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鉄道マニアの卒論

2015年1月5日

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今年度は大学生のプログラム、ガクプロに費やす時間が多いです。就職活動の支援はもちろんですが、学習支援の時間もかなりあり、そのうちの相当量が卒論・卒研へのアドバイスです。レポートが苦手な割合は非常に高いですし、それの化け物バージョンである卒論はなかなか巨大な壁となって発達に凸凹のある学生の前にそびえたっているからです。

実は僕自身は、卒論も修論も書いていません。(※経済学部は卒論がないケースが多く、法学部よりも経済学は数的だったり社会学的だったり農業的だったり哲学的だったり歴史的だったりゼミの幅もかなりあるので発達障害の学生には特におすすめです)

というわけで、卒論素人の僕にとっては、永遠なる未知なる領域である上に、理系文系両方一手に引き受ける感じなので、いろいろと難儀もしますが、そうはいっても大学生の論文ですので、内容というよりも、構成だったり、取捨選択だったり、計画・実行の支援だったりするので、案外やってみると楽しく支援できるものです。

今日は、 ある男子学生の卒論を読ませてもらいました。ほぼ完成という段階だが、教授からいくつか修正を依頼されたのでどのようにすれば良いかという相談でした。

内容を書くと個人が特定されるのでぼやっとしか触れられないのですが、 まあ、びっくりするほど、マニアックな、オタクな、鉄道の話題です。文系のゼミですが、鉄道のある有名な物語をテーマにそこにおける社会背景などを論じたもので、なかなかの大作でした。

好きこそものの上手なれとはよく言ったもの。かなりの割合で「鉄ちゃん」(乗鉄だったり、撮鉄だったり、時刻表マニアだったりいろいろしますが、とにかく鉄ちゃん)であるので、こういう風にして楽しみながら自分の興味を大学の卒論まで発展、深堀りできるのは、純粋に素晴らしいなと思いました。僕なんて、そういったこだわりのあるテーマが全くないので卒論を書くことができなかったわけですので、(大学時代、専攻していた会計学でテーマなど今も昔も思いつくわけがなく)、、、まるで一本背負いにこだわる柔道家のように、どこまでいっても鉄道で一本背負いをする覚悟でいけば、それなりに丸く収まるのだなぁと思いました。こだわりがあるってすごいことです。

とはいえ、こだわりが上手に発揮できるのは、自分のペースで組手ができるのは大学、大学院までで、仕事になったらたとえ好きな領域でも相手のペースで技を掛けられないといけない、つまり相手のニーズに合わせた作品・商品・サービスを提供しないといけないことがあり、大きな壁になりがちです。ニーズを聞き取り形にするコミュニケーションや想像力が急に求められるわけで、得意なものをただ繰り出していればよいわけではないということです。

この大学と社会とのギャップに早めに気づいているご本人・ご家族は対応が早いですし、気づいていないと後で大きな壁を味わうことになります。まあでも、大学までは気づかないふりでもよいですからすくすくと楽しげに無垢に楽しめるというのも、人間らしく生きる一つの幸せの形だなぁと、そこまでこだわりも深堀りもする分野がなかった人間からはうらやましく思うのでした。

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