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発達が気になる子どものためのハローワーク発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~ 第5回

 当社の想いや現場での働き甲斐をお伝えする『懸け橋』。5回シリーズで、昨年末(2016年12月)に教育事業部の執行役員に就任した飯島さなえと、社長の鈴木の対談をお送りしています。当社の小中高生向け事業である放課後等デイサービスTEENSに焦点を当てながら、当社で働くとは?発達障害とは?を考えます。

 

 

夢だけでなく現実も伝えたい

鈴木)最後に、本の話。

飯島)はい。本を出します。『発達が気になる子どものためのハローワーク』。発達障害のお子さんのためのお仕事のガイドですね。6月頃発売予定です。

鈴木)まず、何をやってきたんだっけ?出版社から話を持ち込まれた時は、どう思ったんですか?「やりたいです」ってすぐ思いました?

飯島)やりたいって思いました。やりたがりなので。新しくて楽しそうで。発達障害の啓蒙というか。とにかく、発達障害に関わる楽しそうなことを世の中に発信できる機会が舞い降りて来ましたから。あんまり企画の内容も読んでなくって、「あ、なんか楽しそうやりたいです」って手を挙げて。そのままミーティングに行ったから怒られちゃったんですけどね。私その時、話を聞きに行こうかなぐらいの気持ちで行っちゃったんです。

鈴木)そうそう。「何をしたいんですか?」っていう質問を先方にしてたからさ。そうじゃなくてKaienとして「こういうことをしたいんですけど」っていうのを、先方がしたいこととブレンドしていかないとと話したと思います。

飯島)なるほどなと思いました。社会人として恥じました。

鈴木)で、それからどういう風なことを目指して出版に至ったんですか。

飯島)結局、出版社の方が最初に「発達障害の子たちって凸凹していて。でも尖ってる部分もあるから。そういうところを活かして働く姿を見せてあげたいんです。」とおっしゃっていました。強みを活かして働いてる人のお仕事の図鑑というか。

鈴木)将来像の図鑑ですね。

飯島)「将来像の図鑑を作りたいんです」っていう風に仰っていて。こちらの主張としては、もちろんそういう尖っている部分もあるけれど、でも大半の子はそうではなくって。障害者枠っていうものがあります。その中で、多くは軽作業と事務補助に分類されている。「子どもたちに色んな夢を見させることはもちろん賛成なんですけれど、現実的にどうなっているかっていう部分も、ちゃんと世の中に伝えられるような本にしたいです」って電話したら、「あー、それは是非」って言って頂けました。それに向かって作成を始めたわけです。

全体が、大きく分けると2つの構成になっています。前半が子どもが読むお仕事図鑑。「こういう性格・特性のある子にはこういう仕事が向いてるよ」って書いてある図鑑。後半は保護者向け。現実的な就職の道筋であるとか、働いた時にどういった規模の会社がいいとか、かなりリアルな話を書いてるっていう構成になっています。

子どもに夢を見せる意味

鈴木)それを聞くと、夢を見せることに意味があるのかな?とか思われちゃうと思うんだけど。

飯島)それはまず読んでほしいです。子どもたちに夢を見せることはやっぱり必要です。というのは、夢を見ることが、色んな活力とか原動力、エネルギーになっていきますから。今の時点で子どもたちに「あなたは将来障害者枠の軽作業で働くだろうから」とか、「事務補助で働くだろうからタイピングの力をつけなさい」って言っても、それは子どもたちにとって、全然魅力的な話ではないですよね。

鈴木)まぁ、魅力的に思う人もいるかもしれないけどね。

飯島)思う人もいるかもしないけれど。うーんと、何て言えばいいんですかね。

鈴木)キラキラしてない。

飯島)キラキラしてない。生きるエネルギーには、やっぱり繋がりにくい。将来ほんとにその職業に就くかっていうと全く別の話ですが、子どもたちの興味とか関心とかに沿った将来像をイメージしてもらって、それに向かって「勉強を頑張る」とか「学校に行く」「TEENSに来る」とか、エネルギーに繋げていけば良いかなと思ってその本を書きました。

鈴木)なるほど。

飯島)私じゃないけど、前半は。私が書いたのはほとんど後半だけですけど。

鈴木)なるほど。どうですか、100点満点でいうと何点くらい?

飯島)え、ほんとの点数ですか?

鈴木)うん。

飯島)存在自体がまず40点くらい。あと、自閉症協会の理事をされている尾崎さんが、今ライターとして、その仕上げをしてくださっているので。発達障害の魅力とか、発達障害がどういうものかを分かった方が仕上げてくださっています。中身としてはかなりいいものになっていると思います。当社が今まで培っていた「発達障害と就職」っていうところ、「働く」ということの嘘じゃない、リアルな話が詰まっています。それを踏まえると80点だと高いですかね?まだ完成してないからなんとも言えないですけど。

鈴木)でも時間がかかったね。合宿をして土台を作ったけど、あれが何月だったっけ?

飯島)あれが最初の合宿ですから、8月です。

鈴木)8月か。7月ぐらいから動いてるもんね。1年がかりとは言わないけど、そのくらいか。

飯島)がっつり動いたのは半年ぐらいですね。

鈴木)そうですね。どうでしょう、売れますか?

飯島)実際にKaienで関わった当事者の方たちの働いた時のインタビューていうのが載っています。

鈴木)先輩インタビューね。実際にその業界で働いている人のね。

飯島)そうなんです。発達障害の方々がその業界で働いていた時どうだったか、「こういうところが大変でした」「ここがやりがいでした」っていうインタビューが、全職業で載ります。

鈴木)結構な数の職業だよね。

飯島)すごい数が掲載されるんです。当時者の声がそれだけ聞ける本はなかなかなかったのでとってもお勧めです。

鈴木)うん。まぁ、じゃあ売れると。

飯島)売れると思うんですけどね。100万部はいかないかもしれないですけど。

鈴木)1万部いったらすごいね。

飯島)そうなんですか?

鈴木)だって、初版は1万すらないんじゃないかな。どうなの?

飯島)でも、買った方がいいと思います。

鈴木)買った方がいいね。

飯島)私、普通に売ってたら買うと思います。

鈴木)あー、確かに。2000円くらいだよね。たぶんね。

飯島)私なら別に3000円でも買います。4000円だったら悩むかもしれないけど、2000~3000円くらいならお手頃ですよ。

ゆとりのある職場にできるかどうか

飯島)鈴木さんからTEENSのスタッフにメッセージはないんですか。「こうなってください」みたいなメッセージ。激励とか評価とかか。

鈴木)ないない。

飯島)え、してください。

鈴木)だから、ないない。

飯島)見通しとか展望とか。

鈴木)安定的にちゃんと5年10年いけるかなとか、そういう感じ。

飯島)なんかもうちょっと魅力的な、みんなのやる気を奮起させる。

鈴木)そういうの言わないタイプだし。

飯島)そうですね。でも、たまーに仰るじゃないですか。たまーになんだかすごく思いやりのある。なんかないのか。せっかく残るものだから。こーう、なんか…。

鈴木)いや、好きにやればいいんじゃないかなとは思うけどね。ただ、悪い方向には全然進んでいないから、ずーっと進化しているから。

飯島)あ、そういうことです。そういうこと。

鈴木)うん。だから、ずっと進化していけばいいし。広がっていけばいいと思います。

飯島)これが広がっていくことにはやっぱり意味がある。

鈴木)意味があるとは思っている。TEENSが広がることにはね。だけど同時に、この前ベネッセさんのインタビューにもあったけど、こちらが水準を高めていくと、サービスは水準上がるけど、生産者の方も疲れちゃうから。そこのバランスが上手に取れるかなというのが一番気になる。

飯島)生産者?スタッフ?

鈴木)つまり働く人です。うん。すでに今日の対談で何度も出てきたところだけれども、専門家が気持ちよく働けないと、やっぱり立ち行かない。利用者もハッピーになれない。

飯島)まぁ、そうですね。

鈴木)だからこういかにゆとりを持ってというか。ゆとりというか余裕というか。それが色々な意味である職場になるかっていうのが、結構重要だといつも思っています。

飯島)了解です。精進します。

 

発達が気になる子どものためのハローワーク

Kaien・TEENSスタッフが発達が凸凹が気になるお子さんのために150種類を超える職種を紹介する単行本です。合同出版から2017年6月に発売予定です。Amazonのページはこちら

 

発達障害オタクトーク ~放課後等デイ・TEENSの現状と今後~

飯島さなえ

大学卒業後、成人の自閉・知的障害者の通所施設(生活介護・就労継続B型)で 3年間勤務。 2014年Kaienに入社。TEENS横浜・TEENS川崎で勤務後、2016年に執行役員(教育事業部)就任。

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