- 掲載日:2013年9月
- 発行元:最新医学社
- URL:http://www.saishin-igaku.co.jp/

- 内容:巻頭の序論「発達障害に社会はどう向き合うべきか-自閉症スペクトラムとADHDを中心に-」で、国立精神・神経医療研究センター・神尾陽子先生と昭和大学附属烏山病院院長・加藤進昌先生とともに、当社代表・鈴木が座談会でお話した内容が掲載された他、「大人の発達障害-社会参加の実現に向けて」の章で「発達障害の特性を活かす就労支援」として鈴木の原稿が掲載されました。
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「Wedge Infinity」
- 掲載日:2013年8月29日
- 掲載:Wedge Infinity
- 記事URL:http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3120

- 内容:シリーズ「うつ病蔓延時代の処方箋」で「うつ病・発達障害とも状態の理解と対処法を知るべきだーKaien代表取締役鈴木慶太氏に聞くー」と題した当社代表鈴木のインタビューが掲載されています。
『私も一言! 夕方ニュース』 『夕方ホットトーク』で15分間生出演しました
- 放送日:2013年8月26日
- 放送局:NHKラジオ第一、NKHネットラジオ「らじる★らじる」
- URL:http://www.nhk.or.jp/hitokoto/backnumber/2013/08/

- 内容:各分野を担当する解説委員がゲストとともにさまざまな分野の最新情報を伝えるコーナー『夕方ホットトーク』で15分間生出演しました。大人の発達障害がテーマです。
魔の13階@NHK
今日はNHKに行ってきた。ラジオ出演。
招かれたところは13階。アナウンス室があったフロアである。地方の局アナが上京して番組作りをした時に、ご挨拶に伺うアナウンス室。エレベーターのボタン「13」を押すのが苦痛だったのを思い出す。
ただ、13階はなんだかいつの間に改装したらしい。綺麗なラジオスタジオに様変わりしていた。 (※もともとラジオスタジオもあったらしいが、拡張したとのこと)
写真は建物外観。
13階には鹿児島時代に迎えてくれた当時の副部長も、先輩も同期もかなりたくさん知り合いがいたのだが、写真をとるのを忘れた。今日は実はかなり調子が悪く、放送に集中したためかもしれない。あるいは悪い記憶を思い出さないために、放送以外のことを考えなかったからかもしれない。
さてさて、最近は外部でお話するのを月1回を目処にしている。外で話すと自分の考えもまとまり、世間の反応もしれて良い機会ではある。今日も話した後、特に社内外から意見を聞いて、色々と感じるものがあった。
今後の講演予定は(月1回をはみ出し気味だが)以下のとおり。
- 08/31 キャリアデザイン学会研究会 第52回研究会 (東京・千代田区)
- 09/06 神戸市保健福祉局発達障害者支援センター 発達障害支援講演会 (神戸市)
- 09/30 東京都立中部総合精神保健福祉センター 精神保健福祉研修 (東京・渋谷区)
追伸: 最新医学社から増刊号「発達障害」で、冒頭の座談会と社会参加の実現という論文で参加させていただいた。 9月25日に発売予定。
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英国・スタジオスクールの発見!!
KaienとTEENSは土日も含めると9日間のお休みをもらっていた。僕はいつもどおり休みなく働かせていただいた。当社の行動規範を見なおしたり、取締役会で今後の経営方針に意見をもらったり、モデル事業の報告で必要な70ページの執筆を(途中まで)行ったりした。が、それでもスタッフが休んでいるので、かなり自由な時間があった。
その時間の多くを費やしたのが、TED(日本語はこちら)の視聴である。
TEDというのは世界のイノベーターたちが15分程度のプレゼンテーションを行っているイベント。世界各地の言語に訳され、無料で視聴できるというものである。以前、僕が衝撃を受けこのブログでご紹介した「カーン・アカデミー」のサルマン・カーンもTEDで話しているし(こちら)、ビル・クリントンなど著名人も話している。
今夏、何十ものクリップをみて、色々と感動したり刺激を受けたりしたのだが、再び衝撃を受けた教育系のプレゼンテーションがあった。それがイギリスの公立学校で急拡大している「スタジオスクール(Studio Schools)」という教え方だ。
2010年秋から始まったばかりの14~19歳向けの公立学校である。まだ10校程度だが、ここ数年で100校に届こうという勢いである。イギリスの首相も、前首相(野党である)も、なんとロイヤルファミリーまでも賞賛しているすごい仕組みだ。
なにより皆さんにお伝えしたいのが、「働くことで学ぶ」という視点をガッツリ取り入れているところである。
スタジオスクールでは、企業での就業体験を学校のプログラム内に取り込むなど、オフィスで行うプロジェクトのように学びを積み上げていくということだ。スケジュールまでも9~17時で仕事の時間である。
目的は、CREATE skills を高めることだ。CREATEはそれぞれ、Communication(コミュニケーション)、Relating to Others(他人とつながる)、Enterprise(企業)、Applied(応用力)、Thinking(考える力)、Emotional Intelligence(気持ちのコントロール)に対応している。
企業で働くための専門学校ではない。なんと、勉強の成績も上がっているとのことである。アカデミックで学ぶ教科(What)は既存の英国学校のカリキュラムと一緒だが、どのように教えるか(How)が違う、ということが強調されている。繰り返しになるが、スタジオスクールは「公立」なので、無料であり、一部の富裕層向けの学校ではない。
実はこの「スタジオスクール」で思い出したものがある。卑近ではあるが、、当社の大人向けプログラムKaienの職業訓練であり、発達に凸凹のある子ども向けのTEENSである。特にTEENSは年齢層も重なる。「企業で働く」というところに様々な学びが詰まっていることを当社でも強く感じてプログラムを作成している。
それが、イギリスでは既により多くの人が通う公立学校で実現しているとは、、、世界には同じようなことを考えている人たちがいることに勇気ももらうし、お陰様で新たなアイデアも噴き出してきそうである。さっそくTEENSも似たアイデアで、現状をまとめる所からスタートしてみた。
・Technology (最新の技術を活用しながら)
・Enterprise (企業の論理やプロジェクトを活用し)
・Emotion Management (自己理解、他者理解を深め)
・Network (コミュニケーションで社会とつながり)
・Self-Esteem (自尊心を高めていく)
という感じで頑張っていこうと思う。
スタジオスクールについてのTEDビデオは以下で日本語で視聴できる。
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『ソーシャルビジネスグランプリ』2013夏
- 発表日:2013年8月4日
- 主催:社会起業大学
- URL:http://socialvalue.jp/final/2013summer/index.html

- 内容:社会起業家を育成するビジネススクール・社会起業大学が年に2回開催するソーシャルビジネスグランプリ。2013夏の開催で当社が『グロースアップ大賞』と『en-japan大賞』の2つの賞を同時受賞しました。
日本の障害者数<発達障害者数?
選挙が終わった。僕は米国大統領選を見るのが趣味。日本の選挙もいい意味で楽しく見た。都議選もそうだったと思うが、今回の選挙では発達障害をテーマにしていた党もあった。僕は「この世界」に入ってから5、6年ではあるが、数十年前から運動を行ってきた親の会の皆さんにとっては、政策として選挙で取り上げられる状況にまでなった事に、感慨深いものが有ると思う。
もちろん、政党が動き始めているのは、一部の声を聞いているだけでなく、それだけ大きな関心として受け止める人が増えているという証拠だとおもう。実際、発達障害の人の数は、統計だけ見ると全障害者よりも多いことになっている。
障害者数はこちらのウェブサイトによると、いわゆる三障害(身体、知的、精神)を合わせて全人口の6%弱と推計されている。(僕が初めて障害者が全人口の6%もいると知った時は恥ずかしながらその多さに驚いた事を思い出す。)
身体障害者366.3万人(2.9%) + 知的障害者54.7万人(0.4%) + 精神障害者323.3万人(2.5%)=744.3万人(5.8%)
一方で、こちらは昨年度の発達障害児に関するデータ。普通学級にいる児童・生徒に限っても6.5%となっている。そう、全障害者5.8%<発達障害者6.5% という不思議な状態なのである。
これは(先天的な脳の機能障害といわれる発達障害の子どもが大人になっても脳が変わるわけは無いので大人になっても特性は残るのであるが)児童・生徒に関しての見立ての発症率を全年齢層にあてはめれば、という但し書き付きの分析で有り、かつ全障害者という数に文科省が昨年発表したデータが重なりがない、というもう一つの但し書きが必要ではある。
発達障害というのは結構マイナーなようではあるが、関心事にしている親御さんは当然多い。僕も先日新宿で歩いていたら、あるオレンジ色の選挙カーだったとおもうが、「発達障害者の支援と言えば、(以下候補者名)!!」という呼びかけに出くわし、つい候補者を見てしまった。
僕自身は資本主義をしっかりと健全に回さないと、どんな福祉政策も実現し得ないというスタンスを会社でも個人でも取っているので、発達障害ばかりにフォーカスして物事は判断していないつもりではあるが、それでも発達障害に関しての政策立案は気になるものである。次の選挙はいつになるか判らないが、テーマにするだけではなく、実現可能で、現場を理解したプランを出してくれる政治家や政党が増えると良いと思う。
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採用情報:フルタイム正社員化&発達障害スペシャリスト
スタッフ採用を本格化している。10月に計画している秋葉原事業所の拡大、来年以降も拠点新設や拡大を見込んでいるためである。
今までどおり、福祉の仕事である施設管理者(就労移行支援事業管理者、児童発達支援管理責任者)、ビジネス寄りのブリッジコンサルタント、大人向けプログラムの講師、の募集は続けている。これにくわえて、今回、2つの変更・追加をすることになった。
正社員化
一つはフルタイムの仕事を正社員化するということである。世界的には正社員というのは不思議な就業形態であり、これだけの小さい会社だと契約形態に関わらずみんながキープレイヤーになるしかないので、契約社員としていた。これによってどうしても当社で働きたい人が来てくれていて、今の会社が成立していると思う。
が、これから採用を増やしていく段階で、”リスクを省みないでベンチャーに来る変わり者”だけを集めていく方法には限界がある。結局、正社員でも契約社員でも変わらないなら、正社員のほうが良いのだろうという結論に至ったからである。端的に言うと日本の常識の前に、また会社の成長・継続のために、僕のこだわりが無用だということを感じた。
発達障害スペシャリスト
2つ目の変更は、発達障害スペシャリストを募集することになったということである。これまでもこれからも、経歴がその分野でしっかりとしていれば、当社の分野が初心者でも大歓迎する企業であり続けると思う。しかしながら、特にお子さんと接していると、言語聴覚や作業療法、ビジョントレーニングなどの専門性を持った人が会社にいると良いと思うし、大人向けのサービスでも二次障害をどう捉えるかというのは非常に重要な知見になってくる。
というわけで、就労移行支援や児童デイに通う方々の専門的なアセスメントを行ったり、その結果をスタッフやご本人、ご家族にわかりやすく伝える、発達障害と周辺領域のエキスパートを募集することになった。
詳しくは当社サイトまで。http://www.kaien-lab.com/company/recruit/
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ADHDの衝動性
当社は発達障害がメイン。ASD(Autism Spectrum Disorders=自閉症スペクトラム、すなわちアスペルガー症候群や広汎性発達障害と診断されているタイプ)が多い。が、ADHD(Attention Deficit and Hyperactivity Disorders=注意欠陥・多動性障害)という診断がある人もいる。自己診断の人も多い。最近はADHDの傾向を考える機会が多かったので、このエントリーで就労支援の流れにおけるADHDを短くまとめてみたいと思う。
ADHDというと『多動』のイメージが強い人が多いようである。しかし、各種研究によると、大人になるとADHDのHの部分は少なくなる。つまり、成人では、いわゆる『不注意優勢型』のADDが非常に多くなると思う。実際、TEENSで見ていると多動の部分は小学校高学年ぐらいから感じにくくなるような気がするし、大人向けサービスのKaienでは一層少なくなる。
なので、大きくなってまずケアすべきは『不注意』のところだ。ミスが多いタイプもいれば、いろいろなものに関心が移ってしまって集中がしにくいタイプの人もいれば、自分の得意な・好きなもの以外は極端に関心が薄れるタイプもいる。僕の言葉で言うと、ONとOFFの注意・集中スイッチがなかなかコントロールしにくいタイプだ。ADHDの人は注意・集中のコントロールが他の人のように自在には行かないようである。(※例えを上げると、多くの人が(呼吸はコントロールできるが)心拍はコントロールが難しいのと似ていると思う。)
ただし、このADHDの『不注意』の部分は仕事について極端な難しさになることはそれほど多くなく、環境や職種が合えば、むしろ発想が豊かだったり、熱心だったりして、プラスに働くことも多いと思う。ADHDの傾向がうっすらとあるからこそ、稼げているケースも多いと思う。
ただADHDで苦しんでいる人は多い。その際のキーワードは『不注意』の場合もあるが、『衝動性』の場合も同じぐらいかそれよりも多いぐらいだと思っている。衝動性といっても『瞬間湯沸し器』系のすぐいらいらするタイプはわかりやすく、周囲の理解が得られれば大丈夫な場合も多いと思う。これを『短期の衝動性』と呼ぶ。
厄介なのが『中期の衝動性』である。この前お会いした児童精神科医の方も『衝動性』があると、数ヶ月単位で医療機関や支援機関を渡り歩いてしまうため、継続した治療が難しいと仰っていた。当社でもなかなか落ち着かずいろいろな機関・団体を渡り鳥のように渡っている方にはしばしば出くわす。上手に支援者同士が結びつける場合は良いが、なかなかそういった情報交換が密にできるケースは稀である。
先日読んだThe Economistによると、ADHDは米国では子どものうちの10%と言われ、診断されたうちの3分の2は薬物療法を受けているという。(つまり人口の6%というかなり大きなマーケットであり、それはそれで複雑な思いになるが、ASDに比べると医療での支援が進んでいる証左だとも言える。『中期の衝動性』にどの程度効果があるのか正直わからないが、当社も、病院との付き合いをうまくしながらフォローして行きたいと思う。
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日経産業新聞
- 掲載日:2013年7月19日
- 掲載:日経産業新聞
- 発行元URL:http://www.nikkei.com/tech/ssbiz/

- 内容:日経産業新聞の1面、30~40歳台ミドル層を特集したシリーズの中で「ソーシャル事業に新風」と当社代表の鈴木が取り上げられました。
冷徹社長が情熱社長に取材されると。。。
ウェブ系の媒体である『情熱社長』に僕が掲載されたとのこと。
取材の時から「明らかに情熱・熱血とは遠い存在なのですが、、、大丈夫でしょうか?」と不安をお伝えしていた。その不安があたってしまったのか、想い先行な感じで仕上げてもらった。まあ、こういう鈴木慶太像もありでしょう。
ちなみに、28の法則のところは、以下のように掲載されていた。。。「「28(ニッパチ)の法則」とよく言いますが、 問題のうちの2を解決すれば残りの8は大体解決します。 だからその2が何なのか、核はどこなのか、を常に探すように心がけています。」 2を解決したら残りの8が大体に解決するなどというのは間違った解釈で、そう言ったつもりはないのだが、わかりにくかったか。。。
元NHKのアナウンサーらしく、受け手に誤りのないようにわかり易い表現を心がけるようにします。反省。。。明日は日経産業新聞に取り上げていただけるらしいのだが、大丈夫かな。。。「元気の無いバブル後の世代(30台後半から40台前半)でもこんな人います」というシリーズらしいのだが。。。
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メイド系が同じビル内に
今日はKaien4つ目のオフィスの入居初日。
これまでの秋葉原、新宿、横浜はそのままに、秋葉原に寄り近い場所(岩本町3丁目)にオフィスを構えた。10月から就労移行支援の定員を20人から40人にするためだ。呼称は『秋葉原サテライト』。先ほど当社ウェブサイトにも掲載した。
1階が中華料理店だったり、地下一階がライブハウスだったり、というビル。内見の時は、匂いや音を気にしていたのだが、これまで何度か足を運んでまったく問題ないことがわかった。
が、軽トラでいくつかの荷物を現オフィスから運んだ時、引越しを手伝ってくれた人が「ここメイド系のお店があるんですね」と言われて驚いた。営業時間は当社の訓練と重ならない(夜や土日がメインらしい)ようだが、たしかにビル前に置かれた看板を見ると「秋葉原っぽいお店」である。
何も感じなかったかといえば嘘にはなるが、そもそも当社が入れるビルを探すのはとても大変な事実を思い起こした。
なによりも『障害者』が来る場所ということをオーナーさんに理解・協力してもらうこと。これが難しい。納得して貸してくれるオーナーさんに巡りあうことは稀。選べる物件が極端に限られる。
ライブハウスやレストランやメイド系や障害者の就労移行支援といった様々な業態にOKと言ってくださる懐の深いオーナーさんだなぁと感謝するとともに、ご迷惑をかけないようにしっかりと運営して行かないとなぁと思っている。入居NGになることが多い業態としてオーナーさんに「入ってもらってよかったです」と言ってもらえるようになっていきたい。
ユニークなビルでの営業スタートは10月1日の予定である。
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マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、三菱商事、GE、総理大臣官邸、、そして
母校ケロッグの説明会が2週間後の日曜日(7月28日)に東京・丸の内である。こちら。
登壇者の勤め先は、マッキンゼー、ゴールドマン・サックス、三菱商事、GE、総理大臣官邸、ときて、なんとKaien… そうです。僕も出ます。超一流企業にならんでKaienの名前が出るというのは、内輪のこととはいえ喜ばしい。(PDF)
実は 2年前の同じイベントにも出させていただいた。その時はまだ常勤スタッフを初めて雇ってから数十日の段階。それが今では全スタッフで30人。
規模だけは大きくなったのだが、実は今回イベントでお伝えしようと思うメッセージは2年前とほとんど変わらない。これはケロッグでの教えが素晴らしかったのか、それとも自分に成長がないのか。。。
会社としてはちょうどどのように舵を取るのか重要な時期に来ていると思っている。Kaienが生まれるひとつのきっかけになったケロッグの仲間とお話する中で、将来に向けたヒントが得られればなあと思う。
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発達障害関連の社会起業(ソーシャルビジネス)
昨夜はETIC.で社会起業を目指す若者の”メンター”役をつとめた。来月は社会起業大学主催のイベントでノミネートいただいた。数カ月前にはなるがJapan Venture Awards 2013ではソーシャルアントレプレナー特別賞を頂いた。
僕自身は社会起業というのは、営利性と公共性(特に政策面への直接間接の提言)を目指すものだと思っている。(それが、NPO、各種団体活動、メディア、研究機関など、社会起業と似た組織・活動と決定的に違うところだと思っている。)
当社は後者の政策面へのこだわりがあまりない(※つまりこういう法律を作るべきとか、制度をこのように変えるべきという思想は今のところない)。このため僕には社会起業の要素は若干薄いと思うが、それでも、Kaien=社会起業、と思っていただける方は多く、社会起業的な場所に赴くことはそこそこある。
最近、「社会起業」というキーワードだけではなく、「発達障害」関連で「社会起業」をしたい、という相談を頂くことが多くなってきた。この1ヶ月ぐらいでは3人もの方からである。当社ニュースレターのお申込み欄でもそういったご相談をちょくちょく頂いている。
ご相談いただく方は、「福祉・教育・医療」の経験が無い方が多い。当社の非営利的な部分というと、発達障害についての社会への発信(特に企業組織への啓発)である。企業組織出身の方々がこの分野に入ってきていただけるのは、同じ視点から物事を考える仲間が増えることになり、大変心強いことである。
「営利企業だから儲け主義」でKaienは経営しているのかと時々いわれることがある。が、そもそも、当社スタッフには、もっと稼げる働き方を出来るはずなのに当社で働いてくれている。第一の目的がお金ではない。しかも営利企業といっても短期利益を目指さないといけない上場起業は全体のコ
ンマ数%ぐらいのごく一握りの会社である。当社にかぎらず「福祉・教育・医療」の世界で会社・団体を興す人は儲けは二の次の人がほとんど。
ただしお金が稼げなすぎるのも困る。僕がこの世界に入ったばかりの時は、仕事もなく、どうにかしたいということで様々なイベントや会合に出ていた。その時、福祉経験が長い方から、「この世界は夜バイトをしている支援者も多い。”昼間の仕事”だけでは生きていけないワーキングプア。志高く入るがその後の生活の苦しさから業界を去る若者が多く、組織としての支援技術が高まらない」というようなことを嘆かれたことがある。
社会起業という鎧を背負うと、あるいは、企業出身者だと上手に稼げるようになるか、というわけでもない。先日、行政の担当者から「行政に期待するところは?今の制度で足りないところは?」といわれて、「正直どうしても国に支援を期待するようなものはない。諸外国と比べても結構揃っているのでは」とお答えしたが、強いて言うと福祉の公共事業の担い手を他の産業から引っ張ってくるための人材教育の予算をつけてもらえたらなとは思う。
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『ノーマライゼーション 障害者の福祉』
- 掲載日:2013年7月号
- 発行元:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会
- URL:http://www.normanet.ne.jp/~info/m_norma/

- 内容:列島縦断ネットワーキングのコーナーで「働きたい人を支援する ~発達障害の強みを活かすKaienの事例~」というタイトルで、当社の就労支援についてブリッジコンサルタントの藤(とう)が寄稿しました。
『2013年版 新規開業白書』
- 掲載日:2013年7月
- 発行元:日本政策金融公庫総合研究所
- URL:http://www.jfc.go.jp/n/findings/toshoj.html

- 内容:今日的な開業の事例として「事例集」で8ページに渡って当社の開業ストーリーが取り上げられました。
BBCで東田さんが紹介されていた
通勤途中はiPhoneでラジオを聞いている。英語の勉強のために、NPRやBBC。アプリを入れれば、電車に乗っていてもかなりクリアに聞けるすごい時代になった。
6月25日の朝だったと思う。”Japanese” “autism” という言葉が聞こえてきて、「むむっ」と思って聞いてたら、東田直樹さんの『自閉症の僕が跳びはねる理由』が紹介され、いくつか印象的な部分が少年の声で(もちろん英語で)朗読されていた。(※東田さんは”会話のできない重度の自閉症者が自分の想いを伝えます”ということで有名)
日本の朝の時間帯なので、イギリスの夜。ちょうどNHKでいうところの『ラジオ深夜便』のような番組だろうか。ご本人のブログでも紹介されていた。http://higashida999.blog77.fc2.com/
僕もいろいろな発達障害の人にあわせてもらっていて、喋りが苦手であっても、内面で複雑で確かな論理で考えられている方に何人もお会いしている。多くの人は喋りのレベルと内面の思考レベルがほぼ同じという前提で人付き合いをしていると思うが、その概念を一度取り払うと発達障害の人の「不思議さ」は案外わかりやすくなると思う。東田さんはそれを多くの人にわかりやすく伝えている方だなぁと思った。
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秋葉原事業所を2倍の定員へ スタッフも募集中
大人向けの就労移行支援をしている秋葉原事業所。定員を増やすことになった。20人から40人にする予定。新オフィス(サテライト)の物件が決まった。これまでのオフィス(※今後も継続して使用)と秋葉原駅の中間ぐらいに位置する。
これに伴い、スタッフも募集。管理者、ブリッジコンサルタント、講師、の3職種はいつも募集中であるが、この夏は更に熱を上げて募集していくことになる。詳細はこちら。
先日は、採用活動?の一環で、東京都で行われた『平成25年度 東京都サービス管理責任者研修 及び 児童発達支援管理責任者研修 相談支援初任者研修講義部分【2日課程】実施案内』の会場に行ってみた。 ビラ配りをしようかなと思ったからである。
300人規模の参加者がいて、福祉という公共事業(お年寄りの介護や、障害児・者の療育・生活・就労)の大きさを実感した。実際はビラ配りがとても出来る雰囲気ではなかったが、福祉で5年間という要件を満たした人たちは、(会場の外ですれ違うだけでも)びっくりするほど多様な方々であった。今後の採用活動で伝えるメッセージを考える上で、とても有益な時間だった。
正直管理者は探しにくい。今後のことを常に考え、秋葉原・新宿・横浜の各拠点で募集している。また、当社の核であるブリッジコンサルタントはまずは秋葉原で2~3人そして今後横浜でも募集となりそうである。講師も募集中。大学生のインターンも8月に(以前から受け入れをさせていただいている)ビジネスバンクさんのイベントに参加して、募集する予定である。
管理者と違って、ブリッジコンサルタントやインターンは、「つい最近まで、発達障害って何?という感じでした」という人でも全然構わないというか、そのほうがありがたい。(※もちろん理解できる素地・意欲が無いと全くダメであることは間違えないが・・・)ビジネスを理解している人にたくさん来ていただきたいと思う。
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発達障害の周辺領域
先日、「最新医学」という、医師向け雑誌の発行会社に呼ばれて、山の上ホテルへ。昭和大学烏山病院の加藤院長と、国立精神・神経医療研究センターの神尾部長との鼎談のためである。「特集・発達障害」の9月号の巻頭に載るらしい。
鼎談を振り返って印象に残るのが、発達障害の周辺領域である。鼎談では主に自閉症スペクトラムの話(つまり同一性の保持や客観視の弱さ)やADHD的な要素(衝動性、不注意)を見逃すと、二次障害といわれる他の疾患への対応が難しくなる、というような議論が何度も繰り返された。精神科医としては、発達障害を理解することは今後とても重要になってくるであろうということであった。
今後DSM-Vで発達障害との切り分けがより明確に行われるであろう、社交不安障害、についてもお話をした。これはどちらかというと僕が持ちだした話題である。社交不安障害に診断されても良いんじゃないかなぁという人が発達障害と診断されるケースは、Kaienの個別相談で何例も見ている。うっすらとした発達障害に見えやすく、あるいは発達障害をベースにしているケースが多いのかなぁというのが、(医療関係者でもないが現場で見ていて)僕が感じるところである。
子どもの頃におとなしかっただけでこだわりやズレの体験が少なく、本人に会っていても表情や仕草や注意・関心の向け方が、発達障害の強い人は車で言うとマニュアルっぽく見えるが、 社交不安障害の傾向が強いという人はオートマチックに見える、という違いが僕の中では思いつく。自分が発達障害じゃないかと不安になる層はこのタイプが多いと思う。(※逆に周囲が早めに気づくが本人が納得感がないのは発達障害のケースが多いかと思う。客観性の弱さという特性故に自分の特性に気づきにくいないからである。)客観視をしすぎているタイプとでも言おうか。
ただし、不思議なのは、当社には、社交不安障害(の要素が強いのではないかと僕が思う発達障害の診断を受けたタイプ)の人も、楽しく通っているようで、しかも当社のプログラムがあっているらしいのである。ADHDも含め、自閉症スペクトラムであろうと、社交不安障害であろうと、物事を構造化して、特にコミュニケーションを構造化して、時間軸と作業の手順の見通しをつければ、(またその手段を訓練すれば)、多くの場合より安定して働けるのではないかなぁと思っている。診断が異なっても基本的な対応を変えていないということについては加藤先生もかなり驚かれていた。もちろん、個別事情に応じて当然調整は必要なのではあるが。。。
医療系の方は、かなり分厚くなるであろう、脳科学、薬物、福祉、雇用、教育、家族など20人以上の専門家による特集号を読んでいただければと思う。
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『月刊人材ビジネス』
- 掲載日:2013年6月号
- 出版社:株式会社オピニオン
- URL:http://www.jinzai-business.net/gjb_details201306.html

- 内容:連載「支援者」としての人材ビジネス 第26回 で、『就労支援と人材紹介の好循環を実現 行列ができる! Kaienの発達障がい者支援』として4ページにわたって取り上げられました。