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自分自身の凸凹との向き合い方発達障害支援企業の管理職とは 第3回

2017年6月26日

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。4回シリーズで昨年末にエリアマネージャーに就任したメンバーの対談をお送りしています。今回は3回目です。

 これまで管理職をおかずフラットな組織であったKaienも、スタッフが150人を超え、約700人の利用者に日々サービスを提供する規模の会社になっています。更なる成長を見越し、昨年末に、社長に指示系統が集中する状態からエリアごとにマネージャーを置く組織体制となりました。

 これまでになかった新しい役職に就任し、社員一人一人がより力を発揮しやすい組織のあり方を模索し続けているエリアマネージャーに、新体制での試行錯誤に焦点を当てながら、当社で働くとは?を考えます。

自分の弱さと向き合う

穂刈)じゃあ、次に行きますか。

住岡)「前職と比べ、何が変わりましたか?。それはなぜですか?」そうですねぇ。僕の前職は大学の事務職員で。大学の事務職員って、9割の大学は残業とかほとんどなくて超ホワイトな感じなんですけど、僕はそうじゃなくて、結構残業も多かったりしましたね。あとはなんだろうなぁ。Kaienでの仕事って、自分の弱さと日々向き合っていて、それが良しとされていますよね。皆お互いに弱さもあるよねみたいな雰囲気があるんですけれど、でも前職ではそうではなかったんです。自分の弱さと向き合わなくちゃいけないのに向き合いきれなくて、でも頑張り続けた結果、身体にも心にもがたが来た感じになってしまったんですよね。

一同)うん。

住岡)という感じだったので、Kaienでは「自分の弱さと向き合ってていいんだよ」みたいな環境が大前提としてあるっていうのが大きな変化ですね。自分自身がそう思えるようになったのが一番変わったところかな。

穂刈)それって、前職では弱さを隠してたっていうことですか?

住岡)う~ん、隠してたというかそういうのを出して働くもんじゃないよねと思っていました。

穂刈)あぁ。

住岡)だから、前職では、人と人との繋がりは、中にはウエットなところもあるんですけど、基本的にドライな環境だったんですよね。弱さとかもあんまり出しちゃいけない感じがあって。でも、もしかしたらそれは自分の勘違いだったのかもしれないと今は思うんですけど。Kaienに入社してからは、自分で自分の首を絞めている感じがなくなった感じがしています。  

穂刈)うん。

大野)スミは入社したての時、本当にそんな感じだったよね。カオナシみたいな感じ。

一同)笑

水口)感情を出すことがないってこと?

大野)なんか打っても響かない感じかな。今より全然響かない。

住岡)今も響いてないかもしれませんが(笑)。

一同)笑

水口)自分の心の弱さに向き合えるっていうのはKaienだから?それともこの業界だからなの?

住岡)う~ん。この業界の他の会社のことが分からないから何とも言えないんですけれど。

水口)確かに、Kaienでは自分と向き合うことをすごく大事にするし、それができる環境で、自分が成長してる感じがすごくあるんですよ。自分と向き合うことなくして働いていると、良い支援や良いマネージメントができないというか。弱みを見せずにロジックだけで動く世界じゃないじゃないですか。

大野)5つの力(注:当社の行動指針に定められている、当社で働く上で必要とされる力のこと)でも、「自分の凸凹や弱さに向き合う」とありますもんね。

大橋)Kaienの文化としてすごいなと思うのは、自分自身や、自分の弱さと向き合うっていう時間がすごく多いし、かつそれを日報とかでみんな書くじゃないですか。

穂刈)確かにあれはすごい文化ですよね。日報があることで、皆はこういうこと考えてるんだっていうのが分かるので、私日報を見るのすごく好きです。そう言うと、人が弱みを見せてるところが好きみたいな感じがして嫌ですけど。

一同)笑

大野)シンプルに「特にありません。今日は失礼します」と書いていた人が、なにか書くようになると嬉しいよね。

一同)うんうん。

穂刈)嬉しい。

穂刈)日報を書く時に自分をちょっと見つめ直すというか。向き合うっていうところはすごくあるなぁって。

水口)AM宛に送っている週報なんて、完全に自分の思ったことしか書いてないです。

穂刈)私もなんか吐露みたいなのを書いてます。

大野)吐露感がいちばん大きいのはスミじゃない?入社した時と全然違うじゃない。

住岡)そうかもしれないですね。入社時は、「職場では個人的な想いを吐露してはいけない」っていう大前提があると思っていました。働くってそういうことでしょみたいな感覚ですかね。

大野)想いを吐露できるっていうのは、周りへの信頼があるっていうことでもありますよね。

穂刈)確かにそうですね。この業界入る時に、私も経験ゼロで入ったのですごく怖かったです。直接子どもと関わっていいのかなみたいな想いがすごくあったんですけど。でも大丈夫というか。なんだろう。周りにも聞ける環境ですし、出来ない人でも大丈夫っていうのを学べたっていうところはあるかもしれません。

できなくても大丈夫

大野)入社した時のことを振り返ると、僕らも一人一人不安はすごく強かったけど、結果的には大丈夫だったのって、その時に周囲にいたスタッフとか、その時の環境要因で与えられたものであったのかもしれません。なので、後から入社する人が環境的なことが原因で上手くいかないことがあるとしたら、それはすごく申し訳ないなと思います。

穂刈)確かにそうですね。

大野)そういうところは考えなきゃいけないですよね。

穂刈)そうですね。最近は、新入社員に対して色々研修を組んでるじゃないですか。今まで自分たちの時にはなかったので、研修をやってるなとはすごく感じるんですけれど。でも根本的には、新入社員は「できなくても大丈夫」っていうことが大事かなと思います。それを忘れちゃいけないなって今思いました。

大野)そうなんです。研修とか、場を用意してあげるだけじゃだめだよね。

水口)「出来ない時に周りを頼っていいんだよ」っていうことこそ、一番学んでほしかったりしますね。

大橋)あ~、確かに。一人で苦しまなくていいんだよっていうことですよね。

水口)「Kaienは、自己開示と相互信頼の文化だよ」みたいなことをちゃんと伝えてあげたほうがいい感じがするよね。

穂刈)そこをちゃんと伝えるのも、AMの役割の一つでもあるのかなって今思いました。

一同)うん。確かに。

大野)僕で言うと、入社当時から須賀さん(注:当社執行役員の須賀を指す)にすごくお世話になっていましたけれど、それを僕だけが享受して、新入社員の人が入社してからしばらく経っても孤独感があったりしたら申し訳ないなと思います。

水口)自分が須賀さんにしてもらった色々なことを考えるとね。それをちゃんと後輩たちにしてあげないといけないなと思いますよね。

穂刈)そうですね。返さなきゃいけないですね。

大野)穂刈さんは、入社して支えられてた人って誰かいる?

穂刈)特定の人というのはあまりいなくて、その時その時に周りが支えてくれていたっていう感覚がすごくあります。それこそ入社した時は、金井さん(注:当社元スタッフ)にお世話になりましたね。金井さんの方から来てくださっていたなぁと思います。別に1時間話したから金井さんが支えてくれたっていうんじゃなくって、日々の中で「穂刈さん、大丈夫?」とか「こういうこと困ってない?」とか、すぐ声をかけてくれたので、返さなきゃという想いはあります。

大野)確かにね。だから大切なのは問題解決じゃなくて、「大丈夫?」って言ってあげることなんだよね。

一同)うんうん。

穂刈)あと「大丈夫?」の言い方にしても、「(不安そうに)大丈夫?」じゃなくって、「(明るく)大丈夫?」という感じが大事かな。

住岡)「行けるでしょ?」みたいな。

大野)カンちゃんは自拠点に行くと、周りから「大丈夫?」ってカンちゃんが聞かれちゃうんでしょ?

大橋)そうそう、そうなんですよ。逆転しちゃったんです。それは良くないですよね(笑)。

発達障害支援企業の管理職とは 4回シリーズ

大野 順平

就労支援事業・神奈川エリアマネージャー。人材派遣会社にて、法人営業・登録スタッフ管理等を約10年間担当。2014年、Kaienに入社。

穂刈 久美子

教育事業・神奈川エリアマネージャー。劇団四季にて、営業・公演企画・イベント運営等を4年間担当。2014年、Kaienに入社。

大橋 完司

教育事業・東京エリアマネージャー。中学受験の塾にて教室長を担当。2014年、Kaienに入社。

住岡 弘士

就労支援事業・西東京エリアマネージャー。大学の学生課で事務職員として勤務。2014年、Kaienに入社。

水口 大悟

就労支援事業・東東京エリアマネージャー。建設会社やインターネットプロバイダにて約10年間人事を担当後、不動産サイト運営会社の管理部門責任者に。2016年、Kaienに入社。

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