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シリーズ「発達障害と間違えられやすい症状」 第4回 躁うつ(双極性障害)

先日の精神科医の学会で、以前は発達障害の過小診断が危惧されていたが、次第に過大診断につながりつつあるという認識が示されていた。それほどまでに発達障害を診断する医者が増えてきたことは純粋に素晴らしいこと。一方で何が発達障害なのか、専門家ですらいつまでも議論が続いている証拠でもあると思う。

医者ではない僕は医者の診断を否定することはもちろんできないけれども、医者によって発達障害の定義はたしかに大きく大きく違う。そこで、その医者の間のずれをヒントに、「発達障害と間違えられやすい症状」をシリーズでまとめていこうと思う。

第4回は躁うつ(双極性障害)について。

以前ブログ記事に女性に多い「自爆タイプ」書いた時に、多くの反応があった。

発達障害女子に多い自爆タイプ
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/12/blog-post_5.html

実はこの自爆タイプというのは躁うつ(双極性障害)の診断を受けているときが多いと思う。なので重なっているのか、あるいは誤診なのか、そのあたりはわからないが、僕の印象を書いていきたいと思う。

なお、躁うつ(双極性障害)については以下のWikipediaを引いておくが、自爆系と重なるのはこのうち『軽躁状態を伴う双極 II 型障害(英: bipolar II disorder)』であり、I型ではないと思う。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8C%E6%A5%B5%E6%80%A7%E9%9A%9C%E5%AE%B3

まず、なぜ発達障害女子の自爆系が双極性障害と相関関係を持ちやすいのか?それは、発達障害の人の「心や気分の容器が小さい」ということにあると思う。よく僕が伝えるのが、(これはADHDの特徴になると思うのだが)、発達障害の傾向がある人は自分の関心興味を上手にコントロールできない。(※もちろん多くの人も神ではないので完璧にできるわけではないが、発達障害の人は日常生活や業務に差し支えるほど注意関心をコントロールできないというわけである。) 

例えば、不安があったらそのことを考え続けてしまう、(テレビゲームなど)自分が気になることがあったら歯止めが効かない、ショックを受けてしまったらその感情から抜け出しにくい、などなど、いわゆる切り替えが上手にできない、状態である。そうすると朝起きないといけないのに起きられない、仕事のことを考えないといけないのに些細だと自分でもわかっているが日常生活の不安を考えてしまう、などなりやすいのだと思う。

これは「心や気分の容器が小さい」ということは、マイナスの感情だけではなく、プラスの感情にもあてはまる。つまりよいことが起きるとその感情に一気に心(注意・関心)が占められる。そうすると一気に容器の温度があがる感じになる。周囲から見るとそれはとてもよい日常にみえるかもしれないが、本人としては気分のジェットコースターを多くの人よりも頻繁に、よりアップダウンの差が大きい日常を生きやすくなると思っている。

例えとして、大きなバスタブと小さなバスタブを考えてほしい。小さなバスタブのほうが熱いお湯、冷たい水が入ってきたときに温度が変わりやすいし、水があふれやすい。変化に弱く、変化に反応しやすいのである。それが発達障害の、特にADHD系の人たち、そしてそれは(ASDの傾向が見えにくい、あるいはある程度調整できている)女性に多いのだが、そうすると、「躁うつ(双極性障害)のII型が、発達障害的に説明できる」というわけになる。

発達障害の支援の中でも、この自爆系(もしかしたら双極性障害もあるのかという)タイプは、当初はなかなか難しいなと思っていた。が、とにかく焦らず、かなりロングスパンでお話をしたり関係を持つことが大事だなぁというのが、相当の数の人たちと接して最近感じてきている。得意とまではまだまだ言えないけれども、こういうタイプの人たちと接する心構えみたいのは、双極性障害を少し頭の片隅に置いておくと、身につきやすいように思う。

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