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発達障害丁々発止1 『片付けられないアスペルガー!?』

これまで雑然と書いてきた、自閉症スペクトラムを中心とする発達障害に関する私見。これからは「発達障害丁々発止(ちょうちょうはっし)」というシリーズで書いていこうと思う。

というのも、、、(1)あまりに偏った情報や事実から遠い情報が巷に溢れているので、なるべくニュートラルな立場から情報発信したいという思いと、(2)自分も何を以前どこに書いたのかわからなくなるほどブログには記述したものの整理されていない情報があるので同じタイトルで通したいと思ったからである。

特に(1)について、タブー視されて「触れられていない」発達障害の話や、なぜか定説となってしまっている一般的な発達障害の理解に物申すという意味で、丁々発止と名付けた。あんまりしっくり言っていないので後で変えるかもしれないけれども。。。

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何回続くか分からないが第1回、ADHDとアスペルガーについて。。。今回のメッセージは「片付けられない人、特に女性はADHD」というのは誤解のケースがあるということである。もっというと、アスペルガー症候群でも片付けられないことは十分に説明ができるということである。

片付けられない=>ADHDというのは、『片づけられない女たち』という全米ベストセラーによって確立しているようだ。(※なお本ではADDと表記されている。ADHDとADDの違いは僕の理解だと行動面まで影響がでないパターンがADDで出ているパターンがADHD。つまりADDは脳の中で発想が湧き上がりすぎて注意が散漫になってしまうだけで、行動が落ち着かず同じ動作を保持しにくい、という面が見えにくいケースと理解している) 

Amazon.co.jpより

たしかにADHDの人は注意力が散漫というのが特質の一つ。片付けの場面では、一つ一つの物に思いを馳せてしまい、ついつい手が止まってしまう。それがあまりにも頻繁に起こるものだから、なかなか本来の目的である片付けが出来ない、というわけである。たしかにそういうケースはよく聞くし、一緒に誰かに手伝ってもらうという解決方法が取れない場合は、片付けは非常に大変な作業になるのだという。

一方で、アスペルガー症候群の人も、タスクの分解が苦手、分解ができても優先順位をつけるのが苦手、同時平行の思考が必要な作業(※手前のものを一旦テーブルの脇に置いて、奥にあるものを捨てると、テーブルのスペースがアクから、、、などといった思考)が苦手、であることから、片付けが苦手である、という説明もできる。

アスペルガー症候群の人は字義通りに受け止める傾向がどうしてもあるので、一旦自分がADHDと信じてしまうと、アスペルガー症候群という診断を上手に受け止めることができなくなってしまうケースがある。これまでKaienにいらした相談者にも複数そういうケースがあった。片付けができないからADHDというのはちょっと単純すぎるので、本当に気になるケースはやはり専門医に聞いたほうが良い。

なお、「診断好き」なアメリカでは、Compulsive Hoardingという片付けられない症候群というのも診断名に入れようという動きもあって、症候群・診断で理解しようとすると際限がない。。。このCompulsive Hoarding Syndrome はOCD(強迫性障害、つまり買わないといけないと思ってしまう)とADHDが組み合わされている例が多いとWikipediaの英語版では説明している。

発達障害の場合は、白黒つく診断ではないので、本やウェブサイトを鵜呑みにしないことだけは心がけたほうが良いと思う。それとすべての行動を発達障害にひもづけるのが危険。診断名にとらわれず、自分を受け入れることが何よりも重要かと思う。

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