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海外メディア 『アスペルガー症候群とIT産業、そしてハッカー』

週末の午前は、自閉症スペクトラム関係の海外のニュースをリサーチしているが、今日はこれまでも再三触れてきたアスペルガー症候群とITとの関係。

※ちなみに「自閉症スペクトラム」というのはあまり日本では馴染みがないが、主にアスペルガー症候群と広汎性発達障害、そして伝統的な自閉症を含めた総称である。

IT業界にアスペルガー症候群などの自閉症スペクトラムの人が多いのではないか、というのは以前から言われていた。それについての最新研究が、先ごろ欧米系のメディアで報道されている。日本語訳があったのでそちらを紹介したい。

WIRED(日本語) 『IT業界と自閉症スペクトラム』
ウォール・ストリート・ジャーナル(英語) 『Autism Among Techies』

WIREDに使われている写真は非常に誤解を招くものだが、記事は良好。それによると『ケンブリッジ大学の研究者が、オランダの3地域で集められたデータに基づく分析を行い、IT産業に関係する地域に「自閉症スペクトラム状態」が多く見られることを明らかにした。』とのこと。

このケンブリッジの研究者は「アスペルガー症候群=超男性脳」説を提唱している人であり、研究者というよりも評論家のような気がするのであるが、今回の研究はとても納得感がある。しかも『自閉症の遺伝子は「適応性がある、有利な特性」と関連している』としている。たしかに遺伝として残っているのであれば、単純に考えると理由があって淘汰されていないわけである。それが現代の世界では数学・物理・ITといったところで力を発揮しやすいというのは、きれいな仮説ストーリー。

ただし、、、今週末は、その方向性が悪く受け取られるのではないかというニュースも目にした。イギリスのメディアを賑わせているハッカー問題で逮捕されたRyan Clearyという19歳の少年が、アスペルガー症候群だというのだ。 

CBS News 『U.K. hacking suspect has autism, lawyer says』

またか、、、と言う感じ。以前のこのブログのエントリー『海外メディア 『ウィキリークス事件に見るアスペルガー症候群』 (2)』でも書いたとおり、たしかに自閉症スペクトラムの人でプログラミングなどに秀でた人は多いというのは周知の事実にちかく、しかも繰り返し似たようなことを行えるというハッカーに必要な要素を兼ね備えた人も多いのはわかる。でも適性があるのと反社会的な行為を行っていいのは別であり、しかも捕まったからと言ってアスペルガー症候群を理由に刑を軽くする交渉を始めるのは、個別案件では有りかもしれないが、総論としては疑問を感じざるをえない。

ウィキリークスとアスペルガー症候群のシリーズでも引用した記事が日本語訳されているので、そちらも参考にして欲しい。WIRED(日本語)『アスペルガー症候群とハッカー』

今回の事件は英国と米国の合同調査である。米国と英国におけるハッカー問題としては、米国防総省のシステムに侵入したものの、米国への身柄の引渡しが遅れているGary McKinnon氏の問題がある。実はMcKinnon氏の問題も、アスペルガー症候群を理由に紛糾している。

せっかくの才能。無いものからすると、有効に使っていただきたいという気がする。

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海外メディア 『アスペルガー症候群の俳優』

リリースされたての記事。イギリスだけではなくハリウッドでも活躍している俳優について。

『アスペルガーだと知ることは救いだ』 ~有名俳優のパディ・コンシダインが36歳にして、アスペルガー症候群と診断されたことを初めて語る~ The Telegraph電子版

‘Knowing I have Asperger’s is a relief’ Award-winning actor Paddy Considine talks for the first time about being diagnosed with Asperger’s – at the age of 36.

記事の中で、幼少時代から「普通に見えるようにまねをすることが得意だったが、心の内側では常に苦しかった」と明かしている。

1年ほど前に確定診断されたとのこと。診断後の数週間は「一体俺は誰なんだ?」と思った。が今は診断がとても助けになっている。過去に理解できなかったいろいろのことに合点したし、人生を前にすすめることの力になってくれている、とのこと。

アスペルガー症候群の職種というと、コンピューターサイエンスや数学、物理関係のエンジニアや研究職といったイメージが強いが、俳優は結構おおい部類だと思う。僕の感覚として。。。ちなみに経営者にも一般の比率以上に存在する気がする。。。

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海外メディア 『アインシュタインを継ぐ少年?』

今日は世界自閉症啓発デー。それに合わせたわけではないが米国の知り合いから天才少年についての記事を教えてもらった。

『アインシュタインのIQを凌ぐ12歳の自閉症スペクトラムの少年 相対性理論を発展させる』
Autistic boy,12, with higher IQ than Einstein develops his own theory of relativity – Daily Mail

少年の名前はJacob Barnett(ジェイコブ・バーネット)。米国・インディアナ州在住。インディアナ大学で博士課程の研究をスタートさせるという。アインシュタインの相対性理論を独自に発展させるというのがもっとも興味あるプロジェクト。

【自宅の窓で微積分を教えるジェイコブ】

彼はアスペルガー症候群と診断されている。記事によると2歳まで言葉を発することがなかった。ただ3歳の時には5000ピースのパズルを完成させ、地図を読むことが好きだったという。そして8歳の時までに飛び級で高校を修了。大学に入学。みんなの前で訳のわからない数学の理論についてしゃべっているので母親がビデオに撮り研究者に送付。教授によると「彼のアイデアの一つ一つは世の中でも最も難しい問題で、解けたらノーベル賞級のものばかりだ」とのこと。

彼の困りごとは睡眠。あまりにも多くの事が思い浮かび寝付けないのだという。いわゆる過集中タイプ。加えてこれからティーンエージャーで難しい年頃になるけれども、将来が楽しみな人がまた世界に出てきてくれました。

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エッジの効いた自閉症スペクトラムの人たち

一昨日「手帳の有る無しにかかわらず」に書いたとおり、Kaienは日本国の法令によって規定されている「障害者手帳所有者」だけではなく、人としての自閉症スペクトラムの力を活かすのが究極の目標である。今日はその目標を達成しつつある企業さんに訪問した。

近いうちに海外展開を考えられている都内のネット系サービス企業。先日完全に約束をすっぽかして、リスケをお願いした所なのだが、温かいお出迎え。有難いような、、、申し訳ないような、、、。

「世界と勝負しようとしたときに、エッジの効いた社員は必要。そレにふさわしいエンジニアを採用していったら、自然と自閉症スペクトラムの気質を持つ方が増えている。そして、今後もこのトレンドは続くであろう。凄いところもあるが、管理者として戸惑うことも正直ある。今後どう力を活かしていけばよいのか」というご相談だった。

細かいことは書けないが、今日数名向けにお話しした内容を、今度ぜひともセミナーを開催して欲しいということだった。企業向けに行ったことはこれまで殆ど無い。大学関係者や障害者就労関係者向けはあっても。。。なのでとても嬉しかったし、こういう会社が増えてほしいなぁと思った。

補足。こういうギーク系の、エンジニア系の話を自閉症スペクトラム関連で書くと、「私は文系」とか「人は色々な得意分野がある」という話をいただく。僕もそう思う。文系タイプのアスペルガー症候群の人は当然いるし、そういった方をアクティベイトさせることもKaienの業務の一つである。

加えて補足。こういう話をすると、「私は得意なことは何も無い」という人もいる。たしかに多くの人はなかなか「これ!!」といった技能がないものだが、特に謙虚な人の多い自閉症スペクトラムの人の場合はそのような主張が多い。そのなかでも弱みを目立ちにくくし、自信の持てることを少しずつ増やせる活動をしていきたい。

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海外メディア 『自閉症の従業員が会社を成長させる』

米国の自閉症団体の一つであるAutism Society of AmericaのMinnesota支部が開いたイベント。

記事はこちらから。 Autistic workers can help firms grow ~Cargill, 3M and Best Buy brought in noted animal scientist Temple Grandin to focus attention on the disorder.~

まずはテンプル・グランディンが、「自閉症スペクトラムの労働者を会社に雇わないと、会社は潰れる。なぜなら彼らは会社が直面する課題を解決する人たちだから」と威勢のよい発言。たしかに彼女は、穀物メジャーと言われる巨大企業カーギルのために、牛の屠殺装置を開発したことで有名。「牛の目線で開発できたのは自閉症のおかげ」というのを別の記事で読んだことがあるが、これにより(具体的な数字は覚えていないけれども)飛躍的に効率が高まったという。

テンプル・グランディンが言うだけではない。すごいのは、このイベントを共催したカーギル、3M、Best Buy、の3社。この(日本ではあんまり馴染みないかもしれないが)、まさに全米を代表する3社が、countless、つまり無数の自閉症スペクトラムの人の雇用例、しかもいかに会社の課題を解決したかの例を発表したという。Best Buyのウェブ担当(?)の副社長は、「自閉症スペクトラムは、最も活用されていない人材群の一つだ」といっている。 ”I’m convinced that this group is one of the most untapped pools of talent we have,” said Best Buy’s Webteam vice president Cindy Holker.

くわえて、カーギルが自閉症スペクトラムの高校生のためのパイロットプログラムをはじめたり、Best BuyがソーシャルスキルをeLearningで学べるものを開発したりと、、、うーん、おそらく米国の中でも最も革新的な動きだと思うが、、、すごいな。

なお、テンプル・グランディンは50になるまで他人の表情を読むのを「学んだことがない」と認めているそうだ。その経験もあってか、自閉症スペクトラムでも社会性は高められるとはっきりと言っている。

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発達障害の人を積極的に採用しています!という企業

今日はタイトルに書いたような企業さんとアポイントメントがとれた。Kaienの既存の顧客企業以外にも、そういう思いを持って人事計画を作っているところもあるんだなぁと思うと、とても嬉しい。良い関係が築けるといいなぁと思う。

思えば、この1年で色々な方にあった。叩かれることの多いハローワークの中にも、発達障害について深く勉強し、一人ひとりに向かい合っている方もいる。何回か発達障害者の就労研究会でお目にかかった。

有料職業紹介事業でも、つまり同業他社でも、半年ほど前出版された本に僕も寄稿させていただいたテスコ・プレミアムサーチさんや、地方で就労移行支援事業を次々に立ち上げているウイングルさんは発達障害に関して取り組み始めている。当然地方のノンプロフィットでは、先日お伝えした高崎のリンケージさん、それから以前お会いした千葉のビックハートさんなどはだいぶ前から取り組まれている。

支援の輪が広がるというのはあまり好きではないが、少なくとも社会福祉関係者の中では「発達障害」というワードがバズ化してきていると思う。これが冒頭の企業さんのように、会社の人事に広がり、現場に広がり、そしてようやく社会に少しずつ広がっていくのかもしれない。

はじめは一足飛びに世の中の人の自閉症に対するイメージを変えたいと思っていたが、物事には順序というものがあるらしい。もちろん、一足飛びの方策も考えてはいますが、なかなか成功しない。「成功とは、意欲を失わずに失敗に次ぐ失敗を繰り返すことである」(チャーチル)とのことなので、今日のような出会いをエネルギーに、くじけずに頑張ります。

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振り切れるIQ

面白い人だった。コードもかけるし、テストの経験もあるし、趣味も幅広いし、発想は柔軟だし、話は止まらないし。。。発達障害の豊かな側面を今日も垣間見させていただいた。こういう人が仕事がなくって困っている社会は残念。

それにしてもはじめて見た。IQが計れないほど高い人のWAIS-IIIの結果を。自分の凡庸さを痛感。

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