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人工透析と身体障害

社会保障費を見てみる

 長谷川アナが炎上狙いで提起した人工透析の医療費問題。大きくショックを受けたり怒ったり、言いたいことはわかると言ってみたり、僕もネットニュースで情報を取るタイプですので、避けようと思っても記事が目に入ってきます。長谷川アナが炎上上等!という感じで提起していただいた問題である社会保障費は日本人なら真面目に考えたくないぐらいに膨れ上がっているのは確かですね。

 出典などはすいません、はっきり覚えていないのですが、医療・介護・障害福祉という3分野から見た社会保障費が、税金・保険・自己負担の3つの財布からどう出ているかを、当社でまとめたものが下の図です。半年前ぐらいに30分ぐらいでネットから寄せ集めた情報をくっつけて、一部仮定を置いて作った内部資料なので、いろいろ間違っていそうですが、大きな感覚はつかめるかなぁと。

 

socialwelfare

 

 これ見ると、医療費ってバカでかいなぁ、と思いますし、たしか伸びはとにかく3分野でナンバーワンだったような気がします。つまり医療費って一番大きいパイであるとともに、伸びも一番だったはず。背景には”終末医療”や、今回話題になった人工透析なども含まれると思われる”高額医療”が絡んでいることは明らかです。

 今回のように「殺せ」みたいな言葉で注目を集めるのはとてもメディアの仕事とは思えないですが、厚労省系の予算規模をただただ雪だるまのように増え続けさせて言ってよいはずはないです。命の考え方や死への考え方、医療や福祉をどの程度社会として負担するのか、個人の自己責任に任せるのかなど。事業主としても一人の国民としても避けては通れないなと日々思っています。

 ちなみに当社(障害福祉事業者)は頂いた税金以上に社会に返しているという社会的価値を計算しています。詳しくは以下ブログを読んでいただきたいですが、税金を浪費しているだけではなく、むしろ国庫を豊かにしています。

 福祉の中でもリターンが出やすい事業とそうでない事業があるので、リターンがあれば素晴らしいかというとそうも言いきれないのですが、ただただ税金として一方的に使われているだけではないということを理解してほしいということです。

身体障害に含まれる内部疾患

 さて、本題。長谷川アナが炎上させた流れの記事のうち、いくつかを読んでいて思ったのが、人工透析を受けている人が障害者枠で働いているというところでした。そうなんです。僕もこの世界に入るまではあまりピンと来なかったのですが皆さんがイメージする身体障害って目や耳の障害だと思うのですが、実は内部疾患など他の障害が多いのです。

 Wikipediablank_blue によると身体障害は『 1) 視覚障害、2) 聴覚障害・平衡機能障害、3) 音声・言語障害(咀嚼障害を含む)、4)肢体不自由、5)心臓・腎臓・呼吸器・膀胱・大腸・小腸・免疫等の内部障害の5種類』に大別されるとのこと。

physical

 これも当社の内部資料ですが、実は身体障害の人は年齢が上がるごとに増えるのです。なぜかというと、病気や事故で内部疾患が多くなるからと言えます。人工透析もその一つですし、実はHIVポジティブの人も身体障害の手帳が取れるので、この統計の中に入っているはずです。身体障害の定義って本当に幅広いのです。

 ある企業では、人工透析の患者をメインに、障害者枠で雇用しているところもあります。HIVポジティブの人を偏見なく雇用しているところもあるでしょう。その他、難病と言って治療法が確立されていない病気でも障害者手帳が申請できますので、そういった人たちも障害者枠で働いています。たしかに医療費はかかるのでしょうが、働いて少しでもお返しするという気持ちがないはずはありません。

 弱者をピンポイントで攻撃して医療費を削るムーブメントを起こしてもおそらく意味がないと思います。様々に働きづらい人、社会に溶け込みづらい人は、古今東西、一定程度出てくるものだと思いますが、そういう人に自己責任を負わせて突き落としても負の連鎖をうんで、かえって社会コストが高まるのではないかなと僕は思っています。(米国を見ていても、1%の富める者はどんどん豊かになりますし、底辺の人はどんどん貧しくなっています。それでどんどん社会保障費が膨らんでいっています。)

トップ10%とボトム10%

 個人的には、トップの10%(つまりリーダー層)が社会を引っ張れるか、部下の能力を上手に使えるようになるか、そういったリーダー層を教育で企業で育てていけるかが重要だと思っていますし、ボトム10%に落ちがちな人たちをいかに底上げできる、エンパワーメントできるかが社会コストを減らすうえでは必要だと思っています。ちなみにトップとボトムに挟まれた80%は、ボトムから突き上げがあって、トップが上手に引っ張れば勝手に良い人生を送れるようになるはずです。それが今回のようにトップ10%がボトム10%を蹴落とすようなことではね、、、結局みんなにとって損だと思うのですが。。。

 僕が障害のある人が働くことに伴走する、支援する仕事で充実感を得られるのは、やはり社会に適応するときに仕事って本当に大きいのですよね。いわゆる障害のある人、病気にかかった人は、誰だって社会のお荷物になっていると思いがちで、それを働くという社会を支える役割にするというのは、純粋に楽しい仕事だと思っています。

 障害者雇用で、よく僕が言うのは、障害のある人など働くのが難しい人を雇用管理する力は、他の人の雇用管理にもつながるということです。なかなか能力が発見しづらい、適材適所を探しづらい人の良さを考え、弱みを出ないようにする、上司の力は、障害のない人のマネジメントにもつなげられるはずという考え方です。子育てをした人がマネジメントが勝手に上達するという話はよく聞きますが、それと同じで大人の勝手に、こちらの常識通りに動かない人をどう動かすかは、すべての管理力に通ずるという感じです。

 何が言いたいかわからなくなりましたが、社会保障費の増大は確かに大変だけれども、今回の炎上事件で働きづらさがある人を改めてみた気がしますし、解決策としてはそういう人であっても上手に働かせるのが社会コストの低減に結局つながるし、実はそういった人たちを働かせることで組織を束ねる能力も高まるのでは、ということを言いたかったのだと思います。

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