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震災後感じること 「美しい仙台・東北」など

2011年3月15日

僕の父親は仙台で学生時代を過ごした。その後ゼネコンで耐震設計の技師になった。ゼネコンを定年退職した今は、原発関係の独法で働いている。

僕がNHK仙台に異動になったのは今から5年前。MBAの為に退職したので1年しか仙台にはいなかった。が、仙台局の放送部に居たときは地震・津波の対応もした。女川原発にも視察に行った。

なので、小さい頃も、働いてからも、地震・津波については他の家庭よりも情報は入りやすかったし、仙台という地についても不思議と縁があった。その仙台が圧倒的に苦しんでいる。最近仙台に言ったのは1月初め。その時は変わらぬ美しい街に感動した。

仙台局でつとめたのは1年。短い間だったが、仙台以外にも足を運んだ。女川は取材で何度も行った町の一つ。風光明媚なところだ。局に帰る前に町の喫茶店でコーヒーを飲んで取材ノートをまとめた。昨夜その付近の写真をネットで見た。その喫茶店はまったくなくなっていた。

仙台空港のある名取市には公私共にお世話になった人がいる。仙台を去るときも車で最後に立ち寄った。「頑張れよ!」と言われた。彼女は今みんなを励ましているだろう。「こんなのに負けられないぞ」って。目に浮かぶようだ。石巻で取材した漁協の人たちも踏ん張っているだろう。頂いた新鮮な海産物は本当に旨かった。

NHKの職員たちも頑張っている。こちらはラジオで安否がわかる。地震直後には宮島さんが大船渡で中継を出していた。普段クールな杉尾さんはスタジオで泣きながらニュースを読んでいた。相馬さんは、大好きな仙台が傷つき、どんな気持ちでニュースを読んでいるのだろうか。僕と一緒に仙台に異動になった同期の新井は仙台市の若林区役所から中継をだしている。新井に限らずみんないつもの予定調和のNHK節がない。想定以上の混乱で恐怖を感じながらの必死の放送だと思う。

僕ができることは何だろうか。

やはり会社の経営が一番。先日もブログに書いたとおり、この景気停滞でさらに厳しくなるであろう自閉症スペクトラムの人たちの就業・定着をもり立てることだと思う。つまりKaienが稼げる組織になって税金を早く納めるまで成長することである。なので今週も訓練や営業などを通常通りおこなっているし、21日(月・祝)のイベント「I have a DREAM 発達障害者継続就労促進会議」も開催する予定だ。会場を貸してくださる日本ノーベルの担当者も「やりましょう」と連絡をくれた。

あとは発達障害の人でこの見通しのつかない中で苦しんでいる人が多いであろう。その情報を少しでもお伝えするのが良いかと思っている。僕がこの1,2日で人から聞き得た避難時の発達障害関連情報は以下の通り。

Kaienのリソースを使って何かできないかとも思っているが、今のところアイデアは思い浮かばず。なので他の専門家の方が書いてくださったものを転載する体裁が続く可能性が高い。

最後に、少し仙台を知る立場として、「被災地」から「生活・観光の地」として魅力をアピールすることじゃないかと思う。まだ助けが届いていない方を考えると不謹慎かもしれない。でも「被災地」についてのことはNHKの彼らが頑張って伝えてくれるだろう。フリーな立場の僕にできる発信と言えば、やっぱり美しい東北を発信することかなぁと思う。暗いニュースが多すぎる今、食べ物の美味しい、美しい東北が早く取り上げられて欲しい。というわけで、少しずつこのブログの端々で東北の名所を取り上げようと思う。1年しかいないので、こちらも他の人の助けを借りながらになるかもしれないが。

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