採用情報

マイナビニュース主催 「大人のADHDセミナー」に登壇

マイナビニュース主催の「ADHDセミナー」。第2回の東京開催分のトークセッションに当社代表取締役の鈴木が登壇します。

イベント概要

  • 講演名: 大人のADHDセミナー『自分の特性を知り、活かしていくためには』
  • 日 程: 2017年5月28日(日) 14:00~16:00(東京開催分)
  • 会 場: AP東京八重洲通り 11階「K+L+Mルーム」(東京都中央区京橋1-10-7 KPP八重洲ビル)
  • 定 員: 300名
  • 申込み: オンラインフォーム(申込締切 5/23(火) 18:00まで)
  • 主 催: マイナビニュース セミナー運営事務局
  • 共 催: NPO法人DDAC(発達障害をもつ大人の会) NPO法人えじそんくらぶ 日本イーライリリー株式会社

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初の会社説明会を開催 発達障害支援の採用活動

 先週末に当社の採用活動としては初めての企画となる「会社説明会」を開催しました。驚いたことになんと20名の方に出席いただきました。発達障害の支援が初めてだが関心がある、福祉の分野で新卒採用する会社を探していた、など年齢も20代から50代まで、関心のある分野も現場からバックオフィスまで様々でした。

 すでに複数の方から実際の応募も頂いています。これまでハローワークを始めとして民間のエージェントに頼るなど色々としていましたが、普通に会社説明会を開けばよかったのだと今更ながらに思っています。なお一番好評だったのが当社の利用者による、利用者目線の「Kaien・TEENSで働く」ことについての発表でした。

 これから定期的に開く予定です。次回は『5/20(土)Kaien会社説明会』となります。

TEENSインターンの魅力を現役インターン生に聞きました <後編> 心理・教育・福祉の現場体験が積める有償インターンシップ!

 発達障害のあるお子さんのための放課後等デイサービス「TEENS」では、フルタイムのスタッフだけではなく現役大学生・大学院生がインターンとしてお子さんの支援にあたっています。今回は、現場で活躍してくれているインターン生5名にお集まりいただき、Kaienで働き始めたきっかけや、やりがいについてお伺いしました。

メンバー紹介

ファシリテーション
  • 堀井:共立女子大学大学院 家政学研究科卒。TEENSで1年間のインターンを経験した後、2017年度にKaienへ入社。
  • 高橋:筑波大学大学院人間総合科学研究科卒。TEENSで1年間のインターンを経験した後、2017年度にKaienへ入社。
参加者
  • 田野崎:東京大学大学院人文社会系研究科修士課程2年。TEENS新宿で指導員として勤務。
  • 田中:立正大学心理学部臨床心理学科4年。TEENS川崎で指導員として勤務。
  • 谷口:慶應義塾大学総合政策学部4年。TEENS新宿で指導員として勤務。
  • 佐藤:慶應義塾大学総合政策学部4年。TEENS三鷹で指導員として勤務。
  • 石下:筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程2年(修士) 。TEENS新宿で指導員として勤務。

Q. インターンのやりがいや、インターンを通じて学んだことは何ですか?

石下) 子どもがめっちゃかわいいです。元々大好きでしたけど、大学の研究ってなると子どもと関わる機会も減っちゃってて、ここに来て子どもと関わる機会ができたことはうれしかったです。

 TEENSには発達障害に特化しているのでコミュニケーションが上手じゃない子とかが集まってて、そういう子同士が一緒に楽しく遊べる雰囲気を作ることができたときに、すごくうれしくて。いつも仏頂面でコミュニケーションを取らない子が、ワードバスケット(注:TEENSで流行中のカードゲーム) をやるとすごく笑うんですよ。かわいくて仕方がないです。

堀井) 私も、TEENSに入ってから「こんなに子どもが好きだったんだ」って知りました。私は小学校教員と幼稚園教諭と保育士の資格をもっているんですけど、そこで実習していた時と比べて、ここではなぜか子どもと関わるのが楽しいんだって感じられて、すごくびっくりしました。

高橋) 僕も子どもが好きかと言われるとそんなでもなかった。発達障害というものに興味をもってここに入ったんですけど、確かに子どもたちみんな一生懸命で、いい子で、かわいいですね。

佐藤) 私は、子どもと接する中で人とのコミュニケーションのとりかたがすごい変わったなって思っています。障害持っているかたには「対等に扱いなさい」って、よく学校とかで言われるじゃないですか。多分大多数の人は自分が対等に扱っていないなんておもっていないし、差別なんてしてないって思っていると思うんですけど、私も初めて支援に入った時に、全然何もわからずにただただ「支援しなきゃ、支援しなきゃ」って思ってなんとなく上から目線で指示をしちゃってたんです。でも、そうすると子どもって全然言うこと聞いてくれないんですよね。

 なんでかなって考えた時に、確かに人と接するときに、たとえ正論であっても自分の意見を何も聞いてくれないうちにたくさん指示されるのは、私でもいやだな、って。彼らには彼らなりのロジックがあるんだから、その主張を聞いて、お互いすりあわせていくっていうのが大事だなって思ったんです。それって誰とコミュニケーションを取るときも一緒だって気づいてから少し優しくなれました。友達とかと話す時とかも、私も丸くなったって言われたりして。

堀井) 色んな考えの人がいて、それを尊重すべきだってことに気づけると、私生活にもいい影響がありますよね。

佐藤) そうなんです。あとは、TEENSに着いた時はテンション下がっていたお子さんが、帰る時にはすごく元気になっていたりとかして、そういう姿を見ると私も晴れやかな気持ちで帰ることができます。勤務のある毎週金曜日、楽しかったなって思いながら帰れるんです。

石下) 僕もここ働くとそういう気持ちになれます。ここのスタッフってすごく褒めてくれますよね。子どもだけじゃなくて、インターンに対しても。大したことじゃないんですけど、手すきだったから気づいたことをやると、ありがとうって必ず言ってくれて。そうしてもらえるともっと頑張っちゃおうかな、ってなりますね。そういうのが当たり前なので、支援でうまくいかないことがあってもスタッフの方が明るくしてくれて…月曜日に勤務をしているんですが、一週間の始まりがすごく楽しくって、毎日頑張れます。

堀井) すごい、心から言ってくれるんですよね。さりげないこととかでも。私も仕事始めたころ、全然仕事を覚えられていなかったけど、誰かに貢献できているっていうのを言葉とか態度とかで教えてくれたのでありがたかったです。

石下) 発達障害のある方との関わりでも大事ですもんね、感謝をきちんと言葉にするっていうのは

田野崎) そうですね、スタッフやインターンがそうやって楽しく、自分を肯定的にとらえながら働いていないと、子どもたちに伝わってしまいますもんね。だからスタッフの中でお互いにお礼を言い合う、っていうのは大事だなって思います。好きでないと、楽しいって思ってないと、支援にでますからね。

堀井) 今TEENSのスタッフ間でもポジティブフィードバックがテーマになっています。スタッフが一丸となって支援をしよう、悩むときもあると思うけど、まずはこちらが楽しみましょうってね。

Q. 将来に向けて今後とりくんでいきたいことを教えてください

田中) 僕は丁度4年で、就活生なんですけど、Kaienへの就職も視野にいれています。その話をスタッフの方に相談していたので、合宿来ない?って言ってもらえたのもありました。なので来年からフルタイムとしてお世話になるかもしれません。

 僕は心理をやっていたので、子どもと関われる仕事って、臨床心理士をとらないと働けないのかなって思っていたんですけど、でも資格があっても稼げるお仕事ってあんまりないので、どうしようかなと思っていたところでKaienと出会ったことで視野が広がりました。できればこの道を続けていきたいなって今は思っています

堀井) 社員になったらやりたいことってありますか?

田中) やりたいことですか。そうですね、これまで支援の中で成長をしてきた実感があるので、まずは支援に向き合って、楽しく仕事をしながらも、成長し続けたいです。

堀井) お子さんと関わる仕事で、お子さんが主役なのはあたりまえですけど、関わっている自分たちも成長していくべきで、成長できるって感覚はすごくありますよね。

石下) 自分は地方に発達障害の人を支援できる場を作りたいなって思っています。今は社長の鈴木さんからも色んな企業の話を聞いて、企業の中で運営の仕方とかっていうのを学んでいる最中です。地方に貢献できるような場を作るような立場になりたいなっていう夢があります。

 今発達障害の認知が広まって、学校に実は発達障害のお子さんがいるっていうのはわかってきているけど、その子に対してどう対応すべきかっていうのはまだまだ広まっていないって現状があります。全国にニーズはあるけど、でも地方はまだ充実していないんですよね。地方の福祉をみたときにまだ介護の色が強くって、「発達障害のある子のための塾」とか、そういう視点には至っていない人が多いんです。だからそういう場所を作りたいですね。

堀井) ここから学んで、新たにTEENSみたいな場所を作りたいってことですか?

石下) はい、ここでは会社の運営の仕方っていうのも学べているし、新しい視点っていうのも取り入れられているので、ここで経験をすることでものにして地方に持っていきたいです。

高橋) 僕も北関東にいましたけど、ほとんどなかったですね。確かにそういうのは必要だと思います。

田野崎) Kaienには地域パートナーシップ制度(注:Kaienのプログラムやノウハウを支援機関に提供する制度。詳しくはこちら) ってありますよね。それは?

石下) はい。でも、まだそういうのを取り入れる環境自体が少ないと思っています。ここで得たノウハウをもって、それを活かした場を作りたいです。発達障害の子が勉強できる環境だとか、介護としての福祉ではないものを地方に広めていきたいですね。

堀井) 経営面もインターンとして学べているってことですか?

石下) すっごく学べていますね。

田野崎) 経営とか学べるような福祉関係ってなかなかないですよね。

石下) 鈴木さんだけじゃなくって、スタッフの方々の意識がみんな高くって、もっといいものを作っていこうっていう雰囲気が強いです。その中で自分がやりたいこともやらせてもらえる雰囲気っていうのは、ありがたいです。

谷口) わたしもKaienは入れたら入りたいなって思っていて。入れるかはまだわかんないですけど(笑) なんで入りたいのかなって思った時に、この会社の色や社長の鈴木さんに惹かれたからなんですよね。私はこれって思ったものを突き詰めるタイプなんですけど、支援について「支援者として道のりを示すナビゲーターになりましょう」っていう話を鈴木さんがされていて、それが自分の中で響きました。私も誰かにとってのナビゲーターでありたいって思えたんです

堀井) 鈴木さんの影響が大きかったと。

谷口) 仕事をする中で鈴木さんに会う機会ってあんまりないですけど、鈴木さんからの週報とかブログとかのメッセージをみて、この人についていったら大丈夫って思いました。端々に感じるぶれなさとかをみたらこの人を信じていいって思えたんです。

 今Kaien自体組織づくりを進めている最中だと思うんですけど、インターンの中でもコミットメントの度合いにばらつきはあります。なのでKaienの考え方の魅力とか面白いところに気づいてほしいし、私が教えてあげたいって思いがありますね。魅力がわかるともっと楽しくなるはずだから。そういうのを伝えていく立場の人になりたいです。

堀井) 支援だけでなくってこと?

谷口) いや、まだ全然支援についても知識がないのでそちらも突き詰めたいです。多分10年くらいやらないと本当の面白さは分からないのかな、とは思っていて、まだまだ外側から見ている感覚でいます。私、職人になりたいと思っていて。子どもの時から器械体操をやっていたんですけど、そういうやり方があっていると感じています。自分がいいと思ったものをとことんやって、職人にもなりたい。そういう働き方ができそうだし、したいなと思っています。

高橋) 職人は絶対に必要ですし、職人になれる環境だと思います。

谷口) この会社だったらスペシャリストを目指しながらもジェネラリストにもなれる。そういうのがいいですよね。

佐藤) 私も今就職活動中なんですけど、Kaienで働いていて、私にとっての一番の収穫が働くってこんなに楽しいんだって思えたことでした。今までアルバイトとかしていても、お金のためっていう感じで。友達もいるし楽しいけど、それ以上の喜びはないんですよね。でも、TEENSで働くのは本当に楽しくて。

堀井) 佐藤さん、本当にいつも楽しそうですもんね。

佐藤) はい、「すごく楽しそうに働いているね」ってスタッフの方にもよく言われて、確かに!ってなりました。自分が楽しく働けると、お子さんにも、周りの人にもいい影響を与えられるっていうのがすごくうれしくて。ここで学んだ自分にあっている働き方っていうのを活かして、今後どうしていくかは考えていきたい、て思っている最中です。

田野崎) 私は心理とか福祉とか関係なく歴史を学んでいるので、このまま博士進学をするか、就職するか、というのを迷っている時期です。

 ただ、教育に興味をもつっていう機会だけはなんとかして与えたいっていう気持ちはあります。ここでインターンをしていて教育っていうものの重要性をより学んでいて、障害のあるなしに関係なく学びに躓いている子たちが「勉強ってわかったら面白いじゃん!」ってなってくれた時の喜びが大きいです。教育の格差があると将来的な経済レベルの格差にも繋がってしまうじゃないですか。それは障害のある人もそうだし、貧困の人もそうだし、外国人で言葉がしゃべれないから、コミュニケーションをとれないから勉強ができないって子も含めて、そういう社会的に学びにハンデを負っている人たちに対しても教育の機会だけは均等にしてあげたい、っていう気持ちが強くなりました

堀井) いいですね。元々田野崎さんは違う分野のことを勉強されていたわけですもんね。

田野崎) はい。福祉とか心理とかを勉強している人だけじゃなくて、僕みたいに歴史をやっているとか、まったく関係ない人でも、ここでは学びをえられる。それを福祉以外の分野で活かせたらいいと思うんです。

高橋) 発達障害のことを勉強をすると色んな考え方が変わってきて、発達障害があるない、っていうことよりも相手を人として考えるようになりますよね。皆さんそれぞれ色んなバックグランドでここに入ってきて、いろんなことをここで学んで、それが活かされるのがすごくいいなって思いました。

堀井) 確かに。どんどん色んな人に来てもらって、どんどん色んな方面に旅立っていってほしいです。Kaienはインターンの方を伝道師だと捉えているので、ここで活躍する人も、別の方面で活躍する人も育てていきたい思いがあるので。

高橋) 皆さん色んな考えがありつつ、根っこでは共通していることがしっかりあって安心しました。今後皆さんには自分の強みや理念を尖らせながら、プロフェッショナルになっていってほしいです。

TEENSインターン座談会 前編はこちら

 

インターン採用説明会を開催します!興味のある方はぜひご応募ください。
心理・教育系の大学院生を特に歓迎します。

  • 勤務内容・条件 → こちら
  • 今回のインターン採用説明会へのご参加 → こちら
  • 説明会を経由せず、直接インターンにご応募 → こちら
  • その他、TEENSの採用情報(含・フルタイム情報) → こちら

TEENSインターンの魅力を現役インターン生に聞きました <前編> 心理・教育・福祉の現場体験が積める有償インターンシップ!

 発達障害のあるお子さんのための放課後等デイサービス「TEENS」では、フルタイムのスタッフだけではなく現役大学生・大学院生がインターンとしてお子さんの支援にあたっています。今回は、現場で活躍してくれているインターン生5名にお集まりいただき、Kaienで働き始めたきっかけや、やりがいについてお伺いしました。

メンバー紹介

ファシリテーション
  • 堀井:共立女子大学大学院 家政学研究科卒。TEENSで1年間のインターンを経験した後、2017年度にKaienへ入社。
  • 高橋:筑波大学大学院人間総合科学研究科卒。TEENSで1年間のインターンを経験した後、2017年度にKaienへ入社。
参加者
  • 田野崎:東京大学大学院人文社会系研究科修士課程2年。TEENS新宿で指導員として勤務。
  • 田中:立正大学心理学部臨床心理学科4年。TEENS川崎で指導員として勤務。
  • 谷口:慶應義塾大学総合政策学部4年。TEENS新宿で指導員として勤務。
  • 佐藤:慶應義塾大学総合政策学部4年。TEENS三鷹で指導員として勤務。
  • 石下:筑波大学大学院人間総合科学研究科博士前期課程2年(修士) 。TEENS新宿で指導員として勤務。

Q. 皆さんそれぞれバックグラウンドや発達障害に興味をもったきっかけが違うと思いますが、どんな経緯でTEENSのインターンになったのか教えてください。

田野崎) TEENS新宿でインターンをしている、東京大学大学院の人文社会系研究科の修士課程の2年の田野崎です。福祉とは全く関係のない分野の勉強をしています。インターンを始めたきっかけになったのは、既にインターンをしていた同じ大学の友達から誘っていただいたことでした。

堀井) おとももち制度(注:インターンとして働いている人にお知り合いを紹介してもらう制度のこと。採用時の評価が高かった場合3~10万円程度のボーナスが付与される) を活用されたんですね。

田野崎) はい、それが直接のきっかけではありました。でもそもそも発達障害に対する興味っていうのはどこからきているかというと、僕の場合は身近に発達障害の人がいたっていうのがありまして。そういう経緯があるなかで、友達からインターンの話を聞いて…。

 発達障害の学習支援っていうと、福祉関係のボランティアとか、NPOみたいなやつっていうのは想像してはいたんですけど、ベンチャー企業だっていうのを聞いて、今まで聞いたことない形だなと思って興味を引かれました。自分への学びになったらいいな、発達障害への対応の仕方を知れたらいいな、あとは社会に貢献できたらいいな、と思えたのが応募の動機でしたね。

堀井) インターンの中に東大生は多いですけど、皆さん横の繋がりがあるんですかね?

田野崎) 私の場合は紹介してくれた人はたまたま同じ外国語を学んでいたというだけで、偶然友人が同じ分野に興味があったっていう状況でした。児童心理や発達心理を勉強されている人たちのコミュニティではおとももち制度がよく活用されているみたいです。

堀井) ありがとうございます。では次は合宿(注:Kaienが半年に1度行っている研修・新ビジネスプラン創出のための合宿。詳しくはこちら) にも参加してくれた田中さん。

田中) はい。今TEENS川崎でインターンをさせていただいています立正大学臨床心理学部4年の田中です。インターンを始めたきっかけは、ゼミの先輩からの紹介でした。

 入ったゼミがDVとか虐待とか養護施設とかについて研究するゼミで、元々児童福祉系に携わっていきたいなって思いがあったんです。先輩から紹介されて早いうちから現場で実践が積めるのはいいなと思って、それまで発達障害ということにスポットをあてて学んでいたわけではないのですが、とにかく子どもと関われて、心理が関係していて現場で働けるならいいな、と思って始めました

堀井) 田中さんの中でほしい条件が全部そろっていた?

田中) 本当に。発達障害に関する知識もほとんどなかったのですが、まず始めてみようと思えました。

堀井) なるほど…先日の社員合宿、いってみたら田中さんがいてびっくりしましたけど、あれはどういう経緯で参加されたんですか?

田中) 1週間前に穂刈さん(注:当社スタッフ) から連絡があって、来ない?って。合宿があるのは聞いていたんですけど、フルタイム社員の方のものだと思っていたので…。声をかけていただいて、じゃあ行こうと思いました。すごく勉強になりました

堀井) なるほど。じゃあ、次は谷口さん。

谷口) TEENS新宿でインターンをしています、慶應義塾大学総合政策学部4年の谷口といいます。大学で3年生くらいから心理学系の勉強を始めたのですが、心理学系は大学を出た後にどういう仕事があるのか知らなくて、活かせる仕事はないかなあって思っていたんです。そんな時に大学の授業にTEENSのスタッフの方がインターン募集の説明に来てくれたことがインターンを始めたきっかけでした

堀井) 谷口さんは紹介ではなく、直接つながったんですね。

谷口) はい。その時、やりたいことが定まっているわけでもなかったし、とりあえずやってみようかなっていう感じで。あと引っ越したばっかりでお金もなくてアルバイトしたかったのもあって。

堀井) ああ、有給(注:時給1000円~。児童指導員資格がある場合は手当もつく) ですもんね。

谷口) ちょうどいいタイミングで知ったので、その時は軽い気持ちで始めました。

堀井) 始めたころはやってやるぞ、っていう強い気持ちはなかっったんですね…でも今はやる気満々ですよね。

谷口) その頃は全然Kaienのことよくわかったいなかったので。

堀井) ではその気持ちの変化はのちほどぜひ、お聞かせください。次は佐藤さん。

佐藤) はい、谷口さんと同じ慶應大学総合政策学部4年の佐藤です。今はTEENS三鷹でインターンをさせていただいています。私も直接のきっかけはゼミにTEENSのスタッフの方がきてくれたことでした。私は元々福祉全般に関心があり大学で心理学を勉強していて、DVとか虐待とかに関心をもっている時期だったんです。そういう社会問題を解決したいな、と思っていた時にKaienのスタッフの方に出会いました。

 その時もらったチラシに「ソーシャルベンチャー」って書いてあったんですが、初めて聞いた言葉でした。福祉っていうと施設とかで、行政とか国が税金をつかってする、してあげる、支援する、っていうイメージが強くて、株式会社で、ベンチャーで、っていうのでびっくりして。なにそれ、って思ってすごく興味がわきました。あと、子どもがすごい好きで、お子さんに直接かかわりたかったので、応募をしました。

堀井) もともと関心のあるワードと結び付いたんですね。

佐藤) はい、タイミングもすごくよかったです。

堀井) ありがとうございました。それでは最後、石下さんお願いします。

石下) はい、TEENS新宿でインターンをしています、筑波大学大学院の人間総合科学研究科で障害科学を専攻してます、石下です。

 きっかけとしては、たまたま学習室にKaienの求人チラシがあって、そこに「発達障害児専門の学習塾」って書いてあって、「あ、ばっちりだな。専門中の専門じゃん」って思ったことでした。しかもチラシに「会社の運営まで学べます、自分のスキルアップに繋がります」っていうのが書いてあって。自分の専門で能力も発揮できて、さらにスキルアップできるなんてありがとうございます!、って感じで

一同) 笑

石下) 見た瞬間にメールを送りましたね。でも当時は、日本の会社は「残業してなんぼ」みたいな伝統があるイメージをもっていて、ちょっと舐めてたんです。教育実習にも行った時、学校の先生もまさにそんな感じで。「日本の仕事なんてやだ」っていうのを社長の鈴木さんに言ったら、一回ここで勉強してみなよって言われて、「超面白い、やったろうか」と奮起しました。今は少し丸まりましたけど(笑)

堀井) 石下さん入りたての時、インターン全員集合(注:インターンが集まって行うミーティング。ワークショップ形式で研修などを行う) でお会いしましたけど、すごい尖ってましたよね。

石下) そう…舐めてかかってたんで。

堀井) 今は雰囲気違いますよね。

石下) それは色んなスタッフの方に関わっていくうちに、諭されたというか、優しくなだめてもらって…スタッフの方の雰囲気は落ち着いてるけど明るくもあって、そこにどんどん惹かれていきました。

Q. Kaienはどんな会社ですか?

石下) 自分の浅い経験の中での企業しか知らなかったんですけど、ベンチャーだからなのかKaienだからのなのか分からないですが、時間とかじゃなくて本当に能力を発揮することが求められる場所だとは思っています

田野崎) 石下さんと同じことを僕も感じていて、僕の同級生で就職している人も、終身雇用だったり年功序列が厳しい純日本型の企業に行った人も多くって、僕もそういうイメージを会社に対してもっていたんです。若い人は何も言えずに、ただ従うだけ、とりあえず最初はこれやればいいって感じでやらされるだけで。

 でもここに入って全然違うなって感じたのが、新人とかでも自由に意見を言っていいよっていう雰囲気があって、そこは自分にぴったりだな、って思いました。本当に些末な質問とかであってもどんどん聞いてくださいっていう社風になっていて。質問しないで失敗するくらいだったら、意見を言わないで溜め込んでしまうんならどんどん言ってもらった方がいいっていう姿勢をスタッフの方に感じたので、こっちもどんどん意見を言うことができるし、スタッフと対話ができるし、いい意味で日本らしくない企業理念が自分の中ではぴったりきました。そういうところが魅力的ですね。

堀井) あくまでいいサービスを作りたいだけだから、変なルールとかとっぱらってどんどん意見を出していこうっていう姿勢ですね。

田野崎) そうですね。逆に言うと、初めての人にこれをやっとけばいいっていう教え込みを上からしてくれるわけではなくて自分から掴みにいかないといけない会社だから、自分の中での甘えが断ち切られたというところもありました。こういう風にやればいいですよ、これ読んでればいいですよっていうのはなくって、よりより支援をしていこうってするために積極的になって自分でどんどん学んだり質問していかなければいけないっていうのは、必要なスキルなんだなって。それが自分自身の学びで、そこに気づけたのは大きかったです。

堀井) 確かに。ここでそういうのを学んで、別の会社に就職していったとしても絶対に役に立ちますもんね。

田野崎) そうですね。自分で動かないと何も始まらない、っていう感じで。

堀井) なるほど。他の人はどうですか?

谷口) 私は両親が共働きで、私が寝てから帰ってくるっていう状態で、将来自分もそうやって働くのかなってなんとなく思ってました。働くことは好きなので、仕事があって、やりがいがあれば、別に残業とかいいかなって思ってたんですけど、ここに入ってみて、残業ダメっていうのにちょっとびっくりして。

 福祉ってサービス残業も多いイメージですけど、Kaienはボランティアっぽくないんですよね。いい意味でちゃんとビジネスをしていて。この会社は社会に必要なんだなって思いました。あと、色んな人と一緒に働きたいっていう思いがあって、自分の人生の中で学んだこととか、こういうことをしたいとかっていうのを、目指す方向さえ一緒なら自由に取り入れてよくって社風なんですよね。会社の色に合わせすぎなくていいところがいいなって思いました。

田野崎) 確かに、目から鱗でしたよね。社会貢献をしている会社って、宗教みたいにその色に染まらなきゃいけない、ってなりがちだって社長の鈴木さんも仰っていましたしね。Kaienは熱意だけで進めていく感じじゃなくて、いい意味でビジネスを絡めている。染まらなくていいから多彩な、多種類な人材がほしいていうのが社風としてでてますよね

谷口) みんな同じじゃなくていいところがいいです。

堀井) ありのままの自分を財産だと思ってくれるところがありますよね。

谷口) 中で働いてみてわかったことですね。外からでは分からなかったです。

田中) みんな同じじゃなくていいっていうのは、この間の合宿に参加させていただいた時にも感じました。社員の方がたくさんいらっしゃっていましたけど、経歴がみなさんバラバラなんですよね。それぞれ得意な分野があってそれを発揮して働いているところに魅力を感じました

TEENSインターン座談会 後編に続く

 

インターン採用説明会を開催します!興味のある方はぜひご応募ください。
心理・教育系の大学院生を特に歓迎します。

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発達が気になる子どものためのハローワーク 発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~ 第5回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。5回シリーズで、昨年末(2016年12月)に教育事業部の執行役員に就任した飯島さなえと、社長の鈴木の対談をお送りしています。当社の小中高生向け事業である放課後等デイサービスTEENSに焦点を当てながら、当社で働くとは?発達障害とは?を考えます。

 

 

夢だけでなく現実も伝えたい

鈴木)最後に、本の話。

飯島)はい。本を出します。『発達が気になる子どものためのハローワーク』。発達障害のお子さんのためのお仕事のガイドですね。6月頃発売予定です。

鈴木)まず、何をやってきたんだっけ?出版社から話を持ち込まれた時は、どう思ったんですか?「やりたいです」ってすぐ思いました?

飯島)やりたいって思いました。やりたがりなので。新しくて楽しそうで。発達障害の啓蒙というか。とにかく、発達障害に関わる楽しそうなことを世の中に発信できる機会が舞い降りて来ましたから。あんまり企画の内容も読んでなくって、「あ、なんか楽しそうやりたいです」って手を挙げて。そのままミーティングに行ったから怒られちゃったんですけどね。私その時、話を聞きに行こうかなぐらいの気持ちで行っちゃったんです。

鈴木)そうそう。「何をしたいんですか?」っていう質問を先方にしてたからさ。そうじゃなくてKaienとして「こういうことをしたいんですけど」っていうのを、先方がしたいこととブレンドしていかないとと話したと思います。

飯島)なるほどなと思いました。社会人として恥じました。

鈴木)で、それからどういう風なことを目指して出版に至ったんですか。

飯島)結局、出版社の方が最初に「発達障害の子たちって凸凹していて。でも尖ってる部分もあるから。そういうところを活かして働く姿を見せてあげたいんです。」とおっしゃっていました。強みを活かして働いてる人のお仕事の図鑑というか。

鈴木)将来像の図鑑ですね。

飯島)「将来像の図鑑を作りたいんです」っていう風に仰っていて。こちらの主張としては、もちろんそういう尖っている部分もあるけれど、でも大半の子はそうではなくって。障害者枠っていうものがあります。その中で、多くは軽作業と事務補助に分類されている。「子どもたちに色んな夢を見させることはもちろん賛成なんですけれど、現実的にどうなっているかっていう部分も、ちゃんと世の中に伝えられるような本にしたいです」って電話したら、「あー、それは是非」って言って頂けました。それに向かって作成を始めたわけです。

全体が、大きく分けると2つの構成になっています。前半が子どもが読むお仕事図鑑。「こういう性格・特性のある子にはこういう仕事が向いてるよ」って書いてある図鑑。後半は保護者向け。現実的な就職の道筋であるとか、働いた時にどういった規模の会社がいいとか、かなりリアルな話を書いてるっていう構成になっています。

子どもに夢を見せる意味

鈴木)それを聞くと、夢を見せることに意味があるのかな?とか思われちゃうと思うんだけど。

飯島)それはまず読んでほしいです。子どもたちに夢を見せることはやっぱり必要です。というのは、夢を見ることが、色んな活力とか原動力、エネルギーになっていきますから。今の時点で子どもたちに「あなたは将来障害者枠の軽作業で働くだろうから」とか、「事務補助で働くだろうからタイピングの力をつけなさい」って言っても、それは子どもたちにとって、全然魅力的な話ではないですよね。

鈴木)まぁ、魅力的に思う人もいるかもしれないけどね。

飯島)思う人もいるかもしないけれど。うーんと、何て言えばいいんですかね。

鈴木)キラキラしてない。

飯島)キラキラしてない。生きるエネルギーには、やっぱり繋がりにくい。将来ほんとにその職業に就くかっていうと全く別の話ですが、子どもたちの興味とか関心とかに沿った将来像をイメージしてもらって、それに向かって「勉強を頑張る」とか「学校に行く」「TEENSに来る」とか、エネルギーに繋げていけば良いかなと思ってその本を書きました。

鈴木)なるほど。

飯島)私じゃないけど、前半は。私が書いたのはほとんど後半だけですけど。

鈴木)なるほど。どうですか、100点満点でいうと何点くらい?

飯島)え、ほんとの点数ですか?

鈴木)うん。

飯島)存在自体がまず40点くらい。あと、自閉症協会の理事をされている尾崎さんが、今ライターとして、その仕上げをしてくださっているので。発達障害の魅力とか、発達障害がどういうものかを分かった方が仕上げてくださっています。中身としてはかなりいいものになっていると思います。当社が今まで培っていた「発達障害と就職」っていうところ、「働く」ということの嘘じゃない、リアルな話が詰まっています。それを踏まえると80点だと高いですかね?まだ完成してないからなんとも言えないですけど。

鈴木)でも時間がかかったね。合宿をして土台を作ったけど、あれが何月だったっけ?

飯島)あれが最初の合宿ですから、8月です。

鈴木)8月か。7月ぐらいから動いてるもんね。1年がかりとは言わないけど、そのくらいか。

飯島)がっつり動いたのは半年ぐらいですね。

鈴木)そうですね。どうでしょう、売れますか?

飯島)実際にKaienで関わった当事者の方たちの働いた時のインタビューていうのが載っています。

鈴木)先輩インタビューね。実際にその業界で働いている人のね。

飯島)そうなんです。発達障害の方々がその業界で働いていた時どうだったか、「こういうところが大変でした」「ここがやりがいでした」っていうインタビューが、全職業で載ります。

鈴木)結構な数の職業だよね。

飯島)すごい数が掲載されるんです。当時者の声がそれだけ聞ける本はなかなかなかったのでとってもお勧めです。

鈴木)うん。まぁ、じゃあ売れると。

飯島)売れると思うんですけどね。100万部はいかないかもしれないですけど。

鈴木)1万部いったらすごいね。

飯島)そうなんですか?

鈴木)だって、初版は1万すらないんじゃないかな。どうなの?

飯島)でも、買った方がいいと思います。

鈴木)買った方がいいね。

飯島)私、普通に売ってたら買うと思います。

鈴木)あー、確かに。2000円くらいだよね。たぶんね。

飯島)私なら別に3000円でも買います。4000円だったら悩むかもしれないけど、2000~3000円くらいならお手頃ですよ。

ゆとりのある職場にできるかどうか

飯島)鈴木さんからTEENSのスタッフにメッセージはないんですか。「こうなってください」みたいなメッセージ。激励とか評価とかか。

鈴木)ないない。

飯島)え、してください。

鈴木)だから、ないない。

飯島)見通しとか展望とか。

鈴木)安定的にちゃんと5年10年いけるかなとか、そういう感じ。

飯島)なんかもうちょっと魅力的な、みんなのやる気を奮起させる。

鈴木)そういうの言わないタイプだし。

飯島)そうですね。でも、たまーに仰るじゃないですか。たまーになんだかすごく思いやりのある。なんかないのか。せっかく残るものだから。こーう、なんか…。

鈴木)いや、好きにやればいいんじゃないかなとは思うけどね。ただ、悪い方向には全然進んでいないから、ずーっと進化しているから。

飯島)あ、そういうことです。そういうこと。

鈴木)うん。だから、ずっと進化していけばいいし。広がっていけばいいと思います。

飯島)これが広がっていくことにはやっぱり意味がある。

鈴木)意味があるとは思っている。TEENSが広がることにはね。だけど同時に、この前ベネッセさんのインタビューにもあったけど、こちらが水準を高めていくと、サービスは水準上がるけど、生産者の方も疲れちゃうから。そこのバランスが上手に取れるかなというのが一番気になる。

飯島)生産者?スタッフ?

鈴木)つまり働く人です。うん。すでに今日の対談で何度も出てきたところだけれども、専門家が気持ちよく働けないと、やっぱり立ち行かない。利用者もハッピーになれない。

飯島)まぁ、そうですね。

鈴木)だからこういかにゆとりを持ってというか。ゆとりというか余裕というか。それが色々な意味である職場になるかっていうのが、結構重要だといつも思っています。

飯島)了解です。精進します。

 

発達が気になる子どものためのハローワーク

Kaien・TEENSスタッフが発達が凸凹が気になるお子さんのために150種類を超える職種を紹介する単行本です。合同出版から2017年6月に発売予定です。Amazonのページはこちら

 

発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~

飯島さなえ

大学卒業後、成人の自閉・知的障害者の通所施設(生活介護・就労継続B型)で 3年間勤務。 2014年Kaienに入社。TEENS横浜・TEENS川崎で勤務後、2016年に執行役員(教育事業部)就任。

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  • ガクプロ 発達障害(含・疑い)のある大学生・専門学校生向けの就活サークル
  • TEENS 発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス 学習支援とお仕事体験
  • 当社の採用情報

発達障害のある人は「大きな少数派」 ベネッセ教育総合研究所 CO-BO 「発達障害のある人たちの就労に関わる問題」有識者レビューときっかけシート

 昨年、ベネッセ教育総合研究所さんが学生向けにまとめているCO-BOの特集「発達障害のある人たちの就労に関わる問題」に協力させていただきました。この度、一年の集大成が「きっかけシート」としてまとまり、有識者の皆様のメッセージと合わせて公開されています。中高生、大学生のみなさんが発達障害の就労問題を学ぶときに、スタート地点となり得るものだと思いますので、ぜひご確認下さい。

【参考】「発達障害のある人たちの就労に関わる問題」有識者レビューときっかけシート
(これまでの有識者インタビューのリンクなどもすべて掲載されているページになります)

 以下、僕が寄せたメッセージを転載しておきます。他の方のものもぜひリンクに飛んでお読みください。

CO-BOのウェブサイトから。きっかけシートはウェブサイトからダウンロードも可能です。

 

CO-BOに寄せたメッセージ

きっかけシートの内容についてはわかりやすくまとめていただき、福祉業界で働く人にとってもあらためて現状を認識できる有効なまとめだと思っています。ですので、新たな指摘や補足などはありません。

個人的には問題のマグニチュードといいますか、影響の大きさが伝わればと思います。きっかけシートにあるとおり、発達障害のある大人の人口割合はわかりませんが、仮に子どもの調査の6.5%とすると非常に大きな人口です。発達障害のある人は、女性(人口の約50%)、高齢者(約20%)に次ぐ非常に大きな少数派ということになります。多様性や「一億総活躍」という言葉をさまざまな場面で目にしますが、その文脈にしっかり刻まれて良い存在のはずです。人手不足が叫ばれる日本のなかで、これだけ多くの人が仕事に困る状況は、国の活力を大きく削ぐことにつながってしまうと思います。きっかけシートを見て、多くの問題の一つという受け止め方ではなく、実は今後の日本の経済的な力の重要なレバーの一つという意識を持ってもらいたいです。

もう一つは「企業の努力不足が主要因」だと、読者に受け取って欲しくないという点です。もちろんそういう企業もあるかもしれませんが、余裕のある状態を健常、余裕のない状態を障害とすると、昨今は余裕のある”健常企業”は少なく、余裕のない”障害企業”が多いのが実際だと思います。余裕のない”障害企業”は従業員になかなか配慮ができません。何が多くの企業を”障害”に追いやっているのかは簡単な議論ではありませんが、問題の根っこは深く、発達障害のことだけを見ていても分からないということは伝わってほしいと思います。

CO-BOの読者である学生の皆さまへのメッセージ

発達障害のある人の就労問題にかかわらず、世の中の問題は多面的で複層的です。問題の全容は何年たってもわからないと思いますし、問題は日々変化していくもので掴みづらいものです。きっかけシートを読んだ学生の皆さんにはできる限り視座の高い把握をしてもらいたいのですが、他方で、ぜひ現場に飛び込んで問題にぶつかっていってほしいと思います。現場にどっぷり浸かって発達障害のある人が直面する問題を体感することで、きっかけシートの文章が実感を持って感じられるとともに、新たな気づきも生まれ、更なる疑問も出てくると思います。

発達障害のある人の就労問題は、行政・教育機関・企業・支援者などが絡み、どの現場に飛び込めばよいのかわからないかもしれませんが、私はどこでも構わないと思います。どの現場でも必ず問題の全容が隠れているものです。ただしどっぷり浸からないとつながりは見えてきません。興味関心を持ったら、本やネットに頼りすぎず、自分の身近な事例に現場で深く関わることから始めてほしいと思います。

もう一つはきっかけシートを読んで、「自分も発達障害ではないか」と思った方へ。

可能性として読者の学生の方が発達障害である確率は数%。自分も将来就職に苦しむのではないか、社会から阻害されるのではないかと怖くなっているかもしれません。たしかに今自分が思い描いている将来像ではないかもしれませんが、発達の凸凹を知ることは、自分の可能性を最大限に活かすうえでは何より重要です。診断されるレベルであろうがなかろうが、自分の得手不得手をしっかり理解し、上手に得意を活かす生き方を模索してほしいと思います。自分のことを可哀想だとか、障害がある、などと過度に悲観的にならないで欲しいです。凸凹のある自分を受け止めることが、自分の生きる道を探すうえでもっとも重要だと思います。

 

【再掲】「発達障害のある人たちの就労に関わる問題」有識者レビューときっかけシート
(これまでの有識者インタビューのリンクなどもすべて掲載されているページになります)

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発達障害の専門家とは? 発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~ 第4回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。5回シリーズで、昨年末(2016年12月)に教育事業部の執行役員に就任した飯島さなえと、社長の鈴木の対談をお送りしています。当社の小中高生向け事業である放課後等デイサービスTEENSに焦点を当てながら、当社で働くとは?発達障害とは?を考えます。

 

TEENSで働く面白さ

鈴木)採用の話をすると、TEENSでどんな感じで働けるか、楽しさを感じられるかは?「発達障害の支援したいな」「子どもの支援したいな」っていう人が、「TEENSにいるとこういう面白さがあるんだ」とか「こういう達成感があるんだ」って分かるようなこと。

飯島)まずベースの心構えとして、「発達障害=かわいそうだな」っていう人はちょっと困ります。

鈴木)それは?

飯島)別にかわいそうではない。環境とか状況的にかわいそうに思う部分はあると思うけど、発達障害であること自体がかわいそうということではないので。だからなんていうかな、そういう気持ちでいてほしいです。

鈴木)まぁ、フェアにっていうか。一人の人間としてね。

飯島)そうです。広い意味で同じ土俵ですからそういう風に思ってほしいです。

飯島)で、なんでしたっけ?

鈴木)どういう心持ちで入社したら上手く働けるかとか。どういう風に働いて、何が達成できるか。何が感じられるのか。

飯島)スタッフ皆が面白いっていうのは、ありきたりですけど「子どもたちの成長が見られる」っていうところ。某スタッフのケースでいうと、学校に行けてない中学生の男の子がいました。そもそもどこかに定期的に通うことが難しいですっていう状況で、どうしたらその子が楽しく通えるかなっていうのを、会話の話題から毎日思考錯誤して。まずはTEENSのことを好きになってもらうことができた。で、それで満足しちゃダメだと思います。そこで満足しちゃう支援者が多いんですけど。「私のことを好きになってくれた」とか。それは何ていうか、言葉は汚いですけど自慰行為にみたいなものなので。よろしくないだろうなと。

じゃあ、彼の将来に繋げていくためにどうすればいいのかっていうのを考えますよね。彼に合う学校を探してきて提案したり、見学とか色々したりして、本人が「ここに通いたい」っていう気持ちになる。それまで勉強とか全然してなかったのに、受験勉強を頑張り始めて、勉強も手取り足取りみて、合格して・・・。それまでどこかに定期的に通うことができてなかった子が、楽しく学校に通えるようになった。お子さん自身の人生も変わったと思うし、支援者としての彼女の人生も変わっただろうと思います。そういう醍醐味があります。

鈴木)でもさ、それはKaienやTEENSだけではなくて、他の支援機関でも出来るんじゃないっていう気はするけど。

飯島)あー、今のは別にやろうと思えばできるかもしれない。

鈴木)でもそういうチャンスは、チャンスっていうと変だけど、人生に携われる感じは得られますよっていうことだよね。

飯島)ありますね。あとは、「これが必要だ」って思った時に、かなりフットワーク軽く動けるのはKaienの特徴だと思います。上長にいちいち確認をしてみたいなことは全くなくて、これが支援を良くするために、今、彼の人生のために必要なんですっていうのが意思表示されれば、すぐに行動に移せる。スピード感。フットワークの軽さがある。前職だと「こういう風に支援の流れを変えたいです」って思っても、次のケースミーティングを待ってそこで1時間くらいプレゼンして・・・。

鈴木)まぁ、もちろんリスクがあるから、上長は簡単にはウンと言いづらい組織も多いでしょうね。

飯島)もちろんそうなんですけど。で、その後色んな段階を踏んで、「じゃあ来年度から始めましょうか」みたいなことはよくあったんです。もちろんすぐに動ける話と、動けない話と。テスト期間を設けて考えなきゃっていうのは、TEENSにもあるけれど、無駄なところはないんですよね。検証が必要なところはすべきだけど。「この人の許可を取らなきゃいけない」みたいな、そういうところはない。

鈴木)そういうところは、まぁ面白くできる職場じゃないかということですね。

 

 

発達障害の専門家を育てるために

鈴木)最近僕が思うのがさ、やっぱり長く働けるかどうかって本当に重要だと思うんですよ。

飯島)Kaienでですか?

鈴木)Kaienじゃなくても本当はいいんだよね。さっき話に挙がった「学習障害を学ぶ」っていうのも、支援者として5年10年かかる。だから、皆がいかに長く探求できるかみたいなのは、結構重要だと思っています。その点、TEENSってどうかなと思うんだよね。それができるかな?みたいな。

飯島)私が周りのスタッフに結構言ってるのは、「12年働いてほしい」。

鈴木)面白いね。12年って何?

飯島)いや、数字に深い根拠はないんですけど。一干支です。TEENSから働くために地方から出て来ている人とかも多いので「そこまで先は考えられない」っていう返事をされてしまうことが多いですけどね。私の場合、何かよっぽどの大事件を起こさない限りは、多分一生Kaienにいると思います。確かに、どうしたら長く働いてもらえるかなっていうのは大事ですね。

鈴木)うーん。まぁ、うちの会社じゃなくてもいいんだけどね。自分も退職した身、転職した身なのでね。綺麗事を言うと「人生のある瞬間で納得して働けるところがいい」とは思うんです。キャリアの選択に対して懐が深い会社である方がいいとはもちろん思う。だから、Kaien・TEENSじゃなくても、違う会社に進むのはまぁしょうがないかなって思っちゃうところもある。だけどせっかく学んできたから、他の業界には行ってほしくない。あとは、何ていうのかな。人生で「あそこで学びました」っていう風な場所にKaienがなっているかどうかなんだよ。

飯島)うーん、Kaienでの経験が。

鈴木)そう。だから常に思っているのは他の組織に転職したときも「KaienとかTEENSの出身者だったらまぁ絶対大丈夫だね」って思わせられるかっていうね。ただ、ビジネスのリーダーを育成するみたいな感じだと分かりやすくインパクトがあるんだけど、そういう風に僕がスタッフを育てたいかって言ったら、違いますよね。やっぱり職人的な方向性で育成していきたいというのが一義かな。福祉の世界では良いけれども、ビジネスの世界では目立たないとは思うんだけど。

飯島)そうですね。TEENSで「リーダーをやりたいです」みたいな人はほとんどいない。皆やっぱり支援が好きで、子どもが好きだから、そっちに目が向いていて。

鈴木)それは前回の懸け橋でも話が出てたけど、福祉の職人以外に、どういう風にそういう人を育てたり採ってくるかみたいなのを考えないと当社も行けないですね。

飯島)うーん。でも私も元々支援の方に目が向いていて、リーダーをやりたいとかは考えなかったですけど。考えがわりと変容してきています。

鈴木)それはなぜ?

飯島)「発達障害の人の働く力をつける」っていう鈴木さんの考えがブレてないからですね。執行役員への就任に関しても、その過程のために必要なアサインをもらっているって分かる。だから、役割は変わったけど、やってることがすごく大きく変わったていう実感は全然ない。今回の人事も別に「あぁそうですか」って感じです。

鈴木)なるほどね。執行役員になってから2ヶ月ちょっと経ったじゃない。この2ヶ月はどうだった?(※この対談は2月に行われました。)

飯島)もう2ヶ月も経ったんだっていう感じ。役員になったから何かすごく変化があったかていうと、実務的にはあるにはあるんですけど。心持ち的にはそんなに変わってはいなくって。ダメなのかもしれないですけど。すごく大きいプレッシャーがあるとか、そういう感じも特にしてない。

鈴木)自分の役割は何だと思っていますか。

飯島)すごく大きいビジョンでいうと、「この国にはTEENSがあるから、発達障害の子が生まれても、発達障害として生きていっても別に不安はないね」っていう状況にしたい。

鈴木)おー、親御さん目線?

飯島)本人的にも。TEENSに通ってるから、まぁ別に、大人になっても大丈夫って。

鈴木)すごいね。

飯島)ぐらいの感じになったらいいなって。私が死ぬまでには。

鈴木)そういうTEENSとになるためにも、先程の話に戻りますね。スタッフの育成とか定着は大事という話。TEENSで働く人は若い人が多いし、女性が多いんですけど。だからあなたもどう考えてるかなと。人生設計。

飯島)人生設計。え、何を話せばいいんですかね。あ、でも、今週産休に入る人もいて。産休もどんどん取っているから、そういう多様性が出るなと思う。

鈴木)働きやすいかどうかってところは?

飯島)育休後に戻ってきたいって言ってくれています。ママたちも、別に休んだからどうって言われる職場じゃ全然ないじゃないですか。そこの働きにくさは全くないんじゃないかな。

鈴木)でも、やっぱり子ども相手だから、学校の後に来るとなると、スタッフはどうしても夜の勤務が多い。最近、ファミレスで夜間営業を辞めるみたいなニュースも出てきますよね。ようやく日本も過剰なサービスが少なくなってはきてはいるけど、それでも子ども向けのサービスって、塾とかだと21時とか22時まで明かりがある中で、今度からTEENSは19時に閉じる。

飯島)そうなんですよね。今までより30分繰り上がります。子ども達にご協力いただいてっていう感じなんですけど。働けるスタッフがいないと、TEENSは開けませんから。

鈴木)そうですね。子どもを育てながら働くにはね。夜遅いのはなかなか難しいよね。

飯島)私も子どもはほしいなと思っています。現場以外でできることを増やそうという意識は多分常にあったんじゃないかなと思っていますね。プログラム作りとか、ウェブサイトの運営とか。

鈴木)難しいよね、やっぱり現場に必要な人数がすごく多いし。子育てしている人が、皆現場ではない担当をできるかっていうのもあると思うし。結婚しないとか、子どもがいないっていう状況とか、そういう選択をした人もいるから。その人たちも、やっぱりこう。

飯島)働きにくくならない。

鈴木)うん。不公平感が出ないようにするっていうのは。なかなか難しいよ。TEENSの舵取りを考えると、そこは若干難しいところではあるけど。それこそ不動産もそうだし、宿泊業とか、人が休んでいる時に働かなきゃいけない業界は、ワークライフバランスが難しいよね。福祉だと、子ども向け、しかも放課後等デイサービスは難しいところではある。もちろん入所施設ではKaienはないけどね。

そこまでは大きな問題だとは思ってない?大丈夫だろうって感じ?

飯島)あまり気にしてないんですけど。そこの目線がまだ持ててないのは大きい。正直深くは考えられてないんですけど。

鈴木)そっか。僕は自分がすごく身体が弱い子だったからよく考えるのかな。うちは結局母親は働いてなかったけど、もし働いてたら辞めざるを得なかったと思う。それこそ、自分の子どもが発達障害とか、やっぱり手がかかるじゃない。逆に全く手がかからない子もいるんだけど。どうしても手がかかる子もいるから。それで仕事を続けるのが難しいという人が出てきたら。うーん。その時は、しょうがないと思うのかな。

飯島)でもそうなった時に、Kaienは必ず相談には乗ってくれますよね。「じゃあどういう働き方をしようか」って。

鈴木)まぁ頑張りたいけど。今後そういう場面が来るよっていうのは、ある程度予測していた方がいいかな。

飯島)そうですね。うーん。頑張ります。

多様なスタッフが求められるという実感

飯島)でも、やっぱり色んな人がいるっていうのが、TEENSのすごくいいところだと思っています。福祉の分野でのスペシャリストも、各拠点に一人はいます。そういう人たちがいることで、支援の質がやっぱり上がるし、安心感もすごく上がる。

でも、じゃあ拠点のスタッフ全員がそういう人だったらすごくいいかっていうと、全然そんなことはなくって。教育の分野から来た人とか、全然関係ない営業からとか。リクルートみたいなところから来ている人もいますけど。色んな価値観や視点が合わさって疑似社会を作って支援をしている場ですから。色んな人がいるっていうのは、結構重要だと思います。

鈴木)世の中では、「多様性」って言ってもその良さが分かっていないことが多いと思うんですね。不動産の会社とかで「多様性」とか言って、じゃあ外国人を雇うかとか、障害のある人を雇うかって言ったら、そこに何の価値がある?ってなるというのかな。

飯島)うんうん。

鈴木)TEENSでは多様性の価値が分かりやすい。なぜかっていうと、それこそ社会を教えなきゃいけないから色んな価値観が必要。人間って仕事とか学んできたことによって色々な価値観を提供できるようになる。

飯島)やっぱり福祉出身の人だけになると、利用者の方のことをすごくよく理解できてる分、なんですかね。援助過多になったりとか。

鈴木)やっぱり橋の向こうに行ったことがない人だけだと。

飯島)橋の向こう?

鈴木)Kaienは「仕事」に着目しているから。発達障害のある人を、橋の向こう側である企業・社会に届けてあげる必要があると思ってるんですよね。その時に、向こう側の世界を1回味わった人じゃないと、ガイドできないじゃないですか。

飯島)そうなんですよね。本当にそう思います。TEENSに来ている子たちって、結局ずっと福祉の世界で生きていくかっていうとそうじゃなくって。なんですか、社会の中で。

鈴木)企業社会とかで。

飯島)生きていく可能性がすごく大きい子たちなので、やっぱり企業・社会を知っている人の存在は必要。でもやっぱりそっちだけじゃなくて福祉の世界で職人的に経験を積んできた人も必要なので、両方必要なので両方来てくださいというメッセージですね。

鈴木)そうですね。

発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~

飯島さなえ

大学卒業後、成人の自閉・知的障害者の通所施設(生活介護・就労継続B型)で 3年間勤務。 2014年Kaienに入社。TEENS横浜・TEENS川崎で勤務後、2016年に執行役員(教育事業部)就任。

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発達障害支援のプロになる方法 (参加者一人でも開催しようと思っていた)Kaien会社説明会でお話します

 4月29日(土)朝10時。ゴールデンウィーク初日の朝にも関わらず、当社では初の会社説明会を開催することにしています。発達障害支援に興味のある方なら、新卒・中途関係なく、また福祉経験の有無関係なく、当社の事業を説明しながら支援に必要だと当社が考えることを余すことなくお伝えしようと思っています。

 どのぐらいの方がいらっしゃるかまったく想定つかず、参加者一人でも開催する予定でしたが・・・開催まで10日を切って、今のところ20人以上の方にご参加頂けるようです。良い意味で驚きです。

 それなりに需要があると感じましたので、今後も月1または隔月で開催していこうと思います。「福祉の経験者はKaien(福祉を行う株式会社)でどう力を発揮できるか?」もお話したいですし、「福祉・支援の経験がない人はどういうマインドセットで臨むと発達障害支援のプロになれるか?」もお伝えする予定です。

 また現場だけではなく、経営本部(マーケティング・広報、情報システム、採用・育成)のマネージャークラスについても発達障害支援の文脈でどのように力を発揮できるかを喋りたいと思います。

まもなく締め切り 4/29(土)Kaien会社説明会

次回は5/20(土)に開催予定

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発達障害の人に尊敬されたい 発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~ 第3回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。5回シリーズで、昨年末(2016年12月)に教育事業部の執行役員に就任した飯島さなえと、社長の鈴木の対談をお送りしています。当社の小中高生向け事業である放課後等デイサービスTEENSに焦点を当てながら、当社で働くとは?発達障害とは?を考えます。

似た者同士

鈴木)飯島さんは2ヶ月ほど前に執行役員に就任したわけで、上の立場になればなるほど、やっぱり人事のことを考える。人の気持ちを考える時間は増えると思うけど、実際はどうですか。執行役員になってから増えた?

飯島)増えてますよ。皆、実感ありますかね?すごく増えてるんですけど。あとは教えるようになりました。

鈴木)今まで教えてなかったの?ひどいね。

飯島)いや、教えてたつもりはあるんですけど。ただ、この間ちゅるさん(※Kaienの社外取締役)に言われたのは、あなたの方法は、パターゴルフだったら芝目を読まずに「これが最短距離です」と言ってカーンって真っすぐ打つ感じだねって。意味分かります?

鈴木)うん。

飯島)確かにと思いました。私はそれが一番早いんです。教える相手のことも信頼しているので、それが一番仕事を進めていく上で成果が上がるだろうと思ってやっていたんですけどね。でも世の中、色んな人がいるよねって。

鈴木)うんうん。

飯島)それは結局支援でやっていたことと同じなんです。色んな人にスモールステップでと言うのは。どうして子ども向けの支援で意識できていたのに、スタッフに対してできなかったんだろうと思った時に、「スタッフ皆が同じ土俵にいる」と考えていたことに気づいたんです。

鈴木)その辺が、飯島さんが僕と似てるって言われるところなんだろうね。

飯島)そうですね。もう言われました。ちゅるさんに。「そっくりだよ。同じこと言ってたよ」って。「訓練生とか子どもにはできるんですけど」と言ったら「同じこと言ってたよ」って。「あー」ってなりました。

鈴木)そう。支援にいる側は、皆自分と同じくらいの支援武器や理解・情熱を持っているていう前提についついなっちゃうのだよね。

飯島)そうなんですよね。

鈴木)採用の時点で、「Kaienの価値観に合う人」で「能力がある人」を雇っているから、そんなにズレはないはずなんだけど。それでもやっぱり一人一人違うのでね。支援者はね。

飯島)能力云々ではなくて。なんというか情熱とか、その仕事にかけられる時間とか。年齢的、体力的な話とかもそれぞれ違うと思うんですけど。そういうのも全然考えてなくて、仕事で出したい成果像は皆同じだと思っていたんです。でもそんなの気持ち悪いですよね。やっぱりそうはならないんだなという。

鈴木)あなたはなんで仕事が楽しいの?

飯島)発達障害の人が好きです。

鈴木)じゃあ、他の仕事だとこんなに情熱はなかったのかな。

飯島)あー、イメージがつかないですね。だって私、就職活動とかすごく適当にやっていたので。

鈴木)なんで?

飯島)別になんでもいいかなって。たまたま障害福祉の分野に入って。

鈴木)他にどこを受けてたの?

飯島)普通の、不動産とかです。三井不動産とか。その時不動産屋さんでアルバイトしていたので就活でも受けました。でも、あんまり良くない物件も良いようにお客さんに言ってみたりして、言ってしまえばだまして売ってたのを見ていたんですけれどもね。

鈴木)不動産屋で「あと何戸」なんて言ってるのは嘘に近い情報が多いよ。

飯島)そうそう。そうなんです。「今だけ割引き」とかも。日当たり良好とか「いやいやいや」って感じで。徒歩10分とか。それで売っていかないといけない。でも、まぁ売れる。売れてはいたんですよ。でもやっぱり気持ちが悪くって、嘘を言ってるのが。じゃあ、嘘をつかなくて良いところで働こうって思ったら、福祉の世界があったわけです。というのも、母子家庭や親御さんが共働きの子どもたちを夜預かるアルバイトも同時にしていたので、そこで発達障害だったのかな? 障害のある子もいて。その子たちとの関りは楽しいなという感じで福祉も受けました。

鈴木)うん。

飯島)でも、別に強い信念があったわけではなかったです。

鈴木)大学では何を勉強してたんだっけ?

飯島)社会学です。仕事とは全然関係ないですね。

鈴木)まぁ学生時代の専攻と仕事ってあんまり関係ないよね。障害福祉に行ったのは、なんとなく分かった。

飯島)これ以上就活したくないって感じでした。面接とかダメです。緊張しちゃうじゃないですか。

鈴木)ほんと?僕は面接が好きで好きでたまらなくて。毎回わくわくしてたもん。

飯島)だってエントリーシートとかも結局。

鈴木)僕は適当に書いてたから。

飯島)そう、適当じゃないですか。それが苦痛でした。

鈴木)適当にさ、その辺のおじさんおばさんと話してればいいだけでしょ。

飯島)それが苦痛でした。

鈴木)そっか。僕は結構好きだったんだけどな。自分が知らない世界が知れるじゃない。

飯島)自分の知らない世界はあんまり知りたくなかったです。こじんまり生きてた。アルバイトの延長線上の業界しか受けてない。

鈴木)でも、障害福祉に入って面白いなと思ったわけね。

発達障害の人の魅力

鈴木)でも、失敗したっていうか、難しかったんだっけ。最初は。

飯島)そう。すごく難しくって・・・。私の支援が下手すぎたんですね。腕とか噛まれて全治何週間みたいになってました。「これじゃまずい」と思って最初に行ったのが、TEACCHの基礎研修です。今でも内容覚えています。

鈴木)ふーん。

飯島)「構造化とは」「スケジュールとは」「ワークシステムとは」みたいな、超基礎的な内容だったんです。でも、それを実践してみたら、相手がすごく真摯に応えてくれたわけです。それまでは、自閉症の方たちの文化とか慣習とかマナーとかを全く知らないところに、私が土足でずかずかと踏み込んでたんでしょうね。後から考えれば、そりゃ怒るよねっていう感じです。そこのルールをちゃんと知った上で、マナーを守って接したらちゃんと応えてくれて、なにより達成感がありました。面白くなったのはそこからです。

鈴木)そこから面白くなって。今まで何万円くらい使っているの?

飯島)研修とかですか?200万は使ってると思います。

鈴木)1回5万円とかね・・・。

飯島)あぁ、そうですね。数えてないですけど。

鈴木)信じられない。

飯島)そうですね。だから社会人1年目なんかは、ほとんどのお金を研修と本に費やしました。

鈴木)親は何か言わなかった?「どうしたのかしら。うちの娘、憑りつかれたんじゃないかしら」とか。

飯島)特に何も言ってなかったです。働き始めてちょっとしたくらいの頃、身内で発達障害の診断を受けた人がいたのも追い風というか、なんかすごく運命的な感じでした。じゃあ、もっと必死になろうかなっていう風にはなりました。

鈴木)今はまぁ、都会に住んでたら10人に1人くらい診断されてもおかしくないからねぇ。

飯島)あー、そうそう。そうなんですよね。だから別に特別なことでは、今思えばなかったんですけど。

鈴木)ないけどね。

飯島)でも、当時の自分にとってはすごく運命的でした。自分が今勉強している支援の能力を持った人が、今まさに家庭内でも必要だっていうのが見えてきました。

鈴木)ふーん。

飯島)だから、「なんでこの仕事始めたんですか」っていうの聞かれた時に、めんどくさくなるとその出来事を先に持ってきて説明しゃうんですけど。実は順序は逆なんです。

鈴木)なんで飯島さんは発達障害に惹かれたんでしょうかね?

飯島)こっちがきちんと対応したら、相手から応えてもらえたっていうのが一番大きかったです。失敗続きだったところに、成功体験を積めたっていうのが、振り返れば、多分一番大きかったんだと思うんですね。

鈴木)うん。

飯島)発達障害の方自体の魅力としては、すごく真摯ですよね。「嘘をつかない」ってよく言われますが、実は嘘はつくんです。嘘つかないって言うと、親御さんからは「うちの子は嘘つくんですけど」って。すごく追い詰められちゃう親御さんがいるから語弊がないように言うと、「嘘をつかない」んではなく、「嘘をつけない」。嘘をついたとしてもすぐバレちゃう。

鈴木)まぁ、そうだね。

飯島)そんなのすぐ嘘って分かるよ、みたいな嘘をつく。でもなんていうか、自分には正直なんです。そういうところは、接していて楽ですよね。どういう裏があるんだろうっていうのを、全然やきもきしないっていうか。そこの楽さがあるのが一つです。あとは、発達障害の人の慣習とか文化をこっちが理解して接したらそれに応えてくれるっていうことですね。

鈴木)どういうこと?

飯島)別に発達障害の人が、皆が皆がすごく真摯でというわけでなく、色んな人がいるんですけど。

鈴木)うん。色んな人がいる。むかつく時もある。

飯島)色んな人がいるんですけど。でも色々ひっくるめて、その文化とか風土とかが、好き。すごく尊敬している。

鈴木)そういう民族の文化や風土をね。

飯島)そう。そうなんです。だからこれは、誤解されないといいなと思う説明だけど。すごく尊敬しているから。なので尊敬している人たちに好かれたいので、なんか役に立っていることをしていたいっていう。

鈴木)うんうん。なるほど。それは僕もあるな。真っ直ぐな人から信頼されるって自分の価値が上がった気がするからね。

飯島)私はそういう感じです。鈴木さんは?

鈴木)僕はさっきの話に通じますけど、ベースに「上手に働きたい」っていう人に興味があるんです。で、発達障害の人って「これがとても重要だよ」って言うとちゃんとやるじゃないですか。

飯島)はい。

鈴木)面白くない筋トレも一生懸命してくれる。馬鹿らしいと思わず。Kaienの就労移行支援でいうと、営業ゲーム(注:数人のチームに分かれて、架空の企業の営業活動や購買業務を体験するプログラム)も、別に自分に何の経済的な利益も生まれない、仮想の世界での”仕事”だけど、うまくいかないと怒ってたりするわけね。世界観に入りこんじゃってるわけ。

飯島)TEENSでのお仕事体験とかもそうですけどね。

鈴木)そう。お仕事体験とかも。カフェTEENS(注:架空のカフェの従業員として、飲み物づくりや接客を体験するプログラム)とかでさ、泣いてたりするじゃん。上手くできなくて。

飯島)手が震えて。

鈴木)笑っちゃいけないけど。そういうなんかすごく真面目にやっていくっていう。こちらのプログラムをきちんとやってくれる。だからこそ、伸びてくれるっていう面白さが発達障害の人には有りますよね。僕は発達障害の多寡に関わらず、誰に対しても働くことの面白さは教えたいけど、大抵、いわゆる定型発達の人は皆すれちゃってるからさ。変な価値観が入ってて教えに背くわけだよね。こういう風にやればせっかく上手く働けるのにな、みたいなことがあるんです。

飯島)ちゃんと愚直に繰り返していけば身につくのに。

鈴木)そうですそうです。それが発達障害の人と接していて飽きないというか楽しみを感じられるところですね。

飯島)確かに。それはTEENSのお仕事体験も本当にそうです。これは普通級でやったら絶対上手くいかないだろうなっていうような単純な設定とかでも、皆すごい本気でやってくれますからね。素晴らしいですよ。

凸凹があるのは発達障害の人だけではない

飯島)あとは、発達障害そのものの面白さっていうよりは、発達障害を勉強することの面白さかもしれないですけど。自分と重なる部分を見つけると面白くないですか?「うわー、それ私だ。」みたいな。

鈴木)それは僕はあんまり思わない。

飯島)え、なんでですか?鈴木さんだって、当てはまることいっぱいあります。

鈴木)発達障害のチェックポイントを見ると?

飯島)はい。

鈴木)あぁ。もちろん。でも、全部のチェックポイントに当てはまる人はいない。全く当てはまらない人もいない。

飯島)まぁそうです。でも、そもそも自分にそういう発達の凸凹とか偏りがあるっていうことをきちんと自覚していなかったので、一番最初は、「これ、自分も同じじゃん」って思いました。発達障害の人だけが特別じゃないんだ、一緒じゃんって。

鈴木)たしかにね。でも僕には発達障害という概念についてはあまり鮮度はなかったのね。僕は、元々そういう風に人を見てたからかな。人間をちょっと機能的に見ていたという感じだと思います。知らないうちからWAIS(注:ウェクスラー式知能検査という知能検査の一種)的に人を見てる感じだった。ゲームで「戦闘力がこのくらい」とか見るみたいに、「この人、しゃべる力はこのくらいだな」とか、「聞く力はこのくらいだな」とか、「頭の回転は数字が絡むとこのぐらいだな」とか。元々そういうふうに人を判断していたんだよね。もちろん自分のこともそういう風に判断してたわけ。なので自分との重なりを見つけると新発見という感じではなく、今まで知っていたことって発達障害的にも考えるとこうなるのね、ぐらいですかね。

飯島)自分のこの項目はこのぐらいできてるな、とか。凸凹を理解していたんですね。

鈴木)そうですね。人を凸凹で見るのは結構好きです。だから発達障害のアセスメントっていうのは、すごく納得しやすい論理だった。一方で鬱とかは、あんまり考えてなかった。人間の心は案外強靭だと思っていたから。

飯島)あー。それは勘違いです。

鈴木)勘違いだよね。自分って踏まれてもラッキーって思うというか、そういうタイプですね。雑草魂というか、ゴキブリ的な人間だね。批判されても、自分の伸ばす部分がちゃんと分かって良かった、って思うタイプですから。あとね、アメリカで暮らした(注:鈴木は経営大学院の2年間を米国で過ごしている)のはすごく良かったです。

飯島)どういう意味でですか?

鈴木)自分ができないことがいっぱいあるのが、すごく良く分かったから。

飯島)ふーん。どこで困りました?

鈴木)英語でのコミュニケーション。米国のビジネスエリートの常識感の理解。言語の理解と、常識の理解が弱いから全てが遅れる。ミスも大きくなる。会話についていけない。冗談がわからない、わかっても笑うまでに時間がかかる。聞いていてわかったような気がするけれどもあとで振り返ると全部忘れている、とか。そういう疑似発達障害体験をしたので、ああいう感じかってね。自分がアメリカで感じた英語で感じたものが、日本で母語でも発生しているんだなぁと。だから発達障害を知ったことで、何かシンパシーみたいなものがあるとしたらアメリカ時代の体験ですかね。

飯島)それは鈴木さんが独特なのか。男性的な考え方かなと言えば男性的な感じもします。なんかそういう、理論的にじゃないですけど。

鈴木)人間を構造的に見るってこと?

飯島)はい。私はもっと、なんていうか包括的に大体で見てます。全体像というか。

鈴木)僕がやや特殊なのかもね。

飯島)だからこそ、インテーク(注:相談にきた人から事情を聞く最初の面接のこと)は鈴木さんお得意だと思うんですけど。

鈴木)うん。得意というか好き。あまりエネルギーを使わないでできる。この人こういう感じかなって。

飯島)それが結局大きく外れないんですもんね。実際の支援に入って。

鈴木)そんなに外れてないんじゃないかな?子どもは難しいですけどね。大人の方は簡単かな。

飯島)そこの違いはなんで出ますか?

鈴木)子どもは情報量が少ない。過去の。

飯島)あー、なるほど。

鈴木)なによりちゃんと分化してなくて、一人一人の違いが少ないんですよね。大人になると人によって育った環境や知的な水準で成長段階が大きく離れちゃってるから、大人の方がアセスメントはしやすいんですよね。子どもは発達段階だから、通常は何歳でどのくらい発達しているか、ある程度の成長の相場感ってやつを理解しないといけないですよね。あとで「こういうふうに成長したのか!」といい意味で驚くのは子どもの方が圧倒的に多いです。

発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~

飯島さなえ

大学卒業後、成人の自閉・知的障害者の通所施設(生活介護・就労継続B型)で 3年間勤務。 2014年Kaienに入社。TEENS横浜・TEENS川崎で勤務後、2016年に執行役員(教育事業部)就任。

関連ページ

  • 就労移行支援 発達障害の人に特化した職業訓練・就活支援・職業紹介・定着支援
  • ガクプロ 発達障害(含・疑い)のある大学生・専門学校生向けの就活サークル
  • TEENS 発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス 学習支援とお仕事体験
  • 当社の採用情報

まもなく発売『発達が気になる子どものためのハローワーク』 発達障害の傾向がある子どもが親子で読める 150種の仕事を一挙紹介する本 最終校正中です

 以前お伝えしていた『発達が気になる子どものためのハローワーク』。

【参考】社員合宿の成果② 本を出版します!! 発達障害のあるお子様向けのハローワーク

 出版業界ではお馴染みの遅れが発生していますが、5月から6月にかけて出版できる準備が整ってきました。校正版を今日手にしましたが、びっくりするぐらい素晴らしい感じに仕上がってきています。

 すでにAmazonで予約もできますので、楽しみにお待ち下さい!!

【参考】発達が気になる子どものためのハローワーク (Amazonリンク

 

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サロンで逢いましょう 発達障害の人は人付き合いは苦手かもしれないが、それは決して人付き合いをしたくないというわけではない

 一昨日・昨日は就労移行支援の現場にいました。Kaienでの就労移行支援を終えて4月から働き始める人の最後のあいさつを聞きながら業務、という感じです。色々なメッセージが心に響きましたが、特にある修了生が「サロンで逢いましょう」という言葉を残して卒業していったのが印象に残りました。

 僕が最近良く使うフレーズとして「発達障害の人は人付き合いは苦手かもしれないが、それは決して人付き合いをしたくないというわけではない」というのがあります。むしろ苦手だからこそ、人とつながりたいという気持ちは強いはず、というのが僕の理解・想像です。

 特に就活という敗北・失敗がどうしても重なりやすい中では、自分の存在を否定されたと思いがちです。そんなときに就活仲間・戦友がいるというのはとても重要です。冒頭の「サロンで逢いましょう」というのは、当社の各拠点で行っている月1回程度の懇親会のこと。現在の訓練生、すでに働いている修了生が数十人集まって懇談する場です。

 修了していく人がつながり続けるというのは定着支援という意味でも重要ですし、実は送り出すスタッフとしては個人的に働き続けてくれているのを確認できるサロンの場が一番充実感が有ります。ただ就職させるのではなく、本人が納得行くまで働き続けられるように底上げしてから送り出す方が難しいですから。

 4月入社組をたくさん送り出した1週間でしたが、僕の今日はこれからガクプロの仕事。新規利用者を迎えることになります。来週は就労移行支援に今週送り出した人数と同じぐらい多くの人たちが入ってきます。

 そういえば、昨日別の修了生は「自分はここですごく成長した」という言葉を言っていました。発達障害の人はあまり感謝の言葉を伝えてくれないからこそ、しっかりと力になれたと言ってもらえるのはスタッフ冥利に尽きると思います。就労支援というのは、どんどん入ってどんどん出ていくのを見送る仕事ではありますが、一人ひとりの支援をしっかりという原則は忘れてはいけないなぁと改めて感じました。

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Kaien会社説明会を開催 新卒・中途いずれも可 発達障害支援(現場・経営本部)で働きたい方向け

 株式会社Kaienでは新卒採用・中途採用を希望される方に会社説明会を開催することになりました。

 当社の会社側からの説明だけではなく、利用している発達障害の当事者(※)にも会場でお話をいただきどのようなサービスなのか会社なのかを多角的に理解頂けます。ぜひお気軽にご参加ください。(※ 登壇者の日程があう会に限ります。)

こんな方にお勧め

    • 新卒の就活生 どの会社も一緒に思える、自分の価値を世の中に伝えたいという方。
    • 第二新卒の方 大企業で働いてフラストレーションがある方。社会貢献がしたい。でも発達障害へ支援というのがどういうものかよくわからないという方。
    • 30代の方 人の人生に携わる仕事がしたいが、障害福祉という分野が自分の想いをかなえられるところかわからない方。
    • 40・50代の方  給与などよりも世の中への貢献・やりがいを重視していて、発達障害への興味もありぜひ働きたいが、ベンチャー企業という大きな変化を受け入れられるか不安な方。
    • 福祉関係者  Kaienという名前は聞いたことが有るし実績も知っていて、働くことに興味があるが、従来の福祉事業者とどう違うのかを知りたい方。

次回の開催

2017/04/29(土)10時から@新宿 → 詳細・ご予約

4/29(土) 「Kaien採用説明会」を開催します

 先週金曜日、Teach For Japanさんと、日本財団さんのお力を借りて、”「自分にウソをつかない働き方」を知ろう 〜はじめて学ぶNPO・ソーシャル企業の仕事〜”というイベントを開催しました。今回のイベントは、障害福祉など社会貢献分野で働くことのかっこよさというか楽しさを伝えたかった、広く言えば採用活動。日本財団さんの業務の幅や世の中に共感を呼ぶ力、Teach For Japanさんの集客力の凄さに触れられたとても貴重な学びの機会でした。

参考:過去の告知ページ(認定NPO法人Teach For Japan・株式会社Kaien 共催イベント 開催前インタビュー)

 イベントで意外だったのが当社で働くことに興味があるという方が多数いらっしゃったこと。これまでもウェブサイトや各エージェントで色々と呼びかけていたのですが、当社をイベント以前に全く知らなかった方でも働くことに前向きというのに勇気づけられました。

 ということで、これまで一切開いていなかった「Kaien会社説明会」を開催しようと思い立っています。

こんな方にお勧め Kaien会社説明会

  • 【新卒の就活生】 どの会社も一緒に思える、自分の価値を世の中に伝えたいという方々にお勧め。
  • 【第二新卒の方】 大企業で働いてフラストレーションがある方。社会貢献がしたい。でも発達障害への支援というのがどういうものかよくわからないという方にお勧め。
  • 【30代の方】 人の人生に携わる仕事がしたいが、障害福祉という分野が自分の想いをかなえられるところかわからない方にお勧め。
  • 【40・50代の方】 給与などよりも世の中への貢献・やりがいを重視していて、発達障害への興味もありぜひ働きたいが、ベンチャー企業という大きな変化を受け入れられるか不安な方にお勧め。
  • 【福祉関係者】 Kaienという名前は聞いたことが有るし実績も知っていて、働くことに興味があるが、従来の福祉事業者とどう違うのかを知りたい方にお勧め。

4/29(土)Kaien会社説明会 概要

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4月から愛知・蒲郡市でKaien就労支援プログラムが受けられます 株式会社 絆(就労支援きずな蒲郡館)がKaienの地域パートナーシップに加盟

 4月から東海地区にKaienのパートナーが増えます。愛知県にある株式会社絆さんが運営する就労支援きずな蒲郡館です。

【参照】パートナーシップ制度: 地方にお住まいの皆様にも当社サービスがご利用頂ける制度です。参加事業所にはプログラムの提供のほか、スタッフ育成ノウハウも共有されています。

 去年岡崎にある本館を訪問させていただきました。その後、蒲郡がオープンしてそちらでの導入になります。首都圏と違って・・・という話はスタッフ育成についても、利用者の層についても、就職先についても聞かれます。今回のパートナーシップを通じてそういった壁を少しでも乗り越える助力ができればと思っています。

株式会社 絆 → http://kizuna-88.wixsite.com/index

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『発達障害のリハビリテーション~多職種アプローチの実際~』に寄稿

 発達障害支援の著名な医師・支援者が寄稿した『発達障害のリハビリテーション~多職種アプローチの実際~』が出版されました。第3章「多職種アプローチ」で『発達障害の就労移行支援事業』の記事を当社代表取締役の鈴木慶太が執筆しました。

  • 出版日:2017年3月27日
  • 出版社:医学書院
  • 編集:宮尾 益知/橋本 圭司
  • URL:http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=91240blank_blue
  • 内容:発達障害支援に関わるすべての専門職へ-ライスステージを通した支援のための手引書多くの職種が関わる発達障害者支援。各職種での支援のノウハウは蓄積されつつあるが、多職種間ではほとんど共有されていないのが現状である。幼児期から成人期までの幅広いライフステージにおよぶ発達障害者支援には医療、地域、福祉、教育、労働など多分野の連携が不可欠である。本書は、発達障害者に関わるさまざまな職種の取り組みを立体的に紹介。「多職種による連携」をキーワードに発達障害者支援に関わるための手引書。

 

発達障害のリハビリテーション 多職種アプローチの実際

  • 出版日:2017年3月27日
  • 出版社:医学書院
  • 編集:宮尾 益知/橋本 圭司
  • URL:http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=91240blank_blue
  • 内容:発達障害支援に関わるすべての専門職へ-ライスステージを通した支援のための手引書多くの職種が関わる発達障害者支援。各職種での支援のノウハウは蓄積されつつあるが、多職種間ではほとんど共有されていないのが現状である。幼児期から成人期までの幅広いライフステージにおよぶ発達障害者支援には医療、地域、福祉、教育、労働など多分野の連携が不可欠である。本書は、発達障害者に関わるさまざまな職種の取り組みを立体的に紹介。「多職種による連携」をキーワードに発達障害者支援に関わるための手引書。
  • 当社の関わり:第3章「多職種アプローチ」で『発達障害の就労移行支援事業』の記事を当社代表取締役の鈴木慶太が執筆しました。

 

今週出版!(4500円ですが・・・)それだけの価値はあるはずの発達障害の支援本 発達障害のリハビリテーション 多職種アプローチの実際

 月曜日に『発達障害のリハビリテーション 多職種アプローチの実際』が発売されました。出版元は医学書院。本家本元の先生方が執筆者一覧に含まれています。

 編集は宮尾先生(どんぐり発達クリニック)と橋本先生(はしもとクリニック経堂)。その他市川先生(JDDネットワーク理事長)、日原先生(横浜ハビリテーションクリニック)、当社の指定医の橋本先生(渋谷の橋本クリニック)、内山先生(大正大学)というお名前が執筆陣に含まれているので内容の分厚さがお分かりいただけるでしょう。

 実は執筆陣の末席に僕も加えていただいています。発達障害の就労移行支援事業について10ページほどの寄稿をしています。ややピンぼけしていますが、以下のような文章です。

 

 専門書はどうしてもお値段が高いですよね・・・。今回の本は4,500円(+税)です。ご興味のある方はAmazonなどネット書店でも変えるようですが、出版社のウェブサイトをまずはご確認ください。内容は何度も校正段階で突き返されるぐらいしっかり練られたものだと思いますが、想定や分厚さなどは案外親しみやすさ、読みやすさを感じます。

URL:http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=91240blank_blue

 目次を以下に貼り付けておきます。

第1章 発達障害とは何か 

 1 国内外の現状と課題 

 2 早期からの発見と支援の現状 

 3 低出生体重児と発達障害 

 4 診断の実際 

 5 治療の実際 

 6 リハビリテーションのマネジメント 

 7 成人期の支援 



第2章 各障害へのアプローチ 

 1 こころと認知の発達 

 2 ASD 

 3 ADHD 

 4 LD 

 5 DCD 

 6 高次脳機能障害 



第3章 多職種アプローチ 

 1 セラピストによる実践 

  1)作業療法 

  2)言語聴覚療法 

  3)理学療法 

  4)発達心理検査 

 2 歯科の実践 

 3 教育の実践 

 4 ソーシャルワークの実践 

 5 発達障害の就労移行支援事業 

 6 ペアレントトレーニング 

参考ページ

発達障害児に必要なのは学習支援かSSTか 発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~ 第2回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。5回シリーズで、昨年末(2016年12月)に教育事業部の執行役員に就任した飯島さなえと、社長の鈴木の対談をお送りしています。当社の小中高生向け事業である放課後等デイサービスTEENSに焦点を当てながら、当社で働くとは?発達障害とは?を考えます。

 

勉強と自尊心の関係

鈴木)飯島さんの話に戻ると、初めてのお仕事体験でなるほどと思ったと。で、いきなり時代が飛んで、今みたいな感じだけど。

飯島)すごい飛びましたね。TEENSでは、結局その「働く力をつける」っていうのがずっとキーワードで。「段取り力」「コミュニケーション力」「自尊心」の3つのキーワードを挙げていて。私も常にそれを念頭にやってきんですけど。あ、学習支援が良くなったていう話をしてもいいですか?

鈴木)もちろん。

飯島)TEENSでは、平日は「学習支援」。休日は「お仕事体験」をやっています。「学習支援」って呼んでるけど、目的としては「学力を上げる」というよりは、「勉強をツールとして、3つの働く力を伸ばすんですよ」という風にこれまでやってきました。私もそれでいいと思っていたんです。割り算ができないなら電卓を使えばいいし、文字が書けないならタイピングを使えばいいと。それこそTEACCH的な考えですけど。「代替機能を持つものがあるんだったらそれでやればいいし、環境の方を変えればいい」っていう考え方でずっとやっていたんです。

でも、困り感を抱えている子どもたちや保護者の方と接していく中で、「勉強ができない」というのは結構大変なことですよね。TEENSでソフトスキルを伸ばしたり、羽を伸ばして過ごしてもらえたとしても、お子さんたちは多くの時間は学校で過ごしているわけです。学校ですごく大きな柱である「勉強」っていうものができない状態のままでいさせることは、結局「働く力」の3つ目の「自尊心」を損なうことになってしまう。なのでやっぱり学力は無視できない、という想いがここ一年くらいあって。今学習教材の開発を進めています。

鈴木)まぁ神学論争だよね。前提として、多くの子はASD、ADHD、LDのどれか一つだけに当てはまるわけではなくて、それぞれの特性が重なっているから。これまでのASD、ADHD的なアプローチというのは、「できないものはできないままでいいじゃん」、「苦手なものには得意なところでカバーしよう」っていうアプローチですよね。TEENSとかKaienもそういうアプローチではあるんだよね。表向きは。

飯島)そうです。

鈴木)だけど苦手なところとか、本人が自尊心を落としているようなところ、LDに該当する部分は高めてあげなきゃいけないなと思い始めています。「苦手なものは得意でカバーすべき」というのと、「苦手なところを高めるべき」という二つの神学論を両方ともやっていこうということです。

飯島)そうですね。元々ADHD、ASD的な子への対応の方に比重をすごく傾けていました。これから数年は、学力の方。LDの子に対する支援の方に注力していく時かなと。別に他の部分を捨てるわけじゃないんですけど。両方をバランス良く高めていきたいです。

勉強ができないつらさ

鈴木)偉そうなことを言うと、ようやく飯島さんが追いついてきたなって感じになっちゃうけど。

飯島)何にですか。鈴木さんにですか?世の中に?

鈴木)僕に。まぁ、これから追い越されると思うけど。だって、そもそもなんで学習支援やってると思う?僕も初めはお仕事体験だけで行きたかったんだよね。

飯島)そうなんですか。

鈴木)最終的に学習支援をなんでプログラムに入れたかっていうと、全く同じなんですよ。理由が。要は、本人の苦手なところの中で、無理にやらせるのが馬鹿らしいことって学校では確かにたくさんあります。そんなのはさせなくていいし、それができなくてもちゃんと働けるような人間に育てればいいじゃんと思っていました。最低限の部分はできるようになった方がいいかもしれないけど。基本的にはASD、ADHDに対するように、LDの人にも特性を自分で理解してもらって、能力を上手に発揮できるようにしてもらえればいいんじゃないかなという感じでした。それなら、お仕事体験だけでいいんじゃないかなって思ったんです。だけど飯島さんの仰る通りで、自分の子ども時代を振り返っても、学校でなんでいばっていられたかというと。

飯島)はい。

鈴木)勉強ができたからに決まってるじゃないですか。

飯島)そうなんですよね。

鈴木)勉強ができなかったらいばれなかったですよ。自尊心も保てなかった。

飯島)確かに。

鈴木)絶対そうです。だって勉強を教わる場っていうのが学校じゃないですか。そうじゃないかもしれないけど。テストでいい点取ってる奴はやっぱり鼻が高いし。

飯島)居場所がちゃんとあります。

鈴木)うん。先生も認めてくれるし、皆も認めてくれる。そうすると、学校にいるほとんどの時間、「自分はできないんだ」って思わせたままっていうのは。やっぱりつらいよね。「いや、勉強できなくても、将来問題ないよ」って言われたって、つらいよね。

飯島)そうなんですよね。大人になったら別に関係ないよということでも、子どもにはものすごいことで。それが全部なんですよね。

鈴木)子どもの価値観が「学校の勉強ができるかできないか」で結構占められている中で、そこに全く手をつけないというのはおかしいと思って。だから、TEENSは初めから学習支援を平日に入れているわけ。

飯島)はい。

学習障害の難しさ

鈴木)だけど、学習支援は今も上手に完成していない。お仕事体験に比べると完成度が低くなっちゃうのは、やっぱり難しいんだよね。学習障害は難しい。大人になって「自分がLDっぽいな」っていうのが分かってそれを言葉にできている人相手ですら、教えるのは難しい。なぜLDが難しいかというと、大人になって自覚がある人は「自分が何が苦手か」をようやく言葉にできているんだけど、子どもの場合はそれができてない。

飯島)はいはい。

鈴木)この前話を聞いた人は、数が「1、2、3」って上がっていくのは分かるし、「-3、-2、-1」ってあがっていくのもわかるんだけど、「-1から0になる」ところが分からなかったって言ってました。そっか。そうなのか。-1は分かるみたいなんだよね。だけど0っていう概念が分かってないのかな。相手がそういう風に言語化できると、こちらもじゃあそこをどうしようかってなる。だけど、単に算数の問題で、実は-1とか0とかの概念が分かっていないから問題が解けていない子が、自分が何を分かっていないかを説明できない時にどうやってその子にヘルプを出せるか、支援できるかを考えるとすごく難しい。

飯島)そこは、今はスタッフ一人一人の力量頼みになってしまってますね。

鈴木)学習障害の支援って、最終的にはそういうところが大きいと思うから、お仕事体験が型通りにできているのに比べて難しい。キッチンホール制度(注:学習支援の空間を「キッチン」と「ホール」という2つのスペースに分けた制度。「キッチン」は分からないことを個別に教えてもらえるスペースで、「ホール」は自習スペース。)を作ってから、だいぶ変わったけどね。それまでは、利用説明会で「どっちを使いたいですか?」って聞いた時に、学習支援を希望する親御さんはもちろんいたけど、お仕事体験の方が人気があった。1対2くらいで。

飯島)そうでしたね。

鈴木)今は、ほぼ同数。両方使いたいって言ってもらっています。潜在的なニーズとして、学習障害への対応って、親御さんからするとやっぱり大きい問題だからでしょうね。

飯島)今いま困っているのは勉強の方ですよね。

鈴木)うん。学習支援のプログラムは、今後よりよくなるとは思いますけどね。今のレベルでも誇れるとは思うんだけど。皆それなりに頑張ってるからね。だけどもうちょっとパッケージ化してあげて、教材を作ってできると確かにいいですね。

飯島)今の学習支援はあった方がいいし、必要な子たちもたくさんいる。一定以上の成果も上がっているとは思いますけど、革命的に良いものがありますって感じにはまだですね。

鈴木)まだですね。学習支援の方は。頑張ってますし、まぁまぁいいですよっていう感じで受け止めていただいているのでしょうね。

飯島)そうですね。勉強を教えているところは他にもいっぱいありますから。

鈴木)どこも別レベルではまだないから。そこは、当社は別レベルに持っていきたい。

飯島)今は「丁寧にやってます」っていう段階ですね。

鈴木)うん。学習障害を理解するのは難しい。僕も順番で言うと、最初にASDがある程度理解でき、次にADHDが理解でき。ようやく最近LDを理解し始めたっていう感じなので。

飯島)それは興味の順番ですか?

鈴木)ううん。ASDが一番違和感を感じるし、自分から遠い。あなたが目線が合ってないことが相手にどういう意味を与えるか、なんで分からないのかなとか。

飯島)はいはい。

鈴木)初めはそれが衝撃で。二つ目に理解できたのがADHD。衝動性とかミスとか、こういう風な仕組みで起きているんだ、みたいなのが分かってきて。

飯島)で、最近LD。

鈴木)はいLDです。

飯島)私も最近LDです。

鈴木)学習支援をホール・キッチン制度にしてからは、子どもが動きやすいし、スタッフも動きやすい。しかも視覚化ができている。というような、構造化、視覚化、単純化みたいなのを、一応運営できてきています。まぁまぁ良くなって、今度はアセスメントツールを作って、教材を作ろうとしているわけです。だから、学習支援のレベルは段々上がっていくけど。でもやっぱり、支援を5年10年とやっていかないと、学習障害の意味とか難しさが分かってこないだろうな。

飯島)それはスタッフの側が?

鈴木)うん、スタッフの側。だから学習支援は、逆に言うとまだまだ伸びる可能性が高いよね。

飯島)あぁ、そうですね。昨日外回りで、LD学会で知り合った某私立のLDマニアの先生とお話したんですけど、その先生は、一人一人の認知処理の状態に合わせて教材をカスタマイズしているんです。個別指導をされているわけです。やっぱり本当にやるとなるとそこまでしなきゃいけないとおっしゃっていました。じゃあ、TEENSでその教材を作れるかっていうと、教材を作る前にアセスメントをきちんと取れているかってところがまだまだ。そこがやっぱり難しいですから。

鈴木)「-1から0になるのが分からない」というのを、スタッフ側が「ここの概念で躓いているんだな」って見極めてあげないといけないわけだよね。

飯島)というのと、言語的に説明した方がいいのか、図示的に示した方がいいのかっていうのも一人一人違う。それによって伝える情報量から変えていかなきゃいけないので、実は教材って、本当は一つ一つ違わないといけない。でも現実的にそれを世界中でやるのは難しいから。ある程度パターンとかを作って、教材の開発ができたらいいんだろうなって思っています。

鈴木)ASDやADHDって、ある程度アセスメントの方法も確立しているし、対応法も考え方としてある。だから飯島さんが言ったようにTEACCHみたいな考え方があって、様々な考え方がある。そこにプログラムが色々乗っかっている感じ。Kaienも多分そこに乗っかっている内の一つなんだけど。だけど学習障害って、アセスメントが多分星の数ほどあって、プログラムが星の数ほどあるからなかなか難しいよね。

飯島)色んな方向性からアセスメントを取らないと。

鈴木)難しいね。そこにASD、ADHDの特性も絡んでくるからね。実際にお子さんと対応する時には。

飯島)本当にそうなんですよね。

発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~

飯島さなえ

大学卒業後、成人の自閉・知的障害者の通所施設(生活介護・就労継続B型)で 3年間勤務。 2014年Kaienに入社。TEENS横浜・TEENS川崎で勤務後、2016年に執行役員(教育事業部)就任。

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  • 就労移行支援 発達障害の人に特化した職業訓練・就活支援・職業紹介・定着支援
  • ガクプロ 発達障害(含・疑い)のある大学生・専門学校生向けの就活サークル
  • TEENS 発達障害のある小中高生向け 放課後等デイサービス 学習支援とお仕事体験
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放送大学の福祉系講座で当社就労移行支援事業所が取材されました

 放送大学の福祉系講座「障害を知り共生社会を生きる」において当社が取材されました。放送大学を通じて福祉の専門家を目指す方々が、大人の発達障害の人の支援方法を学ぶ上での礎になる放送回です。

  • 放送日: 2017年度 [第1学期] (木曜) 19時00分〜19時45分 他
  • 局・番組: 放送大学 「障害を知り共生社会を生きる(’17) 第9回 発達障害を知る」
  • 内容: 発達障害の理解を促進するための放送回で当社の職業訓練の様子や就職支援の方法論、また当社を利用して働いている人のインタビューが取材されました。今後数年間、放送大学の講座でご覧いただけます。
  • URL: http://www.ouj.ac.jp/kamoku/detail/1519107/blank_blue

詳細

2017年4月6日(木)より 毎週木曜日 19:00~19:45。関東圏では地上波12ch BSでは231ch いずれも無料放送。再放送は2017年8月30日~9月6日 16:00~17:30(一日2回放送)。本科目は2017年度から2020年度まで4年間放送されますが、 2017年後期以降の放送日時は未定です。決まり次第、放送大学のウェブサイトにある番組表に掲載されます。

  • 04/06 第1回 「障害の概念と障害をめぐる思想」
    主な取材先:AJU自立の家 夏季自立体験プログラム 障害者ヘルパーステーション マイライフ西 名古屋障害者マラソン大会
  • 04/13 第2回 「わが国の障害者の法的定義」
  • 04/20 第3回 「わが国の障害者施策」
  • 04/27 第4回 「障害者総合支援法以外の各種サービス」
    主な取材先:名古屋市健康福祉局障害支援課
  • 05/11 第5回 「障害者権利条約」
    主な取材先:日本社会事業大学 佐藤久夫先生
  • 05/18 第6回 「障害者虐待防止法と障害者差別解消法」
    主な取材先:名古屋市障害者・高齢者権利擁護センター南部事務所
  • 05/25 第7回 「権利を保障するしくみ」
    主な取材先:名古屋市障害者・高齢者権利擁護センター南部事務所 市民後見人受任者サロン
  • 06/01 第8回 「難病を知る」
    主な取材先:日本難病・疾病団体協議会(JPA) 森幸子代表理事
  • 06/08 第9回 「発達障害を知る」
    主な取材先:(株)Kaien
  • 06/15 第10回 「精神障害を知る」
    主な取材先:べてるの家
  • 06/22 第11回 「高次脳機能障害を知る」
    主な取材先:日本脳外傷友の会 第16回全国大会
  • 06/29 第12回 「高齢難聴を知る」
    主な取材先:なごや福祉用具プラザ「きこえ」の講座
  • 07/06 第13回 「リハビリテーション」
    主な取材先:日本介助犬協会「シンシアの丘」 名古屋福祉用具プラザ
  • 07/13 第14回 「障害者の芸術」
    主な取材先:第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会 愛知アート・コレクティブ鈴木敏春氏
  • 07/20 第15回 「共生社会の実現に向けて」
    主な取材先:一麦会(麦の郷)

メディア掲載情報

関連ページ

放送大学 「障害を知り共生社会を生きる」 Kaienで職業訓練や就職支援の方法論、利用者インタビューを協力しました

 放送大学の福祉系講座「障害を知り共生社会を生きる」において、発達障害の理解を促進するための放送回で当社の職業訓練の様子や就職支援の方法論、また当社を利用して働いている人のインタビューが取材されました。今後数年間、放送大学の講座でご覧いただけます。

  • 放送日: 2017年度 [第1学期] (木曜) 19時00分〜19時45分 他
  • 局・番組: 放送大学 「障害を知り共生社会を生きる(’17)」 主任講師: 吉川 雅博
  • 内容: 第9回 発達障害を知る 
  • URL: http://www.ouj.ac.jp/kamoku/detail/1519107/blank_blue

 

詳細

2017年4月6日(木)より 毎週木曜日 19:00~19:45。関東圏では地上波12ch BSでは231ch いずれも無料放送。再放送は2017年8月30日~9月6日 16:00~17:30(一日2回放送)。本科目は2017年度から2020年度まで4年間放送されますが、 2017年後期以降の放送日時は未定です。決まり次第、放送大学のウェブサイトにある番組表に掲載されます。

  • 04/06 第1回 「障害の概念と障害をめぐる思想」
    主な取材先:AJU自立の家 夏季自立体験プログラム 障害者ヘルパーステーション マイライフ西 名古屋障害者マラソン大会
  • 04/13 第2回 「わが国の障害者の法的定義」
  • 04/20 第3回 「わが国の障害者施策」
  • 04/27 第4回 「障害者総合支援法以外の各種サービス」
    主な取材先:名古屋市健康福祉局障害支援課
  • 05/11 第5回 「障害者権利条約」
    主な取材先:日本社会事業大学 佐藤久夫先生
  • 05/18 第6回 「障害者虐待防止法と障害者差別解消法」
    主な取材先:名古屋市障害者・高齢者権利擁護センター南部事務所
  • 05/25 第7回 「権利を保障するしくみ」
    主な取材先:名古屋市障害者・高齢者権利擁護センター南部事務所 市民後見人受任者サロン
  • 06/01 第8回 「難病を知る」
    主な取材先:日本難病・疾病団体協議会(JPA) 森幸子代表理事
  • 06/08 第9回 「発達障害を知る」
    主な取材先:(株)Kaien
  • 06/15 第10回 「精神障害を知る」
    主な取材先:べてるの家
  • 06/22 第11回 「高次脳機能障害を知る」
    主な取材先:日本脳外傷友の会 第16回全国大会
  • 06/29 第12回 「高齢難聴を知る」
    主な取材先:なごや福祉用具プラザ「きこえ」の講座
  • 07/06 第13回 「リハビリテーション」
    主な取材先:日本介助犬協会「シンシアの丘」 名古屋福祉用具プラザ
  • 07/13 第14回 「障害者の芸術」
    主な取材先:第16回全国障害者芸術・文化祭あいち大会 愛知アート・コレクティブ鈴木敏春氏
  • 07/20 第15回 「共生社会の実現に向けて」
    主な取材先:一麦会(麦の郷)