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純愛率が高い?バレンタインと発達障害

2015年2月12日

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バレンタインが明後日ということで、発達障害と恋愛について。

まったくもって僕の私見です。何かエビデンス(統計的に優位な研究結果)があるわけではない、はずです。が、感覚値として、発達障害の人はかなり純愛度が高いと思われます。

まず若干遠ざかり、人ではなく仕事への純愛から考えてみたいと思います。先日発行した当社のニュースレターから。http://www.kaien-lab.com/newsletter/

Q2. 適職診断などの相談にのっていただけるのでしょうか?
「適職」を強く求める人にお伝えしている内容は2つあります。まず一つが、「天職」のような適職が見つかる例は少ない。つまり、生涯かかっても天職に巡り合えない人がほとんどだということです。赤い糸で結ばれた職種などそもそも数十年という時間軸では巡り合えない可能性があるため、Bestではなく、そもそも自分が手の届く範囲でBetterを探していく形になります。(以下略)

赤い糸という言葉を使ったところで僕が恋愛と職探しを少し混ぜて考えていることがお分かりいただけると思いますが、適職を探そうとしている人も、実は天職を探そうとしていることが多いと思います。発達障害の人に限らないはずですが、この傾向が強いのは、衝動的に突発的に動きやすく、こだわりがあり、長期的に自分が得をする妥協点がわからない、つまり、頃合いがわからずとことんはまってしてしまうことの多い発達障害の人は、悶々と天職を探していつの間に40代、50代になっている例が多いと思います。

「アップル創業者のスティーブ・ジョブズも『You got to find what you love. Keep looking. Don’t settle.(自分が愛する仕事を見つけるべき。探し続けるべき。妥協をせずに。)』と言っているから天職を探すべきではないか」という方もいると思いますが、ジョブズが語っていたのは、世界最高峰のスタンフォード大学の卒業生を前にしたスピーチですし、すべての人が20代前半の、世界の選りすぐりの若者へのアドバイスをそのまま実行したら大変な不幸も生まれかねません。

正直、個人的なことを言うと、僕は偶然にも天職に巡り合えたと思っています。めちゃくちゃラッキーとしか言いようがない感じです。なので(なかなかこれという仕事に就けない)周りを見て思うが、自分は本当に幸運で、申し訳ないぐらいです。本当に好きなもの、自分の力が出し切れるものに出会えることは、まずないと僕は思っていたので、まさか自分が仕事で楽しめるとは、、、という感じです。その宝くじみたいな天職探しを良い意味で妥協することは、ほとんどの(30を超えた)人にとって最適解であると思います。Bestの仕事を探すのは若い人の特権であり、Betterに収まるのが徐々にBestになっていくということです。

発達障害の人の適職アドバイスをするときはこの辺りのまっすぐに天職を探している純粋さを理解・共感しないと始まらないなぁと思うことがしばしばあります。

この仕事への純愛ぶりが、それこそ恋愛にも見られる気がします。発達障害の人ははまるとずーっとそれが好きになるという傾向は強いと思いますが、人間関係についてもそれが言えて、ちょうどよく付き合うというのが苦手であり、大好き、か、大嫌い、になりやすいなぁと思っています。

具体例を書くとかなり個人情報になるのでもちろん差し控えます。が、これまで実は女性の発達障害の方の場合がこの純愛傾向が強い気がしています。かつそれが成就しない場合、あるいは成就するかしないかではっきりしない場合、就活が続かなかったり、仕事に通えなくなったりと、生活面にまで影響が出やすいタイプが多いと思います。一般的にも恋煩いが重症化するのは女性なのかもしれませんが、発達障害の人の支援をするとき、女性の場合はそのあたりもケアしないといけない場合が出てきます。

いずれにせよ、これまでの世界の純愛小説なども、発達障害っぽいなぁという視点で読むと読めなくもないのかなぁと思っています。発達障害的な特徴があるからこそ純愛も生まれやすくなっているのが人類かもしれません。

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