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学習障害の躓きポイントをライブラリー化

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ここ1カ月ぐらいTEENS(発達障害のある小中高生向けの放課後等デイサービス)の改革が自分の中でのプライオリティでした。いろいろな意味での改革が進行中ではあるのですが、そのうちの一つがオペレーションの改善です。

平日のTEENSは学習支援を行っています。学習塾とは違うので、受験に特化しているわけでも、学習塾のように教材が整備されているわけでもありません。放課後等デイサービスですので、将来大人になってはたらく時にスキル的に自尊心的に困らないようにという大目的のもと、日々の学校の学習をサポートするという形でした。なので、そもそも学習に割けるパワーは限られます。

加えて、率直に言うと週末のお仕事体験よりも、学習支援は効果を上げていくことが圧倒的に難しい領域です。発達障害の傾向のあるお子さんの場合は、集中力の問題でそもそも勉強に取り組みにくかったり、あいまいな概念の把握が難しかったり、数や言語の不自由さがあったりと、周囲には見えづらい凹があったりします。今、子どもができない部分は、何もしなくても時間とともにある程度解決されるのか、それともやはり長年苦しむ領域なのかなど、支援者として把握するのが難しいのです。これがため、スタッフはさらに頭を悩ませ、時間と手間を使い、修羅場になりやすい、、、という感じでした。こういったことを見極めて、一人一人に適切な支援をするのは、かなり神業に近いのが実情です。

近道は、当社の指定医であり、発達障害の専門医の中では、群を抜いて学習障害に詳しい橋本大彦先生(橋本クリニック@渋谷・宮益坂)の言葉を借りると、「間違った問題とその間違え方を集めて分析し、適した教え方を集積していく」というビッグデータのアプローチが必要になります。それこそ大手学習塾や、大手通信講座のほうが、発達障害に特化していないとしてもデータはふんだんに集めているわけです。

数百人程度しか通っているお子さんがいないベンチャー企業の当社にできることは何なのか、考えてもいい方法が思いつかなかったのですが、、ちょうど1か月前現場を見ていたところ、あるオペレーションを考えつき、テストを幾日か重ねた後、先週から本格的に実施しています。

  • 『見える化=動画の活用』 カーンアカデミーのように勉強の様子を録画する。家でも見られるようにするので、親御さんも躓きのポイントや教え方が理解できる。お子さんも”自分だけの授業”で繰り返し学べる。かつ間違ったポイントなどがTEENSにもたまり、学習障害の躓きポイントをライブラリー化できるので次の支援につながりやすい。
  • 『切り替えしやすい環境』 学習の中でも、教える人と、段取りをする人、教わる場所と、段取りをする場所などを別ける。時間的にも物理的にも人的にも切り分けられるので、切り替えがしやすく集中が維持しやすい。

改めて考えてみると、行っていることは発達障害の支援の基本通りで単純なので、どうして2年以上思いつかったのかなぁと、自分自身について不思議に思うほどです。大手学習塾に負けないようにベンチャー企業で効果的に効率的にビッグデータを集めながら日々の支援を高めるか、という二兎を追う感じがちょっとの工夫で出てきました。

なによりもこの改革による効果は、学習以外にスタッフの目が向きやすくなった(なるはず)という点です。放課後等デイサービスとしてはお子さんの勉強という偏った部分だけではなく、全人格的にサポートする必要がありますので、勉強以外にも力を入れないといけないのですが、勉強を効果的にするシステムを導入することで、お子さん一人一人の動きに気づきやすくなっているのが良いと思います。三兎を追う感じです。

一人一人の動画レベルで学習障害のライブラリー化という取り組みはおそらく無かった、少なかったのではと思います。もしかしたら海外でも稀かもしれません。よくよく一つ一つを考えればごく当然のことばかりですが、新しいシステム・方法論を試すのはうきうきするものです。

スタッフが働きやすくなる一方で、日々の支援の効果も上がり、かつ長期的に見てもスタッフもお子さんも学びが深まっていくシステムかなぁと思います。短期的には良い感じになっているので、徐々に中長期で効果が出るように気を引き締めていこうと思います。

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