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高次脳機能障害と発達障害の類似性

2015年4月30日

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おかげさまで、いろいろとあった4月も終わります。5月のニュースレターの準備をし始めました。

Kaienニュースレター 大人の発達障害について
http://www.kaien-lab.com/newsletter/

TEENSニュースレター 子どもの発達障害について
http://www.teensmoon.com/newsletter/

5月10日発行する予定なので、そこのQ&Aのコーナーで答えるつもりですが、高次脳機能障害の人をKaienやTEENSで受け入れているか、という質問がありました。高次脳機能障害は、後天的に手術や事故で脳に損傷が与えられ、一部の機能が失われたり乏しくなったりする状態です。詳しくはウェブサイトをご確認ください。

高次脳機能障害情報・支援センター
http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/rikai/

さて、なぜこの発達障害と一見関係ない高次脳機能障害関連の質問が来たのかというと、その質問主の方は「症状が発達障害と似ているように感じて、うちの子も(発達障害が専門である)Kaien/TEENSでも受け入れてもらえるか」と思ったとのことでした。

答えはYES。すでに受け入れています。

実は高次脳機能障害の話を聞いた時から概念的に発達障害とすごく似た印象を持ちました。というのも、発達障害は先天的に脳の機能が他と違い、語弊を恐れずにいうと脳の各所の連携がつながりすぎていたり、つながりにくくなっている状態であります。それが事故や病気などで脳に損傷ができて後天的に、つまり発達障害と似た状況が違う理由で起きているのが(僕にはイメージ的に)高次脳機能障害と思えたからです。

確かに違いもあります。

高次脳機能障害のほうが後天的であるため、もともとはできたことができにくくなっていること。また高次脳機能障害は、一度できなくなってもリハビリなどで、徐々に(元の状態とまではいかなくても)出来るようになっていくことがあることだと思います。発達障害はある専門医の言葉を借りると「生まれてから死ぬまで発達障害」であり、それは先天的に脳が多数派と作りや機能が違う部分があってそれが変わらないからなのですが、高次脳機能障害は「徐々に状態が変わる」というのが、接していても感じるところです。

高次脳機能障害と発達障害。この似て非なる関係というか、兄弟みたいな関係に僕には思えるので、例えを出したいと思います。

僕の中でイメージでいうと、尺八とファゴットです。別に尺八じゃなくてもよいし、ファゴットでなくてもよいのですが、、、高校大学とファゴット吹きだったもので、たとえやすいというか。。。ちなみに尺八が発達障害。ファゴットが高次脳機能障害です。

ともに同じ楽器で、いろいろとあらわれ方は異なる。が、発達障害は尺八の指の穴が5つのように支援者として抑えるべき根幹の特性が似ている感じがしています。多彩に見える言動もほとんどが、こだわり、想像力、ワーキングメモリーなどの5つぐらいの要素で説明ができる。なので深い世界ですが、成り立ちは案外簡素です。

一方で、高次脳機能障害はファゴットのようです。29もキーがあるというのを今調べて知りました。左手親指では、確か、、、6つか7つかキーを操作します。重いし高価だし手入れは大変なのですが、音も小さく、なんというか地味すぎる楽器なのですが。。。(ベートーヴェンは奇跡的にすごくうまく使ってくれています。例えば第9の4楽章の対旋律とか、ヴァイオリン協奏曲の2楽章や3楽章の掛け合いとか。)

高次脳機能障害は、後天的なのでどのような脳の部分が傷ついたか、元と変形したのかというのが、無数に可能性があるわけで、どのキーをどう抑えたらどのような音が出るかというのがちょっとわかりづらい。というわけで、支援者から見ると発達障害とパッと見は異なる部分もあるでしょう。が、ただし実行機能が影響を受けている場合などは発達障害と似たような症状(注意や計画性、短期的な記憶、衝動の制御)が強く、やはりそこは尺八ほど単純にこの穴というわけではないけれども、いくつかのキーが要因になっているので、その要素を考えること(キーを抑えること)で支援者は理解や支援がしやすくなるのでは、と仮説を持っています。

僕にはとてもしっくりする例えなのですが、おそらく多くの方にはわかったようなわからないような微妙な例えで申し訳ありません。ニュースレターはもう少しわかりやすく一般的に書く予定です。

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