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アスペルガー症候群 vs. 自閉症スペクトラム根強いアスペルガー症候群 自閉症スペクトラムの浸透はまだまだ

2016年10月23日

 数週間ぶりとなる社長ブログです。今日は「アスペルガー症候群 VS 自閉症スペクトラム」について。

”アスペルガー症候群”って古い?

 アスペルガー症候群という言葉は、日本で主流な診断基準である『アメリカ精神医学会の診断基準』の最新版、DSM-Vで削除されています。2013年のことです。削除されたということは、基本的にもう使わない、使うのは古いということになります。

 まだ国際的に通用するもう一つの基準『国際疾病分類(世界保健機関 (WHO) の分類)』の最新版、ICD-10では残っており、完全に過去の基準とも言い切れないのが厄介ですが、医療や福祉の現場では、「アスペルガー症候群」というと「遅れているね」と言われかねません。

 ということもあり、当社では自閉症スペクトラムで統一しているのですが、、、アスペルガー症候群という名前の強いこと強いこと。。。ついに当社もしばし屈することになりました。というのも、、、

ネットの世界ではアスペルガー症候群が圧勝!!

 3年前から今日までの、グーグルトレンドを以下に画像でご紹介します。グーグルトレンドとは、ネットでの検索数の推移をみられる無料のサービスです(こちら)。青が発達障害、赤がアスペルガー、黄色が自閉症スペクトラムです。最近になってアスペルガーの検索数はやや減って来てはいるものの、発達障害に次ぐ検索数を維持しています。

googletrend

 一方で自閉症スペクトラムはまだ地を這う程度の検索数。。。いったいいつになったら市民権を獲得するのかという状態です。これまで当社の”こだわり”で自閉症スペクトラムを主に使ってきましたが、多くの方にウェブサイトに来てもらうためには、アスペルガー症候群という表記をしばらくはしっかりと押し出していく必要がありそうです。

 この辺りは読んでいる人にはどうでも良いことだと思いますが、医療や福祉の内部にいるとつい無駄にこだわってしまう部分だなぁと反省しています。アスペルガー症候群は根強く、自閉症スペクトラムの浸透はまだまだですね。

 早速、「アスペルガー症候群」で新しい記事をKaienの就労移行支援のサイトにある「大人の発達障害Q&A」のページに書きましたので、ぜひご一読ください。

【大人の発達障害Q&A】大人のアスペルガー症候群 
就職に必要なコミュニケーション力を磨くには? アスペルガー症候群の特徴と働くための道筋を考えるblank_blue

 ▽アスペルガー症候群の基本、自閉症スペクトラムとの違い、ADHDとの違い
 ▽アスペルガー症候群の強みと弱み 向いている仕事と向いていない仕事
 ▽コミュニケーション力を磨くには?
 (企業が求めるコミュニケーションは”発信”ではなく”受信”、受信力を高めるために)
 ▽アスペルガーの人が定着しやすい職場

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