採用情報

障害者雇用は安定しているのか?

僕はずっと障害者雇用は「安定している」と思っていた。実際、数ヶ月で切られる可能性がある一般枠よりも、安定して契約が続くこと事が多い。

発達障害の人で雇用が不安定な人は、一般枠だと数ヶ月~数年の派遣の身分であることが多い。それにくらべると、毎日安定して来て、能力もあり、ホウレンソウがしっかりしているので管理がしやすい、という人が障害者枠にいると、企業としてもありがたいはず。なので気に入っていただけると、ずっと働ける、そう思っていた。

だが、今日は、その障害者枠での安定、というのも絶対ではない。本人の力が認められていても、会社そのものが傾くと、契約が解除される時もある、という当たり前の事実を突きつけられた日だった。

でも、捨てる神あれば救う神あり。

ここ数週間は、面接などの就職関係の連絡・調整が多くなっている。今日はKaien登録者の内定がいくつか出るかなぁと思ったが、結局今の段階では出ず。ちょっと残念。明日以降に期待したいし、しっかりとKaienらしい発達障害の特性を活かすジョブマッチングをしていきたい。

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第3回開催決定 発達に凸凹のある中高生向けの「英語・プログラミング・社会スキル」向上塾

11/13(日)・20(日)に麻布十番で開催します。

くわしくはこちらのウェブサイトから。

今回は前回までと異なり2週間に分けて開催。内容は英語とプログラミングはそのままに、若干ゲーム感覚を取り入れたものになりそう。

前回ご好評頂いた、ご家族向けの進学・就職対策ミニセミナーも同時に行います!! すでに予約が入り始めたので、満席にならないうちにお申込みください。申し込みはこちら

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Kaienの考える「優秀」

発達障害者の就職情報交換会 ~ご家族向け~ を本日開催。今日は主に大学生のお子さんのいるご家族の方にお集まり頂き、就職に向けて勉強会・情報交換会をした。

直接お話することで、Kaienのことをしっかりと分かっていただけたと思う。Kaienは発達障害でも、とかく「特殊能力のある人」、「IT系の人」だけのものだと思われがち。決してIQが高い人とか、学歴が高いことが、優秀と定義しているわけではない。

優秀というのはそういった見えるものではなく、最終的には企業の中で評価されるものであり、結果で判断されるものだと思っている。場合によっては、人が嫌がる仕事を楽しく繰り返し行える、という特質だけとっても、企業にとっては使い方次第で優秀と評価してもらえる。換言すると別にプログラミング能力があれば優秀というわけではない。もちろんあるに越したことはないのだけど。

今日のセミナーはKaien主催だったが、「発達障害の方が就労に関して無料で使える行政サービス」というテーマでお話しした。どこの国もそうだと思うが、雇用関係は複雑に入り組んでいて、困り感があって頼ろうとしても使いにくい。

今日は3枚の表で簡単に説明しただけだったが、とても喜んでいただけたようだ。僕もなかなかお会いすることのなかった大学生のお子さんのいる親御さんからお話ができて、有意義な時間だった。

家族向けのセミナーは随時開く予定。またご参加いただければありがたい。

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海外メディア 『自閉症児に配慮した「ライオンキング」 ブロードウェイで上演』

以前、自閉症の子供に人気のサンタクロースでも書いたが、自閉症の子供は感覚過敏の問題が実は結構大きい。明かりや音に配慮しないと大勢がいるところには行きにくい、というか、行けないこどももいる。

(※なお、あまりそういった傾向が見えないこどももいる。自閉症は根っこの症状は一緒だが、一つ一つの特性は一様ではない。)

そういった子供のためのミュージカル。本場で本物のライオンキング。自閉症の専門家の助言を事前に取り入れて特別版をつくり上演されたとのこと。

こちらの社会プログラムで実現

To Broadway, With Autism (NY Times Blog)

かなり好評だったそうで、次のバージョンも早くも検討されているとのこと。

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営利の経験

今日は講師との懇親会だった。飲み会の場でも「発達障害」というバズワードはほとんど出て来なかった。

職業人として発達障害かどうかというのは二の次。組織・プロジェクトにとってプラスの存在になり得るかが最大の関心事。

Kaienで講師をお任せしている多くが長年「営利の感覚」に馴染んでいるのはありがたい。福祉に偏らない、真っ直ぐなメッセージを伝える上でとても勉強になる。

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今日は東京8期始動、明日は横浜始動

これまで(先週修了し就活が始まったばかりの7期を除くと)、8割の就職率である東京都からの委託事業「発達障害者向けのIT職業訓練」の8期がスタート。初日はとにかく大変。Kaienのフィロソフィーを骨の髄まで感じてもらった。明日以降は若干スローになるので楽しんでいただきたい。

一方明日は横浜市から受託した事業が本格スタート。利用者がはじめてオフィスを訪れる。こちらも就労支援事業。上手に方向性を示せればと思う。(※ただしこちらは公募をしていないので、Kaienが受託する行政からのジョブトレーニングに参加されたい方は東京都の訓練をご検討ください。東京都以外の方も参加されていて、今回は遠く中国地方からの参加者もいる)

最後に、今日はやっぱりSteve Jobs。死をもって生を定義する、宗教が薄れた現代では珍しいタイプの人だったと思う。小さいなりにもKaienという会社を経営していると、彼の言葉にはやっぱり惹かれる。好きな言葉は以下のとおり。2つ目は僕も会社を作ってから実践していること。毎朝最後の日だと思うと思考がとてもクリアになる。

“Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma — which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.” [Stanford commencement speech, June 2005]
“When I was 17, I read a quote that went something like: “If you live each day as if it was your last, someday you’ll most certainly be right.” It made an impression on me, and since then, for the past 33 years, I have looked in the mirror every morning and asked myself: “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something
“Remembering that I’ll be dead soon is the most important tool I’ve ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure — these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.” [Stanford commencement speech, June 2005]
“Design is a funny word. Some people think design means how it looks. But of course, if you dig deeper, it’s really how it works. The design of the Mac wasn’t what it looked like, although that was part of it. Primarily, it was how it worked. To design something really well, you have to get it. You have to really grok what it’s all about. It takes a passionate commitment to really thoroughly understand something, chew it up, not just quickly swallow it. Most people don’t take the time to do that.
“Creativity is just connecting things. When you ask creative people how they did something, they feel a little guilty because they didn’t really do it, they just saw something. It seemed obvious to them after a while. That’s because they were able to connect experiences they’ve had and synthesize new things. And the reason they were able to do that was that they’ve had more experiences or they have thought more about their experiences than other people.
“Unfortunately, that’s too rare a commodity. A lot of people in our industry haven’t had very diverse experiences. So they don’t have enough dots to connect, and they end up with very linear solutions without a broad perspective on the problem. The broader one’s understanding of the human experience, the better design we will have. [Wired, February 1996]
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内定出た

日中ニュースが飛び込んできた。めでたい。IT系の専門職。ステレオタイプ的だがアスペルガー症候群の人が強みを発揮する分野。得意な所がある方は強いなという印象。これから頑張って欲しい。

夜はこれから面接を受ける人のカウンセリング。自己紹介などが30秒待っても1分たってもなかなか口にでてこないという人。が、「魔法」をかけたら、スラスラと答えられた。本人もびっくりして、とても表情が明るくなった。自信がついたようでこちらも嬉しい。

「魔法」というのは構造化、視覚化で面接を誘導したということ。もっと具体的に言うと、通常の面接であるような質問を10ぐらいに分解した質問にした。アスペルガー症候群、自閉症スペクトラムなど発達障害の人へのサポートの王道。基本に忠実にアドバイスすれば、上手に反応してくれるという好例だった。

明日は「発達障害者向けのIT職業訓練」。東京都から委託されているジョブトレーニングの8期生がやって来る。初日はとて~も厳しくしている。なんとか乗り切って、内定=>企業での活躍を果たしてもらいたい。

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発達障害者のExcel教室にMBAのTAが登場・・・

って、まあ自分のことなのですが。。。

僕はMBAに留学する前はExcelをほとんど触ったことがなかった。しかし、なぜか1年生の時にExcelに目覚め、2年生の時はExcelを使いこなす「スプレッドシートモデリング」というコースのTA(ティーチング・アシスタント)、つまり教授補佐をしていた。

どんなことをするかというと提出課題を評価するという作業。そのコースは8割がた課題の評価に成績が依存していたので、僕の評価で友人たちの成績が決まっていたことになる。結構重要な役割をしていた。ちなみに米国の大学に雇用されている立場だったので、米国の社会保障番号ももらったほど。

その時の経験(とNHKアナウンサーという珍しい、これまでは毒にも薬にもならなかった経験)を活かして、「発達障害者のためのビジネススキル講座」を開講中。今日はExcel編だったというわけ。

障害者雇用のために、そんな高いExcel技術を教えなくても良いと思われるかもしれない。が、優先順位付けが苦手だったり、ついつい細かいことに目が向きがちな人にとって、投資銀行のバンカーが駆使するPCの技術、特にショートカットは、時間を効率的に使うためにはとても必要な技術。

これによって早くPCが扱え、ちょっと優先順位を間違っても手戻りの時間を抑えられたり、PCの操作という手段ではなく、そもそも作業の目的に集中できる。なので、投資銀行やコンサルティングファームのビジネスパーソンが使っているマル秘テクニックを今日は発達障害の人たちに伝授しているわけだ。

全世界に生放送
ライブ映像の画面

今月から始めたばかりだが、インターネットを使って、世界に生放送している。どこにいても見られるし、実は終わった後1時間ぐらいでYouTubeにもアップロードしているので時差再生も半永久的に可能である。

僕がNHKに勤めていた5年前はFOMA中継(※そうFOMAというものもだいぶ昔の響きがする)するだけで、大感動だったが、いまは無料のサービスを集めると個人でも十分にクオリティの高い放送が全世界に発信できる。すごい時代である。

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自閉症児のいるオヤジ達と走って来ました

Run4U(ランフォーユー)という活動の第1回練習。初回だが30人ぐらいは参加していた。少し遅刻してしまったが多摩川河川敷で走ってきた。Run4Uのサイトはこちら。いぜんこのブログでも紹介した(こちら)。揃いのTシャツもできた。

走り終わった後は麻布十番。今度はKaien修了生による社会スキルを上げるというゲーム形式・RPGの見学。実際に発達障害の子供向けに研究もされているらしい。Kaien修了生でも実は愛好者が多いことが先日わかったので、今日、Kaienで第1回開催。今後プログラムに取り入れる際の注意点などをちらちらとゲームを見ながら研究した。

楽しみながら社会スキルが上がればいいけど、行う側も目的をはっきりしないと過度に期待しすぎてしまうな、という印象。少なくともSSTなどと同様で入り口には良いかもしれない。

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海外メディア 『米下院 共和党と民主党が協力して自閉症研究の資金拠出延長を決定』

3年間で600億円程度という。国を挙げての研究。すでにオバマ大統領も署名したとのこと。5年前に資金拠出を決めたものの延長策。

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海外メディア 『シカゴ郊外の団体 アスペルガーの青年をソフトウェア技術者で雇う』

なにを隠そうこの団体。僕が米国でビジネススクールに通っているときに、設立をコンサルティングした団体です!!

団体名はAspiritech。Aspergers(アスペルガー症候群)と、Spirit(スピリット)、Tech(技術)が合わさった造語。創設者のBrendaの今考えても素晴らしいネーミング。

記事はこちら。”North Shore company employs mildly autistic to test software” Chicago Sun Times

創設者の息子オラン 当時から太り気味だがサイダーをまだ飲んでいる・・・
コンサルティング中、彼の部屋に僕は泊まっていた。

2年間で9社と仕事をしたという。仕事はソフトウェアのバグ探しがメイン。収入は日本円で1000万円ぐらい。6割が寄付で4割が企業からの売上だという。2年前は数十万円集めるので四苦八苦していたのを考えると、頑張っているなと思う。

僕は一応まだこのAspiritechの団体の理事なのだけれども、細かいことは知らなかった。いずれにせよ、こういう手の団体にはなかなか厳しい米国の環境だが、団体として進化しているのをこうして知れて誇らしい。

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海外メディア 『考えられる限りの支援を受けた発達障害児の第一世代 大人の世界へ(2)』

前回エントリーはこちら。英語の原文はこちら。今回からは若干端折って訳していきます。

前回の要約・・・米国NJ州。ジャスティンは自閉症と診断されている高校生。幼少の頃から受け続けた療育。だが、まだ就職にはほど遠く、日々の生活でさえ一人ではまだ難しい。高校を卒業すると行政の支援プログラムは受けられない。自立した生活をおくるため、得意な美術のスキルを生かして就職を目指す。支援者のスタントンポールさんとの二人三脚が始まった。

スタントンポールさんと外に出る。お店でお金の使い方や注文の仕方を学ぶ。なかなかうまくいかない。スタントンポールさんもジャスティンに指導するより前に、まずジャスティンのことをお店の人に理解してもらい、支援に協力してもらうという段取りまで必要。

電話応対など社会スキルを学ぶ練習。うまくいかないがジャスティンは何度もトライする。上手くいかないときジャスティンはピノキオの歌をうたう。「苦難を乗り越えて人間になる」というストーリーを自分と重ねあわせているのだろうか。ジャスティンにはそういう複雑な考えを言葉でまとめることは難しい。

ジャスティンが診断されたのは3才の時。その時、彼の両親は、他のケースと同様、息子の将来を案じ途方にくれた。しかし、自閉症に関する研究が進み、しつけが原因ではないことがわかり、子供の頃からジャスティンは療育活動を受けられるようになっていった。自閉症の原因はまだ確実にはわかっていないが、遺伝的、環境的な要因が複雑に絡み合っていると考えられている。

なお、自閉症といっても症状は一様ではない。たとえばジャスティンの場合は音に異常に敏感だが、他の自閉症の場合は、光や、触られることを嫌がったりする。活動的な人もいれば、静かなタイプもいる。半分は知的な遅れがあるが、サバンと言われる驚異的な能力を持った人もいる。ジャスティンが美術の才能があるように、何かに特に秀でたケースも多い。

食事療法や(イスラエルで受けた)イルカ療法など、ジャスティンの両親は様々な療法を試したが、どれも大きな成果は挙げなかった。しかし4才の時に受けた療育で、簡単な手話でジャスティンと意思疎通を図れるようになった。2歳年上のジャスティンのお兄さんであるジュリアンもその手話を学んでいる。(動画あり

夫婦は3人目の子供はリスクがあると思いつくらなかった。しかしそれは夫婦がなくなったとき、ジュリアンが一人ジャスティンをケアすることになる可能性がある、という意味でもある。

国際的なビジネスマンであったジャスティンの父親。仕事のため家族もヨーロッパに移り住んだ。その頃、ジャスティンが5才の時、ジャスティンがディズニーの絵を上手に描き始めた。(続く)

あと8頁もあります。ゆっくりがんばります!!

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9月のアクセス数トップ5

みなさんいつもどうもありがとうございます。

1位 海外メディア 『米研究:自閉症には少なくとも2タイプある』

2位 Yahooニュースの発達障害の説明が酷い。。。

3位 発達障害丁々発止4 『発達障害に気づかない医師・臨床心理士・精神保健福祉士たち』

4位 当社の説明

5位 『障害のある子どもの高校入試を考える』

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祝・7期皆勤賞で全員修了 & 祝・5期の1人内定

今日で第7期(東京都からKaienが受託している『発達障害者のためのIT職業訓練』の2011年8月生)が修了。100%の出席率。ひょっとしたらこれまでで最も成長が著しかったグループかもしれない。これから就職活動。諦めず頑張って欲しいし、出来る限りサポートしたい。

ちょうど今日先輩(5期)から一人内定が出た。ちょっと長い就職活動だったが本当に良かった。

1期生が買ってきてくれた
スパークリングワインで乾杯!

///以下、個人が特定されないように修正した上で訓練生の感想を転記します。///

私はこの二ヶ月間で、初日はエクセルの初歩の初歩しか知らず、ついていけなくなり途中で辞めざる負えない状況になるのかと不安でしたが遅れながらもなんとかついていくことが出来ました。ピポットテーブルなどは自分で購入したエクセルの基礎の本には書いてなかったので難解な作業かと思っていたのですがやってみると便利で大変驚きました。しかし奥が深く、使いこなせるようになるにはもう少し自己学習が必要とも感じました。また、ホウレンソウが圧倒的に足りないとの事ですが、もっと質問すべきだったと感じています。これは言い訳になるのですが、前のXXXで質問を積極的にするように心がけていたのですが答えてくれなかったり、怒られたりして恐怖が染みついていたので、分からないことが分からないときは質問しなかったのかもしれません。ホウレンソウは作業の計画決めをしてから、ホウレンソウをすれば簡単にできると講師の方がおっしゃっていたのでまず計画を立てる練習と効率的に出来るようにしていきたいと考えています。あってよかったサポートは訓練が終わった後に話し合いのような場所で色々な話が出来たりする時間があるのと、スタッフのかたに仕事の相談ができたりできたのも良かったです。またかいえんぴあの様なコミュニティがあるのもよかったと思います。

実際の組織における基礎事項である、販売管理・仕入管理・顧客管理・会計、さらにソフトウェアテストといった業務について体験し大まかな点を知る事ができました。最も意義のあった事は、自身の特性及び足りない点を客観的に評価していただきフィードバックしていただけたことに尽きると思います。私の場合は報告・連絡・相談のタイミングが解らないため、それらが最も足りない事、計画性、ルーチン化、優先順位の付け方といった段取り力が苦手分野である事など、どのような仕事を行おうと必要となる能力について改善点が見られましたのでこれからの就職活動・及び仕事に役立てようと思います。

・ 自分のためでなく相手のためのホウレンソウを常に心がけること
・ 5W1Hの基本に忠実であること
自分はこれまで業務をするうえでの正しいコミュニケーションを全く経験してきませんでした。今回Kaienの訓練で行ったシミュレーションが初めてだったわけですが、当初は自分の出来無さ加減に愕然としました。途中、講師の方からのホウレンソウに関わるレクチャーから上記のポイントをを意識するようになってからは、多少改善できたと自覚しています。未だ実社会で通用するレベルには到底達していませんが、少なくとも何をケアすれば改善に向かうかのイメージを持てたということは自分にとって間違いなく大きな前進です。

本日で最終日となるが、一言で言うと他の訓練生のレベルが高すぎて追いつくのに精いっぱいだったというのが正直な感想である。後半はパターンが徐々に理解できてきたので、だんだん落ち着いて作業出来た気がする。評価表を見てわかったが、予想通りかそれ以上に厳しい結果となった。特に聴覚的な情報をinputする力が弱いのはショックとしか言いようがない。家に帰ってもう一度じっくり評価表を読んでみようと思っている。

報告連絡相談質問は、メールではある程度行うものの、口頭では非常に少なかった。分かることを説明する報告・連絡と、分からないことを聞く相談・質問に関して、定時「メール」報告から定時「口頭」報告に誘導してくれるとよかったかもしれない。就職相談は必要に応じて行ってくれたため、これはあって良かった。

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診断名からの解放

Kaien内SNSの「かいえんぴあ」。そこにとても印象深いエントリーがありました。本人の許可を得て転記します。

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自分は数年間、継続的に通院している医院があります。
最近、セカンドオピニオンを得ることを目的に、そことは別に、
信頼できる方々から紹介された医院で数回ほど診察を受けております。

詳しい内容は端折りますが、
「診断名」に対するそれぞれの医師の見解は予想以上に異なっていました。
(自閉症スペクトラムに分類されるというのは間違いないそうですが)

基本、「診断名」から自分を規定するのは意識して避けようと決めています。
それでもどこかで常に「診断名」にひっかかり続けていたようにも感じます。

広く一般論としていえることではないのは承知の上ですが
自分の場合、抱えている障害につけられる「診断名」は絶対的なものでなく
乱暴な言い方をしてしまえば、「なんとでもいえてしまうもの」である。

今回セカンドオピニオンを受けたことで、そんな気持ちが深まり、
障害に対し自分が感じるプレッシャーが、かなり和らいだように感じました。

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祝!一般枠での就職決定

Kaienに来る方の実に半分以上が障害者手帳を取得していない層。なので不思議ではないのだが、先週2人の人が一般枠で内定を手にした。諦めずにしっかりと自分を売り込むこと、それを僕らとしてはサポートし続けることの有効性を感じた。

一般枠でクローズドで働くこと、障害者枠でオープンで働くこと。オープンにするにしても職場のどの程度までオープンにするかということ。これは僕が当初考えていたよりも、一長一短があって、個々のケースによる所が大きい。どれが正解というわけでもないが、大きな失敗も時にある。Kaienとしては上手に周辺からナビゲートしていきたい。

多くの人に接して思うのが環境によってだいぶ違うなぁということ。苦手な作業では大きく苦しむし、得意な作業は本当にコツコツと楽しそうに行う。この見極めが上司として大事なんだなと痛感する。

一般枠でクローズドで働く皆さんへ。発達の凸凹を上手に活かせる上司のもとで働けることを本当に願います。いい上司ってなんなんだろうと、つくづく考えた一日でした。

追記:::今日は休職期間をKaienサポートで復職した方も再出発した日。その人も周囲は発達障害については知らず、メンタル面による休職と思っているらしい。上手にはまる部署に配属してもらったようで良いスタートを切れそうだという。頑張って欲しい。

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FYI: 発達障害者の雇用セミナーや勉強会

他団体の活動告知です。Kaienに案内が送られてきました。少し勝手ですがお知らせしちゃいます。

埼玉県障害者雇用サポートセンターさんが11月22日に発達障害をテーマに事例を取り上げるとのこと。発達障害の雇用というのは障害者枠でブームとも言える気がします。当社にも、当初は医師や心理士、就労支援組織の方々が多かったですが、企業からの見学・訪問が増えてきました。

また昭和大学烏山病院の加藤院長一同皆さんが参加されて大人のアスペルガー症候群の勉強会が開催されるとのこと。11月5・6日。加藤先生のものは、明治安田こころの健康財団さんが開かれているとの事なのですが、他にも著名な先生方が出られて、非常に専門的だなぁと感心しています。

最後に写真にはないですが、『市民向け公開講座 顔認知の発達と自閉症の特徴、そして支援の展開』という、これはすごい!!という超専門的な講座も開かれるそうです。国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所の主催。僕も申し込みしました。相貌失認は自閉症と関わりの深い症状なので、注目しています。(過去に本ブログでも取り上げました。こちらから。)

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煉瓦の壁を越えるために

職業訓練7期。29日目。残り3日になった。
8月5日にスタートして2ヶ月。暑い夏も終わり、訓練も最終盤。今日は最終アセスメントシートに記入。大きく伸びた部分、変わらない部分、自信を持って欲しいところ、もう少し客観的に見極めて欲しいところ。100%の出席率を誇った7期の5人。それぞれにどういう将来が見えているのか。そのレールにきちんと乗れるように、少しでも参考になるものをと思いながら書きあげた。
この東京での受託事業のほか、横浜の受託事業10代向けのサービス。Kaienも事業に幅が出てきている。今日は色々と悩み考えすぎて思考停止に陥ったので、基本に戻ってRandy Pauschの「最後の授業」を再度見た。
解説に『2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグ。ハイテクの街として知られるこの地に本拠を置くカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った­』とあってびっくりした。Kaienの設立のちょうど2年前だ。縁を勝手に感じる。
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