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シリーズ「発達障害と間違えられやすい症状」 第1回 不安障害

先週末の精神科医学会で以前は発達障害の過小診断が危惧されていたが、次第に過大診断につながりつつあるという認識が示されていた。それほどまでに発達障害を診断する医者が増えてきたことは純粋に素晴らしいこと。一方で何が発達障害なのか、専門家ですらいつまでも議論が続いている証拠でもあると思う。

医者ではない僕は医者の診断を否定することはもちろんできないけれども、医者によって発達障害の定義はたしかに大きく大きく違う。そこで、その医者の間のずれをヒントに、「発達障害と間違えられやすい症状」をシリーズでまとめていこうと思う。

第一回は以前も以下の記事で書いた不安障害について。

発達障害の周辺領域
http://ksuzuki09.blogspot.jp/2013/06/blog-post.html

実は1年ほど前に書いた記事とまったく印象は変わっていないのだが、発達障害と不安障害というのは、非常にわかりづらい。両方とも日常の生活のちょっとした選択への不安、将来について見えないことについての不安、周囲の反応が読みにくく想定外の言動をされたときの不安など、多様な不安を抱えながら暮らしているというところは本当に似ている。

僕の中ではまず発達障害の程度をとらえて、つまり、ASD(自閉症スペクトラム)に特有な、こだわりや、客観視、想像力がどの程度か、ADHDに特有な、注意関心の切り替え、衝動性がどの程度か、LD(学習障害)に特有な、呑み込みの悪さがどの程度か、などを見たうえで、どれでも説明がつきにくいが、依然として不安が強いケースは社交性不安障害かなぁという仮説を立ててお話を聞くようにしている。それと、皆さんが言われているように発達障害というのは生まれてからずっと根本では変わりにくいものであり、シングルエイジ(9歳以下)から発達障害に特有な傾向が強かったかというところももちろん着目する。

比喩を使うと、先が見えていないので不安なのが発達障害で、見えているけれどもそれでも(理性で考えても感性では)怖くなってしまうのが不安障害、という感じである。また発達障害の人は固体のように変わりづらい性格だが、不安障害の人はジェルっぽく変わりやすい。

ただし、当社で、数百人の発達障害の人たちと接してきたシニアクラスのスタッフでも、発達障害と不安障害の違いは分かりにくいらしい。数千人レベルで接しないとなかなかわからないのかもしれない。そのぐらい微妙である。ただし、本人はその違いは分かるらしい。僕なりの見分け方を言うと、発達障害が強めか、不安障害が強めか、判断がつきやすい人が多いと思う。むしろきちんと振り返りができているのでその時点で発達障害が薄めということが示唆されているのかなと思う。

(※換言すると、発達障害も不安障害にしてもゼロイチではなく、両方ともある人が多いと思う。つまり、両方の特性がブレンドされた人が結構いると思う。今日カウンセリングした方も、発達障害という診断にあまり納得していなかったのだが、発達障害が2割、不安障害が8割、と考えるとよさそうですよ、といったら合点がいったようであった。)

なお、「引きこもり」の人は発達障害が多いという話をよく聞くけれども、いろいろとお話を聞く限りは社交性不安障害をまず疑ったほうがよいケースが多いのではないかなぁと思っている。ただし、1年前の記事で書いたように、結局どちらにしてもある程度支援方法は似ている(※視覚化、構造化、明確化、単純化)のような気もしているが。。。

次回は、愛着障害(AC:アダルトチルドレン)を取り上げようかなぁと思う。

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