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だれか一緒にこの児童書を訳しませんか?

2010年11月21日

まだ読んでいない。でもいい本に違いない。ぜひ日本語で読んでみたい。

今年4月に米国で発売されたKathryn Erskine作 “Mockingbird”。小学校高学年向けの児童書だ。先日、全米図書賞?(the National Book Award)の児童文学賞を受賞した。当然ここでご紹介するので自閉症スペクトラム関連である。

Amazon.comから

ストーリーは “It looks like a one-winged bird crouching in the corner of our living room.”(まるで片方の翼しか無い鳥が、うちのリビングの角でしゃがんでいるかのようである)で始まる。おそらく片方の翼しか無いのは、アスペルガー症候群と診断されている主人公の少女であろう。ここから彼女の外界との交信が始まる。

全米図書賞(?)を受賞しただけあってあたりまえだが、読者からの反応はすこぶる良い。「本当に自然なまでのアスペルガー症候群の描写だ」とか、「ほんのちょっと世界について変わった見方をしている人がいることがわかる」とか、「涙を流させようという意図はない本だが、読み終わった後に涙が止まらない」など。

児童書であるというのがなにより良い。特殊学校や特殊学級で分離して教えられ、「健常児」は「健常児」のことしか知らないのが日本の教育現場。あるいは「普通級」にいても、変わった子供はいじめられ、特に自閉症スペクトラムの子供は非常に困難さが分かりにくいので尚更ターゲットになりやすい。おそらく親も先生も気づきにくい。

そんな中で一人でもこういう本を読む少年少女がいると、少しは5年後10年後が変わるのではないだろうか。もちろん書評はほとんど大人からだったので、誰でも面白いと思える書であるらしい。ちなみにMockingbirdは、他の鳥の鳴き声を真似る鳥。 北米南部のマネシツグミのこと。

うーん、本当に邦訳できないものか?

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