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発達障害と間違えやすい?未熟型・新型うつ

2014年6月6日

以下、あくまで医師たちから聞いた話や、自分なりの所感です。僕は医師ではないので。。。

発達障害と非常に区分がしにくいと専門医でもおっしゃるのが、不安障害や、AC(アダルトチルドレン)・愛着障害。不安というのは発達障害の人の主訴でもあるし、親との関係が疎遠ならまだしも一つ屋根の下で心身に影響がでるほど噛み合っていない状態が幼いころから続いている人もたくさん見ている。ので、不安障害やACと発達障害の見分けの難しさについては僕も現場で非常に感じるところである。(※もちろん重なっている人もとても多いと思う)

加えて、特に女性のような気もするが、アップダウンが激しい躁鬱のタイプもいる。こちらは特にADDとの見分けがむずかしいのではないかと思う。『片づけられない女たち』は、実は僕は読んだことがないのだが、うっすらとASD(自閉症スペクトラム)やLD(学習障害)を持つかもしれないが主だった症状はADD(多動がない、つまり”H”=Hyperactivityの部分がなくなったAD”H”D)である女性は気持ちのアップダウンがかなりあると思う。

片づけられない女たち @Amazon
http://www.amazon.co.jp/%E7%89%87%E3%81%A5%E3%81%91%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%84%E5%A5%B3%E3%81%9F%E3%81%A1-%E3%82%B5%E3%83%AA-%E3%82%BD%E3%83%AB%E3%83%87%E3%83%B3/dp/487290074X

また、最近思うのが一時期話題になった未熟型・新型といわれるうつ症状である。うつというのにしてはなんだかしっくりこないし、、、でも発達障害なのかといわれると今まで見てきた数千人のパターンとは少し違うし、、、という人である。大人になっても、時折見せる言動は小学低学年かな。。。と思うような身勝手さがあり、周囲を唖然とさせることが多い。もちろんこれも発達障害的にも説明できるとは思うのだが、発達障害は「この辺の情報処理が苦手」とか「この辺の衝動処理が苦手」とか論理的にわかりやすく説明がしやすいのだが、未熟型のうつについては、その人なりの生育歴を知らない限り、理解が難しいというべきだろうか。

未熟型については、以下にご紹介する医師のブログを読んで、わかったようなわからないような、、、、なのだが、最後に発達障害との誤診例?も出てきて、やはり医師の中でも見解が分かれたり、見誤ったりしがちな領域なのだと思う。

「未熟型うつ病」と「新型うつ」
http://www.ipt-clinic.com/blog/index.php?e=106

この「未熟型うつ病」というのは僕も取材された『週刊東洋経済』で初めて知った言葉。

『週刊東洋経済』 2014年1月18日号

内容:うつと診断されている中で、発達障害の傾向を持つ人がいることについて、当社の見解が記載されています。「企業で必要になる発達障害者の戦力化」との視点が含まれています。
http://store.toyokeizai.net/magazine/toyo/20140114/

例えば親が発達障害をあまりに心配して周囲との軋轢を除去しようとすると、そもそも子ども時分に受けるべき良質な刺激も排除されてしまって、”未熟”なタイプに育ってしまわないか、、、という懸念もある。詳しい発達心理の先生に聞いてみたいなぁと常々思っているところである。

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