採用情報

受け続けること

短期バイトだが、初めての仕事が決まったというという目出度いニュースが舞い込む。おめでとうございます。就職活動を続けること、そのための気持ちを保ち続けることは重要と感じる。

まずは体調管理と、やはり想定外がある環境への慣れが必要。気は早いが経歴書に一段黒いラインが増える、次につながります。

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発達障害 女性の場合

今日は午前中に初回相談会を開催。無料で発達障害の診断を受けた方、あるいは自分がそうではないかと思っている方のキャリア相談にのっている。

Kaienの相談会に来る女性比率は3割ぐらい。今日もお一方いらした。

女性は、発達障害の診断を受けていたとしても、特性がとてもとてもうっすらしている場合が多くて、本当に困り感があるのか分からないケースが多い。このため、パッと見でわかることが多い男性の場合と比べて、女性の発達障害は見過ごされる場合が多いように思う。わかりにくいものだから、適応障害とか、気分変調とか、そういう状態が出てきて初めて気づくケースが多い。

女性だから目立ちにくいのか(つまり男性と女性はもともと脳が違う部分があるのでそれが為に発達障害の傾向がある時もめだちにくくなるのか)、女性という役回りを社会で担わされているときにそれ自体がソーシャルスキルトレーニング的な効果があって目立ちにくくなるのか?

完全な私見だが、案外後者の影響が大きいのではないかなと思っている。

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女性は久しぶりかな、祝・就職内定

そういえば、最近男性が続いていたのですが、女性で就職内定者が出ました。めでたいです。事務職。

事務でも発達障害の特性に合う部分は開拓できる、というのが最近良くわかってきたのだけど、それを見事に証明してくれました。これから職場でどんどん活躍の場を広げて欲しいものです。

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リアル・シンデレラがとても面白い

直木賞候補になった作品。姫野カオルコさんの『リアル・シンデレラ』

昨日の夕方、勤務帰りに図書館で借りて、先ほど読了。こんなに一気に読んだ作品は谷崎潤一郎の『痴人の愛』以来だ。そういえば、、、『リアル・シンデレラ』にもチジョという言葉が出ていたな。。。

主人公、泉(せん)。字義通り、日々のルーティーン、マニュアル化、表情の硬さ、孤独。。。そう読むからソウ読めるのかもしれないが、とてもKaienチックな香りのする女性だった。手先が器用なところとかは違うのだが。。。

最近読んだ小説で、泉に似ていた登場人物は、ふかえり。村上春樹さんの『1Q84』。ふかえりはディスレクシア(読み書き障害)だが、泉にはまた違う発達のオウトツを感じた。

作者姫野カオルコさんによる「『リアル・シンデレラ』ができるまで」はこちら。当然発達障害のことには触れていない・・・。発達障害云々は完全に僕の思い込みとして忘れていただいて、普通に読んでいただきたい。めったにない面白さだと思う。

国語が得意なアスペルガー??

今日オフィスで話題になったこと。アスペルガー症候群で国語が好きな人、得意な人について。

一般に言われているアスペルガー症候群(自閉症スペクトラムの一つの診断名)の学問的な強みは、数学や物理。たしかに、実はKaienにいらっしゃる人の中で、これまで最も多い専攻は数学科なんじゃないかと思う。(※実際ケンブリッジ大学の研究で、AQテストを使ったものだが、数学オリンピックに出た人たちのアスペルガー症候群の確率が高いというレポートがある。英語のWikipediaのAQテストの項目より。)

が、国語が好きだった人、得意だった人も案外多い。特に女性に多い気がする。アスペルガー症候群というと気持ちを読めない、のが代表的な特質などと言われるので意外に思われる方もいるかも知れない。

が、こう考えると案外論理的に理解できると思う。(※正しいか正しくないかの分析をしたわけではありませんのでご注意を)学校の国語の問題は、静的な物。つまり文字は当然だが、止まっていて、何度でも読み返しができる。読み返しをしても変わることがない。

一方で普段の会話は動的。一瞬で色々と察知しないといけない。国語が得意なアスペルガー症候群の人でも、結構反応が遅いなぁと思うことがあるのだが、それはあまりにも(自閉症スペクトラムの人とっては)スピード感あるテンポで情報交換されるので、分析に時間がかかっているのかもしれない。

この静的か動的か、というのは自閉症スペクトラムを考える上での一つのヒントになるとおもう。先日京都大学の十一元三先生の講演を聞いたが、そこでも静的な研究と動的な研究の対比が興味深かった。詳しくは『自閉症 脳神経学の最先端』へ。

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発達障害丁々発止1 『片付けられないアスペルガー!?』

これまで雑然と書いてきた、自閉症スペクトラムを中心とする発達障害に関する私見。これからは「発達障害丁々発止(ちょうちょうはっし)」というシリーズで書いていこうと思う。

というのも、、、(1)あまりに偏った情報や事実から遠い情報が巷に溢れているので、なるべくニュートラルな立場から情報発信したいという思いと、(2)自分も何を以前どこに書いたのかわからなくなるほどブログには記述したものの整理されていない情報があるので同じタイトルで通したいと思ったからである。

特に(1)について、タブー視されて「触れられていない」発達障害の話や、なぜか定説となってしまっている一般的な発達障害の理解に物申すという意味で、丁々発止と名付けた。あんまりしっくり言っていないので後で変えるかもしれないけれども。。。

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何回続くか分からないが第1回、ADHDとアスペルガーについて。。。今回のメッセージは「片付けられない人、特に女性はADHD」というのは誤解のケースがあるということである。もっというと、アスペルガー症候群でも片付けられないことは十分に説明ができるということである。

片付けられない=>ADHDというのは、『片づけられない女たち』という全米ベストセラーによって確立しているようだ。(※なお本ではADDと表記されている。ADHDとADDの違いは僕の理解だと行動面まで影響がでないパターンがADDで出ているパターンがADHD。つまりADDは脳の中で発想が湧き上がりすぎて注意が散漫になってしまうだけで、行動が落ち着かず同じ動作を保持しにくい、という面が見えにくいケースと理解している) 

Amazon.co.jpより

たしかにADHDの人は注意力が散漫というのが特質の一つ。片付けの場面では、一つ一つの物に思いを馳せてしまい、ついつい手が止まってしまう。それがあまりにも頻繁に起こるものだから、なかなか本来の目的である片付けが出来ない、というわけである。たしかにそういうケースはよく聞くし、一緒に誰かに手伝ってもらうという解決方法が取れない場合は、片付けは非常に大変な作業になるのだという。

一方で、アスペルガー症候群の人も、タスクの分解が苦手、分解ができても優先順位をつけるのが苦手、同時平行の思考が必要な作業(※手前のものを一旦テーブルの脇に置いて、奥にあるものを捨てると、テーブルのスペースがアクから、、、などといった思考)が苦手、であることから、片付けが苦手である、という説明もできる。

アスペルガー症候群の人は字義通りに受け止める傾向がどうしてもあるので、一旦自分がADHDと信じてしまうと、アスペルガー症候群という診断を上手に受け止めることができなくなってしまうケースがある。これまでKaienにいらした相談者にも複数そういうケースがあった。片付けができないからADHDというのはちょっと単純すぎるので、本当に気になるケースはやはり専門医に聞いたほうが良い。

なお、「診断好き」なアメリカでは、Compulsive Hoardingという片付けられない症候群というのも診断名に入れようという動きもあって、症候群・診断で理解しようとすると際限がない。。。このCompulsive Hoarding Syndrome はOCD(強迫性障害、つまり買わないといけないと思ってしまう)とADHDが組み合わされている例が多いとWikipediaの英語版では説明している。

発達障害の場合は、白黒つく診断ではないので、本やウェブサイトを鵜呑みにしないことだけは心がけたほうが良いと思う。それとすべての行動を発達障害にひもづけるのが危険。診断名にとらわれず、自分を受け入れることが何よりも重要かと思う。

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祝内定! 3人連続女性

夕方電話が入る。3月下旬に終了した4期生で2人目の内定!!おめでとう!!

伝統ある、製造業の部品メーカーさん。見る目ありますね~と言う感じ。

これからが本番。現実に対応しながら、一歩一歩目標に向かって進んで欲しいものです。

内定は3人連続で女性。たしかにKaienは、女性が一般で言われる比率よりも高めだが、男性陣の奮起を期待したいし、僕らもフォローをがんばらないと。

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続・東大の発達障害学生支援室開設!!

18時から20時まで。かなり面白いシンポジウムだったのでメモから一部をご紹介したい。

(当然ながら高学歴のニオイがプンプンするところであった。が、東大がこういった組織を作るほど、発達障害・自閉症スペクトラムの人が研究の分野で特異な才能を発揮できるということだと思う。もちろん白い巨塔向きではない人もいるし、むしろ圧倒的多数だと思うので、そういった人がKaienのターゲットだと思っている。)

◇主催者である学生相談ネットワーク本部の本部長

  • 東大が多くの発達障害の人を抱えるのは事実
  • 支援室の開設は発達障害と共に生きる東大としての第一歩

◇東大名誉教授で昭和大学烏山病院院長の加藤先生

  • 烏山病院の現状
    • 烏山病院の発達障害外来の予約。予約日は、朝8時半から病院の電話10回線が埋まってしまう。
    • 発達障害外来に来た人の40%が発達障害。(つまり本人の思い込みが多い) パーソナリティ、不安障害、統合失調症、気分障害がほぼ同数(5%)で並んでいる。診断無しも10%強。
    • 従来型の治療ではなく、発達障害の診断の後はデイケア。ここでも延べ2000人弱が通い、数は伸びている(2010年9月)
  • 診察を受けた人のプロファイル
    • 男女比はアスペルガーは2:1、PDD-NOSは3:1。いわゆる古典的な自閉症で言われる4:1の比率ではない
    • 女性のほうが分かりにくい。男性のほうがはっきり出る。(女性のほうが軽いように見えてしまう)
    • 教育年数 アスペルガー16年 PDD-NOS14年 で大学卒が多い
    • 医療機関を初めて受診した平均年齢 アスペルガー22歳、PDD-NOS 22歳
  • 東大と発達障害
    • 発達障害は東大の将来にとっても重要。
    • 得意な能力を持っている一群。

ちなみに加藤先生や烏山病院のデイケアのスタッフさんにはお世話になっている。今夜の発表の中でも就業問題について「本学出身の方が経営されているKaienという会社と協力していて、、、」と宣伝してくださっていた。。。深謝。

◇当事者で東大薬学部出身の片岡さん(NHKクローズアップ現代でも出演されていた)
  • 卒論、修論をまとめる当事者の方へ
    • 研究の現実を知ろう (先行研究のレビュー、研究計画の立案、成果の解釈と発表)
    • 多くの場合、期待した結果は出ない (しかし研究成果を有限な時間でまとめ、お金を出した人に発表しなければならない。研究途中でのエンドポイントの変更と不本意な結果を論文にまとめるのは研究において必須。社会に出てもこのことは一緒。)
  • 研究室の先生方へ
    • 求められる手技の高度さの告知 (不器用なタイプに付いて配慮)
    • 研究者として残れない場合に備えた勉強をどの程度許してもらえるか (対人スキルが苦手な人が就職困難な状況で公務員試験や資格の取得の勉強が推奨される)
  • 提言
    • 福祉の対象とするより、企業社会で受け入れ、消費者、納税者に
    • 東大は「ポスト対人スキル至上社会」に目を向けよう
    • 東大で4年間、専門分野に打ち込むことは非常に重要
    • 就職対策で精神的エネルギーを使い果たすことは大問題
    • 失礼な専門職の復権 (そんなに対人能力が必要なの??)

片岡さんとは東京都自閉症協会でよくお会いするが、これだけまとまって話を聴くのは初めてだったので、なにより面白かった。

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際立つ女性の多さ

Kaienという事業を始めてから、とても不思議に思うことがあった。それは相談に来る方には女性が多いということ。

今日はデータを分析する時間ができたので、さっと調べてみたのだが。。。4割を越える方が女性であった。正確に言うと今日現在で41%である。たしかに肌感覚でもその程度の感じがしていた。

念のために言うと、自閉症スペクトラムは、各種研究によると、男性に多い。男性の占める比率が75%とか80%とかいわれる。そういった中で、Kaienの女性比率はやはり高いと思う。

男性への訴求力が弱いのか、女性へのそれが強いのか、両方か、といった考えもできると思うが、僕が主要な理由としていつも考えているのは以下のとおり。

それは、日本の伝統的な職場で女性に与えられてきた(あるいは今でも与えられている)仕事が、自閉症スペクトラムの方には苦手である場合が多いということだと思う。

もちろん個人差があるので参考までに読んでいただきたいが、自閉症スペクトラムの傾向として、同時作業に弱かったり、段取り力が苦手だったりということがある。あまり好きな言葉ではないが、空気を読むのが不得手という人も多い。

特に日本の職場では、こういった能力が必要とされる職種は、やはり女性が担うことが多く、その職場における「男女差別」が、Kaienの相談者の比率に出ているのかなぁと思っている。

今日のキャリア相談会にいらしたかも女性だったから、ふと調べた結果でした。

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