とはトラブルになりやすいので、同居するのに不安になります。安心できる人とつながっていられると良いですね。そして長く自分の事を理解している人と同居だったり結婚をしたいですね。気づいたら一人かもしれないですけれども…。

アルバイト先でのメモ②
自分で何を判断してよいか、何をホウレンソウすべきかをまとめている。

 

(取材 2017年7月)

hanaさん: 中2から当社の小中高生向けサービスであるTEENSを利用。高卒後は、就職を20歳以降に目指すことに決め、現在都内の自立訓練や、川崎のガクプロを利用しながら就職に向けた準備を進めています。

  • 性別: 女性
  • 年齢: 18歳
  • 診断: 発達障害(2012年)
  • 業種: 現在、ガクプロと自立訓練を受講中
  • 職種: ー

『発達障害の子のためのハローワーク』が完成 2017年7月出版 当社が1年がかりで執筆した親子で読める仕事図鑑 合同出版から

 当社が運営する放課後等デイサービス TEENSのスタッフが1年かけて執筆した『発達障害の子のためのハローワーク』が完成しました。

 特性のあるお子さんにフィットした仕事をご紹介するとともに、克服したい苦手な部分なども合わせて掲載しています。発達障害のお子さんを5つのタイプに分け、5人が様々な職場を見学する中で160の仕事に出会うストーリーです。

 実際に発達障害の診断がある中で、それぞれの業界で働く先輩たちの声もふんだんに集めた他、一般枠・障害者枠の違いなどリアルな就職事情など保護者の方にぜひ知っておいてほしい情報もたっぷり収めました。

 主に普通級・通級・支援級に通う発達障害の特性のある10歳以上のお子様とその保護者の方を対象にしています。お買い求めはお近くの書店やネットショップまで。

  • 出版日:2017年7月24日
  • 出版社:合同出版
  • 監修:鈴木慶太(当社代表取締役) 飯島さなえ(当社 教育事業担当執行役員)
  • 著・編集:TEENS執筆チーム
  • URL:Amazonサイトblank_blue
  • 内容:発達障害の子どもたちに就労支援を行なっている著者がすすめる、160種のお仕事を一挙紹介。▼ 仕事ってこんなにあるよ! こんなこだわりがいかせる! こんなスキルを身につけよう! など、子どもの特性に即して具体的にアドバイス。▼発達障害を持つ先輩たちの就労体験談・保護者必読のリアルな就職事情も大公開!

 

『発達障害の子のためのハローワーク』 当社が1年がかりで執筆した親子で読める仕事図鑑 合同出版から出版

  • 出版日:2017年7月24日
  • 出版社:合同出版
  • 監修:鈴木慶太(当社代表取締役) 飯島さなえ(当社 教育事業担当執行役員)
  • 著・編集:TEENS執筆チーム
  • URL:Amazonサイトblank_blue
  • 内容:発達障害の子どもたちに就労支援を行なっている著者がすすめる、160種のお仕事を一挙紹介。▼ 仕事ってこんなにあるよ! こんなこだわりがいかせる! ▼こんなスキルを身につけよう! など、子どもの特性に即して具体的にアドバイス。▼発達障害を持つ先輩たちの就労体験談・保護者必読のリアルな就職事情も大公開!

 

Kaien代々木開所 当社7ヶ所目 発達障害の方のための就労移行支援事業所 ~2017年7月3日 Kaien代々木が東京・渋谷区にオープンしました~

 Kaien代々木が2017年7月3日にオープンしました。20人の定員です。これまでのKaienの就労移行支援事業所の中でも、より一般枠への就職を意識し、給与水準の高いレベルを目指した職業訓練と就職支援を実施してまいります。

関連サイト

働く楽しさを伝播するには 発達障害支援企業の管理職とは 第4回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。4回シリーズで昨年末にエリアマネージャーに就任したメンバーの対談をお送りしています。今回は最終回の4回目です。

 これまで管理職をおかずフラットな組織であったKaienも、スタッフが150人を超え、約700人の利用者に日々サービスを提供する規模の会社になっています。更なる成長を見越し、昨年末に、社長に指示系統が集中する状態からエリアごとにマネージャーを置く組織体制となりました。

 これまでになかった新しい役職に就任し、社員一人一人がより力を発揮しやすい組織のあり方を模索し続けているエリアマネージャーに、新体制での試行錯誤に焦点を当てながら、当社で働くとは?を考えます。

発達障害の強みを活かすという輪を広げていきたい

穂刈)2周目に入りますか。(紙をめくるが既にでているものと同じテーマが続く)

大野)ノーテーマでいいんじゃない?僕が気になってるのは、皆入社したタイミングでAMとかなると思ってないじゃないですか。

穂刈)思ってないですね。

大野)この2、3年後の展望ってどんな感じなのかなと思って。具体的な展望を持っている人はいないと思うんだけれど、どう在りたいかって言うとどうですかね。

穂刈)やっぱり仕事を楽しくやっていたいっていうのは、大きいですね。どうありたいというより、仕事をするのは基本的に好きなので。ちょっと楽しくない時も時々ありますけど、でも楽しいなっていう風に一人一人が思えるといいかなとは思います。

大野)楽しい人が増えていけば事業の規模も広がるわけで、

水口)11月の社員合宿でも話題に挙がったけど、僕は会社を大きくしたいんだよね。現場の楽しさだもそうだし、仕事の楽しさそのものが味わえる会社だから大きくしたいし、東京とか首都圏だけじゃなくてもう少し広げたい。我々のいいサービス、自信を持っているサービスを大勢の人が味わえるようにしたいんです。今は今で精一杯なんだけど、もし2、3年後に自分ができることがあるんだったら、それは良いサービスを広げることだってすごく思っています。目の前のお子さんとか訓練生を大事にすることだけでなくて、より仕組みを作って、パートナーシップで仲間を増やしていくとか、求人開拓をもっとして仲間を、共感してくれる企業を増やしていくとか、発達障害の強みを活かすという輪を広げていきたいなって思うんですよね。

大橋)そうですね。まだまだ当社を知らない人もいっぱいいるじゃないですか。でも近くにあったら行きたいとか、来たら成長できるとか、そういう当社にはまる子ももっとたくさんいると思いますね。

水口)そのためにAMもいると思っていて。今はスタッフが百数十人じゃないですか。でもすべての政令指定都市に拠点を出したとしたら、おそらく現地の人とかも入れれば500人とかになるでしょう?

穂刈)うんうん。

水口)パートナー(注:全国のパートナー企業・団体がKaienのプログラムを行う地域パートナーシップ制度に加盟されている団体のこと)も入れれば、もしかしたら1000人規模になるかも知れないですよね。そうしたら社長が一人いて1000人の従業員ってありえないでしょう?もう少し社長になり代わって動ける人が必要になってくるから、1000人規模になるための第一歩がAMなんだと思う。100人を1000人に桁を変えていく時に必要な人。最近は自分はパイオニアなのかなと感じています。自分をこう何ていうか、、、

大野)鼓舞するみたいな?

一同)笑

水口)そうそう。Kaienで誰もやったことのないことをやっているから、自分たちはそこに選ばれたんだというような視点で考えています。

大橋)「選ばれたんだ」っていう感覚って大事だなって思うんですけど、自分はその感覚はあまり無くて。飯島さん(注:当社執行役員)にも「大橋さん、AMに選ばれたんだよ?嬉しくないの?」って言われて、「いや…そんなに…嬉しかったのは初めの2日くらい…」って。

水口)僕も最初はもちろんそう思いました(笑)。

大野)言ってた言ってた。「勘弁してくれよぉ、現場やりてえんだよ俺ぇ~」みたいなね(笑)。

水口)今はそうは全く思ってないんだけどね。自分が役に立てる場所がここにはある。会社の理念とか発達障害の強みを広めていくというところに役に立てる場所はここだって思ってる。自分の目先の楽しい楽しくないっていう欲求はもちろんあるんだけれども、今のAMの役割というのは会社に必要だし、役に立てる場所であるから自分の糧にしようっていう心のサイクルに今はなってますね。

大野)なんていうか、自分がAMにふさわしいかどうかはわかんないけど、AMが必要なのはわかるじゃん。

穂刈)それはすごいわかります。AMがいなかったらもっと悪くって言うんじゃないけど、ちょっと良くなかったのかなとはすごく感じます。決して今自分が上手くできてるとは思わないけど、でも必要な存在なんだなっていうのは思います。やっぱこれだけ会社も人数が増えてきたし、まだまだ増やしていきたいと思うから、本当に必要な存在なんだなって思いますね。

楽しさをシェアする

大野)僕がちょっと心配してるのは、「現場の人たちを楽しくするためにAMがいる」みたいな苦しさが生まれて、自分たちの楽しさみたいなものが削がれていって不健康になっていったら、それは本当に違うなぁと思っています。

水口)そうですね。

大野)俺は苦しくなったらAMをやめようと思ってる。自分がちゃんと楽しめているか、他の人たちを楽しまさせられているかみたいな。そちらのバランスも超大事です。

穂刈)あ~、そうですね。

水口)特にこう利用説明会で人前で話す時とかも、「自分が楽しめてるかどうか」ってすごい伝わるじゃない。

大野)そうなの。自分のその時の仕事の楽しみの健康度で、全然パフォーマンス違うんですよ。  

大橋)現場の支援をしていても、パフォーマンスに現れるよね。

大野)楽しいふりしてる人と、本当に楽しんでる人は全然違うからね。やっぱり理想は、拠点にいて雑談をしてる時に、穂刈さんがお仕事体験してるようなテンションでずっといるとか(笑)。  

一同)笑

 

大野)まぁでも、飯島さん(注:当社執行役員)然りですけど、楽しいところに人は集まりますけれどね。

穂刈)本当にそうだと思います。楽しいことは皆好きですからね。楽しくありたいです。

大橋)確かにそう。だから2、3年後に、自分も周りも、より生き生き働けるようになってたらいいなっていうのは、強く思いますね。

住岡)こういう話をするたびに、僕は自己中心的なんだと思うんですけど。今はプライベートとのバランスがある程度うまく取れていて、それが続いて生活が回っていればいいっていうのが、自分の中でどんっとあるので。その上で、この会社でできることがあったらいいなとは思ってますけど、それぐらいの感じです。大丈夫かな?

一同)笑

大橋)プライベートが充実してるんですね。

住岡)まぁそういうことなんですかね。

大野)でも、スミは(結婚して)住環境変わるから、状況も変わってくるよね。

住岡)そうかもしれません。それはプライベートですけどね。まぁその時はその時で考えますっていう生き方しか僕はできないので。そうやって人生続いていくのかなって思いますけどね(笑)。

大橋)水口さんはお子さんがいらっしゃるじゃないですか。お子さんだったりとか、家庭とのバランスとか、どうですか? ご家族と過ごす時間とかしっかり取れていますか?

水口)AMになってから、考え事をしたり悶々とする仕事が増えちゃったなっていう気はするんですけど。ただ、嫁さんに言われたのが、「あなたが仕事の話をこんなにいっぱいしてくれるってのははじめてだ」って。仕事の話すごいするわけですよ、ウチの中で。こんな訓練生がいたとか。すごく面白いとか。就職しちゃったよ、すごい!とか。

一同)笑

水口)前職ではほとんどしてなかったです。それこそ自己開示の話かもしれないですが、家族に対しても、自分がやってることをすごく堂々と話すことができる。

大野)福祉の業界は、一般企業から転職するとどうしても給料が下がりますからね。水口さんの下がり感とか半端なかったと思いますよ。そこに理解を得て応援してもらうために、自分のカミさんに伝えるのは大事ですよね。

穂刈)そうですよね。

水口)なので、子どもも嫁さんも、仮に土曜日にシフトが組まれているような時も「いってらっしゃい」って、すごく優しく送り出してくれて。そこも変わったんだね。今まではなんかこう、「大変ね」だったのが「いってらっしゃい」みたいな。

大野)楽しそうに行くからだろうね。土曜のガクプロとか楽しいでしょ?俺も楽しいんだよね~。  

一同)笑

大橋)なんでそんなことを聞いたかっていうと、自分もできればやっぱ子どもがほしいなと思っていて。でも、子どもができて、子どもと過ごす時間もちゃんと取りたいとなった時に、その辺も上手くやっていけるのかなみたいな。不安みたいなのがちょっとあって。

大野)それでいうと、家に帰ってきて父親が一言目に何を言うかで、子どもが将来に希望を抱けるかどうか決まるんですよ。  

穂刈)何をいえばいいんですか?  

大野)今の世の中で子どもたちが、将来の夢を聞いても契約社員だけでギリギリみたいな。そういう将来の夢とか、そういうこと書くわけですよ。なんでかっていうと、お父さんが帰ってくる時に、ガチャって扉あけて子どもの前で「あ~、疲れた」っていうんですよ。だから、大人になったら疲れるんだみたいなイメージになっちゃう。そこに希望はひらけないじゃないすか。「あ~、今日も楽しかった~」って、俺は本気で言ってますから。半分本気で半分意図的にですけど。それは、子どもができてから超大事だと思います。水口さんの子どもが、「お疲れ様。大変だね」から、「パパいってらっしゃい」に変わったのは、やっぱり帰ってきて水口さんが楽しいって言うからですよ。  

水口)子どもも感じるんじゃないかなって。

穂刈)人と人とってそうですよね、やっぱり、さっきも仰ってましたけど「楽しい」って思うところに人は集まるし、希望も持てるということだと思うので。私は子どももいないし、結婚もしてないですけど。でも今話をしていて思ったのは、対スタッフに対してももちろんそうだし、TEENSに来てくれてる子どもに対しても、あぁそうなんだろうなっていうのは思いました。

大野)なんかちょっと前に「雑談する」みたいな話が社内でよく挙がっていましたけど、楽しさをシェアするみたいなことですよね?

穂刈)そうですね。そんな感じです。

大野)あとは僕らがいかに仕事を楽しむか。楽しさを伝播するっていうね。そういうことですよね。

穂刈)そうですね。まずは仕事を楽しむこと。え~、まとめでよろしいでしょうか?

一同)おつかれさまでした。

発達障害支援企業の管理職とは 4回シリーズ

大野 順平

就労支援事業・神奈川エリアマネージャー。人材派遣会社にて、法人営業・登録スタッフ管理等を約10年間担当。2014年、Kaienに入社。

穂刈 久美子

教育事業・神奈川エリアマネージャー。劇団四季にて、営業・公演企画・イベント運営等を4年間担当。2014年、Kaienに入社。

大橋 完司

教育事業・東京エリアマネージャー。中学受験の塾にて教室長を担当。2014年、Kaienに入社。

住岡 弘士

就労支援事業・西東京エリアマネージャー。大学の学生課で事務職員として勤務。2014年、Kaienに入社。

水口 大悟

就労支援事業・東東京エリアマネージャー。建設会社やインターネットプロバイダにて約10年間人事を担当後、不動産サイト運営会社の管理部門責任者に。2016年、Kaienに入社。

関連ページ

  • 就労移行支援 発達障害の人に特化した職業訓練・就活支援・職業紹介・定着支援
  • ガクプロ 発達障害(含・疑い)のある大学生・専門学校生向けの就活サークル
  • TEENS 発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス 学習支援とお仕事体験
  • 当社の採用情報

ついに発売決定『発達障害の子のためのハローワーク』 書籍の体験版としてTEENS夏期講習『仕事力診断 現在と未来の仕事力を測定!!』も開催

 当初の予定では2月に出るはずが、また当初の予定では1800円のはずの本が、ついに出版されます。

 『発達障害の子のためのハローワーク』というタイトルになり、7月末の発売になり、出版社の方がどうやら凝りに凝った作りにしたようで、定価は2500円になりました。(実際原価割れではないかと思うので心配です。)

 予想はしていたつもりですが、出版業界って、納期はないも等しいし、段取りや約束もぐちゃぐちゃになりがちで、まあなかなか楽しい業界だなぁと思います。7月末までまた何が勃発するかヒヤヒヤですが、、、たくさん売れると出版社の方も報われると思いますので、ぜひお買い求めください。Amazonのリンクはこちら

 出版に合わせてお声がけいただいていた講演もあります。以下のものです。残念ながら出版が間に合っていなさそうという状態なのですが、もし本の趣旨や個別の話をしたいという親御様がいらっしゃいましたらぜひ以下にお越しください。

 ちなみに中高生対象で、TEENS夏期講習『仕事力診断 現在と未来の仕事力を測定!!』というのを行うのですがそちらは本の内容を実地で行くような体験をしていただけると思います。「発達障害の子のためのハローワーク 夏休み体験版!」みたいな感じですね。今回は僕がアセスメントとして現場に入ります。

 やや別件ですが9月には星槎さん・EDGEさんの講演にも呼ばれています。そういえば1・2ヶ月前に三森さんから電話が来てその後どうなるか不明だったのですがいつの間に日にちも時間も確定していました。出版業界とおなじでこの業界あるあるですが・・・ちょうどKaien創業8周年の日ですので、こちらもぜひお越しください。

関連情報

愛知・岡崎市の就労支援きずな 当社の地域パートナーシップに加盟

 2017円4月から就労支援きずな蒲郡館(運営:株式会社絆)が当社の地域パートナーシップに加盟されましたが、7月からは岡崎市にある就労支援きずな(運営:同社)でも当社プログラムが活用いただけます。

株式会社 絆 → http://kizuna-88.wixsite.com/index

【参照】パートナーシップ制度: 地方にお住まいの皆様にも当社サービスがご利用頂ける制度です。参加事業所にはプログラムの提供のほか、スタッフ育成ノウハウも共有されています。

関連ページ

『第59回日本小児神経学会学術集会』

  • 発表日:2017年6月15日
  • 主催:日本小児神経学会
  • URL:http://www2.convention.co.jp/59jscn/program/index.html
  • 内容:医療・福祉・教育のはざまで ~自閉症スペクトラムの社会適応を支える多様な支援とその現状~において、当社の放課後等デイサービスTEENSやガクプロ、就労移行支援などのプログラムとその成果を当社執行役員の飯島が発表しました。
    座長:竹田 契一 (大阪医科大学 LDセンター)
    演者:若宮 英司 (藍野大学医療保健学部 看護学科)田中 裕一 (文部科学省 初等中等教育局特別支援教育課) 鳥居 深雪 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科) 松本 恵美子 (関西国際大学教育学部 教育福祉学科) 飯島 さなえ (株式会社Kaien)

自分自身の凸凹との向き合い方 発達障害支援企業の管理職とは 第3回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。4回シリーズで昨年末にエリアマネージャーに就任したメンバーの対談をお送りしています。今回は3回目です。

 これまで管理職をおかずフラットな組織であったKaienも、スタッフが150人を超え、約700人の利用者に日々サービスを提供する規模の会社になっています。更なる成長を見越し、昨年末に、社長に指示系統が集中する状態からエリアごとにマネージャーを置く組織体制となりました。

 これまでになかった新しい役職に就任し、社員一人一人がより力を発揮しやすい組織のあり方を模索し続けているエリアマネージャーに、新体制での試行錯誤に焦点を当てながら、当社で働くとは?を考えます。

自分の弱さと向き合う

穂刈)じゃあ、次に行きますか。

住岡)「前職と比べ、何が変わりましたか?。それはなぜですか?」そうですねぇ。僕の前職は大学の事務職員で。大学の事務職員って、9割の大学は残業とかほとんどなくて超ホワイトな感じなんですけど、僕はそうじゃなくて、結構残業も多かったりしましたね。あとはなんだろうなぁ。Kaienでの仕事って、自分の弱さと日々向き合っていて、それが良しとされていますよね。皆お互いに弱さもあるよねみたいな雰囲気があるんですけれど、でも前職ではそうではなかったんです。自分の弱さと向き合わなくちゃいけないのに向き合いきれなくて、でも頑張り続けた結果、身体にも心にもがたが来た感じになってしまったんですよね。

一同)うん。

住岡)という感じだったので、Kaienでは「自分の弱さと向き合ってていいんだよ」みたいな環境が大前提としてあるっていうのが大きな変化ですね。自分自身がそう思えるようになったのが一番変わったところかな。

穂刈)それって、前職では弱さを隠してたっていうことですか?

住岡)う~ん、隠してたというかそういうのを出して働くもんじゃないよねと思っていました。

穂刈)あぁ。

住岡)だから、前職では、人と人との繋がりは、中にはウエットなところもあるんですけど、基本的にドライな環境だったんですよね。弱さとかもあんまり出しちゃいけない感じがあって。でも、もしかしたらそれは自分の勘違いだったのかもしれないと今は思うんですけど。Kaienに入社してからは、自分で自分の首を絞めている感じがなくなった感じがしています。  

穂刈)うん。

大野)スミは入社したての時、本当にそんな感じだったよね。カオナシみたいな感じ。

一同)笑

水口)感情を出すことがないってこと?

大野)なんか打っても響かない感じかな。今より全然響かない。

住岡)今も響いてないかもしれませんが(笑)。

一同)笑

水口)自分の心の弱さに向き合えるっていうのはKaienだから?それともこの業界だからなの?

住岡)う~ん。この業界の他の会社のことが分からないから何とも言えないんですけれど。

水口)確かに、Kaienでは自分と向き合うことをすごく大事にするし、それができる環境で、自分が成長してる感じがすごくあるんですよ。自分と向き合うことなくして働いていると、良い支援や良いマネージメントができないというか。弱みを見せずにロジックだけで動く世界じゃないじゃないですか。

大野)5つの力(注:当社の行動指針に定められている、当社で働く上で必要とされる力のこと)でも、「自分の凸凹や弱さに向き合う」とありますもんね。

大橋)Kaienの文化としてすごいなと思うのは、自分自身や、自分の弱さと向き合うっていう時間がすごく多いし、かつそれを日報とかでみんな書くじゃないですか。

穂刈)確かにあれはすごい文化ですよね。日報があることで、皆はこういうこと考えてるんだっていうのが分かるので、私日報を見るのすごく好きです。そう言うと、人が弱みを見せてるところが好きみたいな感じがして嫌ですけど。

一同)笑

大野)シンプルに「特にありません。今日は失礼します」と書いていた人が、なにか書くようになると嬉しいよね。

一同)うんうん。

穂刈)嬉しい。

穂刈)日報を書く時に自分をちょっと見つめ直すというか。向き合うっていうところはすごくあるなぁって。

水口)AM宛に送っている週報なんて、完全に自分の思ったことしか書いてないです。

穂刈)私もなんか吐露みたいなのを書いてます。

大野)吐露感がいちばん大きいのはスミじゃない?入社した時と全然違うじゃない。

住岡)そうかもしれないですね。入社時は、「職場では個人的な想いを吐露してはいけない」っていう大前提があると思っていました。働くってそういうことでしょみたいな感覚ですかね。

大野)想いを吐露できるっていうのは、周りへの信頼があるっていうことでもありますよね。

穂刈)確かにそうですね。この業界入る時に、私も経験ゼロで入ったのですごく怖かったです。直接子どもと関わっていいのかなみたいな想いがすごくあったんですけど。でも大丈夫というか。なんだろう。周りにも聞ける環境ですし、出来ない人でも大丈夫っていうのを学べたっていうところはあるかもしれません。

できなくても大丈夫

大野)入社した時のことを振り返ると、僕らも一人一人不安はすごく強かったけど、結果的には大丈夫だったのって、その時に周囲にいたスタッフとか、その時の環境要因で与えられたものであったのかもしれません。なので、後から入社する人が環境的なことが原因で上手くいかないことがあるとしたら、それはすごく申し訳ないなと思います。

穂刈)確かにそうですね。

大野)そういうところは考えなきゃいけないですよね。

穂刈)そうですね。最近は、新入社員に対して色々研修を組んでるじゃないですか。今まで自分たちの時にはなかったので、研修をやってるなとはすごく感じるんですけれど。でも根本的には、新入社員は「できなくても大丈夫」っていうことが大事かなと思います。それを忘れちゃいけないなって今思いました。

大野)そうなんです。研修とか、場を用意してあげるだけじゃだめだよね。

水口)「出来ない時に周りを頼っていいんだよ」っていうことこそ、一番学んでほしかったりしますね。

大橋)あ~、確かに。一人で苦しまなくていいんだよっていうことですよね。

水口)「Kaienは、自己開示と相互信頼の文化だよ」みたいなことをちゃんと伝えてあげたほうがいい感じがするよね。

穂刈)そこをちゃんと伝えるのも、AMの役割の一つでもあるのかなって今思いました。

一同)うん。確かに。

大野)僕で言うと、入社当時から須賀さん(注:当社執行役員の須賀を指す)にすごくお世話になっていましたけれど、それを僕だけが享受して、新入社員の人が入社してからしばらく経っても孤独感があったりしたら申し訳ないなと思います。

水口)自分が須賀さんにしてもらった色々なことを考えるとね。それをちゃんと後輩たちにしてあげないといけないなと思いますよね。

穂刈)そうですね。返さなきゃいけないですね。

大野)穂刈さんは、入社して支えられてた人って誰かいる?

穂刈)特定の人というのはあまりいなくて、その時その時に周りが支えてくれていたっていう感覚がすごくあります。それこそ入社した時は、金井さん(注:当社元スタッフ)にお世話になりましたね。金井さんの方から来てくださっていたなぁと思います。別に1時間話したから金井さんが支えてくれたっていうんじゃなくって、日々の中で「穂刈さん、大丈夫?」とか「こういうこと困ってない?」とか、すぐ声をかけてくれたので、返さなきゃという想いはあります。

大野)確かにね。だから大切なのは問題解決じゃなくて、「大丈夫?」って言ってあげることなんだよね。

一同)うんうん。

穂刈)あと「大丈夫?」の言い方にしても、「(不安そうに)大丈夫?」じゃなくって、「(明るく)大丈夫?」という感じが大事かな。

住岡)「行けるでしょ?」みたいな。

大野)カンちゃんは自拠点に行くと、周りから「大丈夫?」ってカンちゃんが聞かれちゃうんでしょ?

大橋)そうそう、そうなんですよ。逆転しちゃったんです。それは良くないですよね(笑)。

発達障害支援企業の管理職とは 4回シリーズ

大野 順平

就労支援事業・神奈川エリアマネージャー。人材派遣会社にて、法人営業・登録スタッフ管理等を約10年間担当。2014年、Kaienに入社。

穂刈 久美子

教育事業・神奈川エリアマネージャー。劇団四季にて、営業・公演企画・イベント運営等を4年間担当。2014年、Kaienに入社。

大橋 完司

教育事業・東京エリアマネージャー。中学受験の塾にて教室長を担当。2014年、Kaienに入社。

住岡 弘士

就労支援事業・西東京エリアマネージャー。大学の学生課で事務職員として勤務。2014年、Kaienに入社。

水口 大悟

就労支援事業・東東京エリアマネージャー。建設会社やインターネットプロバイダにて約10年間人事を担当後、不動産サイト運営会社の管理部門責任者に。2016年、Kaienに入社。

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利用者支援とスタッフ支援の違い 発達障害支援企業の管理職とは 第2回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。4回シリーズで昨年末にエリアマネージャーに就任したメンバーの対談をお送りしています。今回は2回目です。

 これまで管理職をおかずフラットな組織であったKaienも、スタッフが150人を超え、約700人の利用者に日々サービスを提供する規模の会社になっています。更なる成長を見越し、昨年末に、社長に指示系統が集中する状態からエリアごとにマネージャーを置く組織体制となりました。

 これまでになかった新しい役職に就任し、社員一人一人がより力を発揮しやすい組織のあり方を模索し続けているエリアマネージャーに、新体制での試行錯誤に焦点を当てながら、当社で働くとは?を考えます。

現場とマネージャー業のバランス

大野)これまでの流れをぶったぎっちゃう感じだけれど、大橋さんとか、すごく現場が好きで、子どもと一緒にいたいっていう感じで入社をして、傍から見ていても現場で面白そうにしてるなぁっていう風に見えるんだけど、それで今エリアマネージャーとかって不本意じゃない?

一同)笑

大野)「え~?現場遠いじゃん」みたいな。子どもとの距離が遠くなったみたいな。そういうのは感じないの?

大橋)確かにそうですね。それはやっぱりありますね。

大野)僕もAM(注:エリアマネージャーの略称)になる時に、それを鈴木さん(注:当社代表鈴木のこと)に聞かれた。皆は聞かれなかった?

穂刈)聞かれました。そもそも現場が好きな人たちが集まっていて、現場を嫌いな人がいないんじゃないかっていうところはありますよね。今は会社の体制が変わって、現場をそこそこ離れる人も出てきたじゃないですか。私は現場がゼロじゃないので、そこがあるからすごく楽しくってエリアマネージャーもやって来られていると感じています。

大野)ゼロになってくることがもしあったら、それは不安?

穂刈)なってみないと分かんないと思っています。エリアマネージャーになると管理のところが出てくると思うんですよね。それで結果的にお子さんが喜んでくれるっていうのであれば満足するのかもしれないし、直接支援しないと満足できない自分がいるかもしれない。ちょっとそこは想像がつかなくって。「なってみないと分からないです」って鈴木さんにも言いました。

大橋)確かにそうですね。自分も週1か週2くらいは現場に入っているので、そこでの楽しみっていうのは感じられています。

穂刈)今、現場に入るのがゼロの人いらっしゃいますか?

大野)ゼロの人はいないよね。

住岡)僕は、現場で一番楽しいのはどこかなっていう話にすぐ入っちゃって。それが僕の場合はガクプロ(注:当社の大学生向けプログラム)だったんですよ。だからそこが無くならなければいいかなみたいな話をしていました。今は結局やってないんですけれど(笑)。そこの空虚さというか心のぽっかり感はありますけどね。

大野)水口さんは現場の仕事に戻ってくると生き生きしてる感じですよね。

水口)現場にいる間は楽しいし、戦力になってる感覚がすごく強いから。感謝もされるし。それは生き生きするわけですよ。でも終わってみて、夕方5~6時くらいになって、「あっ、この役割は本来は自分のではない、こういうつもりではないはずだ」と気づき。葛藤の中で考えはじめ、AMっぽい仕事を始める。なんか数字見てみたりなんか。

一同)笑

水口)取ってつけたようなAM業を始めて。自分がどうなっちゃったんだろうみたいな。分からないですね、カオスですね。

大橋)でもその気持ちすごいわかりますね。現場業務に関わってた方が、目に見えて「貢献したな」っていうのが自分も感じられるし、周りにもそれが伝わる気がするので。結局楽な方に逃げちゃってる部分があるのかなという気はしますね。現場に入るのが少なくなって寂しさもあるんですけど、その分逆に、現場に入った時の楽しみみたいなものがより感じられるようになったなと思いました。

穂刈)あ~、それはすごくあります。一回一回の現場をすごく大切にしようっていうのはすごく思いますよね。

大橋)大野さんは入社してすぐに入社時に思い描いていたことが叶ってるっていうことなんですけど、逆に「今後さらにこうしていきたい」みたいなものは何かありますか?

大野)さっきの質問に戻る感じになりますけど、僕は「現場離れることについての不全感みたいなのはないですか?」みたいなのは、変な話、すげ変わってるんですよね。というのも、利用説明会で利用者の方に話をする機会があるんですけれど、以前になんだか自分の言葉で話せてないなって感じていた時期があったんです。その時に、じゃあ僕自身の想いと会社のメッセージとが重なることの内、自分が伝えたい、僕のオリジナルと言えるメッセージって何かなと考えると、「仕事って面白い」ということなんですよ。支援を通しても、僕が利用者の方に何を伝えたいかというと、「仕事って本当は面白いんだよ」ってことをずっと伝えたくて。実際、就職後の元訓練生が楽しそうにしているのを見るのが僕の一番の幸せで。

穂刈)就労支援は、就職した後の訓練生の様子も見られますもんね。

大野)それが僕の仕事の柱だとすれば、接する対象は別に利用者にこだわらなくてもよくなっています。一緒に働いてる人たちがより楽しく仕事をする。楽しくといっても、日々へらへら面白いとかではなくて、自分が持っている力を仕事で発揮して、それに対してフィードバックを得られることだったりするじゃないですか。そういうものを作っていくっていうことが、自分の仕事の柱としてカチッとはまったので、AM業をやることについては何の違和感もないですね。自分の自己実現とかやりたいことの度合の増減みたいなのは全然なかったです。

相談にのることの難しさ

大野) 次に行きます?

穂刈)(紙をめくる)「AMになってしんどいことは?」

一同)笑

穂刈)これはきっと大橋さんの書いた質問ですね(笑)。しんどいこと?そうですねぇ。やっぱり見る範囲が広くなったので、単純に情報量が多くなりましたよね。あとは、何か起こった時にすぐ対応しなくちゃって思うので、自分の仕事を予定していた所にいきなりポンって入ってきて、急にそっちに時間を取られて予定通り進まなくなっちゃうっていうところは、まぁしんどいことはあるかなぁとは思います。

大野)単純に責任が多くなって。責任を取る範囲が広くなったから大変っていうこと?

穂刈)う~ん。今までやったことないことなので、新しいことはそこそこしんどいですね。あとこれはうまく話せるかどうか分からないですけれど、仕事で疲れてるとか負担を感じている人がいると、私は結構感情が引きずられるタイプなので。

一同)あぁ。

穂刈)本当はもっとポジティブに持って行かなきゃいけないんだろうなと思うんですけど。すごい引きづられちゃいます。一緒に暗くなっちゃうみたいな。そこがしんどいかなあ。まだポジティブに持っていくことが出来ていません。

大橋)皆さんお分かりの通り、このテーマは自分が書いたんですけど。私も穂刈さんが話したことに近い部分でしんどさを感じます。自分も「いやぁ、今しんどいですよ~、大橋さ~ん」とか言われると、「ですよねぇ」「分かりますよ」みたいな感じにどうしてもなっちゃいます。そこを「何がしんどいですか?」とか、「どうしたら解決出来ますか?」「じゃあこういう風に解決していきましょう」っていう風にしていくのが、きっとAMの役割なんだと思うんですけど。自分はそこが苦手というか、あんまり上手く出来ていないので。そこがしんどいと感じていることの一番大きな部分かもしれないなと思いますね。普通に話したりやり取りしたり、日常のコミュニケーションみたいなのは好きなんですけど、その人の大変さを取り除いてあげるとか、その人にとってのプラスとか価値とか成長を作ってあげるみたいなものはできていないです。

水口)でも、普段の仕事では、大勢の利用者の方と向き合ってるわけじゃないですか。

大橋)あぁ。

水口)それとメンバーと向き合うとは違うんですかね。

大橋)ん~。

水口)その違いてなんだろうね。

大橋)何なんでしょう。

水口)真剣に向き合う人が20人だったのが30人になりましたって話じゃないですか。そういうボリュームみたいなものだけでなく、質的に違うのかな。

大橋)どこまで質の高いことをやれてるかは置いといて、お子さんが相手だと自然とできる感じがあります。何となく経験を元にした余裕を持ってやり取りができるし、自然に「こうしたらいいんじゃない?ああしたらいいんじゃない?」って提案できるんですけど。対スタッフ、対大人になるとそこが上手く出来ないなぁっていうのを感じますね。

大野)立場の違いなんじゃないの?就労移行支援に来る人たちも、同じ土俵で走っている職業人というのは僕も同じだけれども、経験的には長く僕の方が走っている。少し先を走っているランナーだなって思えるけど。でも一緒に働いている、僕よりも支援力がものすごく高い人たちがいっぱいいる中で、その人をよりアクティベートとかね。それこそおこがましい。

穂刈)あ~、本当にそうです。おこがましい。

大橋)そうなんですよ。

大野)そこの自信のなさですよね。

大橋)そう、まさにその通りです。

水口)あとは、リソースに制約があったりとか、事業とか収益とかエリアの運営だとか、人だけを見ていればいいわけではないと感じる部分も僕の中ではありますね。一方で人をアクティベートしながら、他方で仕事のことも一緒に考えないとならないので、人だけを見てればいいっていう話でもないのかなというのが出てきちゃうのかな。本来は人をアクティベートすれば仕事は上手く進むはずなんだけど、そこに行きついてないって感じがする。

大橋)あぁ。確かに。

話を聞けば50%は解決する

大野)でも、メンバーに対して「こうあらねばならない」みたいな形は別になくて、その辺りはスミ(注:住岡のこと)とかすごく上手だよね。なんならメンバーよりも一段、二段くらい低い所からAMやってるじゃん。

住岡)そうですね。話を聞いたことに対して、「自分が解決しなきゃ」っていう気持ちを持ってても何もできないのかもっていうことに少し前に気づけたので。でも、話を聞いて行く内に解決することがほとんどだなということも最近は感じています。

穂刈)別の会議の時にも言っていましたね。「話を聞けば50%は解決する」って。

住岡)そういう個々の解決できる力に任せる。自分はしっかり聞き役としての役割を果たすことを意識すれば、多くの場合は問題が解決するのかな感じています。でも今後それでは上手くいかないことに直面するはずで、その時にどうするかは課題だと思いますけど。

大野)スミはNJ(注:Kaien新宿拠点の略称)の弟だもんね。

穂刈)キャラ的にね。

大野)それは羨ましいよ。

穂刈)私も上手くいかないことはたくさんあるんですけど、でも昨日言ってもらえて嬉しかったこととして、「その時は(私の相談に)答えられなくても、穂刈さんがすぐ反応してくれるのでそれで満足する部分もすごくあります」というのがあって。それぐらいで良いんだなっていうのはすごく思いました。よく分かんないけど取りあえず相手の話を聞きに行って、私は何も答えられないのでただのはけ口ですけど、相手からするとそこで安心感があるって言われて、「あぁ、それで良いんだ」って思えたことはあります。

大橋)今日の午前のミーティングでも話が挙がりましたけれど、相手に関心をもって話を聞くとか、何も返してあげられないかもしれないけど、本気になって真摯に聞いてあげるんで良いんだよみたいな話を聞いて、自分もようやく楽になれたというか。今後もう少し楽にやっていけるかもしれないなって思えたところがありました。

水口)意識的に相手を動かそうとかしなくても、うまくいくっていうことがあり得るっていうか。

大橋)そうですね。そこを信じるっていうか。

仕事を楽しんでる人には着いていきたくなる

大野)だけどキャラ得かどうかっていう話でいうと、二人(注:大橋、穂刈を指す)ともキャラ得だと思いますよ。穂刈さんとかさぁ、いつもすごく一生懸命っていう感じがするじゃん。穂刈さんが一生懸命やるっていったら皆やるみたいな。そういうのはあるんじゃない?

水口)仕事を楽しんでる人にはついていきたくなるし、その人に話を聞いてもらえたら嬉しいっていうのはあると思うよね。「この人だったら共感してもらえる」、「この人だったら分かってもらえる」っていう信頼とかあるでしょう。そういう信頼関係は、キャラ得というか、仕事を楽しんでる人だからできるだと思います。

大野)それで言うと、水口さんは自分のキャラとの折り合いに苦しんでるって言ってたじゃないですか。

水口)う~ん。折り合いはかなり苦しんでますね。今まで自分が前に立ってガンガン仕事してたら何となく周囲から信用してもらえたということはあるけれど、立場が変わって自分が率先すればいいだけの世界じゃなくなった時に、どうすればいいんだっけと。自分の持ち味を活かして何かマネージングするとか、そういうのが全然確立されてない。接する相手が利用者の方ではなく社員になった時に、立場も違うし同じような手が使えるわけでもないので、そこは模索中ですね。Kaienに入ってきて、AMになるまでの7カ月ぐらい必死にやってきて、その中で「あっ、面白い!」って思い始めて、自分なりの支援のスタイルみたいなものが少しずつできてきたかなぁっていう時にAMになったので。そこも何か大事なものを置き去りにして走ってるみたいな感じもあったりします。

大野)ん~、まぁ水口さんが一番戦いの前提条件が一番苦しいよね。だって入社して7カ月で、支援面で掴めたものも自分の中でまだふわっとしている中で、落下傘的に自分の全く働いていなかった場所にポンって降りて行ってるんだから。それは苦しいよね。

水口)本当は人間力でカバーするわけですよ。どんな異分野の世界でも。「この人ちゃんとしてる」とか「この人だったら問題が解決するんじゃないか」とか。そういう関係性もまだまだ持てていないので。もうちょっと頑張らないといけないなと思います。

大野)ちゃんとしすぎてて、僕には恐れ多く感じます…(笑)。

発達障害支援企業の管理職とは 4回シリーズ

大野 順平

就労支援事業・神奈川エリアマネージャー。人材派遣会社にて、法人営業・登録スタッフ管理等を約10年間担当。2014年、Kaienに入社。

穂刈 久美子

教育事業・神奈川エリアマネージャー。劇団四季にて、営業・公演企画・イベント運営等を4年間担当。2014年、Kaienに入社。

大橋 完司

教育事業・東京エリアマネージャー。中学受験の塾にて教室長を担当。2014年、Kaienに入社。

住岡 弘士

就労支援事業・西東京エリアマネージャー。大学の学生課で事務職員として勤務。2014年、Kaienに入社。

水口 大悟

就労支援事業・東東京エリアマネージャー。建設会社やインターネットプロバイダにて約10年間人事を担当後、不動産サイト運営会社の管理部門責任者に。2016年、Kaienに入社。

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  • 就労移行支援 発達障害の人に特化した職業訓練・就活支援・職業紹介・定着支援
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ウェブサイトだけではわからない! Kaienの空気感・業務内容・スピード感 3回目となる会社説明会を開催

 週末、会社説明会を開催しました。今回は15人の方に参加していただきました。新卒での応募を考えている方から50代の方まで幅広く。職種も子ども向けから大人向け、相談支援に興味の有る方まで。反省は医療福祉の資格が無いと働けないと勘違いされた方がいたところ。資格を持っている人はごく一部ということをこの場で強調しておきたいと思います。プレゼン…次回は修正します。

 参加したから頂いた声が、励みというか、とてもありがたく思いますので、一部紹介させていただきます。次回の会社説明会は 2017年8月となります。

参加した方の声から

発達障害に特化するサービスの強みを理解できました。訪問前、ウェブサイトで拝見した情報では得られない、現場の空気感、業務の内容、スピード感などよくわかりました。個人的には社員に求めるものは自分のキャリアイメージそのものでした。未経験の業界ですが働けるイメージが持てた気がします。

 

小さい頃から小学校の教員になることを目指して、高校も大学も目標を決めてやってきました。しかしボランティア先の学校や教育実習先の学校の子供達を見て、気になる子どもは少し他人と違っていたり、なにか困難を抱えているような子どもで、力になることは出来ないかと考えていました。学校の先生は授業をしなくてはならないため、まず授業準備。一人ひとりの子どもの遅れや変化に気づけ無い、またその対応が十分にできないように私は感じました。それがもどかしくて、もやもやしていて、直接LDやADHDの子と接して、一人ひとりに合った何かを自分が提供できることはないかと思っていました。

そんな私にとって今日のお話はすごく魅力的でワクワクしました。たくさんの人から求められる場だと思いました。

 

社長自ら会社としての考え方や方針について生の声として伺うことが出来てとても有意義な時間でした。Kaienのことは以前から知っていて、ずっと気になっていました。今日参加させていただいて、更にその考え方やスタンスに強く共感しました。当事者の方の発表(※)もとても感動的でした。

※当事者発表: 当社を利用している側から見たKaienやスタッフについて”当事者”から採用説明会で10~15分を使い話してもらっています。

 

介護施設で働いていたときとてももやもやしていて、それをうまく言葉で言い表せなかったのですが、今日説明を聞く中で、「嘘がない」という言葉を聞いてそこなのだと思いました。福祉の困っている人を元気に!励ます!ポジティブ!という雰囲気が私は苦手なのだと思います。HPでのイメージは熱血系なのかなと思っていたのですが、今日参加してみてさっぱりとした会社なのかなという印象を受け、非常に働いてみたいと思いました。

【参考】採用情報

日本小児神経学会~自閉症スペクトラムの社会適応を支える多様な支援とその現状~に登壇

大阪で開催された日本小児神経学会において『医療・福祉・教育のはざまで ~自閉症スペクトラムの社会適応を支える多様な支援とその現状~』の企画セミナーにお招きいただきました。当社執行役員の飯島が、放課後等デイサービスTEENSやガクプロ、就労移行支援などのプログラムとその成果を発表しました。

  • 発表日:2017年6月15日
  • 主催:日本小児神経学会
  • URL:http://www2.convention.co.jp/59jscn/program/index.html
  • 座長:竹田 契一 (大阪医科大学 LDセンター)
  • 演者:若宮 英司 (藍野大学医療保健学部 看護学科)田中 裕一 (文部科学省 初等中等教育局特別支援教育課) 鳥居 深雪 (神戸大学大学院人間発達環境学研究科) 松本 恵美子 (関西国際大学教育学部 教育福祉学科) 飯島 さなえ (株式会社Kaien)
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現場が好きでKaienに入った 発達障害支援企業の管理職とは 第1回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。今回からは4回シリーズで、昨年末にエリアマネージャーに就任したメンバーの対談をお送りします。

 これまで管理職をおかずフラットな組織であったKaienも、スタッフが150人を超え、約700人の利用者に日々サービスを提供する規模の会社になっています。更なる成長を見越し、昨年末に、社長に指示系統が集中する状態からエリアごとにマネージャーを置く組織体制となりました。

 これまでになかった新しい役職に就任し、社員一人一人がより力を発揮しやすい組織のあり方を模索し続けているエリアマネージャーに、新体制での試行錯誤に焦点を当てながら、当社で働くとは?を考えます。

 

人の人生にどう関わるか

大野)今回は、質問カードに他の人に聞きたいことや話したいことを書いて、それを順に引いて答えていく形式ですよね。じゃあ、やりましょうか。

一同)最初はグー、じゃんけんポイ。

水口)(紙をめくる)「Kaienでの仕事で楽しかったことは?」う~ん、Kaienでの仕事の楽しさは、人の人生に影響を与えられるというか、前向きに人生を歩んでもらえるような支援を直接できることですかね。自分のちょっとした一言が当時者の方々になにか響いたり、就職に向けて力になったりとか、その人の人生の選択に活かされているっていう手応えが感じられるんです。そういう実感が湧くのが楽しさかな。

穂刈)私は入社した時は、人の人生を左右するのなんてものすごく恐れ多いという気持ちの方が強かったですけど。なんて言ったらいいですかね。怖いとかはないですか?

水口)全力でぶつかっているから怖くはないですね。失敗や後悔することもあるんだけれど、手応えに偽りがないというか。上手くいったとしてもいかなかったとしても、その人の人生に関わっている。伴奏して一緒に人生を良くしていくとか、働く幸せを味わってもらうっていう方向に進んでること自体やりがいがあります。

大野)なんで水口さんの人生にその実感が必要なんですか?

水口)う~ん。すごく原始的だけど、困っている人とか自分だけでは自力に上手に人生を歩んでいけそうにない人を支えたい、お手伝いしたいっていう動機があったんです。

大橋)そういう動機はどこから生まれてきたのですか?

水口)自分の子どもが当事者っていうのもありますけど、自分の子どもに関わらず、障害を持った子の親と接触する機会が多々あったんです。その中で特に「働く」とか「社会に出ること」に対する不安がすごい強いのを感じていました。そういうのを見聞きしていると、自分が役に立てる分野がきっとあるはずだっていうのがどこかにあって。きっかけは自分の子どもだけど、動機はそういう経験からだと思いますね。

大野)前の仕事ではそういう動機づけはなかったですか?

水口)人事をやっていたから、学生の採用とかには関わっていたし、動機づけをして、会社に入って活躍してもらう喜びはありました。それはそれで楽しかったですけどね。でも別に自分がいたからその人のの人生がすごく大きく変わったとか、そこまで強い手応えがあったわけではなく。会社の力や組織の力に多々助けられている感じがしました。「俺が」みたいなのはあんまりなかったですね。

大野)でも支援現場において「俺が」って危なくない?

水口)「俺が」っていうかなんて言うのかな。真面目に真摯に向き合って得られる手応えは、自己顕示欲だとか自己満足とか、そういうものをあまり意識しないでやれるというか。すごく自然な動機なんですね。

大野)僕は怖い。そこに自分が惹きつけられる欲求があるって分かっているから。そこに対して常に感じないように感じないようにって、禁欲的に仕事している感じはある。

穂刈)距離を取ってる感じですかね?

大野)そう。だから訓練生が就職して「ありがとうございました。大野さんがあの時アドバイスしてくれて助かりました。」とか言われると、「あぶねぇあぶねぇ。(自分のおかげだと勘違いしちゃ)駄目だ、駄目だ」みたいな。ツンデレな対応するわけです。「頑張ってね、これからだよ。」みたいな(笑)。

住岡)分かります。最初に穂刈さんが仰った「恐れ多い」みたいな感覚って、僕も入社してからずっと持っているなと思っています。「自分が何かしなくちゃ」とか、「自分がしたことによってこの人がこういう風に変わった」みたいなことって、あえて思わないようにしているというわけじゃないですけど。僕はあまり思わないんですよね。

一同)へぇ~。

住岡)目の前の訓練生って、それでも変わっていくじゃないですか。それを見ているのが楽しいなぐらいの感覚です。

穂刈)私もそうですね。

大橋)自分は逆かもしれないですね。自分が働いていく上での一つのモチベーションとして、こんなことを言うのもなんですが、「感謝されたい」みたいな気持ちが自分はあるかなと思っていて。TEENSだったら「進学決まりました」とか「就職決まりました」って言われた時に、もちろん自分がものすごく大きな貢献ができたとは思っていないけど、でも多少なりとも関われたと思いますし。そこで「ありがとうございました」って言われたことに対しては、「あぁよかった、多少は貢献できたのかな」って素直に嬉しいです。

住岡)僕はひねくれてるんですかね?そこを素直に受け取っちゃいけないっていう感覚がありますよね。

大野)自分の自己愛に対する嫌悪感があるんじゃない?

住岡)そうかもしれません。

大橋)自分は素直に受け取ってますね。その嬉しさが、また他の子に対しても一生懸命支援しようというような次へのモチベーションに繋がっているというか。

水口)僕は自己満足への警戒心があまり強くないですね。自尊心がおかしな方向に高まりすぎて自分を見失うっていう気が今のところはしてないんです。それよりもこれまでの職業人生では満たされなかった想いが満たされて嬉しいっていう方が今は強い感じです。

大橋)自分も近いです。

住岡)まぁどんなタイプの人でも楽しみながら働けますよということですかね。

穂刈)じゃあまとめてくださったところで次に。

なぜKaienに入社しましたか?

一同)じゃんけんポイ。

穂刈)(紙をめくる)「なんでKaienに入社したの?」

大橋)自分の過去の話になっちゃいますけれど、自分は元々は小学校の先生になりたかったんですよ。小学生とか低学年のお子さんって、これからの可能性をたくさん秘めてるじゃないですか。可能性に溢れている子たちだと思うので、一人ひとりに「自分はこれが好きだからこれを頑張りたい」というもの、「夢」を早い段階で持ってもらって、それに向かって真っすぐ進んでいけるように後押しができたらいいなっていうのが根っことしてありました。子どもの成長に関わる、成長を直接実感できる仕事に携われたらいいなと思って、最初は中学受験の塾に入社したんですね。

大野)学校の先生はそのタイミングでは?

大橋)本当はそこに向かいたかったんですけど、自分のミスで小学校の免許が取れなくて。中高の免許は持ってるけど、色々あって小学校は取れなかったんですよ。それで諦めて中学受験の塾に入りました。そこで受験する子どもたちの支援を精一杯やりたいなと思ったんですね。そこの仕事自体はすごい楽しくて。合格だったり不合格だったりっていう一つの結果が毎年出るので。満足感と悔しさとみたいなものを毎年感じながら、本当に楽しくやれてたんですけど。

大野)それってなんか就労移行支援の事業っぽいよね。

大橋)あ~、そうですね。前職は前職で非常にやりがい持ってやれてたんですけど。体力的な部分だったり、会社の方針と自分とのずれみたいのをちょっとずつ感じてきて離職を考えました。でも「子どもの成長に関わりたい」っていう根っこがあったので、それを軸に転職活動してた時にたまたま見つけたのがKaien、TEENSだったんですね。ただ最初は、色々な求人を(エージェントさんに)頂いたんですけれど、一枚目にKaienの求人が載ってたんです。ぱっと見て「発達障害のお子さんの支援」って。発達障害ってなんだ?全然分からないなと思いました。

大野)小学校の先生を目指してたのに発達障害のことを知らなかったっていうのも、不勉強だよね。

一同)笑

大橋)確かにもう仰る通りなんですけどね。全然分からないぞ。知識無いぞ。俺には無理だなって、最初にその求人票をはじいたんです。けれど、Kaienの求人のことがその後も不思議と頭に残っていたんです。

穂刈)へぇ~。なんで?

大橋)なんでだろう。なんか不思議な魅力があったんですよね。 大野)キーワードは何か無いんですか?

大橋)キーワードは、お子さんの支援をして直接成長に関われるっていうのが1つと。あと当時の求人票に「部活動」っていう文言があったんです。

水口)あ~、あったあった。TEENSのね。そう表現してましたよね。

大橋)そうですそうです。「部活動」ってあって、なんか皆でこう体を動かしたり外出かけたりとか。そういうのもやるのかな、楽しそうだなって思いました。で、1回はじいた求人票にもう1回戻ったって感じでした。

入社時に思い描いていたことは叶いましたか?

水口)では次の方。

大野)(紙をめくる)あっ、これ自分で考えたやつだけど答えてもいい?「入社時に思い描いていたことは叶いましたか?」。これね、自分で書いたんですけど、俺はすごく叶ってるんだよね。

一同)へぇ~。

穂刈)なんでですか?それをまず聞きたいです。

大野)なんでかっていうと、僕は前職で人材派遣会社で働いていたんですよ。11年くらい。元々は技術屋だったんですけれども、転職して人材屋さんに入ったんです。「人と関わる量を増やしたいな」みたいなのが、職業人としての一番最初のターニングポイントでした。人材派遣会社って、言葉にするのは難しいんですけれど、職業人としてのヒエラルキーみたいなものがあるとすると、上位25%の人たちをいかに早く高く売るかなんですよ。だから限られたパイの中で、同業他社が非常に多い会社の中で、皆で同じバケツの玉を取り合ってるみたいな。だから僕じゃなくてもいい感もあって、そういうのでずっともやもやしていました。

 僕が香川県に転勤になった時に、香川県って有効求人倍率がめちゃくちゃ高いんです。要は働き手が少ない。なので上位25%の登録者だけじゃビジネス成り立たないので、少しお仕事に就くのに困難があるとか、そういう人達を上手にアクティベートしていって、お仕事に繋いでいくって仕事をマーケット的にやらなくちゃいけなくて。その時に、お客さんとの繋がりが、「受付けだけ」とか「登録だけ」みたいなものじゃなくて、その人たちにスキルを付けてもらうとか、「仕事に就きました。ありがとう」みたいなやり取りが生まれてきた。それがすごい面白かったんです。けれども、それを前職でもっとやりたいと言った時に、費用対効果みたいな話が出てきてなかなかできなかった。「あ~、なんかもっと自分が寄与する度合いとかを高めたいな」と思って、今の仕事を見つけて入社しました。だから、僕の中では入社1年くらいで、転職した理由の動機がすべて叶っているんです。

穂刈)ふ~ん。

大野)逆に言うと現場の仕事を、一支援者、ケースワーカーとして働けているっていう実感を感じるだけで、もう入社時点での目標を達成していたので、あとどうしようかな?みたいなのは、その後は結構ありましたね。(周囲を見渡して)皆さんは何を期待してうちの会社に入ったんですか?穂刈さんとかすごいよね。(前職では)劇団四季でチケット売ってたところから転職していますものね。

穂刈)私も、子どもに関わる仕事が小さい頃の一番の夢でした。地元が浅草でお祭りとかやるので、子どもと関わる機会がすごく多かったんです。子どもが笑顔になるのがすごい好きで、子どもと関わる仕事したいなっていうのが小さい頃の夢。途中で紆余曲折、色々あってミュージカルに興味を持つようになって劇団四季に入りました。

大野)ちょっとカーニバルっぽくはありますよね(笑)。

大橋)確かに繋がる部分はありますね。

穂刈)祭り事は好きですね(笑)。劇団四季でやってたことの一つにチャリティー公演みたいなのがあって、子どもたちを無償で招待するんです。子どもたちって基本的にミュージカルに興味がないから、最初はふてくされながらブーブー言ってるんです。でも帰る時はなんだかんだで笑顔になって、「これ面白かったよね?」「あれ面白かったよね?」って感想を言い合うようになって。「あっこうゆうのすごくいいな!」ってすごく単純に思ったんです。今まで知らなかった楽しさを見つけるとか、ちょっと自分の視野が広まったじゃないけど、単純に子どもの笑顔がいいなと感じました。劇団四季での仕事はある程度自分の中で納得感があって、次に行ってもいいなと転職を考えるようになった時に、子どもと関わる仕事がしたいなって思いました。入社時に思い描いていたのは、やっぱり子どもの笑顔が見れることですね。

一同)へぇ~。

穂刈)なので私もわりと叶ってます。

大橋)お子さんと一緒に良く笑ってますもんね~。

穂刈)お仕事体験とか、すごく楽しいです。

大野)楽しそうだもん。

穂刈)こないだインターンの方にも言われました。「なんでそんな楽しそうなんですか?」って。

大野)楽しいからとしかいいようがないよね。

穂刈)本当に楽しいから。あとは思い描いていたところではないんですけど、やっぱり成長過程が見れるので。まだ入社して3年経ってないですけど、あの時小学校6年生だった子がもうすぐ高校生になります。最初私と目も合わせてくれなかったのにこんなに話せるようになったとか、「好きな子に告白した」っていうエピソードを聞いたりすると、すごい成長したなって嬉しいです。実際に自分が何かしたってわけではなく、単純に成長過程を見るのが「楽しいな」って思うので。叶ってますね。

大野)入社したタイミングで期待していたことが叶っていないっていうことは、現場の人たちにはあるんですかね?

住岡)働き始めてちょっと経ってから、「こういうことがやりたいと思ったけれどうまく出来ない」みたいなのはあるかなみたいなと。なんていうのかな。対企業のことに興味があるけれど、そのタスクをうまくこなせないとかが働く中で出てきたりするのかなって思います。

大野)やりたいことをやらしてもらえる機会があるけれども、うまくいかない可能性がある。

住岡)そういう不全感みたいのはありそう。

水口)でも、現場に入って現場の仕事に従事している人で、なにかやりたいことができてない不全感を強く感じている人って、ほぼ見たことないですよ。皆すごくモチベーションが高くて。

穂刈)確かに。

水口)「やりたくてやってます」ってことが自信を持って言えない人はいない。

穂刈)そう思うと、これって結構みんな叶ってる気がしますね。

発達障害支援企業の管理職とは 4回シリーズ

大野 順平

就労支援事業・神奈川エリアマネージャー。人材派遣会社にて、法人営業・登録スタッフ管理等を約10年間担当。2014年、Kaienに入社。

穂刈 久美子

教育事業・神奈川エリアマネージャー。劇団四季にて、営業・公演企画・イベント運営等を4年間担当。2014年、Kaienに入社。

大橋 完司

教育事業・東京エリアマネージャー。中学受験の塾にて教室長を担当。2014年、Kaienに入社。

住岡 弘士

就労支援事業・西東京エリアマネージャー。大学の学生課で事務職員として勤務。2014年、Kaienに入社。

水口 大悟

就労支援事業・東東京エリアマネージャー。建設会社やインターネットプロバイダにて約10年間人事を担当後、不動産サイト運営会社の管理部門責任者に。2016年、Kaienに入社。

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行列商法?

 一つ前のブログでご紹介した通り、2017年9月に当社の放課後等デイサービスとしては第6拠点となるTEENS吉祥寺をオープンする予定です。

【参考】お洒落な街にTEENS新拠点 吉祥寺駅近くに9月開設予定

 先週の金曜夜に、希望者向けの説明会の申込みフォームを公開しましたが日曜午前の受付を最後に、2回分の席が満席になってしまいました。これ以上募集すると利用できない人が大多数になる可能性があり申込みを閉じています。

 興味関心をお持ちいただくのは大変ありがたく、今後も当社サービスへの期待感を維持・向上していきたいのですが、2つ思うことがあります。

行列商法!と思われるのではないか?

 行列商法というのは、「わざとレジの数を減らしたり、店内に客を入れないようにして店の外に並ばせたり」して、「人間の心理効果を利用し、その店の商品、サービスが人気があると錯覚させ」る方法のことだそうです。TEENSも自信のあるサービスではありますが、物を売るのではなく、対人支援・体験を提供していますので、そうは満足する結果ばかりが出せるわけではなく、もちろん失敗もあります。

 放課後等デイサービスという、ある意味使い勝手の良い制度を活用させていただいているというのが大きいのですが、またこれまで興味・関心を頂いていた方が多数いてその方々のリストにメールをしたためより短い期間で埋まったのですが、いずれにせよあまりにも利用までの道のりが遠いと過剰な期待を与えてしまいそうで心配しています。

 スタッフは一生懸命現場で働いていますが、あくまでも普通の人たちが頑張っている範囲ですので、ご利用の際はその点はご了承いただき、長い目で当社とおつきあい頂きたいなと思います。またわざと拠点を増やしていないわけではなく、つまりわざと行列を作っているわけでもないのもご理解頂けるとありがたいです。

結局、スタッフ採用・人材教育が追いついていない

 スタッフを沢山採用し、人材教育を施せば、ニーズに合った数の拠点が出せます。でも今、待機が年単にになるほどでありながら出店ペースが上がらないのはやはり採用・教育の部分です。以前に比べると当社も”型”が出来ていて属人的な部分が少なくなり、より幅広い人に働ける組織になりつつ有るのではと思いますが、まだまだ追いついていません。

 今後も首都圏で拠点を増やしていきたいと思いますので、ぜひ以下の「採用情報」をご覧頂いて応募につながって頂ければなと思います。

【参考】採用情報

発達障害に特化した就労支援 Kaien代々木 来月(2017年7月)オープン

 

お洒落な街にTEENS新拠点 吉祥寺駅近くに9月開設予定 放デイ・TEENS 第6拠点は武蔵野市に準備中

 NHKの発達障害シリーズが続いていていますがなかなか落ちついて見る機会がありません。視聴次第、本ブログで感想を上げていきたい(NHK「発達障害プロジェクト」視聴録①)のですが、、、その前にTEENSの新拠点のお知らせです。

TEENS第6拠点(吉祥寺)の開設ターゲットは2017年9月

 当社では、「発達障害×仕事×特性を活かす」を軸に、①大人向けの就労支援、②大学生向けの就活支援、③子ども向けの放課後等デイ・TEENSの3つを展開しています。

 来月(2017年7月)には①の新拠点であるKaien代々木がオープンする予定で準備の最終段階ですが、③の新拠点として吉祥寺に物件・スタッフがほぼ確保できましたので、そのお知らせです。オープンは2017年9月を予定しています。

TEENS吉祥寺 場所は?内容は?

 吉祥寺駅のアトレ本館口。井の頭通り沿いに約5分歩くとTEENS吉祥寺の予定地です。新築の小規模な商業施設の1階に入居予定です。すでに消防や建築課、そして東京都や武蔵野市の障害福祉の関係窓口にも挨拶な書類の提出を済ませています。

  今日は内装工事の打ち合わせのために、現地に行ったのですが、まだまだ内部はこんな感じです。住みたい街 NO1のおしゃれな街だけあって、賃料が高いな・・・というのが正直な感想なのですが、ちょうど頃良いサイズの物件が見つかり入居することにしました。

 現在、TEENSは都内に3箇所(新宿・三鷹・御茶ノ水)、神奈川県内に2箇所(川崎・横浜)のあわせて5箇所を展開していますので、吉祥寺は6拠点目ということになります。三鷹(去年 2016年10月に開設)の隣駅ですが、すでに三鷹・新宿は100人近い待機があり、ニーズが強いということで中央線沿いを探していました。

 TEENS吉祥寺のプログラム内容は他の拠点と変わらず、学習支援 を平日に、週末はお仕事体験を提供予定です。

TEENS吉祥寺 利用希望の方はどうすればよい?

 利用希望の方はまずご利用説明会にお越し頂く形になります。利用説明会は2017年6/7月に開催予定です。今回はTEENS吉祥寺を第一希望にする方、また(吉祥寺がオープンすることで三鷹から利用拠点を移す方がいるために三鷹にも若干の空席が出る可能性があるため)TEENS三鷹を希望される方もご参加頂ける形を考えています。利用説明会の登録フォームは先程オープンしました。

 ただし、既に当社の待機をしている方には別途メールでご連絡が行く予定で、優先的に利用枠を確保して頂けますので、再度利用説明会にいらっしゃる必要はございません。”待機”されている方にはメールが数日中に届くと思いますので、ご確認ください。

 なおTEENS吉祥寺は今オープン準備を始めた段階で、今後行政とのやり取りによってはオープンのタイミングなど変更も当然予想されますので、その点は予めご承知おきください。

スタッフ募集中

 TEENSでは今後も引き続き、待機の多い神奈川や都内にも拠点を増やしていきたいですが、千葉や埼玉も検討を始めています。今回の吉祥寺のスタッフは既存拠点の異動や、新たに採用し研修中のスタッフで見込みが立っているのですが、第7・8・9拠点を担って頂くスタッフを随時募集中です。会社説明会も開催しています。

 質の高く納得できる仕事を、発達障害児の支援の分野でしたいという方には、ピッタリの会社だと思います。サービスを迅速に展開していくためにもぜひご検討下さい。

【参考】採用情報

第2回会社説明会も20人以上が参加 発達障害支援の採用活動

 先月(初の会社説明会を開催)も多くの方に参加いただいた会社説明会。今月は本日開催。今回も20人以上の方に参加いただきました。第1回の説明会からはすでに2人の内定が出ています。

 今後も特に放課後等デイサービスの新規事業所を立ち上げたり(TEENSは今まで以上に拠点を増やしていきます)、今までにない大人の発達障害の支援のサービスを実行したり、全国にパートナーを拡大したり(地域パートナーシップ制度)と、インパクトを拡大すべく採用をしていきたいと思っています。インターン経由の新卒採用も行いつつ、中途でもしっかりと当社の考えに共鳴して頂ける人、当社の未来を作って頂ける人を集めていくつもりです。

本日開催の説明会 風景

 

 先月第1回の説明会からはすでに2人の内定が出ています。今回からも一緒に働く人が見つかれば良いなと思います。次回は6月17日に新宿で開催予定です。

NHK「発達障害プロジェクト」視聴録① NHKスペシャル「発達障害~解明される未知の世界~」を前に

 NHKが来年(2018年)春まで1年かけてマラソン企画を組みます。テーマは発達障害。「NHKスペシャル」や「クローズアップ現代+」、「あさイチ」などの総合テレビ、「ETV特集」や「ハートネットTV」などの教育テレビの番組など部門横断的に、日本の発達障害を捉えなおそう、当事者や周囲の人の生きづらさを少しでも解消しようという狙いのようです。すでにプロジェクトのウェブサイトも立ち上がっています。

当事者家族 NHKの元職員 そして発達障害の支援者という立場

 僕は実は2001年から2007年までNHKで働いていました。もう10年前のことです。もしNHKで勤め続けていたら、当事者家族として、こういう企画を内部で関わったのだろうなぁと感慨深く感じます。当時は、まだ自分の息子が診断前だったということもあって、発達障害はほとんど放送で取り上げたことがなかったのですが、今職員だったらこのプロジェクトに携わりたいと上司に懇願していたことでしょう。

 今回は当社Kaienは撮影は受けてはいません。が、奇遇にもディレクターの一人が僕の仙台局時代に一緒に働いていたということで少し話をしましたし、今週末(2017年5月21日)放送のNHKスペシャル「発達障害~解明される未知の世界~」では、当社を立ち上げるきっかけになったデンマークのSpecialisterne(スペシャリスタナ)創業者、トーキル・ソネが取材されたそうです。ご本人からだいぶ前に久しぶりの連絡が来て知りました。

2008年。Kaien創業の1年前にデンマークのSpecialisterneを訪問した時の写真が残っていました。

 

 実はNHKを退職して以来、テレビを持ったことがないのです。でも、今回のプロジェクトの番組は出来る範囲内でですが、”オンデマンド”で視聴し、備忘録的に感想を自分のペースでポツリポツリと記していきたいと思っています。

放送前に予想と期待を

 これまで番組担当者や出演する皆さんから伝え聞くに、今までの発達障害のイメージを変えていく、見えづらいがゆえに生じがちな誤解を解いていく、というのがプロジェクトの狙いに思えます。ですので、『定型発達症候群』という僕も聞いたことが無い単語を使って視点を変えてみたり、感覚や認知を映像化するというこれまで発達障害の報道ではあまりなかったアプローチをまず取っているようです。

これまで発達障害の特性・存在を否定しがちな人たちに見せたい

 正直なところ、今回の放送で驚愕の事実が飛び出すということはないでしょう。支援者や研究者、熱心なご家族ならば、「まあそうだよね」という既知の情報がまとめられているものになることは予想できます。ただし期待したいのは、これまで自身の発達障害の特性を受け止められないご本人や、普通だと言い張って発達障害を理解しようとしないご家族など、これまでは普通と思い込んでいた、思い込みたかった人たちが、発達障害の世界を可視化されることで、単なる努力不足や大袈裟な表現と思っていた誤解が解ける可能性があるということだと思います。やはり映像の力は大きく、文章や口頭でいくら説明されても伝わらないものが、するっとわかる可能性があるという期待は大きいです。

発達障害の特徴を活かす方法も詳らかにしてもらいたい

 ただしそれだけでは「発達障害の烙印を押す」という感じにも取られてしまうと思います。なので、発達障害じゃない状態というのがなかなか存在しない、つまり誰にでも共感する点は有るという視点や、発達障害の特徴を活かす方法もあるというプラスの部分も詳らかにしてもらえると思います。そこで出てくるのが、おそらくSpecialisterneの事例だと思います。彼らは国連と組んで100万人の自閉症スペクトラムの人を雇うという計画を推進中です。その真髄が今回の番組で明かされることでしょう。(とはいっても魔法を使っているわけではなく、日本の福祉や雇用現場でも理想とされているところをしっかり実行しているというものだと思われます。)

当事者の生活や考えを”等身大で見せる工夫”も期待したい

 最後に、今回は当事者が生放送で出演しますし、ネットで書き込みもできるようになっているなど、当事者の生活や考えを”等身大で見せる工夫”も期待したいです。発達障害のある人は15人に一人と言われるなどどこにでもいます。今日乗った電車で隣になったかもしれないし、職場の目の前の人かもしれないし、初めて付き合った異性の人だったかもしれません。1年をかけて放送されるNHKの発達障害プロジェクトでは、発達障害の特性のある人達は、ごくごく身近にいて一生懸命に日々を暮らす喜怒哀楽を持った人たちなのですよ、社会の構成員の一人一人なのですよ、というメッセージが伝われば良いと思います。

 というわけで、当事者家族としても、支援者としても、元NHK職員としても、まず第1回の「NHKスペシャル」は気合を入れて見て、後日感想を上げたいと思います。

5/21 (日) 総合 夜9時 NHKスペシャル「発達障害~解明される未知の世界~」

当社関連ページ

 

長野・安曇野市の放デイ”POTAKA穂高” TEENSのパートナーに

 岩手一関・仙台・熊本・岐阜で受けられるTEENSのプログラム。2017年5月からは長野で参加団体が増えることになりました。合同会社POTAKA が運営する放課後等デイサービス ”POTAKA穂高” です。詳しくは関連サイトをご確認ください。

関連サイト

話題の新書「発達障害」にKaienが!

 昭和大学医学部教授であり、烏山病院の院長でもいらっしゃる岩波明先生が書いた「発達障害」(文春新書)。3月に発売。実はまだ読んでいなかったのですが・・・ここ最近、利用者の方から「本でKaienを知って・・・」という話を複数聞くようになり、当社スタッフからも「Kaienが載っていましたよ」ということを聞いて、今日は早めに帰宅できたので家の近くの本屋に寄ってみました。

  

 なんと平積みになっていました。サラサラとページをめくったところ、たしかに発達障害の様々な解説の後、社会適応のための部分(本の最後の最後)に記述がありました。『Kaienは株式会社である。代表の鈴木慶太氏が…(中略)…鈴木氏は元NHKアナウンサーという異色の経歴の持ち主だが、3歳の息子が自閉症…』と紹介が始まり、当社の医学専門誌への論文を引用する形でKaienを通じた就労支援の状況が解説されています。

 ”帯”の『佐藤優氏絶賛!』というのもすごいです。それにも増して自分の名前が載っている新書っていうのは不思議なものです。10年も前に辞めたNHKがまだ威力があるのも、ありがたいことだなぁと思います。

 岩波先生にはまだお会いしたことがないのです。でも今月末にマイナビニュース主催のADHDの啓発イベントで初めて一緒に登壇させていただくことになっています。(当社の指定医をお願いしているハートクリニック横浜の院長でいらっしゃる柏淳先生もご一緒なのですよね。)

【参考】マイナビニュース主催 「大人のADHDセミナー」に登壇
 予約は2017年5月23日まで 開催は5月28日(日)

 岩波先生にはイベントの席でお礼を言わないとなと思っています。

関連ページ

The Japan Times 英文記事 ”Cram schools help children with developmental disabilities prepare for future” で当社事業が掲載されました

 

メディア掲載情報

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