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待つことの重要さ 継続することの難しさ

2011年3月23日

ETIC.さん主催の「震災復興に向けた起業家ダイアログ」に出席した。2日前の告知だったにもかかわらず50人ぐらい!?の出席者で超満員だった。

『被災者をNPOとつないで支える合同プロジェクト(つなプロ)』の先遣隊の話を聴いた。震度7の宮城県・栗原市では内陸ということもあり死者がゼロだったこと。一方で沿岸部は現実と思えない様な状況であること。仙台市も広く、自動車で数十分移動しただけで、(見かけ上は)普段に近い街並みと、壊滅的な地区とがわかれていること。避難所も物資の届き具合にかなりの斑模様があること。避難所の自治も良いところから悪いところまでわかれているところ。こうした状況について「つなプロ」では3層のマネジメントでボランティアを活用して、各避難所の情報吸い上げをメインの活動とすることを聴いた。

23時過ぎまで行われたダイアログでよく聞かれたのが、「継続」とか、「待つ」とか、そういう言葉。まだ生存から生活のニーズの狭間にあるような状態で、多くのNPOが活動する高次のニーズまできていないとのことだった。それは4月中旬頃になるのでは、つまり震災後1ヶ月以降ではということだった。そしてその頃はメディアの報道も弱くなり、人々の関心も低くなるであろうということだった。だからこそ、今の関心を保つことが必要で、さらにそれを継続することが必要ということであろう。

自閉症スペクトラム関連のニーズもほとんどは高次に入るであろう。その時に何ができるか。自閉症協会の『東日本大震災支援専用ページ』を先のエントリーでご紹介したが、メディアに複数取り上げられたにもかかわらず、まだ利用はほんの数十件。これに限らず、作ることより運用が大事、ニーズが来る時まで継続が大事、だと思う。

それにしても、私生活を始め、仕事でも、こういった社会活動でも、待つことが多い。。。待つことは本当に精神的に疲れる。自分ひとりの行動ではなく、相手の気持ち状況をどうしても考えながら、想像しながらだから。正直待つのは得意な方ではないが、自分の中の最大限粘り強く生きたい。

帰り。原宿駅は平日の原宿と思えないほど閑散としていたが、山の手線内では大学生と思われる若者たちが、緊張感のない恋愛話。変わらない部分にある意味ほっとした。

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